まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

2017.07.14~18 東北横断の旅 もくじ

2017-10-21 20:13:57 | Weblog
去年のGWに行った東北がとっても楽しかったので、もう少しあちこちめぐりたいと思い、
今年の夏休みは三連休の前後一日ずつ休みを取って4泊5日で東北へ。
ピーチで仙台へIN、バスとレンタカーと鉄道で岩手~秋田を移動しながら温泉に泊まり歩き、
ANAで秋田からOUTというルートである。

一ノ関の建築めぐり
一ノ関の建築めぐり その2
水沢の建築めぐり
水沢の建築めぐり その2
鉛温泉藤三旅館
花巻の建築と馬づら列車
平井邸に出会う
2つの旧役所
石塚旅館に泊まる
玉川温泉の地獄
秋田の建築めぐり1 北都銀行
秋田の建築めぐり2 旧秋田銀行本店
秋田の建築めぐり3 まちなかいろいろ
秋田の建築めぐり4 高砂堂
秋田の建築めぐり5 教会2つ
秋田の建築めぐり6 国立農業倉庫

東北のディープな温泉に泊まって堪能できたし、駆け足ながら各地で建築を見て回り、鉄分も少し
味わえたし、今回も楽しく充実した旅だったな!

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秋田の建築めぐり6 国立農業倉庫

2017-10-20 23:47:46 | 建物・まちなみ
秋田の建築めぐりの続き。

午後からは旧国立農業倉庫へ行ってみよう。最寄り駅は秋田から2駅目の新屋駅だが、そこからも
1kmあまり離れているので、電車で行っても結構遠い。
秋田駅から車で15分というから、自転車ならその倍くらいか。途中もいろいろ見ながら行けるし、と
再びレンタサイクルを借りて走り出したが、、、いやいや、遠い遠い(汗)
車がバンバン走る広い郊外道路で、交差点では地下道を通り、広大な雄物川を渡り・・・
40分ぐらいかかったか、ようやく雄物川のほとりに広がる秋田公立美術大学のキャンパスに着いた。

おおーっ、これか!!
この場所は元は雄物川の湿地帯だったが、大正6年から20年の歳月をかけて県が行った雄物川改修工事の
掘削土で埋め立てられ、そこに旧秋田県販売購買組合連合会により米穀倉庫が建てられた。
1935(昭和10)年に完成。
敷地ともども国に寄付されたあとは、秋田食糧事務所の管理下におかれた。


天井高は最大12mと高いが平屋建て。奥行45mもある倉庫が8棟も並ぶさまは壮観!!
これら全体での収容量は秋田県の米の年間消費量の3割を保管できる量だとか。すごいな!!


1990(平成2)年に用途廃止となり、まず6棟が新設大学の用地として市に譲渡された。
3棟は大学の実習棟として、3棟は市民に開放された施設としてギャラリーや市民交流の場となっている。


その後残る2棟も市が買収、創作工房と図書館の一部となった。
高い天井の広々とした空間は美術大学の作業場としてぴったりで、実にうまく使われている。
しかも8棟全部がまったく欠けることなく活用されているのは素晴らしいな!


建設後80年以上経つ巨大な倉庫群は、ピカピカの真新しい他の校舎の間にあってもまったく遜色なく、
むしろ埋立地に建てられた新設大学に歴史の深みを与えるものとして重宝されているのだろう。


倉庫の東面には木造の庇が連続して張り出し、広い半屋外空間がある。便利な作業場だなぁ、と
思っていたら、実はここは1.5km離れた新屋駅からの引込み線のプラットホームだったらしい。
うわぁ~~、貨物列車がここまで入ってきていたのか!!そして、新しい校舎との間のこの通路が線路
だったのか。地図を見ると一目瞭然だったな、うかつだった!!廃線跡は遊歩道となっているというから
新屋駅から歩いてもよかったなぁ!




おや、ブルーシートに玉ねぎ・・・さすが元農業倉庫!?(笑)


日本海へ注ぐ直前の雄物川はこの川幅。ほとんど海だな!
この雄物川がこのわずか1ヵ月後に大雨で3ヶ所も氾濫したというニュースを聞いて、ショックを
受けたのだったが。。。


帰りは来た道とは違う道を走ろう、と斜めにスパッとショートカットしている道路を走って行くと、おや?
ずっと続いている細長い緑地帯が何か気になる。


あっ、これはレールじゃないか!ということは、ここも廃線跡か!?
考えたらまわりの町割りと無関係に斜めに貫く道はいかにも不自然だ。


犬釘まである~♪ いや~楽しいなぁ。


たどっていくといかにも鉄道なアールで右へ曲っていたが、その先は住宅が建っていてよくわからなかった。


JR羽越本線の築堤がとってもいい感じ。


猿田川を渡る鉄橋も石積みの橋脚や古いガーダーが素敵だなぁ!




