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オムロン体重体組成計

2007-10-31 06:48:06 | Peace Cafe
オムロン体重体組成計を購入した。健康オタクの古い友人から無理やり買わされた。熱海の温泉で、散々言われて、裸の状態で、あれこれ言われたもので、買うと約束してしまった。病院には行かないのなら、自分の体は充分知っておかなくてはならない。こう説得された訳だ。確かに、薬を使わない考えなのだから、先ず自分の体を知っておく必要があるとは、前から考えていた。それ以来。10日間毎日測定を続けている。
部位別&全身ポジショニングチェック 皮下脂肪率  骨格筋率(0.1%単位) 内臓脂肪レベル表示  体年齢表示(1才単位) 基礎代謝表示  BMI表示 ポイントメモリ(1・7・30・90日前) 体脂肪率(0.1%単位) 体重100g単位(100~135kgまでは200g単位)この機械は以上が計れるそうだ。

機械がついたので早速、年齢や体重など登録する。その上で、はかりに乗った。そうすると、何か体中をわずかな電流が流れるのが判る。量りに載る手順やら姿勢など、あれこれ戸惑う。ともかく数値が初めて出た。すると、何故か。30歳と出た。あれこれ数字は理解できないが、ともかく30歳が気に入った。早速カヨ子さんも登録して、乗せた。すると50歳と出た。それ以来、カヨ子さんは乗ったことがない。この機械は壊れていると言う事だ。無理もない。色々の時間に載って見ると、実はこの機械数値がぶれる。しかし、ぶれ方に色々あって、その意味が段々判ってきた。運動後が一番変化する。食後も変化する。当然寝起きも変化する。10日間色々の時間に測定した。30歳はあれ以来でない。すぐ、39歳に年取った。その後、35になり、現在38歳のようだ。

この年齢の意味算出法は今だ判らないが、機械に言われても、悪い気はしない。年齢相応に齢を取るのが、いいのだ。など言っていたのが、やせ我慢だった事がわかる。機械に若く言われて、満更ではない。体重一つにしても、この10日間で一番軽かったのは、53,9キロ一番重かったのが、55,3キロこの間で動く。食べれば重くなるし、運動すれば軽くなる。成果といえば、熱海の温泉で散々指摘されたとおり、筋肉不足が今の数値からわかった。筋肉と言うものが、基礎代謝の数値に反映する。この数値が、1360平均だが、多分これが低いのではないか。これを上げるには、筋肉が付かないといけないらしい。とは言え、筋肉とは縁がない肉体だ。コロナの湯で、私よりみすぼらしいからだの人はめったに見かけない。たまに痩せた人だな、と思うと、80過ぎのおじいさんだ。

比較しても始まらない。これは、陸上競技をひたすらやっていたときも、同じことで、筋肉らしきものはほとんど無かった。それでも当時は腹筋運動など、無限と言う感じで、何千回も出来た。今は、20回やるときつい。これでは、いけないと言う事で、筋肉というものは100歳を越えても増えるものだと、書いてある。運動と農作業はどうも違うようなのだ。ゆるく長く続けるような農作業は、筋肉運動ではないらしい。しかし、コロナの湯での観察の結果からすると、どうも努力では限界が近い事は、見えている。ささやかに、人並みとはとても行かないが。筋肉運動をやって、筋肉をつけよう。基礎代謝が、1400になるように。まだ意味は良く分かっていないのだが。
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新米を食べています。

2007-10-30 06:04:10 | 自給
新米を食べました。初めての舟原のお米です。とてもおいしいお米で、ご飯が楽しいです。カボチャも沢山収穫したので、カボチャを煮て、それだけで大満足なのです。他愛ない事ですが。心底暮らしの喜びです。これ以上望むものがないような気になります。それほどおいしいご飯でした。一つは昨年の採種が、食べているお米を種籾にしたので、品種がばらつきました。もち米が結構ありました。クロマイもありました。この混合具合が良かった。それと、舟原田んぼの条件の良さです。眺めがいい。稲も毎日、明星山を眺めていました。すぐ隣は溜め池に続いていて、とても不思議な空気があります。舟原の良さが、凝縮したような田んぼです。この素晴しい環境がいつまでも残ってゆくよう、やることは沢山あります。自分が暮す土地で、野菜を作り、お米を作り、鶏を飼い。自給自足で暮して行ける。素晴しい事だと思います。

田んぼは昨日、回りの片付けや、草刈をしました。草刈は意外に時間が掛かりました。6回目の草刈で、それほど伸びていないと思っていましたが、随分の草量でした。今年はどうも草の当たり年です。それは全体で見れば、夏の気温の高さと雨量が例年にないほどだった性でしょう。いつまでも暑いと言うか、暖かい。田んぼを片付けながら、田んぼに感謝しました。祈りました。そうすると少しでもきれいにしてあげたくなりました。蒔いたレンゲがそろそろ出揃ってきています。稲刈り1週間前に蒔いたのだから、1ヶ月は経った。やはり出無い所がある。レンゲは難しい。種をケチるから難しいのかもしれない。上の田んぼでは、道普請を続けている。軽トラや機械がが奥の田んぼまで、行ける様にするのだそうだ。奥にまだ3枚素晴しい環境の田んぼがあるのだ。ここも田んぼになればいいな。とは思っていたが、案外早く実現しそうで、嬉しくなる。

この舟原地域にはその昔、40戸ぐらいの家があったらしいが、そうすると、4町の田んぼはあったはずだ。確かにその位の田んぼだっただろう平地がある。1軒で1反の田んぼがあれば、お米とお味噌は自給できたのだ。水車も何台も活躍していたそうだ。古くはこの山付きの地が、暮しやすかった。水があり、田んぼが出来て、動力がある。家付きの芝山があり、薪が自由にある。各家には湧水が引かれてもいる。だから、この地域でも古い家は400年前から確実にこの地にいたと言う事がわかっている。一寸木チョッキさんというちょっと変わった名前の家が半分はあるのだが、この苗字は山仕事を委託された、役職名らしい。古くは箱根山麓の修験道、と何らかの関わりがあったのではないか。ともかく暮らし易いので、人の移動が無かった。

ここの地の移ってそろそろ10年になる。10年は養鶏場の土地を貸していただくと言う事で、ここに来たのですが。約束は果せそうでよかった。この場所に来た時多分この土地で死ぬのだろうと思った。地域の空気が自分にあっていたのだと思う。あちこちと住んだわけだが、舟原が一番良かった。これから、最小限の家の申請を再開する。もう忘れてしまったので、一度役所に聞きに行く所から再開する。そして、自給生活の整備に、もう一歩入りたいと思う。今畑にはそばが蒔かれたようになっているのだが、それは、蒔いた訳ではなく。土地を改善するのに、撒いた、そばのカスから、芽生えたのだ。耕してしまおうと思っていたのだが、どうなるか、様子を見てみる事にした。冒頭の写真は今年のそれはおいしいおいしいお米。先着一名の方に、差し上げます。あしがらの方で、取りに来られる人が良いのですが。メールアドレスはsasamura.ailand@nifty.comメールでの先着1名の方です。
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農水:食品偽装対策本部を設置

