魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ビジョン(1)

2010年07月19日 | 新鎖国論

No.970

天王星。84年前のイメージはどう再現されるのだろうか。
昭和初期は政党が政争に明け暮れているうちに、世界的な利権確保のブロック経済が進み、力ずくの利権争いの中で、軍部の力が強まり、最終的に昭和13年の国家総動員法、15年の大政翼賛会と、政治が自滅した。

第一次大戦後の金融恐慌、関東大震災から大恐慌への10年。そして、その後の10年。大きな波の中で、政治は混乱するばかりだった。
結局は、軍部や財閥の生命活動に引きずられ、「祭り」ごとの茶番を繰り返した。

今の政治状況。うっとうしい歳月の中で、国民は誰でも良いから何とかしてくれと思っている。昭和初期も、軍部の暴走や国際連盟脱退などに国民は賛同し、冷静な論調が影を潜めた。

中国や北朝鮮の強引な「外交」に、日本人は非常に過敏になっている。
冷静に考えれば、軍事より、経済バランスの方が重要であるにもかかわらず、経済対策の無策への苛立ちが、軍事問題への単純化に、目が引き寄せられていく。

ビジョン
この重大な岐路で、政治は泥仕合より、国民に目標を提示すべきだ。
「所得倍増」私は嘘は申しません!
あの時、池田勇人は偉かった。

昨日のNHK「ほ乳類の戦い」でも、ほ乳類が生き残ったのは、恐竜のような大量消費体質ではなかったからだと言っていた。
産業革命パラダイムとは、まさに、恐竜時代だった。そして、所得倍増の日本は、経済大国の恐竜になった。

今、日本が目指すものは、一刻も早く恐竜を止め、鳥か、ほ乳類になるために、自己完結型のコンパクトな島国精神を思い出すことだ。
コアな日本「新鎖国主義」こそが、壮大なビジョンではなかろうか。

バカでかいアメ車は滅んだ。日本の軽自動車は誰にもマネできない。エコカーへの飛躍。
これからの時代は、「小さいことは良いことだ」が目標になる。
「小日本」とバカにしながら、遅れて来た恐竜は、やがて滅ぶ。

言霊立国


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