まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

青森周遊 ほたてと建築めぐり

2017-06-23 23:23:41 | 建物・まちなみ
青森の続き。

盛美館のある盛美園を出て、向かいに建つ茅葺きの清藤家本邸を覗きに行く。
お庭を有料で公開しており、玄関から声を掛けてみると建物にも上がれるというので入ることに。


今も住んでおられる家なので中は生活感いっぱいで、おじいちゃんの家に来たような感じ。
お庭は、盛美園の庭園に比べて全然狭く、正直ちょっと拍子抜け気味だが、もともとは広かったのが
道路拡張で削られてしまったのだとか。。。


お茶を出していただき縁側でお庭を見ながら、鎌倉時代の北条氏にまで遡るお家の歴史の話など
聞かせていただいた。

現在のご当主は、盛美館を建てた24代目のひ孫にあたるらしく、子供の頃は別邸の2階で遊んでいたそうだ。
盛美館の2階は今は入れないのか聞いてみたがやはり無理なようだ。

玄関には別邸の階段などと同じ漆喰の仕上げが使われていた。ほぼ同時期に建てられたようなので
同じ職人さんが関わられたのだろうか。


さて、レンタカー屋のカウンター前で見つけたパンフレットを見てどうしても食べたくなったほたて御膳。
ここから一気に北上して浅虫温泉方面へ。高速に乗ったら約30分で青森空港最寄りの出口を通過した。
やっぱり、来るときはだいぶ遠回りさせられたのか(涙)

海が見えてテンションアップ!!浅虫温泉の旅館街を通り過ぎて、漁港の一角にある「ほたて広場」に到着!
このネーミングがいいよねぇ~(笑)。道の駅のような物産館と食事処と公園が一体になった施設で、
駐車場には砕いた貝殻を活用した舗装材が使われている。


中はほたて一色!いけすには活きたホタテ貝がパフパフしている。大きなホタテは1kgの袋詰めが700円、
小さなホタテは350円と安い!次々と売れて行くのを横目に見ながら、とりあえずほたて御膳を食べよう。


生でも焼いてもいいという貝柱はもっちり、さすがに新鮮でおいしい!他に煮物、お寿司、お吸い物など。
そしてデザートについていたホタテアイスがこれまた美味しくて、別途ホタテソフトを買って食べた。
ホタテ味かどうかは、、、わからないが、ほんのり塩味と濃厚なコクがあってとても気に入った!


さてここから内陸へ入り、途中寄り道しながら八戸方面へ向かおう。
こちらは七戸郵便局。下見板張りの総2階建ての洋館。ベビーピンク色のペンキ塗りでかわいい建物だが
今はもう空き家のようだ。


正面のドーマー部分には控えめな郵便局のマークが。

ところで「戸」というのは、馬を買う牧場のことらしく、確かに走っていたら牧場があちこちある。
また馬肉料理の店もちょくちょく見かけた。

こちらは十和田カトリック教会。外観は、これほんとに古いのかなぁ??と疑ってしまうこぎれいな建物。


中を覗くと、外観よりもずっと落ち着いた雰囲気の空間だった!


列柱が並ぶ左右の身廊の2階には回廊がめぐっている。見ようによっては銀行建築の吹き抜けを思わせる。


ピンク・緑・黄色の色つき型板ガラスがあしらわれた上下窓の格子。中間色のおかげで温かくやわらかな
雰囲気が作り出されている。お花のようでかわいいなぁ~


運転にも疲れてきたのでここから八戸の宿へ直行。車を置いてひと息ついてから、日本聖公会八戸ルカ教会を
見に行こう。

八戸の街は結構大きいな!20分ぐらい歩いた住宅街の中に教会はあった。道路側から見ると赤レンガ色の
タイル貼りの建物はあまり古そうに感じないが、入口周りを見るとハーフティンバーの壁や尖塔扁平アーチが
特徴的でなかなかいい感じ!




見学させてもらっていいですかと声をかけたら、どうぞどうぞとドアを開けて中へ案内して下さった。
牧師さんなのだろうか、隣に住んでおられるようだ。


もともとはまちの中心部の現在グランドホテルが建っている場所にあったらしいが、移転したといい
外壁はその時に新しくしたのだろう。しかし内部はオリジナルの雰囲気をよく残し、落ち着いた感じ。