2007-10-29 05:39:34 | 自然養鶏
比内鶏の偽装事件の全貌が見えてきた。従業員15名の会社だ。赤福や白い恋人とは事件の大きさが違うが、私にとっては養鶏の事だから、他人事ではない。こうした、食品偽装事件は内部の者は、大体の所知っている話だ。ミートホープのときも、内部告発が何度もありながら、担当部署がぼやぼやしていた。今全国で、食品偽装の内部告発が、激増している。4倍あるそうだ。月に2000件。担当の職員がやはり2000人。なかなか処理しきれないらしい。比内鶏の件で言えば、以前からこう言う事だろうと言う事は、私は指摘した事もあるし、養鶏関係者なら想像のつく話だ。ミートホープの社長が、思わず漏らした「安いものばかり求める。消費者が悪い。」本音は比内鶏にもそのまま当てはまる。比内鶏は会社名で、比内地鶏が商品名。こういう場合、商品名「あきた比内鶏」はあり得る。

今回の副産物が3つあった。最初は比内鶏がおいしいかどうか、ブロイラーとの食味テストが、テレビなどで何件かあったそうだ。判別付かず。長年の主張が、やっと認められたような気がする。「鶏種で鶏肉の味はさして違わない。」10円の年寄産卵鶏を「おいしい、さすが、比内鶏は違う」など、エセグルメの方はご苦労さん。鶏肉の味は育て方で違ってくる。特に、餌。あるいは放し飼い。食べる年齢での食味の違いはある。これが2番目の副産物。今回は廃鶏と呼ばれる産卵率の下がった鶏が、充分肉として、食べることができる。こう言う事も確認された。ミートホープの社長は、刑に服した後は自分の食肉の技術を生かして、ボランティアをしたい。こう言われているそうだ。そんなボランティアはあるのかどうか。と思うが、この廃鶏をおいしく食べる技術があるなら、これは業界注目の技術だ。硬い肉を柔らかくする方法。果実酵素を利用して、パイナップルとかマンゴーとか。やったことはないのでわからないが、高価なものだ。戴いてあるのだが、こっこ牧場が食べるのを諦めたので、使わずにある。本当に柔らかくする技術はあるらしい。所がこれが食品加工には使えない、化学薬品らしい。だから、焼肉屋などで「安くて、柔らかくて、おいしい」などと言うのは、要注意。

3つ目が賞味期限切れ問題。これがお腹が痛くなって事件化したというならともかく、何処でも問題が起きていない。これだけ食品偽装が蔓延化していて、今見えているのは氷山の一角にもかかわらず。賞味期限切れで、食中毒は起きていない。要するに食べれるものを廃棄している。日本の食糧輸入の半分は捨てるためだそうだ。家庭の冷蔵庫から捨てられるものが、一番多いい。賞味期限切れ。これは本来、生産年月日だったもの。消費者が食品の賞味期限を決める能力が無くなった為に出来た。のか。

中国の肉まんテレビは衝撃的だった。日本でもああいうテレビを作ったらいい。創作の方が本質を表わす事がある。食べ物は本来、自分で作るもの。それを他人にお願いするのだから、よほど他人を信頼が出来ない限り、危険は付きまとう。中国と言う国や中国人との間に、信頼関係がなければ、中国の食品は食べられない。それは国内でも同じで、食品偽装はあると誰もが内心考えている事件だ。その後、輸入うなぎが国産になる話は、途切れたが。国産うなぎと書かれていても、本当かな。こう思っているだろう。食品は本来工業製品とは、違う。大体の工業製品は無くても暮せるが、食べものが無ければ暮せない。日々生きると言う事の根本だ。日本全体が、食べ物を疎かにしてきた。まだまだ、根が深いと考えなければならない。
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秀明自然農法ネットワーク

2007-10-28 06:05:43 | 自然養鶏
初めてこういう組織があることを知った。昨日、そこの組織の一員である。高橋経久さんという方が尋ねて見えた。見学をしたいと言う事で、東京の方に用事があるついでと言う事で、金曜日でも見てもらった。帰えられてから、置かれたパンフレットでその方が秀明自然農法と言うところの方だと知った。岡田茂吉氏の系列のようだ。宗教ゆえか、様々に分流があり、ちょっとの違いが大きな違いと言う事で、岡田系列間の交流は閉じている。部外者には、一緒にやればいいのにと思う。私はMOA小田原産地支部の一員だ。総会ぐらいしか出ないが、部外者もいたほうがいいと考えて止めない。化学物質を使わない農業を方向とすれば、志にそう違いがない以上。違いを掘り起こすより、協力地点を捜した方が良い。

秀明という組織は無肥料無農薬という、岡田流の原則論にこだわって則っているようだ。それで、鶏を飼うというのは整合性があるのかどうか。鶏糞は、当然畑に入れない。田んぼにも入れない。それはもったいないこと。自然農法成田生産組合というところに見学に行った時も、鶏は沢山飼っているが、鶏糞は自分たちは使わず、他所の人に上げると言われていた。ここにはどうも糞というものを不浄な物という、思想があるらしい。これは地球循環からしたら、間違った考え方だと、自然界の循環の中に存在し、何万年も循環してきた、排泄物だ。不浄も清浄もない。偏在する事で、おかしくなることはあるにしても、不浄呼ばわりは可哀想だ。鶏糞を一貫して利用する農業を続けてきたが、問題が出たようなことはない。

そもそも畑という耕作が、自然の偏在の形の一形態だ。こうした偏在は自然界にも、様々ある。鶏糞だけで出来た島さえある。自給自足循環体系の中にはどうしても、鶏が必要だ。だから飼う。鶏を飼うけど、その排泄物は使わないと言う体系は、どこか怪しくないか。その不浄はどう循環するのか。餌にも動物質の蛋白は使わない。聞かなかったけれどそういう考え方に違いない。これも自然を観察すれば間違った見方であることに気付かないといけない。鶏は昆虫を食べて、蛋白質を賄う。そうしなければ、自分達の羽根を食べ始める。毎日卵を産むと言う事は身を削る事になる。それでもオカラ等の植物蛋白で蛋白を補えないか。など、妄想する人はかなり多いい。無理だ。人間と違う。菜食主義者が卵を食べるから、菜食の鶏の卵と言う考えになるようだが、鶏がこれではたまらない。鶏には菜食主義はない。そんな狭い視野の鶏は世界中に1羽もいない。食べれるものは何でも食べるのだ。

