まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

島根の旅 三江線の駅めぐり その3

2016-12-06 21:29:35 | 鉄道風景
三江線の続き。

川平駅
からまた逆方向の列車に乗って、今度は因原よりももう少し先の石見簗瀬駅にやって来た。

列車に乗っている客は鉄ちゃんばかりだと、少し前に三江線の駅めぐりされたyumeさんから聞いていたが、
意外と、三江線を使う旅を自主企画したらしいおばちゃんたち数人のグループ、年配の仲良し夫婦、も多い。
どの列車も座席がぎっしり埋まるくらいのお客が乗っている。ワンマンカーだがJR西の調査員が同乗。
廃線が決まってから乗るのでは遅い・・・と自戒の念を噛みしめる。。。

石見簗瀬駅で降りたのは二人。もう一人はいかにもな鉄チャン。ジャマだと思われている雰囲気が
伝わってくるので(汗)今度は言葉を交わすこともなく・・・手早く写真を撮ってしまおう。


この駅は島式ホームと駅舎の間に線路があり構内踏切で渡る。
駅舎側の路盤はバラスト敷きのまま残っているので、なんだか駅舎が、ポツン、と孤立しているようだ。




シンプルな切妻型の駅舎だが、こんもりした植栽が添えられているだけでとても見栄えがするね!
霧に包まれた背景の山も幽玄な雰囲気をかもし出して古い木造駅舎をいっそう引き立てる。




うわぁ・・・さっきの川平駅よりもさらに古い木造トイレが。現役かなぁ(苦笑)


駅の周りを少し歩いてみたが何もない。暗闇が迫る中、鮮やかに紅葉したもみじが一本。


駅舎の横にはだだっ広い草地が広がっていた。側線や作業ヤードがあったのだろうか。


鉄チャンのジャマをしないよう(笑)大人しく待合所のベンチに座って江津へ戻る列車を待つ。
その間にもうすっかり日が落ちた。今日はこれにて打ち止め。


木造トイレもライトアップ(笑)



さすがにこの時間帯の江津行きはお客が誰もおらず、乗客は二人だけ。
車窓も何も見えないので心置きなく江津まで爆睡(笑)

今日の宿は江津駅前のスーパーホテル。チェーンホテルはできるだけ避けて地元系の宿を好む私だが、
今回ネットのホテル予約サイトでは江津の宿の空きがなかなか見つけられなかった。
やはり三江線の廃止が決まって注目されているからだろうか。。。

しかしやはりというか何と言うか、、、チェーンホテルの快適性はとても高いのである(笑)

続く。
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島根の旅 三江線の駅めぐり その2

2016-12-06 01:48:30 | 鉄道風景
三江線の続き。

行って帰って、を繰り返しての駅舎めぐり。1時間以内に折り返し列車がやってくる駅をチェックして、
その中で訪問したい駅を組み合わせる。。。本数が少ないのでもうパターンが自動的に決まってしまう
のだが、意外にも行動が重なる人はおらず、どこの駅でもゆっくりと駅舎を味わうことができた。


川平駅に到着。この駅も模範的な美しい木造駅舎。いいねぇ~!!
ここでは私一人。丸1時間ほどあるのでじっくり駅を堪能しよう。






端正な印象の駅舎。ここの駅にも池があるが、改札内でなく駅前広場の一角にあるのはちょっと変わっているな。。




古い木造のトイレも健在。しかし・・・壁にカメムシが何匹もとまっている。ひえ~~~っ!!
なんたって私は、もうゴキブリよりもカメムシが嫌いなのである・・・
時々ブーンと飛び立つものだから、全身鳥肌で逃げ惑う!!
こういう時に限ってトイレに行きたくなるのだが、あそこに入るのは絶対無理!!