もともとは繁華街にあったのがこんな町はずれに移転して不便になったのではと最初思ったが、
地域の人々に親しまれていることが感じられる小さな教会だった。


続く。


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青森周遊 盛美館を見に行く。

2017-06-22 23:55:01 | 建物・まちなみ
十和田ホテルに泊まりたいねーと話していたら、洋風建築めぐり講座のMさんが青森行きのエアチケットに
1泊分のビジネスホテルと3日間のレンタカーが付いたお得なフリープランを見つけてくれたので、
別途十和田ホテルを1泊追加して一緒に行くことにした。

伊丹行きの朝のリムジンバスは時間前に行ったのに満席で焦った!ちょっと早めに行動していてよかった。。。
いや~しかし、伊丹はほんと楽チン!関空の第二ターミナルは拡張されてさらに時間がかかるように
なったから、もう極力避けたい。人間楽を覚えると戻れないね(爆)

さて飛び立って1時間半ほどで青森空港に到着。青森空港は平らな台地の上にあり、崖の下側から
アプローチするので、まだ高いところを飛んでいると思ったらいきなり地表が目の前に現れる。
地方空港はロケーションもいろいろで空からの風景も面白いなぁ!ターミナルがこじんまりしているのも好きだ。
まるで駅のように気軽に飛行機に乗れるもんね!公共アクセスの問題と航空運賃がもっとお手軽になれば
もっと使えるんだけどなぁ。

私たちは空港からレンタカーでGO!現地でのプランはじつはほとんど打合せできておらず、飛行機の中で
ちょっと話しただけ(苦笑)。とりあえず、Mさんチェックの「盛美館」を目指して走り出す。
広々した空と雪の残る岩木山を見ながらのドライブは最高~♪

・・・しかし、空港から30分のはずがナビの誘導で1時間以上かかってたどり着いたのは、弘前城だった。
はぁ!?なんで!?
駐車場の呼び込みのおばちゃんに尋ねてみたら、全然場所が違う、そんなとこ行く人いないよ、
こっちの方がいいよ、と。はいはい、弘前城や藤田家もすごいんだけど今は盛美館モードなんだよ。
ナビで電話番号検索したのだが、載っていたのが観光協会の番号だったのかもしれない。。。
弘前は数時間の立ち寄りではもったいないので、また別の機会にじっくりと。

さらに20分ぐらい走ってようやく盛美館に到着!広大な庭園と併せて「盛美園」となっている。
お金を払い敷地内に入ってみると、1階が和館で、2階が洋館らしい。


2階の縦長窓には家紋が。


1階はすべて和室。お庭に面した続き間の座敷と、茶の間のような囲炉裏のある和室が1つある。
茶の間の自在かぎは茄子をかたどったもので素敵なデザイン!


広大なお庭は大規模な回遊式池泉庭園であるが、建物まわりは明るく広々とした洋風のイメージ。
繊細な組子のらんま。


書院の格子はくもの巣がモチーフ!?面白いデザインだなぁ!


また1階の水まわりが変わっている。階段の脇に手洗い場と大小のトイレがあるのだが、なぜか座敷よりも
ゴージャスなのだ!扉はなく開放的(笑)。陶製小便器と足置きは無地でシンプルながら、そのまわりの壁は
何やら妙な柄。これはしっくいに大理石風の模様が描かれているのだ。


こちらの大便器は漆塗り!?床もそうだろうか、ピカピカ光り輝く!
まわりの壁もやはり白い大理石風ペイントである。

ペイントされている部分以外は全体が光沢を帯びたしっくいの艶出し仕上げで、宝山寺獅子閣で見た
光り壁と同じだな。

ここは脱衣所??ここも松をかたどった風流な下地窓があって特別感のある空間だ。




2階へ上がる階段は洋風の手すりが取り付けられ、壁の腰張りはこれまた擬石模様の漆喰である。


絶対に本物の大理石に見間違えないだろうこの落書きレベルの稚拙さが、明治を感じさせる(笑)


ところで・・・公開されているのは1階のみで、肝心の2階は立入禁止だった。えぇ~っ、そうなの!?
どうやら床など老朽化していて一般公開には耐えられないようだ。
写真が展示してあったのを見ると、レリーフやシャンデリアや、結構派手な装飾があるようで、
見てみたかったが残念。。。




お庭へ出てみるとこの建物の奇妙さがよくわかる。
一階は建具が開け放たれ、室内と濡れ縁とお庭が一体的な空間となる典型的な和館の造りなのだが、
その上に、壁主体の洋館がドン!と載っている。


さらに、カプセルのような特徴的な塔屋が角部分にあり、その壁ラインは濡れ縁をゆうに越えている。
その直下は軒の直交部であり、木の柱が一本あるのみ。何とも心もとない。。。