秀明の高橋氏は、特に鶏種の作出に興味をもたれていた。作出を考える時大きな方向性が大切になる。自然をどう考えるか。本来、鶏は赤色野鶏と言う年に15個程度しか産卵しない生き物だ。人間の都合で、毎日産卵するように改良してきた。そのことで、自然状態の赤色野鶏とは異なる生態になった。毎日卵を産むためには、その栄養分に見合うだけ食べなくてはならない。そんなことで本来のいい卵を産めるのか。ここに問題が生じる。つまり妥協地点の捜し方が、農業だ。人間の生業だ。自然と冠する類で、畜産を行うと、矛盾が噴出する。それは一応仕方がないにしても、養鶏にかかわる人間の思想に、つらい影響が生じる。

人間は好きにすれば良い。本人の意思だ。しかし、鶏の菜食主義は可哀想だから止して欲しい。人間の食べ物の為に、動物におかしなことをするのはフォアグラ生産となんら変わらない。動物虐待だ。菜食主義の鶏は、孵化率が低い。卵に力がない。死籠りになるはずだ。そんなことはないという人がいるなら、ぜひ試して欲しい。菜食鶏が産んだ卵で90%~80%を超える孵化率を実現できたら、私も反省し、考え方を改める。いずれにしても自然という名を冠する以上、自然を偏見なく見て欲しい。都合のいいところだけを自然から抜き出さない事だ。
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警察官の起こす事件

2007-10-27 06:14:24 | 身辺雑記
9月4日神奈川県警大和署の巡査長(33)が拳銃の形をしたライターを持っていた高校2年の男子生徒(16)を平手打ちし傷害容疑で現行犯逮捕された。最近目立ったのが、勤務中のストーカー殺人、自殺。親を殺して自殺と言うのもあった。全国の警察が大変な状況になっている気がする。

小田原署の交通課の警官K氏に、一時停止を取り締まっていたので、質問をした。「こんにちは、ちょっとお尋ねしたいのですが。」こう切り出した。「なんだ、そこをどけ、どけ。」こんな言葉から始まる。「どのような基準で一時停止を取り締まっているのですか。」その返答に驚いた。「そんなこと説明する必要がない。」の一点張り。最初からけんか腰なのだ。神奈川県警でも色々の警官が起こした事件が相次いでいる。恥ずかしくて、書く気にもなれないような事件ばかりだが。何処の組織でも一定比率で事件が起こるのは普通の事だ。としても、警察官の職務を利用した犯罪。そして、銃器の使用となると。普通の組織での事件と同類とは言えない。

警察の空気が悪くなっているのではないか。職場が荒れていないか。そんな心配がある。もう一年になるが、ある事件で小田原警察に、3人で相談に行った。私たちは被害者としてお願いに行ったにもかかわらず。何となく犯罪者に対する尋問のような感じがした。よくコロンボ刑事が、「私たちは疑うのが仕事で、上司への報告が厄介なんですよ。」などと言いながら、犯人に食い下がる。どうも人を疑っているうちに、疑う当人の人格に影響が出るのではないだろうか。私が、一時停止取締りをしている警官に質問した時。いわゆるネズミ捕りをしているK警官の心情は良くなかったのだろう。隠れて犯罪者を起こす人を待っている。とっさに普通の反応が出来ないのが、人間かもしれない。

誰でも事故を起こす。起こさないようにする為に取締りをする。この交通取締りの仕組みが問題ではないか。先ず、事故の起きない道路を作るべきだ。実は昨日も事故があった。ぶつかった車が炎上しかかり、消防車も出た。小田原の斎場に行く大きな曲がり角は、道路の構造が変なのだ。そこで一時停止の取締りをしている。その道路を直さないで、何10年も同じ取締りをしていても限界がある。根本原因は広域農道の中途半端な、作り方が事故を生んでいる。確か、土地買収が出来ない為、こんな変則になったと聞いた。この道路は更にのびて国道一号線につながることになった。そうなれば交通量は爆発的に増える。坊所交差点は、事故が頻発している。道路が出来た時から事故になるだろうと、地元では話題になってきた。信号をつけて欲しい、と言う要望も出ている。道路を直すことが先決なのは、誰の目にも明らか。そのおかしな地点で、隠れて取締りをしなければならない。警官の立場に立てば、気持ちが萎えるだろう。

これは、交通部署だけでないのだろう。格差の広がる社会になれば、犯罪は増える。その社会の在り様を治すことにはかかわることが出来ず。起こってくる非情な犯罪に繰り返し接していれば、どうしても、田舎の駐在さんのイメージのような、のんびり地域で慕われる警察官とは行かなくなる。いつも強面で、しかめっ面になる。そこまでは判る。だからこそと言うか、警察内部の権力的な組織の有り方を変える必要が起きているのでないか。いわゆる民主警察になる必要がある。市民の暮らしのために、努力している。その努力の方法を市民に説明をする。これは基本だろう。権力を持つものは上からの圧力で、ものを言う事になる。しかも、その取締りが、実に基準のない、恣意的なレベルで行われていれば、警察と市民の距離は広がるばかりだろう。
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藤原寿和(ふじわら・としかず)氏

2007-10-26 04:29:00 | 環境関連
昨日は稲刈りを途中で抜けさせてもらって、東京駅に急いだ。藤原寿和氏から、小田原で始まっているごみ処理広域化の問題を、レクチャーしていただく為だ。東京駅はそれはすごい人で、銀の鈴の所で待ち合わせたのですが、4代目の銀の鈴が出来たと言う事で、報道陣がごったがいしていた。久し振りの人ごみで、これもごみかなど余計なことを思った。藤原氏からいただいた名刺の肩書きは「水俣に産廃処分場?とんでもない!全国の声共同代表」とあった。藤原氏が久野のダックの産廃施設の裁判のなかで、指導いただいたことは聞いていたが、お会いするのは初めてだった。東京都の環境部の職員として、公害問題に正面から取り組まれてきた。今回のお話はこの問題の、基本的というか、根源的なところだった。暮らしのあり方。まちづくりの問題。総合的な視点の中から、ごみを考えてゆく重要性。

