まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

料亭まつむら 芙蓉の間

2016-08-24 22:51:08 | 建物・まちなみ
半年ぶりの友達と夜に食事しようと、料亭まつむらを予約した。
ここは以前ランチに来たことがあるので、夜でも結構お手頃な値段から食事できると知っていたのだ。
とはいっても、元々住友別邸だったお屋敷で、全くと言っていいほど現代的改築が加えられておらず、
平屋建てで池のあるお庭があり、雑然とした天王寺駅前の一角とは全く信じられない異空間なのである。

以前来た時もすでにそうだったが、背後にまるで屏風のようにマンションがはだかり、風前の灯のような、
なんとも危うい印象を受ける。すぐ前の土地がそのマンションの専用アプローチ庭になっているのは
前からだったんだろうか??門があり住人しか入らない緑地なので、お向かいとしてはかなり良好な環境だ。
しかしこの住友不動産のマンションの敷地も、元はまつむらとひと続きの住友家のお屋敷だったんだろう。

さて、入ろう。
うーん、東京の鳳明館朝暘館を彷彿させる旅館のようなエントランスは気取ってなくて入りやすい。
(前も同じことを書いているな/笑)
気さくな笑顔で迎えられ、廊下を歩いて案内された先は、、、離れ!こんなお部屋があったのか~

芙蓉の間というらしい。

ランチの時は広い座敷に通された。そこも池に面した席でゆったりしてよかったのだが、
廊下から中庭に一部屋だけ突き出したこの離れは、秘密の小部屋のようで特別感いっぱい!!
鮮やかな花が描かれた杉戸を開けると、、、前室かと思うような狭い空間。6畳ぐらいだろうか。
テーブルを挟んで二人で座ればいっぱいの幅。


うわー狭いな、と思ったけどこれが実にちょうどよく、自宅のように気兼ねなくくつろげる。
密談や密会にぴったりだ!一気に親密度が増しそう~(笑)


部屋の中も古いままで、窓も木製、塗り壁。お店の人が気を利かせてクーラーを強めにかけてくれていたが
最近めっきり寒がりになった私たちは28度でエコに(笑)。
季節がよければ窓を開けたら涼しい風が入ってきそうだ。


食事は一番お手頃な懐石を頼んでおいた。一品ずつ運ばれてくる料理は季節の食材が使われ見た目も美しく
量は少なめだが品数は多く、あっさりと上品な味にも満足満足。閉店までゆっくりさせてもらった。
また利用したいな!



※しゃべるのに夢中で適当な写真しか撮っていなかった・・・(汗)
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コーヒーショップ棲處(スミカ)

2016-08-23 23:05:56 | 
最近京都の仕事が多い。少し前に見つけて気になっていた喫茶店に入ってみた。
外にメニュー類が一切出ていないのでちょっと戸惑いもあったが、、、窓からチラリと見える
琥珀色の光は十分私をそそる。多少高くても死にはせんやろ、と踏み込む(笑)。


うん、、、素敵。外観と同じハーフティンバー風の内装。スタッコ塗り風の部分はタバコのヤニで
薄い黄色に変わっているが埃はなくキレイに保たれている。
イスも下手に民芸調を持って来ず6〜70年代を感じさせるコンパクトで落ち着いたデザインがいいね。


一抹の不安は杞憂に終わりメニューは至って普通のお値段(笑)。ただしランチメニューはなく
単品のサンドイッチとトースト類のみというのがやはり生粋の喫茶店だな。
アイスカフェオレを注文するが、やっぱりタマゴサンドも追加。ふわふわの生パンでゆで卵の
マヨネーズあえを挟んだタマゴサンドは優しい味で美味しかった(写真を撮り忘れた・・)。
〆て1000円ナリ。単品はやっぱりチョイ高いが、、、喫茶店振興のためにたまには貢献を。


12時半を過ぎた頃から、サラリーマンがチラホラ入ってきた。国際観光都市京都にあって
一見向けのメニューを掲げなくても、食後の憩いの場を求める常連さんによって支えられているのだ。
インバウンドとは無縁の、日本人のオアシス(笑)。これからも頑張ってほしいなぁ。





