魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

EV詐欺

2023年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

「自動車はEVの時代だぜ!」そんなムードが世界を覆っている。
電気が環境に良いのは、化石燃料の短所と比べるからで、EVそのものは、発電と電池の側面で、とんでもない代物だ。原子力と大差ない問題を抱えている。
EVトレンドは中国の仕掛けた巨大詐欺だ。内燃機関で勝てないので、既存企業が手を付けない分野に店を広げて、「こっちの水はあ~まいぞ」と、大声で叫びたてている。
化石燃料が問題視されているのを逆手にとって、格好の宣伝材料にしているが、ちょっとしたことを吹聴して、自分に都合のいい取引をするのは商売の常だ。

そして、残念なことに、人というものは、詐欺に引っかかるようにできている。
動物は情報で生きている。人は五感情報より知識情報を優先する。自分の知る知識を前提に何か言われると、そこを起点に思考するから、うまく構成されていれば、理にかなっていると納得し信じる。
血の色は赤いから、赤い模様の服を着ているのは殺人犯だ、と思う人はいないが、殺人の動機や人物への不信感をあれこれと吹き込んでいけば、なるほどと思う人が出てくる。そこに曖昧さや恐怖心を植えつければ、思考停止し、「あいつが犯人だ!」の一声で走り出す。

大陸勢の嘘の伝統は、北方の略奪が商に姿を変えて、獲ったもん勝ち、売ったもん勝ちの文化になり、騙すより騙される方が悪い、信のない、駆け引き文化になっている。
もちろん、全ての人が悪意を持ってそうしているのではない。しかし、文化として、世の中とはそうしたものだの常識を誰でも知っている。
だから、文化を体現する為政者は、ロシアのように嘘で戦争をし、中国のようにどんな小さなことでも大声で吹聴して、駆け引きの材料にする。
短い間にコロコロと言葉を換える、今回の偵察気球の顛末は、その生態を余すところなく演じており、ショーとしては実に面白い。

怪我を攻める
他国の信用を失墜させ、自国を優位にしようとする宣伝は、相手が自らの問題として捉え悩み、治療しようとしている傷を、ことさらに吹聴する。
顔が大きいと悩んでいる人に、「この人の顔はホームベースだ!」と反論を封じ、自分は美人だ、こうなるには私の小顔器具と化粧品が最高です!と宣伝する。自分の顔の方が大きくても平然と言ってのける。
何か欧米を非難する時の常套句は、「覇権主義」、「帝国主義」、「冷戦思考」、「反自由貿易」であり、日本に対しては「侵略の歴史」となる。甚だ、言いにくいのではあるが、日本の侵略は中国4000年の歴史の中で、どれほどの大きさだったのだろう。そして今、チベット、モンゴル、ウイグルに対して、そして海洋方面で、中国共産党は何をしているのだろう。

こんなずさんな中国宣伝でも、宣伝費がかからないから便乗しようという欧米の自動車業界が、こぞってEVシフトに乗ると、日本でもマスコミが「乗り遅れるな、日本は何をしているんだ!」と騒ぎ立てる。
水素エンジンが良いかは分からないが、少なくともEVの、発電と電池の問題を解決する糸口にはなりそうだ。このままEVシフトを続けると、二酸化炭素とは別の環境問題は必至だ。今日、大問題のガソリンエンジンが一世を風靡した100年前を思い出し、金儲けだけの宣伝には乗せられるべきではないだろう。
逆宣伝が出来ない、職人日本に歯ぎしりしながら、一度も乗ったことはないがトヨタの誠意と幸運を祈りたい。


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