藤原氏は全国の困難を極めているごみ問題のアドバイザーとして活動されている。その視点の確かさを感じた。反対運動と言うのは活力を奪われる。成功しても何もなくなるだけ。ごみ問題を基点に始まる、まちづくりなのだ。広域化ごみ処理の問題点は今まで学んできた所で、そうは違っていないと言う事も確認できた。広域化が1、ゴミ処理費用のコストダウンにつながると言う事はないこと。2、ごみの削減にはならないこと。3、熱処理回収施設は、実態的には成功していない事。4、ガス化溶融炉のトラブル多発で、ごみ処理の滞りが起きる事。5、産廃との併せ処理が、なし崩し的に起きる。6、プラスティク類の混合焼却になること。7、ごみ処理費用の増大が、ごみ有料化の本質問題である事。8、技術者のマニュアル世代化によって、大型機器のトラブルの続出。9、生ごみ以外のごみは本来製造者責任のシステムに組み入れた方が合理性がある。10、学区単位のゴミ処理がごみ量削減には、最善である事。11、溶融スラグは鉛が基準値を超えている。印刷剤原因。

地域がどのように暮してゆくかが定まらない限り、ごみ処理の最良の方法はみつからない。10万都市のゴミ処理の三つのタイプの、モデルケースをアーシン(株)が出している。混合焼却タイプ、3分別タイプ、そして徹底した分別リサイクルタイプ、当初のイニシャルコストはリサイクルタイプが確かにかかる。しかし、財政的には結局は低コストになる事が資産として出ている。こうした財政的会計アセスメントが必要になる。その点、廃棄物会計では後藤敏彦氏が第一人者である。とのこと。

小田原でも先ず、幾つかのモデルケースを作る必要がある。それを選ぶのは住民。もし住民が面倒くさいから、何でも混合焼却がいい、と選択するのなら、それは住民に対するごみ教育が駄目だ、と言う事になる。常に行政は、失敗のネックになっている部分の分析をする必要がある。住民が身勝手であるのは行政の責任だと考えるべき。ごみ分別が出来ないのは、行政の努力不足。と考えなくてはならない。学区単位のゴミ処理をやれば、学校の開放にもつながる。ごみの学習も始まる。地域に適合した、ごみへの対応が可能になる。ここに製造者責任の考え方を取り入れて行けば、広域化などしないで、ごみから始まるまちづくりが可能になる。
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山口洋一ミャンマー大使

2007-10-25 05:50:09 | Peace Cafe
ミャンマー(ビルマ)の国営紙は22日、「国際社会はミャンマーに余計な口出しをせず、援助や貿易、投資、技術移転などで側面的な支援を行うべき」などとする山口洋一・元ミャンマー大使が書いた記事を翻訳し、転載した。山口氏は95年から3年間、日本のミャンマー大使を務めている。大変な大使がいたものだ。確かに、国際社会はアウンサンスチー氏を実態がもう一つわからないまま。持ち上げて報道する姿勢があるのかもしれない。とは言え、ノーベル平和賞まで受賞している訳で、一方的に否定できる根拠は、あるのかどうかは更に疑問だ。ビルマについては、小学生の時から関心があった。「カチン族の首かご」と言うアジアの不思議を、日本兵が体験した話だ。世界ノンフィクション全集で読んだ。カチン族という首刈族というか、食肉人種と思われる人達の王様になった、日本兵の話だ。情報収集のために一人で残った妹尾隆彦一等兵が、素晴しい善政を引いて、慕われる。所が後半は急に文体も変わって、複雑な政治バランスの中、日本軍の後ろ盾が利用されていたらしい事が見える。知らぬが仏。

というような、ビルマの多民族的な複雑な政治状況を感じさせる名著。いわゆる後進国等アジアには一つもない、と言う事を子供ながら知った。それ以来ビルマの事は、あれこれ気になった。青年団主催の「ビルマの竪琴」をやはり小学生の時に大久保に行く山の中の河原に張られたスクリーンで見た。みんなが泣いているので、余計何とも嘘くさい話だと思ったぐらいだ。この記憶からしても、ろくな小学生ではなかったようだ。単純にアウンサンスチー氏は平和の旗手ではない。イギリスにいたスーチー氏。死んだご主人はイギリス人。イギリスの植民地だったビルマ。欧米式民主主義になればそれで良いとは、単純すぎる。チトー死後のユーゴスラビアの混乱から戦闘状況に至る姿を見れば、軍事独裁政権だから即悪という単純な見方も、疑問だとは思う。

とは言いながら、この山口氏、軍事政権に洗脳されてしまった、と思える。軍事政権と同化してしまったのだろう。そのたぐいの事、人当たりと言うか、接待にはビルマ人は極めて有能らしい。日本の甘チャンなどいちこのような気がする。
「ミャンマーの軍事政権が一般市民、まして外国人のジャーナリストに向けて、無差別に発砲を命じることなどありえず、恐らく不幸な偶然が重なった結果に違いないと深く思いました。」こんなコメントをしている。ひいきの引き倒しだ。撃たれた映像を見れば明らかに外国人がビデオ撮影している事を、認識した上で発砲している。

撃たれた長井さんのやろうとされたことは、真実を伝えようとした行為だ。日本人として感謝の気持ちが、深い。冥福をお祈りしている。山口氏はミャンマーの軍事政権が民主的で、デモの実態も小さなものだとか。主張するなら、何故、長井さんを撃たなければならないのか。外国に真実を報道してもらう事こそ重要なはずだ。山口氏と同じ日本人じゃないか。それどころか、海外のメディアを国外退去させ、報道管制を引いている。やましい所がないなら、全てを報道してもらった方が良いに決まっている。ミャンマー政府は民主化運動の背景にアメリカの差し金があると考えている。一方アメリカおよび日本は、背景に中国がいると考えている。

民主的な選挙によって選ばれた政権にクーデーターを起こし、軍事政権は成立した。それ以来、選挙も行われていない。そんな状況を日本の大使が評価出来る状況と考えている。日本の外務省はどんな考え方をしているのだろう。中国派の系列は皆そのような思想を持っているのか。単純な善悪判断でなく、大人の論議としてのアジア外交を外務省はどのように考えているのだろう。天木氏のように骨のある人もいる訳だから、現職外交官の本音を聞いてみたいものだ。
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みやざき地頭鶏

2007-10-24 05:27:25 | 自然養鶏
宮崎県では東国原知事効果もあって、「みやざき地頭鶏(じとっこ)」が好調なようだ。小林市のホームページには放し飼いをしている様子がある。その他、百姓村には放し飼いの動画もあった。若干写真が不自然な所があるが、確かに放し飼いをしているようだ。中には450日飼育して、というさつま知覧鶏と言うものもある。どれも平仮名で命名する所が、最近の傾向だ。30万羽から、50万羽に増やすと言うから、これはすごい事だ。一般に4ヶ月~5ヶ月の飼育らしい。24戸の農家が現在携わっている。20年には新たな種鶏場が2軒加わり50戸体制で50万羽を予定している。

