m's diary

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武田五一の建築標本ー近代を語る材料とデザイン

2017-04-24 | 美術館・ギャラリー他

昨日はぷにょさんとGWの旅の打ち合わせをするついでにグランフロントのリクシルギャラリーでやってる

武田五一の建築標本展へやって来た。

建築標本とは何ぞや?と思いつつ来てみると、武田五一が収集した、建材や素材やサンプルなどが

様々取り揃えられていて、建築のディティールを見るのが好きな私はかなり食いついてしまった。

当時のヨーロッパの最先端のデザインを取り入れたドアノブや錠前などのサンプルは

今見てもとてもおしゃれで斬新で、ステンドグラスや型板ガラスのサンプルなどは

それ自体が美術品のように美しく、見ごたえがあった。

他にもタイルや大理石、セメント、テラコッタ、漆・・様々な素材の標本があり、

建物をひとつ設計するにはありとあらゆる素材の深い知識が必要なのだなあと改めて思い知った。

更に、面白いと思ったのは蝶の羽の配色分解。

建築学科の教授でもあった武田五一が、学生に蝶の羽の模様をスケッチさせ、各色の面積を測定したものを

正方形の配置図に変換させるという講義。

色彩を重要視した五一ならではのオリジナルな講義だったのかなあと興味深く思った。

又、伝統的な模様や天然物の写しによらずに人の頭で考案して、幾何学模様に応用するという

「マルホフ式図案」というのも初めて知った。

当時の建築の最先端の授業を武田五一先生から受けてみたかったなあと言うぷにょさんに同感!

1室だけの小さなギャラリーだったけど、思わず長居してしまって、

予約してたランチ場所に遅れそうになったので、慌てて撤退したのだった。

 

コメント (2)
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