これも和洋折衷というのか、和洋併設というのか???横並びで併設されているのはよくあるが、
和館と洋館では構造が違うので上下にというのはあまり見ない。アンバランスで危うい感じ・・・
これも明治だ。


しかし100年も前に建てられたこの建物がこれまで無事に残っていることを思えば、見かけよりも
意外に強度があるのだろうか。面白いなぁ~


盛美園の向かいには巨大な茅葺き屋根の清藤家本邸がある。清藤氏は北条氏の家来だったという由緒ある家で
盛美館は24代目のご当主が隠居するために建てた別邸だという。


続く
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2016.07.01~03 鹿児島湯旅 もくじ

2017-06-16 23:22:55 | Weblog
去年の夏のことだが・・・ピーチで鹿児島へ2泊3日の温泉三昧の旅に行ってきた。
今回はほんとに温泉のみ。

霧島温泉郷へ
あきしげ湯と南洲館
湯之谷山荘としび荘
湯川内温泉かじか荘
白木川内温泉と川内高城温泉

九州の温泉は何度行ってもそれぞれのよさがあるなぁ~
いちばん車で走る日に大雨に降られたけど、スタンプもいっぱい集められたし。ムフムフ(笑)
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鹿児島湯旅 白木川内温泉と川内高城温泉

2017-06-15 23:34:06 | 温泉・お風呂屋
鹿児島の続き。

さて全く止む気配のない雨の中をさらに山奥へ。。。次に向かったのは白木川内温泉。対向車が来ないことを
祈りつつ細い山道を上る。。


やっと到着した白木川内温泉は、「山荘」と「旭屋旅館」という2軒の宿泊施設が浴場を共用しているらしく
「山荘」の方に立ち寄りでと声をかけたら、どうぞ~と。




案内されたのは古いコンクリート造の建物で、男女別になったお風呂。戸が開けっ放しになっているところを
見ると今は誰も入っていないようだな。


陰気な感じの脱衣所と浴室。薄暗いのは落ち着くから好きなのだが、狭くて薄暗いと何だか怖い。。。
閉所恐怖症のせいかな・・・


・・・しかし、この温泉もまたすごかった。何がって、浴槽が天然の岩盤なのだ!!
壁から底にかけて大きな岩の塊でできていて、コンクリートでお湯をせき止めるように擁壁が作られている。
そしてさっきの湯川内温泉に負けるとも劣らないこの透明度!お湯はアルカリ性の硫黄泉で泉質も似ている。


まるで川の淵に浸かっているようで、やっぱりちょっと怖い。。。何の怖さかと聞かれてもよく分からない
のだが、大自然に対する畏怖というか、、、海の深さを想像したときに感じる怖さと似ているかも知れない。


耳を澄まして誰もいないことを確認してから、壁の小窓をそっと開けてみたら・・・男湯はさらにワイルド!
コップが置いてあるところを見るとのめるのか!?

つるつるすべすべした極上のお湯をひとりで堪能した。


ここにはもう1つの源泉があって、同じ建物の端に「二号泉」の浴場があった。もちろんそちらも入る。




階段を数段下りた下に浴槽があった。こちらはさっきより小さいが、天然感はこちらが上。


壁の1面が全面岩盤であるのに加え浴槽の底も完全な一枚岩だ。うぉ~~!


壁の岩盤は人工的に切り開いたのか、荒々しい質感の断面が垂直に切り立っている。
うっかりもたれたら怪我をしそうだ(苦笑)


スタンプを押させてもらいながら、こんな山奥で温泉施設を維持していくのにたった150円で
いいのかな・・・と心配になる。長期滞在のお客など大勢泊まっているのかなぁ。

知る人ぞ知る山奥の名湯であってほしいが、経営が立ち行かなくなれば打ち捨てられてしまうわけだから、
そこそこ繁盛して欲しい・・・という複雑な思いを胸に、白木川内温泉を後にした。

帰り道に立ち寄った西出水駅。戦後のこういう駅舎も少なくなってきている。


川内へ向かって海沿いを走る頃、ようやく雨が上がり青空も顔を出してきた。しかし降りに降った雨のせいで
海の色は濁っているなぁ。


川内高城温泉へ寄り道。前回は車じゃなかったのでタクシーを呼んで苦労してたどり着いたが、
車があればスイスイ~~っと、楽々来れるなぁ!


前回はせっかく来たのにスタンプをもらわなかったので、今回はスタンプのありかを事前にチェックし
おっちゃんに声をかけて確実にゲット!