高知県特産の「土佐ジロー」もその定着には涙ぐましい努力があった。その顛末が、土佐ジロー20歳 スーパーブランド鶏物語(高知新聞社)で紹介され、第22回農業ジャーナリスト賞を受賞している。このコピーを読ませていただいたが、実に面白い。鶏の交配をしてきた者として興味が尽きなかった。たぶん同じような事が、みやざき地頭鶏にもあったのだと思う。特に種鶏場の経営と言う事がこの事業の鍵になるようだ。雛の生産を万の単位で安定した品質のものを出してゆく事は、大変な苦労が必要なはず。宮崎県ではその種鶏場が2軒増えると言うからすごい。全国的に見れば、減少傾向。養鶏が業として成立する為には総合的なもので、種鶏の確立、雛の生産体制。生肉センター。農家規模での養鶏にはそれを統括する指導力が必要。

みやざき地頭鶏は先ず短脚でない地頭鶏の雄とプリマスの雌とを交配する。そこでできたF1種にロードアイランドレットをかけて作る。F2品種を実用ビナとして頒布しているようだ。これを放し飼いをしているところもあるようだ。5ヶ月近い飼育と言うのは長い方だろう。地頭鶏の本来の特徴は短脚にある。その固定した根拠は、農家の庭先に放しても、畑を掘り返しにくいと言う事にあったらしい。確か荷解きに短脚の鶏は生まれる。その鶏はバランスが悪く、動きも鈍い。そんな偶然から固定が始まったのだろう。地頭鶏がおいしいかどうか。薩摩地鶏がおいしいと言う話もよく聞く。私は全て眉唾と思っている。大きく分けて、油が乗る品種と、油が乗らない品種がある。名古屋種などは油が乗る。薩摩地鶏系は油は乗りにくい。本来、闘鶏用の品種だ。

油の乗らない品種は今の時勢では好まれないだろう。その意味ではこの放牧地の規模では、肉質を浴するための効果が少ないと思われる。放牧地は忽ち、ほこりを立てる砂原になっているはず。フランスのプレノアールの放し飼い飼養では、確か100㎡1羽が基準ではなかったかと思う。日本では1坪30羽でゆったりなどとんでもない事が通用している。日本では肉の文化が浅く、まだ肉の味を本当の意味では理解していない。そんなもの理解する必要もないのかもしれないが、本当の鶏肉はおいしいものだ。宮崎県もこのチャンスを生かすべく。よりおいしい肉質を目指しがんばってもらいたいものだ。
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舟原田んぼの一年

2007-10-23 06:23:23 | 稲作
籾摺りが終わり、舟原田んぼの一年が終わった。終わってしまった。ちょっと寂しい気がする。「来年の百姓」の言葉どうりで、来年はこうしようああしようばかりが、頭に浮かぶ。ちょっとその前に今年の一まとめ。今年の収穫量は合計1152キロです。反あたり、7、68俵でした。来年は手植えの限界と言われる。8俵が視野に入ってきた。お米は質は間違いなく良いと思う。見た目でも例年よりは良い。ただ、色々混ざっている。一番混ざりが多いのが、もち米。乳白米のように見えるが、満月モチだ。出穂したとき、赤い筋の籾が結構あった。田んぼで目立つほど、植えてしまった。昨年は種籾を特に保存しないで、我が家の食べ量の籾保存から、種籾を抜き出した。愚かにも、種は選別してはいけないなどと言う考えも頭によぎったのだ。そうしたら、あれこればらついた。

クロマイも何故か結構混ざっている。あれこれ混ざっているから、いいのだ。と言う考えもない訳じゃない。それも、限度があるなというのが、今年の結果。来年は種籾を私の好みで選ばせて貰った。親子田んぼのように、さすがに雌穂だけなどという、手間暇はかけなかったが。混ざりけのない「アキニシキ」にした。アキニシキに何故しているのか良く判らないが、作りやすく、好みの味と言う事か。作り安いというのは、もう長年やっているので、その性格を知っていると言う事で、丈夫な品種かどうかは知らない。周辺の人達も、昔は作っていた。キヌヒカリが出てから、突然みんな止めた。今は、サトジマンと、キヌヒカリのみ。初めて、米作りをやったときの品種と言う事もあり、何かアキニシキが可哀想な気がして、止めたくない。実は、有機農業で作ると、おいしいお米なのだ。

草対策は「ソバカス抑草」で成功。これは来年は記録をとりながら、もう少し突っ込んだ研究をしたい。出来るかどうか疑問だが、課題。3段に田んぼが別れていたと言う事で、はっきり分かったのが、やはり、水深とヒエの関係。8センチ以上水を張り続ければ、ヒエは出ない。実は、一番上の田んぼが、深く水が張れずに、ヒエを出した。下2枚は全くなかった。棚田の水漏れ対策。水温の違い。一番上に入った水を、2枚目3枚目に回した。明らかに、下2枚が良く出来た。所が、2枚目は別の水口がある。そこで、冷たい水を入れたり、暖かい水を入れたり色々してみた。これが勉強になった。初期こそ暖めてやる必要が大。そこで、来年は水口の工夫をしたい。アイデアはある。ビニールトンネルを使った誘導水路。を設置。

育苗は失敗した。春先の寒さだが、それだけでもないだろう。苗不足で、それこそ小さな一本植えにした。来年は田んぼで苗を作らせてもらう。在り難いことに、近所の皆さんも、少し早く水を入れることを了解してくれた。実はこうした了解を頂く事が難しい事なのだ。メンバーに地元の人がいることが大きい。ポット苗だ。ポットを田んぼに並べて作る予定。冬の間に。水口の改修。畦の石積みの修復。畦の高さの確保と構造を変える。昨年は水漏れがひどかった。加えて、高さの再調整。ポット苗の箱が高くて手が出なかったが、今年半分買えたので、来年数を増やして、揃えたい。苗土作りから、種蒔きまでの流れをもう一度整理して、手間がかからずやれるように。「月1回の作業で、お米を作る。」市民的には必要な仕組み。もう少し手順の整理。
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防衛省の汚染

2007-10-22 06:52:38 | Peace Cafe
守屋武昌前防衛省事務次官の山田洋行との癒着。もう一つがインド洋給油問題で、80万ガロンを20万ガロンと偽証した事。先ず山田洋行問題。このことが何故今頃問題になっているか。この奥を少し、考えておく必要がある。このことは、以前国会質問でも取り上げられ、守屋氏は嘘の答弁をしている。やったとしても昔のことだぐらいを言っていた。週間ポストではすでに一月前、この事件を取り上げているそうだ。小池百合子防衛大臣はこの辺の事情を知っていたらしい、ことを発言している。その後、次の安倍内閣には入らないと宣言した。たぶん、ゴルフ友達どころではない、と思わざる得ない。軍の機密を盾に、官僚と納入業者の汚職が進行しているのではないだろうか。

