魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

トラゴマ

2015年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

昔、80年頃だったと思うが、ある小企業の社長が接待で、取引先の女性社長と食事した時のことをグチっていた。
その人は、ラー油が好きで、常にラー油を持ち歩いていて、出てくる料理にことごとくラー油をかける。
『うえっ、うえっ』と思っていたが、終いに、ご飯にまでかけたのを見て、
「吐き気がした」と、今にも吐きそうに話していた。

その時は、世の中にはいろんな好みがあるから、そういう人もいてもおかしくないな、ぐらいに聞いていた。
その後、「マヨラー」が話題になったが、これが元祖「ラ王」、「胡麻ラー」だ。

近頃、胡麻ブームで、やたら胡麻が使われる。
胡麻が健康に良いのは知っている。長寿効果もあるそうだ。食べ物に好き嫌いは無いし、胡麻が嫌いなわけでもない。
しかし、何でも胡麻を使えば良いというものではない。

総菜を利用する者としては、サラダぐらいは我慢するとしよう。パンも我慢する。食べなければ良いだけだ。だが、酢の物には片っ端から入っている。この辺りになるとだんだん我慢できなくなる。煮物にも入っている・・・もう、いい加減にして欲しい。

先日、「当店特製」と書かれたサバ寿司を買って、食べようとして驚いた。
酢飯に胡麻が混ぜ込んであるのだ。
今更、返しにも行けないし、食わず嫌いはいけないと思い、食べてみた・・・
これはこれで、美味しいと思う人には美味しいのだろうと、理解はした。

だが、サバ寿司に、何の断りもなく、「胡麻を入れるな!」
サバ寿司だと思って買ったのだ。口がサバ寿司を待っている時に、胡麻入りに気づいた時の、「怒り」・・・解ってもらえるだろうか

当然、二度と買わない。しかし、総菜を買う時、胡麻の恐怖がトラウマになった。