魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

英国紳士

2015年10月22日 | 日記・エッセイ・コラム

英国は習近平を大歓迎し、中国の大型投資を期待している。習近平もお土産を携えて訪問したようだ。
訪米時の旅客機300機購入等のお土産が、結局、アメリカには効かなかったのに対し、中国の脅威など関係ないEUは、儲かれば良いと思っている。中でも英国は前のめりだ。AIIB加入に手を挙げて見せた英国に、習近平は大感激し、気を許したのか、日本の悪口だけを、何度も繰り返して発言した。

英国の外交は徹底している。外交の基本、「自国さえ良ければ良い」だ。紳士を装いながら、トコトン駆け引きする。
日英同盟で、徹底的に筋を通すとして実利を得、イスラエルでは都合が悪くなると二枚舌でトンズラしてしまった。
英国にしてみれば、日英同盟だろうが中英同盟だろうが、道義や好き嫌いなど関係ない、自国にロスのない取引なら、悪魔だろうと手を結ぶ。

今、習近平を歓待するのも、中国の足下を見ているからだ。孤立しかけているジャイアンのメンツを立てて、しっかり利用しようという魂胆だ。習近平は毛沢東にどことなく似ているが、ジャイアンには生き写しで、意外とお人好しだ。

英国は、中国にやられたためしがない。その自信が昨今の中国接近だろう。中国はやられっぱなしだが、中国人はどれぐらい自覚しているのだろうか。一方、英国は今回もまた、中国をカモにして上手く立ち回れるのだろうか。ヒトラーに甘い顔をして、つけあがらせたのも英国だ。
歴史と現代の対比ほど、面白いものはない。

対比と言えば、日韓関係はどうだろう。日本が半島と袂を分かった百済、高句麗滅亡の頃の6~7世紀の経緯を見ると、1300年以上も経ったのに、あきれるほど何も変わっていない。最も面白い落ちは、助けた新羅に裏切られた唐が、大和朝廷に援軍を求めてくることだ
煮ても焼いても食えない毒キノコは、始めから手を付けてはいけないと、歴史が語っている。


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