守屋氏が防衛省の天皇と言われ、大臣以上に権力を振るっていたと言う。通常2年で交替する事務次官職を4年。たぶん、防衛省昇格のためには、守屋氏が必要だったのだろう。沖縄の普天間基地、アメリカ軍の座間移転。など守屋氏がアメリカとの強い関係を背景に、交渉役の中心として動いたという。人相から見ても、相当あくの強い人物のようだ。大臣がほとんど意味を成さず、守屋氏が動かしていたのが、このところの防衛省だったらしい。政治が軍を統括する。防衛省が出来た時、このことの不安が盛んに言われたが、案の定、事務次官の特出した行動が、実は日本の防衛戦略を決めてきた事が、見えてきたのではないか。

インド洋の給油問題では、当時福田官房長官が、20万ガロン、当時石波防衛長官が国会答弁したとき、すでにその間違いは防衛庁では判っていたと言う事が出てきた。つまり、虚偽を国会で答弁していた。しかも、20万ガロンではあっという間に使ってしまうので、とてもイラクにまで行けません。など福田氏が、皮肉っぽく得意げに語っていた。当時から、イラクに使っていると言うのは、大方の見方であった。アメリカ軍は、同じタンクに入れるのだから、判別の仕様がない。テロ掃討に使った総量より、日本が提供した油が少ないのだから、それでいいじゃないか。こう発言している。当然だ。アメリカが言うように両方の作戦は一体化している。別の戦いでもない。更に、最近出てきた。シーレーン確保。全てが渾然としている、アメリカの世界戦略の一環だ。日本はアメリカの言うとおりで、油さえ出せばいいというのが、実態。

テロを撲滅するには、国際的な貧富の格差をなくしてゆく努力しかない。富の分配が、アメリカの言う能力主義をのなかで、不均衡が広がるばかりだ。このままでは、アメリカ一国に世界中が従う事が、テロを無くす事と言う構図に進む。それは、テロ撲滅どころか、テロを産み出す根源的な要因になっている。その尻馬に乗って、ちょろちょろしている日本と言う品性のない国。美しくない国。あくまでこれが日本の国際貢献というなら、油の分のお金を出せばいい。本来何も出す必要はないのだが、一定協力しろと言うならそれが最低限のやり方だろう。本当はそれも違うのだが。その分をアフガニスタンの中村医師の井戸掘り事業に協力する方が、はるかに、テロ撲滅の効果は高い。
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比内鶏の偽装と赤福

2007-10-21 06:07:49 | 自然養鶏
比内鶏の偽装事件が起きた。と言うか、以前も地鶏肉の事で書いたことがあるが。日本鶏にかかわってきたものとしては、馬鹿げた事件だ。秋田県の特産で、「日本三大地鶏」の一つとして知られる比内地鶏で、加工商品として出荷した薫製の肉や卵に、比内地鶏でない鶏を使用した疑いがあるとして、秋田県は20日、同県大館市の食肉加工会社「比内鶏」(藤原誠一社長)を景品表示法などに触れるとして立ち入り調査した。同社は偽装を認めているという。(朝日新聞)以前書いたことだが、この機会にもう一度整理したい。地鶏というものは日本農林規格で既定されている。簡単に言うと、片親が在来種なら、良いとなっている。在来種とは明治時代までに日本で導入成立定着したものとなっている。横班プリマスロック。コーチン。ロードアイランドレッドも在来種だ。つまりこれらが片親の交配は全て、地鶏肉となる。おかしな事だ。

本来地鶏といえば、日本古来の鶏のように感じる。あるいは、農家の庭先に放し飼いされた鶏のように感じる。その錯覚を利用して、様々な地鶏が登場した。ほぼでたらめと言ってよい。プリマスと、ロードの交配を地鶏というのだから、何だっていいと言える。ケイジ飼いも入れろと業者は圧力をかけている。本来、天然記念物の比内鶏は雄3000グラム雌2300グラム。特徴ある三枚冠。笹毛は黒状線在り。頭は体系に比して小さく、足は黄脚でほそい。とスタンダードでは成っている。しかし、そんな鶏は随分捜したが、見つからなかった。それで飼育をやめた。何処の畜産試験場でも、5キロはあるような鶏を飼っているのが現状だ。肉が美味と言うのが特徴で、きりたんぽにすると、胡麻粒状の油が浮くとされる。そんなものも見た事がない。

鶏肉には鍋用のものと、焼き様のものがある。しかし、鶏肉を食べて判別が付く人がいるだろうか。私は不可能と考えている。散々多種類食べての結論だ。鶏の飼い方で鶏肉の味は決まる。特に放し飼いと餌。と言っても、養殖うなぎの方がうまいと言う、柔らか信仰の現代の消費者からすれば、私のところの笹鶏は鶏肉ではない。ともかく比内鶏の名前が一人歩きしているにすぎない。そうした、地鶏信仰に便乗して、全国の畜産試験場が、様々悪乗りしている。中には土佐ジローや、東京シャモのような立派な作出もある。消費者の浅はかさに付け込むように、地鶏肉の名をつけたことが間違いの始まりだ。消費者に押されて作った農林規格がより問題を複雑化した。

赤福だ。饅頭屋さんが、あんこの再利用をするのは当たり前の事だ。ものを大切にする食べ方で、江戸時代以来の素晴しい文化だ。それを悪用した、赤福は確かに悪い。しかしケーキと違い、無駄なく再利用できる食文化がある。あった。今の法では違法なのだろう。家でやる分には構わない。変な添加物を加えるより、よほど素晴しい食文化のはずだった。消費者と生産者の距離が離れるに従って、法律と言うものが、登場する。すると、ずるがしこい奴がかいくぐる事になる。そして、金儲けの為に法を悪用する。本来、食は自己管理されるものだ。自分が食べるものは自分の目で確認するだけの努力が要る。トレサビりティーとかいって、生産者に任せているからおかしくなる。食を国に、つまり法にお任せきってしまうと。比内地鶏がまた現れることになる。
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健康オタク

2007-10-20 07:18:06 | 身辺雑記
おととい熱海の温泉に行った。小学生の時の同級生と行った。随分長い付き合いになる。50年近いわけだ。会うと彼の話は必ず、身体を鍛える話になる。それも当然と言うぐらいの、柔道家だ。高校の時には全国大会で、準決勝まで行った。そのときに足の指を折ったそうだ、無理して試合に臨んだ。そのため優勝は出来なかった。その後も大学の柔道部へと望んだが、その怪我の事もあって、行かなかった。その後スナックを経営した。正真正銘ほとんど寅さんのようだった。若い女性の中には、結婚するなら寅さんみたいな人を、などと口ではいう人もいるが、案の定結婚できずに。50を過ぎた。何度も見合いをしたり、そんな話もあったが、何やかやで上手く行かなかった。ラジオでこんなおかしな人がいる。と言うのが流れて、聞いていたら、彼の事だった。

