まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

南九州△ しらさぎ荘と芳野旅館

2017-02-26 22:32:49 | 建物・まちなみ
人吉の続き。

繊月酒造の見学をしたあと駅へ戻ったらもう迎えの車が来てくれていた。10分ほど走って
しらさぎ荘に到着。ちょっと郊外だから山の中かと思っていたら、何と田んぼの真ん中で驚いた(笑)
しらさぎ荘は宿であるが、食事もできて温泉も有名。


まずは温泉へ。日帰り湯は200円なのだが、食事する人はサービスだとか。えーほんとに?
別棟の温泉は、施設は簡素だが、お湯はめちゃくちゃいいじゃないの!人吉旅館と同じような
弱アルカリ性のつるすべ系だが、お湯はわずかに黄色っぽい透明で、しばらく浸かっていると
泡がびっしりつくのだ。極上のお湯!う~ん、気持ちいいなぁ!


さて湯上がりに食事。。案内された部屋は湧き水の池に面した明るい個室で、一人でゆうゆう。
数あるメニューから、鯉洗い御膳1500円を注文。


朝ごはんをお腹いっぱい食べてしまったので、ちょっと控えめのものにしたのだったが、
待つこと10分、出てきたのは、、、うわっ、すごい。これが鯉?食べてみると、、、コリコリ!
全く臭みもなく脂が乗っていてめちゃくちゃ美味しい!鯉の洗いってこんなんだった?
鯉こく(味噌汁)も、すごくいい出汁が出ていて、白子と卵も入っている。1500円とは思えない充実度。
う~ん満足!


窓を開けて手を叩いたら池の鯉がうじゃうじゃ寄ってくるし(笑)、ごはん粒を落としたりして
遊びながら1時間ゆっくりリラックスした。こんな田んぼの真ん中で泊まって宿から出ず日がな1日
のんびり過ごすのもありかも。


ちなみに、帰りの車で運転してくれていた兄ちゃんに聞いたところ、料理で出す鯉はあの池の鯉とは
別だとか(笑)。ちゃんと食用に養殖しているものらしい。


いやー、送迎付きだし、温泉も無料で、こんなに至れりつくせりでいいの?しらさぎ荘最高だな。
行ってよかった。ありがとう~!また鯉を食べに行きたいなぁ~


列車の時間までまだ少しあるので、駅の近くの芳野旅館へ。
人吉ではお庭公開をやっていて、人吉旅館や芳野旅館、ほか数ヶ所で無料で見せてもらえるという。
そのリーフレットによって、ここも登録文化財の宿だと知ったのだった。


おぅ。名前はよく聞いていたがこんな古い宿だったのか!人吉旅館よりも古そうじゃないの!
3回も人吉に来てるのにたまたまこの筋は通ったことなかったのかな。


説明板によると、居間棟は1888(明治21)年、別広間棟は1913(大正2)年、
本館は1931(昭和6)年の築。
人吉相良藩の御典医の家を改装して、明治42年に「料亭吉野本店」として創業したのが芳野旅館の
始まりとか。水車や川舟の古材や竹などを巧みに使った数奇屋風の造りになっているらしい。へぇ~


ちょっと見せてもらえますか、というと、客室は見れませんがお庭はどうぞとのこと。


ホールの天井が変わっているな。


正面のガラス戸からお庭へ降り、ぐるっと囲んでいる建物を見上げると、あっ、色ガラスが見える!
あそこがサンルームだな。


窓から1階部分を覗くと、応接室だったのだろうか。客室と思しき部屋もしゃれた形の窓が見え、
内装はどんななのかと気になるなぁ。一度泊まってみたいなぁ!




お庭はこじんまりしているが山あり滝あり、ダイナミックで密度の濃い池泉式庭園。
立体的な構成なのでぐるっと一周すると歩くごとに景色が変わっていく。


人吉の滞在の最後の30分も無駄にすることなく、人吉の二つの老舗旅館を見れてよかった!


