今年は今日、2月1日が旧正月に当たる。これは偶々だ。
新暦が採用されてからも、相当長い間、昔からの行事は旧暦で行っていた。新暦が浸透し、だんだん行事が新暦に移されるようになっても、やはり旧暦で行いたい人が、旧暦換算に困り始めた。それでよく、「一月遅れ」のことだと思われるようになり、3月3日のひな祭りを4月3日にする人もいた。
これは数え年の数え方を、満年齢に2歳加えれば良いんだと考えるのと同じで、原理に基づかないために、無意味な行動に拘ったりすることになる。
旧暦の正月は立春に最も近い新月で、数え年は生まれたその日(年)を一歳としてスタートし、正月で一歳「歳をとる」。極端な場合、12月31日生まれは翌日、2歳になる。
話をややこしくすると、この31日も旧暦だ。
日本では、今や旧暦はほとんど忘れられたが、旧暦の方が季節感に近いものが多い。
新暦のひな祭りに桃の花は咲かないし、夜空の澄み渡るハズの七夕はたいてい大雨だ。
大正末生まれの正子さんは、正月のお雑煮ができた時に生まれたそうだが、一月末生まれだった。まだ旧暦で祝っていた生き証人だった。
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