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2016.07.06~18 石の対馬 もくじ

2016-08-17 20:57:07 | Weblog
母親を誘って対馬へ行ってきた。ピーチで福岡へ飛び、そこから対馬まではANAで。
3連休を利用したのだが、せっかくなら1日ぐらい休んでもよかったなぁ。

石の対馬 下島その1 ~お船江跡の石積
石の対馬 下島その2 ~多久頭魂神社の石垣
石の対馬 下島その3 ~久根田舎の石屋根
石の対馬 下島その4 ~椎根の石屋根
石の対馬 下島その5 ~厳原の火切石
石の対馬 上島その1 ~藻小屋とヤクマ塔
石の対馬 上島その2 ~石でできた島
石の対馬 中部 ~浅茅湾の入江風景
石の対馬 下島その6 万松院の百雁木

対馬は石天国。石屋根、石垣、石の景観・・・いっぱい見れて満足満足!
不思議な雰囲気に包まれた対馬。まだまだ隠された魅力がありそうで、ポテンシャルは高いな!
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石の対馬 下島その6 ~万松院の百雁木

2016-08-16 21:03:07 | 風景
対馬の続き。

厳原のまちなかには武家屋敷通りだけでなく歴史的スポットが数多くあるのだが、全然見れていないので
万松院ぐらいは見ておかねば、と、3日目の朝チェックアウト後に行ってみる。


万松院は対馬藩主であった宗家の菩提寺であり墓所がある。1615年創建。


本堂はこじんまりした簡素なものだが、入口の千鳥破風を支える柱が変わっている。


ギリシャの神殿のようなこんなスジスジの入った木の柱、あんまり見たことないぞ!?




万松院はこの百雁木と呼ばれる長い石段が有名で、どのマップにも載っている。
上るのがしんどそう・・・とちょっと敬遠していたのだが(苦笑)、昨日行った海神神社
石段に比べるとしんどさは全然平気だった(笑)
直線だから長く見えるが、段差が小さいし、あちらは500段ぐらいあったがこちらは132段だそうだ。


そしてまた横の石垣が美しい~~苔むした石は青緑色の蛍光を発しているように見える。


木漏れ日と青緑色のコケで一面緑色の世界に・・・


境内にはクスの巨木がそそり立つ。ここは厳原のまちなかなのに、山奥のお寺のような神々しい雰囲気。


宗家は鎌倉時代から対馬を治めていた家で、江戸時代に対馬藩主となって朝鮮貿易で黄金時代を築く。
しかし吉宗の時代の貿易の締めつけにより、西国一の長者と言われた対馬藩は凋落し、一転財政難に
あえぐこととなった。栄枯盛衰・・・


昔から貿易で生きてきた島だからだろうか、海岸線の総延長が北海道に次いで全国2位だというのに
あまり漁業が活発には見えないし、農業も限られている。
いや逆にそういう土地だからこそロケーションを生かした貿易業でやってきたのだろう。
しかし現在もあまり目立った産業がなさそうなのが気になるところ。。。




万松院のあと一気に上島の北端近くまで走りツシマヤマネコを見、対州馬の乗馬体験も。あぁ遠い(汗)
南北82km、東西18km。対馬って意外と大きい島なのである。
今回3日で400kmぐらい走った。しかも細い山道を。成長したな!(笑)


母親のリクエストの地に全部は行けなかったけど、最後空港へ戻る前に温泉にも入ったし、
2泊3日でめいっぱい楽しんだ。
対馬はこんな美しい石垣や石屋根や独特の歴史や文化があるのだから、もっと注目されてもいい。
まずは、お手軽においしい地のものを予約なしで食べられる店を増やしてほしいな!