駅舎の方にはそれほどいなかったのは幸い。。。

ここでは1時間ほどあり、何か食べ物を売っている店がないかと歩いてみたが、全くない。人がいたので
聞いてもみたが、「ないねぇ~」と(汗)




食べ物調達は諦め、車窓から見えていた鉄橋を見に行こう。


5分ほど歩いて江の川に架かる美しい2連の鉄橋。「昭和30年(1955)島根県建造」のプレートがあったが
橋名は書いていない。後から調べると松川橋という名らしい。

アーチと思ったが下部にトラスのついたランガー橋のようだ。
車窓からだと真横から見ることができるのだが、見えてからカメラを構えても遅い!結局最後まで
撮れなかった(汗)


ゆずだろうか、石州瓦に黄色が映える。



晩秋の日は短く、4時前ですでに列車はライト点灯。川平駅をあとにしてもうひと駅、石見梁瀬駅へ向かう。




紅葉の時期には少し遅すぎたが、時折はっとするようなナナカマドの赤に出会えた。


続く
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島根の旅 三江線の駅めぐり その1

2016-12-02 22:50:38 | 鉄道風景
有福温泉からの続き。


バスは江津駅の手前の都野津駅を経由する。この駅は訪れたい駅のひとつだったので、バスが
駅前広場まで入ってくれてラッキー♪

駅の背後、つまり海側には大きな工場があって、駅の屋根越しに見えている黄色いクレーンの桁が
すごいインパクト!オーバーヘッドクレーンというものらしい。
そしてそのレールが線路のぎりぎりまで突き出している。姫路モノレールの遺構みたいだ(笑)


都野津駅は古い木造駅舎で、その前に片流れ屋根の四角い箱がついている。
その壁に取り付けられた青い「都野津駅」の文字がいいね。


都野津駅の四角い箱の部分は、江津駅の駅舎とちょっと似ているな(笑)
この江津駅舎も私の好きなタイプ。


さて12:35発の三江線列車は3番ホームだ。跨線橋を上ると、壁に三江線の写真がたくさん貼られていた。


三江線のある風景、三江線のある生活、四季を通じて撮られた写真たちはどれもこれも
ほっこり和やかで、日本の風土のなにげない美しさを再認識させてくれ、その中にレールがあることが
人間の営みの証であるように思う。これがなくなるのか・・・
もちろん鉄道会社の経営を圧迫し続けることはいいとは思わないが、ローカル線のこんな鉄道風景は
もう日本からなくなっていくと思うと寂しい。。。
数十年後には、鉄道イコール新幹線とか都市部の新快速列車のみとなってしまうのだろう。


江津駅はホームの風景もとてもいい。古い上屋の小屋組も素敵だし、ホームに木が植えられているのも
国鉄時代ならでは。
それらがきれいに手入れされているのは微笑ましいし、逆にカオスな状態になっているのもまた、
植物との生命力対決のようで好きだ。


ホームの端からは山陰本線と三江線の分岐も見える。

発車までの間長いホームをうろうろ歩き回り、地方の主要駅を満喫した。

さぁいよいよ出発。江の川のキワキワを走る江津本町あたりは最初の見どころ。


その後も江の川と運命共同体のように寄り添いゆっくりゆっくり進んでいく三江線の1両の気動車は、
列車の旅の醍醐味を十分に感じさせてくれる。


雨は止んでいるが山間や川面からは霧が立ち上り幻想的な風景を見せる。


石見川越駅は下車したかったが時間がなく端折った駅。山と堤防の間に建っていて周りには
民家も見当たらない。ここから江津まで走ると言って降りていったランナーの人がいた。
ええっ、走るって!?


1時間ほど乗って最初の訪問地、因原駅に到着。


うわぁ、素敵!!あまり手が入っておらず、そのままの小さな木造駅舎。こういうのがいい。


駅舎はホームから数段下にあり、石で組まれた池もある。台湾の日本統治時代の木造駅には
許願池というのがあるが、日本の池泉式庭園の美意識から作られたものだろう。
防火用水の役目もあったのだろうか。




