今年の旧正月は最も遅いと書いたら、中国の新聞にもこのことが書かれていた。
やはり、お正月のトリビアとして、格好の話題だったのだろう。
Record Chinaによると、中国紙・新快報は、天文家の話として、
「今年の春節は1986年から2033年の間で最も遅い到来」であり、
昨年は、閏月があったために13ヶ月あり、(それに押されて)今年の春節(正月)が
遅くなった。次に遅くなるのは2034年と報じていたそうだ。
それはその通りなのだが、少しずれているような気がする。閏月があったから正月が遅くなったのではなく、あえて言えば、正月が遅くなるから閏月を置くことができた。と言うべきだろう。新聞記者か翻訳が誤解しているような気がする。
正月の設定は、雨水から新月を逆算するのだから、決まった日になる。それが今年は、わずか3分早かったと言うわけだ。もし、新月が8:51なら、正月は、1月20日になっていたし、そうなら、昨年は閏月を置けないことになる。
それにしても、中華圏には、未だに1年が13ヶ月の閏月がある。太陽暦に慣れてしまった日本人からすれば奇異な感じがするし、生年月日で占う場合も大いに不都合だが、農耕生活の中で、七夕を祝ったり名月を鑑賞するには、旧暦の方が都合の良いことが多い。