終わり。
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石の対馬 中部 ~浅茅湾の入江風景

2016-08-14 23:55:39 | 風景
対馬の続き。

シーカヤックでは浅茅湾の静かな入江をすいすいと進みながら、ガイドのおっちゃんがいろいろ説明
してくれる。あの岩が露出した山が城山、金田城はあの上だったか・・・(苦笑)


入江の奥に入り込んで岸に近づいたり、石屋根の石材を採っていたという場所を教えてもらったり、
無人島に上陸してちょっとしたピクニックを楽しんだり。戻りは向かい風でかなり疲れたけど(苦笑)


カヤックのステーションにあった古い写真。昭和30年代頃だろうか、あの小屋の石屋根を葺く作業だ。


石を背負った人が下の緩いスロープを歩いて、上にいる人が石を引っ張り上げる。いきいきと働く人々。
あぁ、昨日久根田舎のおじいちゃんに聞いた話そのままの光景だ。何か感動。。。




深い山が丸ごと沈下したような浅茅湾のリアス式海岸は西側に開けている。
珊瑚のような形をして深く入り組んだ入江は水面が穏やかでシーカヤックも安全に楽しめるし、
真珠などの養殖にも最適に見える。しかしいったん入り込むと迷路のようでそこから出るのも
大変そうな気がする(苦笑)
入江の最奥部と東側の海との間はもともとは陸地によって閉じられており、その部分で上島と下島は
一つの島としてつながっていた。しかしやはり近道をしたいと思うのが人間の性。
大昔は、いちばん低い部分を徒歩で越えて反対側へ出ていたといい、その場所の地名が「小船越」といった。

西の漕手(にしのこいで)は、西へ漕ぎ出す場所という意味だろう、小船越の集落から浅茅湾の
入江へ抜けるわずか160mの地峡だ。船を曳いて越えやすくするために多少は切り開いたのだろうか。
露出した岩盤が風雨にさらされ、まるで人工の構造物のような趣を呈している。


船から荷物を積み替えて、この幅5~6mぐらいの細い通路を馬や牛に曳かせ、反対側の海岸で再び
船に載せて出航したのだ。そんな手間がかかっても、下島の南の外海をぐるっと大回りしてくる
よりもよっぽど安全な近道だったのだろう。


今は時が止まったように静かな入江で当時の様子に思いを馳せる。。。




地殻変動により岩盤に加わった想像もつかないほどの巨大な力。地球のパワーをまざまざと
見せつけられる。




ここをゆっくりと歩きながら入江の風景を眺めていると、いったい今が何時代かわからないような
不思議な気分に包まれる。あぁ・・・地味な案内板に目を留めて立ち寄ってよかった。


長らく海上交通の要衝であったこの小船越は、江戸時代に別の場所に運河が開通したことにより衰退する。

それが空港にほど近い大船越という場所である。そこも小船越よりは距離が長かったのだろうが
もともとは地峡を船で越えられるポイントとして利用されていたと思われる。そこを切り通して運河を
造ったのは1672年、それにより上島と下島は物理的に切り離された。
大きな船も通れるようになり交通量が増え、外国船や密貿易船を監視する番所も置かれた。

現在大船越瀬戸には大きな橋が跨いでいるが、観光スポットとして整備されているわけではないようで
駐車できる場所がなく、車で通りながら見下ろすのみ。なので写真も撮れず。。

水深が比較的浅かった大船越に代わり1901(明治34)年に開削されたのが、万関瀬戸である。
ロシアとの戦争をにらんで造られ、実際に役に立ったらしい。




万関瀬戸に架かる真っ赤な万関橋は対馬きっての観光名所であり、観光バスも停まる駐車場がある。
自撮り棒での記念撮影に余念のない外国人観光客に混じって、私たちも橋の真ん中まで歩いて行き
青い水面を見下ろす。とってもきれいなターコイズブルー!


真っ赤なアーチ橋は3代目のもので青い海、青い空によく映える。しかしうまく撮れず、左下の
わずかな部分のみでご勘弁・・・(爆)


2日目の夜は日曜日だったので休みの店が多く、夕食探しはさらに難航・・・
仕方なくまちに1軒だけの回転寿司屋に行ったら、これが大正解。めっちゃ安くておいしい~~
昼も食べ損ねたので夜は大盤振る舞い!あれもこれも躊躇せず頼んでおなかいっぱい食べて、
お勘定は昨日のアカムツ1匹とほぼ同じって・・・(爆)


続く
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