共同湯は前回は熱すぎてほとんど浸かることができなかったが、今回はそろそろと入ることができた。
最近熱いお湯に体が慣れてきたのか!?あいかわらずつるつるで気持ちいお湯だった。


川内でレンタカーを返し空港行きのバスに乗るのだが、実はもう一つもくろんでいることがあった。
この空港バス路線は途中市比野温泉や藺牟田温泉を通る。一本早いバスに乗り、どちらかの温泉で途中下車して
1時間遊んでから次のバスで空港へ向かう、と。旅の最後に温泉で汗を流し、あとは寝るだけ。なんて
いい旅の〆だろう!(笑)
しかし、土地勘がないので現地のバス停と共同浴場の場所が近いのかどうかよくわからない。。。
バスの時間までもう少しあるので駅の2階にある観光案内所で聞いてみることに。資料などを見たりもして、
そろそろバスの時間なので下りてバス停へ行ってみると・・・あっ!?
時間を勘違いしていて空港行きのバスはもう行ってしまっていた。。。ショック(涙)

無駄に1時間つぶしたあと次のバスですごすごと空港へ向かったのであった・・・ちょっと締まらないフィナーレ(苦笑)

終わり。
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鹿児島湯旅 湯川内温泉かじか荘

2017-06-13 23:35:48 | 温泉・お風呂屋
鹿児島の続き。

夜の間にかなり降って朝もまだ弱まる気配がない。こんなに降るなんて聞いてないよ!
今日は足を伸ばして山の中までドライブするつもりなのに、窓の外を見たらすっかり気持ちが萎えてしまい、
もうここでゆっくりしてそのまま川内へ戻ろうか・・・という思いが席巻してくる。
いやいや、せっかくここまで来たのだから今行っとかないと、今度いつ来れるかわからない。。。
快方に向かう気配のない天気に諦めをつけて、思い切って出発することに。

しび荘を出てまず向かうは、鶴の飛来地で有名な出水にほど近い湯川内温泉。そこはもう熊本県域である。
土砂降りの中を走るのは私ひとり。細い山道に他の車はほぼ見当たらない。心細いこと心細いこと・・・(汗)


ようやく到着した山中の一軒宿、湯川内温泉かじか荘。うわぁ~~、雰囲気あるなぁ!
サスペンスが始まりそう(笑)。
ここに泊まることも考えたのだが、時間の都合で今回はしび荘にしたのだった。


車が何台も停まっているところを見ると結構宿泊者がいるようだ。受付で立ち寄り入浴したい旨伝えると
気さくなおばちゃんが、こちらは初めてですか?と慣れたようす。2ヶ所の浴場があるという。




ここが湯治客の宿泊棟だな。アパートのような雰囲気で長期滞在が多そうだ。


その奥にあるトタン張り、アルミサッシの簡易な感じの建物が浴場。まぁこんなもんか。。。


あまり期待もせずに暖簾をくぐった。脱衣所も割と近年やりかえたのだろう、古めかしさはなく
清潔で快適。




浴室に入ってみると、天然石積みの壁と床が味わい深いなぁ!この石は建て替える前からのものだろうな。
・・・ん?何だこの浴槽は。浴槽の底の石がやたらくっきり見える。まるでお湯が入っていないみたいだ。


水面が静かなせいか?ここではザバザバお湯が注いだりボコボコと湧き出したりしておらず、
底の石の間から時折プクプクと小さな空気の粒が上がってくるだけ。まさに足もと湧出でじわじわと
湧き出しているのだ。流れもなければ水紋すら立たない。


鏡のように凪いだ水面に、屈折によって拡大された底の石が浮かび上がっている。
お湯の透明度も極めて高いのだろう。何だか神秘的・・・
この静けさを荒らすのが憚られ、そっと身を沈め、身動きひとつせずじっと浸かっている。

ここも紫尾温泉と同じくPH9.4のアルカリ性。湯温が低いのでお湯と一体になる感覚。。。、

もうひとつの浴場は敷地のいちばん上手にある。すぐ後ろはもう山で、谷沿いに建つ簡易な小屋は
ちょっと危なそうな気も(汗)




おぉ、こちらは鉄平石張りの壁が素敵だな!!梁を見ると建物はやはり比較的新しそう。
そして・・・ここでもまた、水面がまるでモニターのように、水底の石を映し出している。


青みがかっているためにかろうじて水の存在が分かるが、角度によっては空っぽと見紛うくらい。
体温とほぼ同じ湯温なので肌感覚もまた、お湯の存在を忘れてしまいそうになる。。。ふぅ~~~


敷地内には池と、プールと思しき構造物の名残があった。


雨天も相まって、何だかちょっと恐ろしいほど神々しい温泉であった。



まだまだ雨は止みそうもない。

続く。
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