鉄錆び色に染まった円筒形の橋脚。石の表情がいいなぁ~


さてそろそろ戻って空港へ向かわねば。レンタサイクルを返す前に、秋田市民市場に寄って
最後にお土産を買おうという段取り。実はさっきちゃんと偵察しておいたのだ。


秋田では7月中旬でもまださくらんぼがギリギリ売っていて、あんずは最盛期。


しかし私の狙いは筋子(爆)。筋子がこんなにランクや味の違いで分けられ値段が違うなんて知らなかった。。。
お客のおばちゃんたちが慣れた様子で次々と買いに来ては、300g、500gと買って帰る。
こんなに日常的に筋子を食べるのか!!結構カルチャーショック。尚、いくらは贈答用の高級品なのだとか。
私も店の兄ちゃんに違いを聞いて200g買って帰ったが、結構ペロッと食べてしまったので、もっと
買っておけばよかったなと・・・(笑)

さぁほんとにタイムリミット、自転車を返却しに戻ろう・・・と思ったら、自転車のカギがない!?
カバンの中身を全部出してもないし、市場の中を見て回ってもない。ええ~~っ、何で~~~!?
飛行機に乗り遅れる~~!!市場の事務所に落し物がないか聞いてもない、筋子屋の兄ちゃんにも聞いたが
なかったと。。。絶体絶命!!泣きそう~~~

ところが実は、私が見ていたのは同じレンタサイクルの別の自転車で、その数台隣に私の自転車があり、
カギが刺さったままだった(呆)・・・全く、アホ・・・皆さんお騒がせしてごめんなさい~~~(大汗)
というわけで、無事飛行機にも間に合い、帰途についたのだった。はぁ~

終わり。
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秋田の建築めぐり5 教会2つ

2017-10-19 22:29:45 | 建物・まちなみ
秋田の建築めぐりの続き。

高砂堂から住宅街の中を北へ進み日本聖公会秋田聖救主教会にやって来た。
この付近のエリアは武家屋敷だったのか、広いお屋敷が多いな。




ここは舟板か水車の材かを転用した板塀が粋だなぁ。


青空に映える白亜の教会。1930(昭和5)年に建てられた聖堂がほぼそのままの形で今も使われている。


尖塔アーチのモチーフがいろんなところに使われている。


中へ入ってみよう。教会は誰にでも開かれている。


外観とは違って内部は木材が多用され、プロテスタント教会らしい簡素な美しさがあるな。


ステンドグラスもシンプルなラティス状。


丸窓には色つきのかわいい花形のステンドグラスが嵌っていた。




教会のはす向かいのこのお屋敷はかなり大きいなぁ!!


奥にはタイル貼りの洋館もあるようだった。


さっきお堀の向こうに見えて気になっていた建物を見に行くと、カトリック教会だった。


正面から見ると三角屋根の家形の建物に見えるが、実際は中央部が段々に前に張り出していて
なかなか凝った建物だ。定礎プレートには1962とあった。
部分的にあの「道化の館」に似ているな!?(笑)

十字のドアを開けて中へ入ってみると、あまり奥行は深くなくシンプルな空間ながらも光の入り方が
印象的で、やはり静謐で神聖な祈りの場だった。信者の方が一人静かに座っておられたので、内部の写真は撮らず
立ち去る。

脇に建つ信徒会館の建物もファサードのレンガ使いがカッコイイ!




お昼ごはんを食べようとうろうろするが、なかなか手頃なところが見つからないな。。。
ここは喫茶店のようだがやっていなかった。


昨日見ていた川沿いのカフェに行ってみることに。
ここは「那波家の水汲み場」という場所らしい。江戸時代から明治にかけて飲用には旭川の水が使われ、
沿岸の各町に共用の水汲み場があったが、今残るのはここのみだとか。


水汲み場の一角は緑が残され、そこだけ当時の光景を彷彿とさせるようだ。
その木立に面して窓がとられた気持ちいいカフェで、ランチを食べようと思ったら、数量限定のため
もうなくなったと・・・え~~っ、そうなの~~?仕方ないので、ドーナツだけ・・・


駅のほうへ戻りしな、新しい県立美術館の隣のにぎわい交流館というところに、ふと思いついて上ってみた。
さっきの旧県立美術館が見えるかな!?・・・なんとか見えた!

