魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

適性検査

2015年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム

体力測定で、隠れたスポーツ才能を発掘しようとするビジネスの話をWBSでしていた。
体力と能力を徹底的に調べて、その子に適したスポーツを推奨するというものだが、発想が、何か大きく欠落しているように思う。

確かに、肉体的資質は、最も大きな要素だとは思うが、現代の思考方法全般に共通する、重大な欠陥があるような気がする。
能力だけを比較して、組み合わせを考えるゲームの発想だ。

スポーツは、肉体だけでするものではない。一定の資質を備えていれば、あとはほとんど精神、メンタルで決まる。
適正で言うなら、むしろ、性格や気質の方が大きい。

どの種目とは言わないが、
真っ直ぐでチームワークに優れた性質が向くもの、抜け目なくて個人プレイ自己顕示が活きるもの、集中力で戦うもの、瞬時に相手に反応する能力の必要なもの、読みと勘の必要なもの・・・実に千差万別だ。
応援されると能力が発揮されるものもあれば、集中力が崩れるものもある。怒れば強くなるものもあるし、脆くなるものもある。

いくら肉体に恵まれ、徹底的に鍛えても、心に問題が起これば、あっけなく負ける。
肉体の数値化を否定はしないが、気質や性格の適正の調査も絶対的に必要だ。

そして何より、子供たちに、これが一番良いなどと決めつけないことだ。
せいぜい、これらのグループの種目が向いている程度を、示すにとどめて欲しい。
適正はあるかもしれないが、子供の可能性は無限大だ。