人吉から帰りのいさぶろう号は、出発時間の15分前に乗り込んだのが正解!たった6席しかない自由席は
最終的に満席になり、立ち人が出たのだった。ま、300円払えばいいだけなのだけれど(笑)。


続く。

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南九州△ 人吉散策のもろもろ

2017-02-24 21:53:20 | 温泉・お風呂屋
人吉の続き。

まちなかをうろついた時のもろもろを。
人吉旅館の向かいにあった人吉商業専門学校の建物。かなり年季が入っているな。


片岡林業工場の大理石の表札がはまった古い門柱。山あいだから林業はさかんだっただろう。
球磨川を利用して材木を運搬したことは想像に難くない。


五木大理石鉱山の事務所。へぇ、大理石も採れたのか。


出町橋のほとりにあった宮川屋という宿が昭和19年の山津波で流されたことを記した説明板があった。
人吉のまちなかを蛇行する山田川は球磨川の支流で、幅は10mくらいなものだが、大雨が降ると
こんなところまで土石流が襲ってきたんだな。


広々とした球磨川の夕景はほんとに美しく、堤防の上で寒さを忘れてしばしトワイライトの中に身を浸す。


以前も見た、球磨川のほとりに建つ邸宅は堤邸。一部に洋館も見えるがもう暗くて写真も限界。。。


お気に入りの渋い公衆浴場、新温泉は毎回行っているからこちらも実に3回目。
相変わらずの佇まいにホッとして、いいねぇ、いいねぇ、と一人でつぶやきながらドアを開ける(笑)


全く変わらず、素朴な木の色。。。
最初に入ったときの感動は忘れられない。2回目に入ったときの真冬の寒さも忘れられない。
お湯の温度が下がり、ずっと浸かっていても全然温まらず凍えたものだった(笑)。
今回は真冬ながらほどほどに温まった(笑)。


番台の横に球磨川温泉郷ラリーのポスターが貼ってあった。QRコードを読み取って3ヶ所集めたら
何か当たるのだとか。九州温泉道八十八湯めぐりとか、九州全体または各県、地域ごとにいろんな
湯めぐりラリーがあって、ハシゴしてコンプリートを目指す人は多いようだ。
やっぱり、地域を限定して数も限られるとどうしても全部潰していきたくなるのが人情というもの。
これはすごく効果があるよなぁ!


私はこれまでにも何度も九州に来て温泉に入っていながら、スタンプラリーはいいやと思っていたの
だったが、やっぱり行った記録を残しておきたくなって、今回栗野岳温泉南洲館で初めて八十八湯めぐりの
御湯印帳を入手したのだ。でも今回最初に行った鶴丸温泉では押しておらず、何とも中途半端でダメだなぁ~



翌日は昼食を兼ねてしらさぎの湯に入りに行こうと考えていたのだが、人吉に来てから地図を見ると
すごく遠いじゃないの。バスがあるだろうと思ったが、いくら調べてもない。歩いては無理だし、
タクシーでもかなりかかりそう。。。
しらさぎ荘に電話して聞いてみると、食事するなら送迎しますよと言って下さった。うわーありがたい。
一人客で申し訳ないけどお言葉に甘えることに。お昼前に駅まで来てもらうことになり、
それまで小一時間ほどあるので再びまちの散策に出かける。

こちらも前から狙っていながらまだ入れていない堤温泉を見に行く。




あわよくばちゃぽんと浸かろうかと思っていたのだが、隣の繊月酒造の工場の敷地の一角にあった
かまどを見にふらふらと近寄ると、工場見学ができるらしく、ふと気が向いて見学することに。
お酒に弱いので焼酎など縁がないが、麹を作るところから瓶詰めまで、一通り説明を聞いたら
美味しそうに思えるから不思議だ(笑)


最後に通されたショップでは机の上に試飲用の球磨焼酎がずらり。うわぁ、これは飲む人には
たまらんだろうなぁ。私も3mlずつぐらい(笑)試飲して、香りのよい樽焼酎を実家への
お土産に買った。


ところでこの工場の歴史のコーナーで、ここの創業者が堤治助という人であることを知った。
「え、もしかして隣の堤温泉って?」「そうです、うちがやってます」
そうなのか!球磨川の堤防にあるからかと思ってた。
「え、そしたら、川の向こうの五日町にあった洋館の堤邸は?」「社長の家です」
うわーそうだったのか!人吉の名家だとは思ったが繊月酒造の創業家だったのか。なるほど。

思いつきで入った工場見学だったが結構楽しめた。しかし時間がなくなって堤温泉にはまた入れず(汗)
向かいにあった武家屋敷もまだ時間が早くて開いておらず。また積み残しが出たな。。。


続く。
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南九州△ 人吉旅館に泊まる

2017-02-23 22:47:21 | 建物・まちなみ
栗野岳温泉からの続き。

今度は人吉へ向かう。栗野から吉松までは特急「はやとの風」、吉松から人吉は「しんぺい」号に乗るが
もう何度もこの区間を乗っている私としては、普通列車でいいんだけど・・・(苦笑)。


