魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

殺戮集団

2022年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

まさにこれを書いている最中に、NHKの「忘れられゆく戦場」が放送された。

★★★
経緯がどうであろうと、燃えている火事は消さねばならず、燃えているのはウクライナであって、ロシアではない。世界中がウクライナの応援団になるのは当然だ。
が、しかし、どうにも納得いかないことがある。

ウクライナは複雑な行きがかりで敵対してきた国同士の戦争だが、ミャンマーは国民の意思がある日突然踏みにじられ、国民が惨殺されている。若者が立ち上がり反政府軍として戦っているにもかかわらず、全く支援が見られない。中国流の内政問題論理がまかり通っているのだろうか。
また、戦乱の続く中東の国で、大量の死者や難民が出てもウクライナほど注目されない。
ロシアという大国の起こした戦争ということもあるが、欧米に直接関係している国だからこれだけ注目されている。

ミャンマーとウクライナの構図は、全く同じものだ。
圧倒的な軍事力を持つ者が、自分の思惑の邪魔になる勢力を抑え込もうとして弾圧し、想定外の抵抗にあっている。
プーチンは、ウクライナをロシアの一部と考えているのだから、ミャンマー政府軍と同じ動機だ。
ロシアもミャンマーも、攻撃を始めた側には正統性がなく、しかも、思い通りに行かなくなって、無差別攻撃を始めた。

それでも、ウクライナには軍事力があったが、ミャンマー軍は丸腰の国民を無差別に殺戮している。そしてNHK報道によるとロシアと中国がその軍を支援している。
ウクライナとロシアには、戦争の前に外交交渉の余地があったが、ミャンマーは交渉どころか、国民には全く発言権がなく、まるで養鶏場のニワトリのように殺されている。
ウクライナに声援を送り、軍事的支援を考える人は、ミャンマーの若者にこそ軍事支援を考えて欲しい。ミャンマーは「喧嘩両成敗」ではない。ミャンマー軍は成敗されるべき殺戮集団だ。

ミャンマーの反政府軍こそ、地対空ミサイルや対戦車ミサイルが必要だ。大きな武器は要らない。数万円ほどで作れる自爆ドローンでも十分だ。日本の若者はウクライナより、同じアジアのビルマ(ミャンマー)に目を向けて欲しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