今あらためてネットで検索してみたところ、旧秋田県立美術館は1966(昭和41)年に竣工。
藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」を展示することを目的として作られたらしく、彼の作品のコレクターであり
美術館の創設者である平野政吉が、藤田嗣治本人の指示を聞き、屋根の形や丸窓を設計に取り入れたとか。
2013年に閉館となり新美術館に移ったが、こちらの建物もまた文化活動施設として再オープンする
計画があるらしい。とりあえず壊されないようなのでよかった!

続く。
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秋田の建築めぐり4 高砂堂

2017-10-18 22:36:31 | 建物・まちなみ
秋田の建築めぐりの続き。

翌朝はのんびりホテルの朝食を食べ、今日はどこへ行こうかと考える。秋田市内はそれほど近代建築が
多い訳ではなく、昨日のうちに中心部をだいたいまわったので、今日は鉄道で近郊の別の町へ行こうか。
でも全然チェックできてないし、田舎は列車もバスも頻繁になくて不便。最終日なのでバタバタしたくないしな。。。


・・・というわけで、最終日も秋田市内でぶらぶらすることに。チェックアウトして荷物を預かってもらい、
ひとつ見れていなかった近代建築、秋田聖救主教会を目指して歩き始める。
ハスと睡蓮が盛りのお堀端を歩いて行くと、おや、あれは?なんだかすごく迫力のある建物じゃないの!?


近寄ってみると、閉ざされた門扉に「県立美術館は移転しました」という張り紙。ははぁ、あのキレイな
コンクリートの美術館ができる前はここだったのか。じゃあしかし、この建物はどうなるの??


木がうっそうと茂っていて全貌が見えない。。。緑青色の反り返った合掌型の屋根にまん丸目玉のような
ドーマーウインドウが並んでいる独特な形。どこかよく見えるところはないか、、、


周りをウロウロしてみたがどこからもよく見えない!う~ん。。。もどかしい。


お城をかすめるように歩きながら、川を渡ると、りんごもちが有名な老舗のお菓子屋、高砂屋があった。
ここも和風建築だが古い建物だな。裏の方まで続いている。棟を正面に向けた寄棟屋根が老舗らしい風格。
ささっと外観を撮って教会へ向かおうと思った時、表のガラス戸越しにチラッと見えた店内、おやっ!?


よし、りんご餅をお土産に買おう。ガラッと戸を開けて入ったとたん、、、うわぁ!


型押し鉄板張りの洋風の天井!床は石畳、テラゾーに蛇紋岩貼りのショーケース、なんとなく
アールデコっぽい戸棚。周囲には屋号の入った回転窓が。


接客に出てこられた女性に写真を撮っていいですかと聞いたら、どうぞどうぞと言っていろいろと
説明までして下さった。この家の方ではないようだが長年ここで勤めておられるのかよくご存知だった。


20年ぐらい前に前面道路の拡幅工事のために9m曳家をしたそうな。現在道路と建物の間には広い石畳の
スペースがあるが、その部分はかつて屋内だったと言うのだ。しかし・・・建物は奥まで続いているじゃないか。


全部を曳家したんですか?いえ、裏の工場とこの建物の間にあった部分を壊して、店の建物だけを曳家したんです。
中庭も昔はもっと広かったんです。ベンチを置いている部分は接客スペースとして新たに作ったんですよ。
ははぁ、なるほど!バックヤードの一部を犠牲にしてこの豪華な店を残したのだな。


道路の拡幅では近所は皆取り壊したり建て替えをして、ここも取り壊すかという話もあったんですが、
この建物を残したいという店のご主人の思いがあって、曳家して残すことになったんです。
素晴らしい!よかった!ありがとう!
この天井は、剥げて汚かったのでその時に塗ったのだそうだ。斬新な色に塗ったものだな!
エキゾチックな雰囲気も出てうまく和洋折衷の空間を演出している。


ところでこの変わったインジケーター、温度計かと思っていたら、時計なんですよ、と。ええっ、これが?
外国製と思われるこの時計、窓に時間が、針が分を示すという。今も毎朝ネジを巻いたらちゃんと
動いていて、毎時ボンボンと音も鳴るそうだ。
でも10時なのに2回しか鳴らなかったり1時でも3回鳴ったり気まぐれなんです。ふふっ、かわいいですね(笑)
売ってくれと言って来る人もいますが売りません。そりゃそうです、大事にして下さいね!


