魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

澤騎馬隊

2016年03月07日 | 占いばなし

なでしこは、やはり、澤軍団だった。
初めから解っていたこととは言え、ゲンを担いで、言わないことにしていたが、もう、いいだろう。

佐々木監督は、安全策のつもりで、ほぼ全く、従来のメンバーで予選に臨んだ。この時点で、「あ~あ」だった。澤が引退しても、成功体験にすがった。
どんな立派な車でも運転手がいなければ走らない。完成度が高いシステムほど、コントロールを失えば能力を失う。
武田騎馬隊のように、リーダーの存在で強かったなでしこは、澤なき後、あれだけ強かった騎馬隊が、無残にあっけなく敗れた。

澤を失った段階で、ゼロから出発する気になっていれば、新しい活力が生まれてくる。
経験の無い若い選手を中心に、ベテランを指導役として据えれば、チームに対する責任感から、司令塔として成長し、世代交代も可能だったかも知れない。
信長亡き後、秀吉と勝家、家康の対決を通して、リーダーが決まり、生きた体制が出来ていった。「新しい酒は新しい革袋に盛れ」とは、このことだ。

武田の滅亡は、強力軍団の司令塔だけ替えた不具合だったが、なでしこは、宮間勝頼に替えただけで新興の信長、アジア軍団に当たった。
優秀な勝頼が愚か者に見えるほど、元のシステムは、あっけなく崩壊してしまった。

運命の力
佐々木則夫監督が無能だったわけではない。これも「運命に勝てなかった」例だ。
佐々木監督は六白、辰巳空亡の巳月生まれ双子座。自動車人間ハンドル
空亡月生まれは、自分を出さず、状況に乗るのが上手いので出世する。
六白は天を表す。気宇壮大な状況で活躍するから、海外で活躍する。
ハンドルは策士であり、自分の力より人を使うのが上手い。

澤穂希は四緑、戌亥空亡の乙女座。自動車人間シャーシ
ハンドルとシャーシは、鬼と金棒の関係だ。また、六白が天なら四緑は人。天地人は天と人がいてドラマが生まれる。どの地に行こうとも、人は天の下で走る。
四緑と六白は真反対なのに、意外と組み合わせが多いのもこの為だろう。

佐々木監督が女子サッカーを指導し始めたのは2006年三碧戌年。つまり、前回の三碧の年で節目の年。去年の三碧で10年、一回りした。これを一つの区切りにしたかった。
この間、辰已空亡の佐々木監督は、空亡の前年、ワールドカップで優勝する。これは六白巽宮の好調期であると同時に、辰已空亡に片足掛かっている。この時をピークにして、霧の坂道を下り始める。

ワールドカップ翌年、澤が病気になる。これは空亡の試練だから、ここで、澤のいない体制を模索すべきだったが、成功体験から抜けられず、澤軍団のまま押し通した。
空亡期の過ごし方には二通りある。現状維持か、ゼロからの出発だ。

空亡期を中心に考え、現状維持に努めれば、最大有効期間は5年間。空亡の真反対を中心に考えれば7年間で最大10年の有効期間がある。(空亡の真反対とは辰已空亡なら、戌亥を中心の歳月のこと)

したがって、表10年を重視するなら、空亡期は、ゼロからの再出発のつもりで、勉強をし直し、人の意見を聞き、失敗を覚悟で、新しいことを試みてみる時だ。
しかし、これは、よほどの天才以外は、トコトン失敗して気づくしかない。(それとも、占いを参考にするか)

裏目の時期を、現状維持で押し通した佐々木監督は、結局、5年で、なでしこを枯らしてしまった。
もう、澤信玄はいない。なでしこの新しい芽吹きを期待したい。


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