一緒に降りた若い男の子も駅舎目当てのようで、暗黙の了解で譲り合いながら写真を撮り、
素朴なローカル駅での至福のひとときを過ごした。






その兄ちゃんと少し会話したが、次は隣の鹿賀駅で降りて変わった自販機を見にいくと言っていた。
列車が来たのでどんな自販機なのか聞きそびれてしまった。。。


私はまた江津方面へ40分ほど戻り川平駅へ向かう。

続く
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島根の旅 御前湯と有福小学校

2016-11-29 23:17:54 | 建物・まちなみ
有福温泉の続き。

温泉街の中を貫いている1本の道路を除くと、あとの道は全部階段か路地である。
石段の中央が磨り減っているのが年月を感じさせる。


たまご色というか、山吹色というか、黄色っぽい色で壁を塗られた建物が目に付くな。


集落のいちばん奥の方まで行くとこんな古い土壁の民家があった。あぁこの色か。
もともとのまちなみはこの色の土壁があちらこちらに見られたのだろう。
いつの間にか修景されたものばかりになってしまってオリジナルが何か分からなくなってしまったのか。




さて、御前湯へ入ろう。入口周りには凹凸のあるちょっと変わったタイルが貼られている。


よく見るとパターンがあるので型で整形したタイルだが、黄色っぽいのからこげ茶、緑色っぽいのまで
色合いはさまざまで、トルコブルーがそれに重なることで遠目には虹色のような不思議な色に見える。
近くで見ても透明釉の溜まりが美しい。


ドアを開けると吹き抜けのホールの中央に六角形のブースがドンと。その中におばあちゃんが座っていて
券売機で買ったチケットを受け取ってくれる。おばあちゃん曰く、内部は改装され二階に休憩室が
できたそうだが、それももうだいぶ前のようだ。

脱衣所も浴室も旅館の大浴場並みに広く、予想通り混じり物のないお湯だった。

お風呂を上がったら二階の休憩室へ行ってみよう。
エントランスホールをぐるりと回りこむように階段があって、おばちゃんのブースを360度
俯瞰しながら二階へ上る(笑)


装飾的な手すり。


階段ホールや休憩所の壁には有福温泉の昔の写真が貼ってあった。見ていると面白い。
御前湯も路地も今とほとんど変わっていないように見える。


「昔のまちを研究してらっしゃるの?」休憩所に居合わせたおばちゃんから声をかけられた。
「研究ではないですけど、古い温泉とか好きなんです。昔の写真と路地は全く変わってませんよね」
「昔はもっと賑わってたんですよ、劇団もあってね」「へぇ~そうなんですね~」
芝居小屋の写真や芸妓さんみたいな人々の集合写真もあって華やかだ。


おばちゃんはここのお湯がいいので週に2~3回近くのまちから通っておられるそうだが、
バスの便が少なくて不便だと言われていた。確かに、次のバスまでまだ小一時間ある。
観光客はほとんどマイカーで来るだろうが、逆に地元のお年寄りなどはバスで来るしかなく
1日数本の便じゃ不便だな。

観光客であるがバス利用の私はこれからちょっと歩く。元小学校の建物を見に行くのだ。
来しなのバスの車窓で見てバスの運ちゃんに聞いたら、数年前に統廃合で廃校になってしまったという
有福小学校。下有福バス停のそばと覚えておいて後から調べてみると1.5kmぐらいなので
ちょっとしたハイキング気分でバス道を歩いていると、浜田行きバスが追い越して行った。
あっ、バスに乗ればよかったんだ。・・・ま、30分ぐらいで目的地に到着。


おお~!道路から近いところにある洋風の建物が講堂兼体育館だろう。しかしこの円柱を並べた
このファサードは、いち小学校の講堂というより、まちの公会堂ばりじゃない!?


いかに教育に力を入れていたか、この建物から伝わってくる。


運動場の奥の数段高いところに構える2階建の木造建築が校舎だ。




今は他の用途に使っているのかどうなのかわからないが、グラウンドはきれいに均されゴミひとつない。
また明日には生徒たちがやって来て元気に体操してそうな、気がする。


門柱には、有福小学校の歴史が刻まれたプレートがつけられていた。
明治8年の開校から続いた歴史は平成27年3月に幕を閉じた。あぁ、つい去年じゃないか。。。


さてそろそろバスが来る時間だ。ポカポカ陽気の下、バス停のベンチに座って田んぼを見ていたら、
日本人でよかった・・・と幸せな気分になってくる。
江津方面行きのバスは律儀にほとんど遅れることなくやって来た。再び有福温泉を経由すると、
さっき御前湯で言葉を交わしたおばちゃんが乗って来られ、私の顔を見てちょっとびっくりした顔(笑)