おかしな逸話は小説にしたいほどあるのだが。実は今は私のいとこと結婚しているので、書く訳にもいかない。この結婚話は、故あって進めたのだが、上手く行く訳がないから止せ。と非難もあった。又とない組み合わせと思って、進めて、上手く行っている。私のいとこだからという訳ではないが、一風変わっている。どう変わっているかは差しさわりがあるので、さらに書けない。しかし、健康オタクの同級生は、驚異的に我慢強い。逸話の一つ。スナックをやっていた頃、スナックにメカジメ料とか言うの集めに、K大の元空手部という3人が来たそうだ。払わないと言うと、ちょっとそこまで来いというので、付いてゆくと、散々殴る。そこで、随分殴ったが、手を出したのはお前達だぞ。と静かに確認した。何をそんなことをまだ言うか。と言って又殴りかかった。その手を取って、思いっきり、一本背負いに地面に叩きつけた。そのまま巨漢は気絶。他の2人が引きづって逃げた。散々殴られても、彼は怒るような事はない。我慢が彼の一番の美学なのだ。

その我慢がいまや、健康にむかった。アチコチの学校の柔道部。警察の柔道場に、彼は出かけては、身体を鍛える。無理をして、今でも怪我をする。それでも我慢して、稽古をする。子供達に馬鹿にはされても、指導するなどと言う事はない。子ども達には、相変わらずトラさんなのだ。温泉で、私にいつもの調子で健康指南だ。お前の身体は筋肉がない。体脂肪は幾つか。14か。しかし、内臓脂肪がまだ判らんぞ。腹筋が足りないから、内蔵が落ちてきている。あれこれの事例をあげて、身体を鍛える事の重要性を、説教する。風呂で説教されたら誰でも、聞かざる得ない身体をしているのだ。

彼は、今でも苦しい稽古を生きがいにしている。何のためとか、言うのでなく、それが好きなのだろう。すきとも違うのかな。やらずにいられない感じだ。ただただ、身体を鍛えると言う事が生き甲斐だ。それで、ちょっと困るのは、稽古をしない人間に腹が立つようだ。ここが少し、世間的だ。最近になってやっとと言うか、もう強くなると言う事がない。と気づいたと言う。衰える事を食い止めるのが精一杯だという。57になってそう言う事を言うのだから、仙人のようだ。名人伝のようかもしれない。彼が世間とはかかわりなく、ただただ、健康の為の、健康道を行くのも、名人故かもしれない。名人は自分の世界が絶対だから、聞く耳がない。何を言っても、一応聞いているようなのだが、会話は成り立たない。健康名人の世界を聞かせてもらうのみ。
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米価下落と市場原理

2007-10-19 07:38:18 | 自給
60キロ13700円であきたこまち。これが今年の落札価格の一つと言う。60キロで数えるのは1俵という昔ながらのお米の単位。7俵取れた。などと農家では言うが。これは1反で、つまり、1000平米で420キロの玄米が取れたことを意味する。普通は精米するので、更に7%程度は減る。ともかく低価格だ。1キロ228円だ。100グラム、一食分として、23円だ。燃料費はいるにしても、ご飯は安い。こんなに安いものを作ると言う事は、作っている人のどこかに無理が行っている。それでも、生産量は減らない。ここを良く考えておく必要がある。お米は不作だと当然高くなる。23000円ぐらい迄上がったことがある。それでも、一食分38円だ。と言ってもこれは農家の出荷価格。相当に安いお米でも10キロ3千何がしかはしている。

大体は流通経費などは値上がりしているから。今年の安値でも10キロ4000円あきたこまち。と言うあたりが店頭販売価格。いずれ、1食。50円ぐらいがご飯代。では作る側から言えばどうなるか。労賃を入れないで、1キロ100円。一年分のお米を作るのに、どの位時間が掛かるかといえば、100時間は、農の会の手作業中心でもかからない。時間800円なら、8万円。100キロのお米が合計9万円となる。つまり、キロ900円これが、労賃まで入れた、農の会のお米の原価だ。それでも、1食100円にはならない。と計算して見たが、自給の生産物には価格はない。だからどうと言う事ではないが。100時間も農作業を出来たから、それは楽しんだと言うことになる。それはまた別なこと。合理的経営農家ではお米は割に合わないから作らない。

お米は需要を越えて生産されている。そこで政府は備蓄米の買い入れで米価の下支えをしようとしている。果たしてこれが出来るかどうか。たぶん無理だろう。この備蓄米と言うのも財政圧迫のなかで、米が高くなると、主食用に放出される。保管費用もすごい。さらに、輸入米の在庫を175万トン抱え、保管費用も年間170億円。政府が備蓄米として買い上げようと言うのは20万トン程度。日本の米の生産量はおおよそ1000万トン。余剰分はたぶん20万トン以上。平年作でこうしたことが起きる。これは減反政策が上手く機能しないことによる。政府主導の減反より市場原理に任せて、米の生産を減らそうとしながら、上手く機能しない。米生産は市場原理に適合しない要素が、たぶんにある。米の生産農家は安定志向農家だ。

今年出発した、集落営農や大規模認定農家は大打撃だ。政府の農業政策の反対の事をやればいい。農家の人はこんなことを言う。それぐらい農業政策は失敗続きなのだ。今回も大規模化して、作業者には給与が出る。これは変わらない。販売価格は大きく下がる。しかも、機械の購入、施設の新設がかさんでいる。これでは明らかに、行き詰まる。政府が無理強情にやれと言うので、不承不承やって、又失敗だ。この責任は誰が取ることになるのだろう。基本的な食料、特にお米は市場原理ではいけない。国は国民の食料を確保する責任がある。それは、農家がぼろ儲けできるようでもいけないし。継続出来ないようでもいけない。ましてグローバル化の波、なぞと海外からの圧力など、とんでもない。これは国防費を止めても確保しなければいけない、重要な国の経営だ。備蓄米を100トンとはいわず。200トンぐらいはせめて確保しなくてはならない。それで食糧援助を行えば良い。
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本日、脱穀作業