ループ線やスイッチバックをゆっくりゆっくり走り、山間の駅ごとに数分停車して絶景区間では写真撮影の
ための停車・・・至れり尽くせりの観光列車も、ちょうどその時間に移動したいだけの人にとっては
じれったい。勝手なものだ(苦笑)




そうは言いながらも、駅で停車すれば木造駅舎を撮り、絶景写真を撮ってしまう私である(爆)






人吉に来るのはもう3回目。駅前の汽車弁当の看板が変わっていないのでホッとするな。



今回の宿は人吉旅館。古い木造の老舗旅館だ。以前yumeさんと行ったときの一富士旅館もよかったが、
ここは登録文化財の宿でもあり、九州八十八湯めぐりに載っている温泉もある。


風格ある玄関。年の瀬なので門松もスタンバイOK。


池のある中庭を囲んで三方に建物がある。建物の築年ごとに色分けされた図が貼られており、結構細かく
色が分かれていた。古い旅館ではよくあることで、少しずつ増改築を繰り返されて来たのだろう。
または部分的に戦災など受けたのかもしれないな。
昭和5年~28年の間に作られた部分が登録有形文化財になっている。

ちなみに私が泊まった部屋は昭和28年頃に建てられた棟で、比較的きれいなこじんまりした和室だった。
お一人様用の部屋が決められているだろうから文句は言えないが、古い棟希望と言っておけばよかったな。。。

フロント、ロビーは改装済みで、古さを感じさせるのは下駄箱周りぐらいか。


明るいうちに外を散策して、日が暮れてから人吉旅館へ戻る。まだご飯まで時間があるので内湯に入ろう。


温泉へは古い廊下を通って行く。客室は覗けなかったが繊細な格子が映っていた。
岩風呂風の温泉は特に何ということもないが、さすがに泉質がいい!さっき入って来た新温泉とは
また違うようで、こちらはつるつるすべすべ。気持ちいい~!PH7.96のアルカリ泉だ。
飲めるのもいいね!
翌朝には男女入れ替わり、四角く深い浴槽の方も堪能した。

ご飯はヤマメのお造りや山の幸がいろいろ少しずつ。栗とベーコンの釜飯などおいしかったが、
ボリュームはそれほどだったかな。・・・しかし、どちらにしても大広間での食事は一人だと
ちと肩身が狭い。。。部屋食か食事用個室がいいなぁ

翌朝は冷えたので中庭の池から湯気が立っていた。


館内をちょっくら見学しよう。
中庭に面したこの廊下のある中央の棟が昭和8年で古いらしい。
装飾はあまりなくわりと簡素な感じの人吉旅館にあって、三階菱の窓や格子や欄干などはポイントであり、
金波楼などにも似た雰囲気だな。




続く。
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南九州△ 栗野岳温泉で煙に巻かれる

2017-02-22 20:24:24 | 温泉・お風呂屋
京町温泉からの続き。

栗野駅から乗ったタクシーのおっちゃんは、若い頃大阪の八尾で10年働いていたと言う陽気な人で
いろいろ話をしてくれて、ずっと楽しく話しながら、あっと言う間に南洲館に着いた。ちょうど2千円。


かなり山の上まで上ってきたものだ。建物の裏あたりからもくもくと立ち上る白い湯けむり。
立ち込める硫黄の香り。うぉー!!興奮してきた~


タクシーのおっちゃんから、温泉に入る前に地獄を見に行くと良いと聞いていたので、フロントで
お金を払ったらまず建物の裏手の山の中へ。


歩いて行くと、地面の端からプスプスと煙が出ていたり、足もとでゴボゴボと泥が湧いていたりと
だんだん地獄らしい風景に。しかしあの積乱雲のような真っ白な湯けむりの元はどこだ!?


どんどん進むと、行き止まりになっていて、そこが地獄のど真ん中だった!
この八幡地獄は2ヘクタールあり、登別に匹敵するそうな。


うわぁぁぁ~~、部分的に見れば雲仙の地獄にも引けを取らない!すごい!すごいパワー!!


