m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドの旅2024【アントワープの建築&タイル巡りその一】

2024-06-22 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ベルギー2日目。
前日が到着日で、初日に散策がここまではかどるとは思ってなかったのだが、
日が長いのと、自分の体力のおかげ?でかなりの行程をこなすことができたので、
2日目は、できれば行きたいと思っていたアントワープ行きを決行することに。
朝6時台の電車に乗ろうとがんばった。


ブリュッセル中央駅からアントワープまでは列車にて。


約50分であっという間に到着。
降りたのは、アントワープの一つ手前のAntwerpen-Bercherem駅。
こちらの駅に近い方にアール・ヌーヴォー建築が多いようだったので、
建築巡りをしながらアントワープの中心部へ向かうことにした。


駅を出ると、見えた歩道橋。
キュビズムっぽいデザインで黄土色のカラーも良い。


駅からすぐのところにチェックしていた通りがあった。
うおおぉ~魅力的な建物が連なっている。
が、なんと道路の下水道管?の工事中で、真ん中の道路は通行止めになっていて、人も渡れないようになってしまってた。


通常は、建物全体像を2、3軒見て写真を撮ったら、道路を渡って
細部を観察する、を繰り返していたが、それができず、
一旦道路の切れ目まで歩いて、道路を渡ってからまた引き返してくることに。
(後で写真の整理が大変に;)


道路の真ん中に工事途中の下水道管?!が並ぶレアな光景が・・


ブリュッセルでは、比較的間口の狭い京都の町屋のような家が連なる通りが
多かったが、アントワープのこの通りでは、豪華だったり、間口も広めな邸宅が立ち並ぶ。



モザイクで描かれているのは、柱頭?絵筆とパレット、楽器のようなもの?



1軒に見えて、玄関が二つ、左右対称のテラスハウス的な建物も多い。


細部のアール・ヌーヴォーの意匠が興味深い建物。


窓周りのレリーフのデザインが細やか



ひなぎくモチーフのレリーフがアシンメトリーにあしらわれてるところも良いなあ。


1904年、バスコート・ジョス設計により建築。
所々に黄色のタイルがアクセントに入ったタイル貼りの建物。
丸窓やアーチ窓が壁面を彩る。


二つのアーチ窓囲むレリーフ装飾のラインがとても優雅。


中は、レリーフタイルとモザイクタイルで装飾されていた。


モザイク部分は、鳥が羽ばたいているようにも見える。



1898年、ホフマン・ジュール設計により建築。


バルコニーには、ステンドグラスの入った庇、庇の奥にはモザイクタイルで女性の顔や花が描かれているよう。
石造りのバルコニーのフェンスはわかめを思わせるようなアイアンワークが個性的だった。


玄関扉庇の持ち送りやフェンスのラインのうねりも最高。


玄関ポーチの庇を支える持ち送りが、チューリップが踊ってるかのような
ラインが楽しいお家。


玄関が4つある、4棟が連なる豪華なテラスハウス。


左右対称で両端の2棟には八角の塔付き。



真紅でまとめられた玄関周りがかわいい。



道路の切れ目がきて、やっと向こうに渡れると思ったら・・
四つ角は、道路が掘り起こされて大変なことに・・
大廻りさせられて、やっと渡れた。



花や葉が複雑に絡み合うデザインの扉の面格子。


その扉の鍵穴周りが、こんなチューリップに。
遊び心のあるデザインがいいなあ。


窓下に貼られたタイル。



1903年建築。
 両サイドの3階窓上部分には組み絵タイルが貼られていたお家。


時間がテーマで、右手は月、


左手は、太陽がモチーフに描かれている。
こちらは所々タイルがはがれているのが痛々しかった。



中央のバルコニーのある窓。
窓を丸く囲むアール・ヌーヴォーのレリーフ装飾。


色ガラスの入ったアーチ窓のある家。





壁面に部分的にタイルがあしらわれていたお家も。
こちらもひなぎくがモチーフかな?
目の届く高さにこれほど多くのタイルが貼られてたのを見たのは
初めてかも?



玄関ポーチへの階段手摺が複雑なラインを描く。


1905年、建築家ジョセフ・ベッケルマンスが母親の為に建てた家とのことで、モザイクタイルのパネルが全部で12パネルも入れられている。


ベースの水色のモザイクにひなぎくモチーフの白いモザイクタイルが、
とても可愛い。



ひなぎくがさまざまなデザインで散りばめられている。




建物は三棟続きのようになっていて、左手の棟には、こんな組み絵タイルも。


女性と鳥などが描かれたアール・ヌーヴォーぽいラインのタイル絵。



右手の棟。


こちらの棟は、湖?に浮かぶ白鳥のモザイクタイル、素敵だった。











扉に付くドアノブ、郵便受け、装飾の金物細工のデザインも楽しい。




1904年、デ・ヴィールト・ジャックにより建てられたナポレオンハウスと呼ばれる家。


モザイクタイルで、ナポレオンと大砲、ひなぎくが描かれている。


2階の台形の出窓と3階のバルコニー、グリーンで合わせた色ガラスやサッシ、フェンスも素敵。


1904年、ホフマン・ジュール設計により建築。



シンプルなボウウィンドウには薄紫のステンドグラスが入り、窓下や、
窓上部のアーチ部分にすみれモチーフのレリーフやモザイクが入っていた。



すみれのモザイク。


庇と、側面まで色ガラスに覆われたバルコニー



1905年、デ・ヴィールト・ジャック設計により建築




3階のバルコニーは、魚が口から手摺を吐き出すデザイン。



アーチの中には朝日とカモメを描いたモザイクタイル。

アントワープの建物&タイル巡りはまだまだ続く・・
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白商店&喫茶ねりね

2024-06-22 | 近代建築&古民家他リノベカフェなど

豊中の清風荘にある築100年以上の邸宅を改装した古着屋さん、白商店(つくも商店)の中に喫茶ねりねというカフェができたと知り訪れてきた。



邸宅の周りは生垣が囲み、石段を上がると、真正面に洋館。








庭園だったところがウッドデッキで覆われ、歩きやすいようになっていた。
右手が洋館で、左手が主屋。
1階は古着屋さん、2階はギャラリースペースになっていて、
この日はイベントが行われていた。


こちらは洋館の内部。
この日は洋館もイベントで使われていて、子供のおもちゃや古着なども置かれてて、やや雑然とした雰囲気。







洋館の中には、タイル貼りの暖炉も。



ベージュ系の窯変のボーダータイルに、上部は布目の藍色のタイルが貼られてた。


天板にはモザイクタイルも。





主屋の二間続きの広間は、元の造りを生かしてリノベーションされていて、おしゃれな空間に。





松が透かし彫りされた欄間。



茶室として使われていた部屋だろうか?
斬新なディスプレイが。





網代天井に、四方竹。模様も入ってる。


こちらは玄関。
玄関ホールも展示空間に。


この邸宅をこれまで守ってこられた方のお写真。







玄関のたたきはモザイクタイル貼り。



2階は木工作家さんとお花屋さんのイベント中。



カラフルな燭台、可愛いなあ。


2階の窓からお庭を。


1階奥の元、蔵?


残念ながら喫茶スペースは、母屋の中ではなく、裏庭の方。



このウッドデッキの上の2,3席と、


新たに建てられたという細長い建物の中が喫茶スペースになっていた。




二人が座れるほどの小さなお座敷も。


おすすめのりんごのチーズケーキが売り切れで、レモンのケーキにしたけど、
さわやかで美味しかった。



季節のフルーツタルトはフルーツぎっしり。




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