2007-10-18 05:30:36 | 自給
7日に稲刈りして18日の今日脱穀する。11日間はざ掛けの竹竿に干した事になる。この間強い雨も無く、又、強い風も吹かず。曇り空が続いた。こんなに恵まれた、干しの作業期間は無かった。スズメも意外なことにそうひどく寄ってきたことも無かった。水分計でいつもは計るのだが、今年はそれまでもないという感じで、17%平均は間違いない。おいしいお米に違いない。今年一年の米作りを思うと、天候には翻弄されたが、8月以降は幸いした。下の方の田んぼでは暑すぎて、米の品質と言う事では、問題が出ている。乳白米が多くて、1等米は殆どないそうだ。その点では舟原は標高もいくらか高いし、山間の地形、水も冷たいから、暑い事で品質が悪くなることもないはずだ。1年の気象というのも、気を揉むものだが、稲のように長い生育期間のある作物は、何とか辻褄があい安い。

日本全体では平年作と言われている。そして、米価は低い。かなり低い。需要と供給と言う事では、明らかに余る計算だから、市場原理に従えば、下がって当然の事だ。こうした現象は、もうこの何10年の姿だ。おかしい事なのだが、政府が明確な政策を持たないまま、今に至っている。食糧安全保障とか言いながら、お米には冷たい。武器は何兆円も出して購入する。あくまで使わない抑止力が、目的だ。それなら、お米も同様な処置が取れるはずだ。1年分ぐらいは保存する。一年保存したあとは、食糧援助に回す。あるいは、飼料米にする。今の保存技術なら、品質劣化も殆どない。今年の所は緊急的にでも、価格維持をしない事には、これから、問題にしなければならない、農業政策が更に困難なものに成るだろう。

政府に踊らされて大型化した農家は今危機感、不安感で一杯だろう。政府が奨励して、成果が出ていると、根拠無く主張している。今年、集落営農に入ったところ。あるいは、4ヘクタール以上の認定農業者として、始めた人。このままでは、倒産する事にならないか。大型化すると言う事は、大型機械化すると言う事。かなりの投資をしているはずだ。いくら補助金がドンと来ると言っても、作ったお米が30%も予定より安いようでは、どうにもならないだろう。政府は小さい農家を切り捨てたい。と言うのが本音だろうが、小さい農家こそ、経営的に強い農家。苦しい時はいくらでも我慢が出来る体制でいる。止めて欲しくたって、採算度外視だから続けてきた。それで継続できる人だけ、今は生き残っている。

こうした現状から、農家は裕福だから、アパート経営をしている。困れば田んぼの一枚でも売れば良い。などと暴論を唱える人が今だいる。寂しい事だ。そんな地域は日本の一部の一部。今生き残って続けている人は、哲学者だからだ。あるいは、詩人だからだ。地域の農業者と話すと、その深淵に驚くことがままある。表現すらしない。お金に目がくらんだ人には見えない世界の事だ。だから、農家でもハザ掛けを続ける人が、沢山居られる。これは採算など考えたら、止めたに違いない。止めないのはおいしいお米が食べたい。食べさせたい。これだけだ。小さな農家の醍醐味。どんな規模拡大しても、機械化しても絶対にできない天日干し。自然と一体になって、お日様に心底感謝できる農業。一杯のおいしいご飯を食べる為の農業。ハザ掛けが、こんなに平穏に出来た年は20年で始めての事だった。
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小沢代表の意図

2007-10-17 05:56:45 | Peace Cafe
先日、民主党の小沢代表の「国連平和維持軍への自衛隊参加」「政権とればISAF参加」という発言について書いた。何故このタイミングで、インド洋給油継続の法案が提出される、場面で出したか。民主党が、小沢党首の突然の発言にどのように対応するのか。興味深く経過を見てきた。民主党が、政党としての最も大切な党是のような部分で、憲法や軍事力に対して、分裂しているように見えてきた点である。今のところ、相変わらずの煮え切らない態度で、どうごまかすかだけを模索している。こんな態度の政党が、政権を取ったら日本は大変なことになるだろう。小沢氏は、確かに新進党との合併の際、国連主義を認めさせていたようだ。問題は憲法を拡大解釈しても、国連の決議に従うのかどうかだろう。ISAF参加は民生部門だ。などと躍起にごまかそうとしているが、小沢氏のかねてからの思想として、民生部門だけでなく軍事部門も含まれていると考えた方がいい。

同時に4月衆議院解散説が、出ている。選挙の小沢だ。議員は選挙命の人が大半だ。「いやなら辞めろ」小沢の言う辞めろは。この衆議院選挙の事だ。自分に従わなければ、落選するこのように圧力をかけている。自民党のチルドレン議員の行動は、哀れなほど、当選だけを目標に右往左往している。古賀氏が無理やり、火中の栗を拾うとか言って、選挙責任者になったか。古賀氏に一気に権力が集中してきた事がわかる。民主党では参議院選挙勝利以来。小沢氏が選挙の統括責任者だ。選挙にまつわるお金の事もあるのだろう。全てが自分の言いなりになるという、のろしを上げたのだ。さらに、国民新党連携が出てきた。さあー民主党はどうなる。

平和憲法にとって正念場だ。民主党の中の、改憲反対議員はきちっと発言しなくてはならない。何故か、民主党議員は怯えている。唯一、前原氏だけが、小沢発言に異論を唱えた。前原氏は憲法改定を明言している人間だったから、全く意外な発言だった。何か民主党内の勢力争いなのだろう。これでも分裂しないという所が、民主党のひどい所だ。思想信条が無く、国会議員をしているのかもしれない、恐ろしい状況だ。もし、日本の平和について、思想があるなら、自分の考えを明確にしなくては成らない場面だ。発言しないという事は、小沢党首の考えに同調したと言う事になる。小沢氏の強気の裏にあるのが、衆議院選挙で必ず勝てると読んでいるからだろう。どうも自民党は前回小泉劇場「郵政民営化の場」大勝で、今のままでは50議席は減少するらしい。

前原氏の疑問は安保理の構成上「ロシア、中国」の意見に従う。ここが反対理由。枝野氏は「憲法の解釈で疑義」しかし、そもそも小沢氏の「アメリカの戦争には参加しない」この決断は大変な事だ。評価すべき事。その揺り戻しが今来ている。日米同盟に対し、日本が初めて日本の考えを述べた。硬直したブッシュ政権が何を考えるか。外交の裏ではすざましい軋轢が生じているはずだ。そこで、小沢氏は国連を持ち出した。政権をとるためには持ち出さざる得なくなった。ここが勝負どころだ。日本の安全保障を日米同盟から一定の距離を置く、チャンスだ。国連主義の内容を見直す。何も国連は軍事的活動に、日本の参加を求めているわけではない。国連の民生部門は日本に任せてもらおうというぐらい。積極的に日本の平和主義を世界にアピールする。民主党を国民に示すチャンスだ。
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