魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

逆ギレ術

2022年08月04日 | 兄弟関係

新型コロナでホテルに収容された人がいた。高校時代の仲間5人が集まって飲食をした後発症したので、ホテルに移る直前に、同席した仲間全員に連絡した。
その後、ようやく陰性になって帰宅し、その旨仲間に連絡すると、そのうちの1人が
「わたしは陰性だったけど、他の人はどうだったん。なんで連絡してくれへんの!」と、えらい剣幕で言い出したので、思わず
「ごめんごめん、みんな陰性だったみたい」と言うと
「ずっと気を揉んでいたやんか」と、さらにたたみ掛けてくる。
「わたしも、色々大変で・・・」と言いかけるが、勢いに負け、結局、「ごめんごめん」で電話を切った。しかし、どうにも納得がいかず、悶々としていた。

この悶々としているコロナ上がりの人は、2人姉弟の長女で、怒りまくっていたのは、5人兄姉の末っ子だった。
長子は、責任を追及されると「一理ある」と、一歩引く。末っ子はとりあえず人のせいにして、怒ったり恨んだりする。

長子は様々な責任を植え付けられ、何事も自分で判断する。だから、平時は責任から逃れたがる。一方、末っ子は親兄姉の意志のままに動くしかないので、相手の出方次第で行動を決定する。とりあえず強く出て、反撃を食らえば姿をくらます。問題そのものの判断より、状況判断で動く。責任とは何かを知らないから責任者(長)になりたがる。
末っ子は不安な気持ちを、とりあえずブチまけたのだろう。長女の方は「それもそうだ心配させた」と責任を感じ謝った。末っ子の方は、「押せるならとりあえず押す」クセが出たのだろう。

2人は友達で対等だが、生い立ちによるクセは異なる。そしてそのことに気づいてない。だから、長女の方は引いたものの、何か釈然としない。もう絶交だと思い詰めていた。
この場合、どうすれば良かったのだろう。色々方法はあるが、「目には目を歯には歯を」もある。逆ギレだ。
「何ゆうてんの、こっちは病気で隔離されて寝込んでいるのに、そんな余裕あるわけないやん。自分でみんなに連絡して、こっちに連絡してくれてもええんとちゃうの。友達やろ!」と、弟妹流の大声で言えば、負けずに色々と言い返してくるが、それは相手にせず、「もういい!」と切ってしまえば、「周囲に吹聴」して賛同者がいなければ、そのうち向こうから連絡してくるだろう。後で、絶交しようと悩むぐらいなら、これぐらいの啖呵を切ってもいい。

実際、末っ子は初めての事態に、指示も手本も無いので何もできないでいた。だから募る思いをぶつけてきた。
ただ、とっさに逆ギレができる長子は弟妹の多い長子で。たいていは一人っ子に毛が生えた長子だから、黙り込んでしまう。つまり、考え始める。
末っ子の方は、決して反省はしないが、誰も同調しなければ、これはマズいなと思う。もともと長女には迫力があるので、末っ子は簡単にひるむ。それに、末っ子は強圧を掛けられて、ひがみ込んでしまうパターンに慣れているので、収まりどころが良い。ところが、どの長子も、それ(かわいそうな態度)に弱い。

ちなみに、国で言えば、中国は弟妹の多い大陸の長子、朝鮮半島はその末っ子、日本は兄弟関係を知らない離島の長子=一人っ子


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