試食に頂いたりんご餅は驚くほど柔らかくてふわふわでいい香り!りんご果汁を使っているのだそうだ。
皆へのお土産に購入し、長々とお相手頂いたことにお礼を述べ店を出た。

いやぁ、危うく外観だけで素通りするところだった、中を見れてよかったぁ!

奥に続く工場の建物を見ながら進んで行くと、その隣にこちらも少し古そうな民家があった。
いい感じの板塀だな、、、おや?


あっ、これは菓子型じゃないの!?


見ると皆微妙に違う。よくある花形やら鯛やら扇型やらの菓子型とは違い、小さな長方形がずらりと並ぶ
木の板は、パッと見ただけでは単なる意匠と思ってしまうが、我ながらよく気づいたものだ(笑)


よく見ると文字が入っているな。なになに、高砂堂謹製、落雁。ああ、高砂堂の菓子型か。


じゃあこの建物も高砂堂さんのお住まいだったのだろうな。今は生活の匂いはしなかったが。


いや~面白い。やっぱり歩くと楽しいなぁ!


続く。
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秋田の建築めぐり3 まちなかいろいろ

2017-10-17 22:32:39 | 建物・まちなみ
秋田の建築めぐりの続き。

市内中心部を流れる旭川、建物の裏側感全開でなんだか日本橋に近い方の道頓堀みたい(笑)。
あ、今はもっとおしゃれなリバーフロントに変わってるか。


もっと川側に向かって窓を取れば雰囲気良くなりそう。
川の風景を取り入れているカフェが一軒だけあった。あとで入ってみよう。


ここは川反というエリア。道頓堀、宗右衛門町のように、川沿いは盛り場である。飲み屋が軒を連ねる中には
元は料亭だったと思われる古そうな建物も。昔はもっと風流な通りだったと想像。




小さなおしゃれな洋風ビル発見。感じのいい飲み屋になっているな。


古めかしいレンガ造りの商店。「花京都」という店になっているようだが閉まっていた。
1901(明治34)年とかなり古い建物で、登録文化財にもなっている。


開口部は石積みアーチの重厚さ。しかしちょっと赤すぎる気が・・・(苦笑)


住宅地の中にあったこちらの建物はかなり変わっているぞ!?ファサードがまるでのこぎり屋根の工場
みたいになっているのだ!


隣家がぴったりくっついて建っていたのだろう、側面には窓がほとんどなく、正面に階高よりも高い窓が。
入口のレンガアーチは今のイタリアンのお店を始めたときか、その前ぐらいに改修で作られたものだろう。


元は何だったのか?向かいの家のおばちゃんが外に出ておられたのでちょっと聞いてみたが、
飲食店の時代しか知らないらしかった。この日はたまたま休みだったのか、夕方5時半だったにも関わらず
開いていない。開いていたらここで食べたのになぁ。


あとで調べてみたところ、「道化の館」という、30年ぐらいやっているイタリア料理の名店らしい。
そうだったのかぁ~。写真を見るとなかなかよさげ。ここで食べたかったなぁ~


こちらはその近くにあったレンガ蔵。焼き締めレンガをコーナー部に使ってあったり、軒まわりに下駄歯状の
装飾があったりと、ちょっと凝ったつくりの2階建ての蔵だ。


足元の石段も、角にこんな切り欠きがつけられている。


「菊」の文字の残骸が・・・お酒の名前だろうか?菊正宗・・・菊の露・・・違うわなぁ(苦笑)


秋田楢山教会に来てみた。1927(昭和2)年築とのことだが、外壁の下見板も窓の桟も新しくなって
おり、ほんとに古いのかどうか、外観だけでは分からなかった。




きれいな色あいの湿式小口タイル。


そろそろレンタサイクルの返却時間だ。戻ろう。

秋田のレンタサイクルは駅コンコースにある観光案内所で手続きして鍵を借り、駅を下りて少し行ったところの
公営駐車場の地下で自転車を出し入れするしくみ。返却時もまた駅コンコースまで鍵を持って行かないと
いけないのでちょっと面倒・・・いや、無料で貸してもらえるのだからありがたいことです(苦笑)

続く
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