今日は今月から入った関西洋風建築講座に初めて参加した。
この講座にはブログでやりとりさせて頂いているひろ009さん、ぷにょさん、yumeさんも入っておられ、今回初の顔合わせに。
コメント欄でやりとりしたことあるとはいえ、初対面の人と話すのは苦手だし人見知りする自分なのでかなり不安~
誰が誰だか分からない上とても自分から声かけれないよ~と思ってたら、
三人の方から「まゆままさん?」と声かけてもらえた。
よかった~言われなければこのまま建築だけ巡ってご挨拶もなしに帰るとこだった;
皆さんやさしそうな方々でホッと一安心。
この日の見学は神戸市立生糸検査所と国立生糸検査所。
まず初めに伺った建物は昭和2年に建築された神戸市立生糸検査所。
設計は清水栄二率いる神戸市営善課によるもので実際の設計者は意匠を得意とした熊本一之
だそう。
縦のラインが強調されたゴシック様式のファサード。
ファサードのエントランスには黄金の生糸を吐く蚕をモチーフとしたテラコッタが特徴的。
この蚕のモチーフは外観の数か所に用いられていたが、とっても興味深いデザインだ。
エントランスホールはヨーロッパの影響を受け、天井などが曲面で構成された落ち着いた雰囲気になっている。
階段周りには二種類の高価な大理石が使用されている。
親柱はハニーオニックスと言われる温かみのある色合いの大理石。
オレンジと灰色のツートンカラーの大理石が効果的にデザインされていた。
二階から三階へ上がる階段ホール。
そして生糸の検査室へ。
こちらは上の糸巻きからボビンへ巻き取り糸の強度を調べるための機械だそう。
こちらは所長室。
家具なども当時のまま置かれている。
屋上へ上がると、当時生糸の博覧会のパビリオンの一つになった建物の名残りの塔屋が残されている。
こちらはキュビズムとドイツ表現主義といわれるデザインだそう。
そして渡り廊下を通って隣の国立生糸検査所へ。
国立生糸検査所は市立生糸検査所の5年後の昭和7年に建てられた。
こちらの屋上にはスクラッチタイルと御影石が使われた塔屋が立っている。
この辺りのビルに塔屋が多いのは道からの視線はもちろん、
船からの視線を意識したものであったのだそう。
こちらの階段にはセメントに大理石の粒を混ぜたというやや質素な素材が使われていた。
そしてタイルが多様されているのが特徴。
こちらには縦と横の櫛目のスクラッチタイルや床には布目模様のタイルが美しく張り巡らされていた。
講座はこちらで一旦解散となり、希望者はお隣の新港貿易会館を見学。
その後、お茶に混ぜていただいて、第一回目の講座を無事終えることができた。
団体での見学だったので一人の時とは違って写真を撮るのが難しかったり、説明も聞かないと~
とあたふたしてして、見逃したり聞き逃したりしたところもあったと思うが、
個人ではなかなか見学できない建物内部を見学できたり、
専門の先生から説明を受けながら建物を見ることができるのはやはり建築講座ならではだなあと楽しめた。
そして今回ブログでの知り合いの方と3人も一度にお会いすることができて・・我ながらすごい~とちょっと感激だった。