30分ほどで江津駅に到着。

続く。

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島根の旅 有福温泉へ

2016-11-28 22:01:42 | 温泉・お風呂屋
浜田からの続き。

バスは30分ほど田舎道を走る。
途中の集落は例外なくオレンジ色の石州瓦を載せているので明るい雰囲気。お寺も学校もオレンジ色。
過疎とか限界集落とかいう問題とは無縁に感じられる(実際はどうなのか分からないが・・・)


越屋根のついた小さな土壁の蔵をいくつか見かけたが、特別な用途があるものだろうか。
気になったので走るバスの中から慌てて写真を撮ったら斜めになってしまった(汗)

気になる建物がちらほらあり、居眠りする暇もなく7時前に有福温泉のバス停に到着した。
ここから少し上って行くと温泉街がある。帰りのバスまで4時間あるので、ゆっくり心ゆくまで散策しよう。

曇りのち雨の予報通り小雨がぱらつくが、こういう場所は少し湿り気がある方が風情がある。


細い谷沿いにちまちまと民家が並び、崖の中腹に旅館が三次元的に建っている。いいねぇ。
いつものようにまちのいちばん端の方から歩いていく。


温泉街のはずれにあるやよい湯。共同浴場らしい素朴な建物だ。


そしてこの川べりの石段の美しさに目を奪われた!


しっとりと照りをまとった石、その間に飾りつけたように生えている草花、清廉な水の流れ。
あぁ素敵だなぁ~!この一角全体含めて、やよい湯、気に入った。最初に入るのはここだな!


入ってみると細い下り階段があってその奥に浴室へのドアが。通路が脱衣所を兼ねていて
すごく狭いが、観光向けに至れりつくせりじゃないのがかえって好感度大。お湯は茶色の
モヤモヤが混じり、大地の香り。これも観光向けならちゃんと(?)漉して取り除くだろう。

朝早いからというのもあるが、地元のおばちゃんがポツポツ入りに来るぐらいで、ゆったり
夜行バスの疲れを癒すことができた。。。

有福温泉には公衆浴場が全部で3つ、やよい湯の他に御前湯とさつき湯がある。全部入ってみたいが
さすがに続けて入るのは疲れてしまう。先にまちなかを散策して朝食でも食べたい。

御前湯はこの温泉街のシンボルとも言うべき洋館風のファサード。
しかし真ん前に神楽殿という建物があるので正面から全貌を眺めることができないのが
何とも歯がゆい。


まちなかを一通りうろついたあと、9時になったので有福カフェへ行ってみる。


ウェブサイトやパンフレット類にも必ず載っているイチオシのおしゃれスポットのようだ。
それに実際のところ、そこ以外に旅行者がふらっと入れる喫茶店などは皆無なのである。


アプローチは古いレンガの塀と古いタイルの壁と、足下の階段は新しく焼き物のかけらをモザイクにして
埋め込んであるのだが、とってもおしゃれな雰囲気だなぁ!




ストーブの炎がゆらめく部屋で地元産の食材を使ったイタリアンを味わいながらワインやお酒を
飲めるお店なのだが、残念ながら朝イチでは食事メニューは無理で、モーニングのような
セットメニューもなかったので、スイートポテトパイを注文したが、とてもおいしく、
朝っぱらからとても優雅な気分でくつろぐことができた。




帰り際に聞いてみると、ここはもともと樋口旅館のスナックだったところを改装したのだそう。
言われてみると入口から厨房あたりはスナックっぽい構造かも。しばらく放置されていたというが、
うまく変身してよかったな!

やっぱり日帰りの旅人でも気軽に立ち寄れる店がないとトンボ帰りになってしまうもんなぁ。

さて小腹も満たしたところで御前湯へ行くとするか。

続く
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