立ち上る湯けむりは空高く、30m、いやもっと高いな!風向きが変わると目の前は真っ白になって
煙に覆いつくされる。


いや~興奮!!しばし煙に巻かれて体中に地球のパワーを取り込んだ。


さて、温泉へ。
南洲館の温泉は3つあり、何ヶ所入るかによって料金が変わる。時間的なこともありそのうち2つを選ぶ。


一つ目は有名な竹の湯、PH2.2の酸性の泥湯だ。浴槽も床も壁も石組で薄暗く雰囲気抜群。
パンフレットなどの写真ではお湯は青い色に見えるのだが実際は青くなくうっすら白濁していた。
泥は底に敷かれた石の間に少し溜まっている程度。


それより凄かったのは、蒸し湯である。


奥の引き戸を開けると・・・真っ暗(笑)
まるで穴ぐらだ。天然のむし湯ということで、要は床のすのこの下に地獄があるのだ。
天井は低く、中腰で中へ入り寝転がる。戸を閉めると、真っ暗。。。その上すごい湿度と熱気。
しかしこの外界から遮断された真っ暗闇が、冬眠しているような気分で、妙に落ち着くのである(笑)

外の掛かり湯用の浴槽も小さく流し場のスペースも狭く、こじんまりしてとても気に入った!
ひとり、穴ぐらにもぐりこんだり出て休んだり、十分堪能した。デトックスした~

もう1ヶ所のさくら湯も偵察。ここは比較的きれいでシンプルな温泉だった。

いや~栗野岳温泉南洲館、とっても気に入ったなぁ!!特に蒸し湯。今度はここに泊まって思う存分
穴ぐらの中にこもりたい(笑)。
帰りは路線バスに乗ることができたので数百円で済んだ。しかしタクシーに乗ってでも来た価値はあったな!

注)これは2015年12月に行った時の話であり、熊本地震の後は状況が変わっているのでご注意下さい。

続く
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南九州△ 京町温泉の観光温泉

2017-02-21 22:22:57 | 温泉・お風呂屋
鶴丸温泉からの続き。

鶴丸駅から吉都線の反対方向の列車に乗ってひと駅。京町温泉へ向かう。


あみ棚、扇風機、垂直背もたれのボックスシート・・・国鉄型車両が旅行気分を盛り上げてくれる。


京町温泉駅に到着。


コンクリート造の駅舎も、木造から建て替わった2世代目のものは趣があって好きだ。


非電化路線ならではの広い空がいいね!




駅の前にはしゃもじを持った田の神様(タノカンサア)が並んでいる。南九州でよく見られるもので、
文字通り田を守り稲の豊作をもたらしてくれるとして農民が信仰した神様だ。ユーモラスな表情が和ませる。
こういうところにあるものは観光のシンボル的においてあるのだろうが、やはり実際は田んぼのあぜ道
などに祀られた。


京町温泉にはずいぶん前に一度来たことがあるが、駅前を少し歩いただけで温泉には入っていない(悔)。
まちなかには立ち寄りで入れる温泉宿がたくさんあり、バス停型のサインが出ている。
少し足を伸ばして吉田温泉へも行きたいところだったが、まぁ欲張らずに、まちなかの温泉へ。


目的はこの「観光温泉」。ねじまきさんがブログで書いていたのを見て、前に駅前をうろついたときに
ここを発見できていなかったことが残念で、次の機会を狙っていたのだった。


その名とは裏腹に、めちゃくちゃ地元密着っぽい外観。観光客など誰一人来ていない(笑)


渋いねぇ~!玉石タイル貼りのファサード。


内部は一部が岩風呂風なしつらえで、温泉というか池のようだ。これが観光の名の所以か・・・?
浴槽のひとつは埋められ植木鉢と化していた。


あちちっ!ここはだいぶ熱くあまり浸かれず。
やはり地元密着のようで、3人のおばちゃんが、時間を計ったかのように入れ替わりでやって来て、
常に誰かいたため写真は撮れず。外の廊下の写真のみ・・・


さて、また吉都線に乗って吉松方面へ向かう。
次の温泉は行くか飛ばすか、ずっと悩んでいた。というのは、アクセスがとても悪いのだ。
(今なら車を借りるのだが、この当時はまだ車という選択肢はなかった)


行きたいのは栗野岳温泉南洲館。ネットで見ても栗野駅からタクシーしかないみたいで、
往復5千円近くかかりそう(汗)。そこまで出して行く価値あるかなぁ・・・と。


しかし電話して聞いてみたら、町営バスもあるけど1日3便ぐらいしかない、何行きかわからないから
運転手さんに聞いてみて、と言う。おや、バスがあったのか。
スマホで調べると確かにあったが、ちょうどいい時間の便がないなぁ。まぁ帰りは使えそうだ。
片道バスが使えれば負担はだいぶ減る。よっしゃ、タクシーで行こう!

ということで、吉松駅から粟野駅へ移動。

続く
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