まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

石の対馬 下島その1

2016-07-24 20:58:37 | 風景
対馬には独特の石文化があって、石屋根の建物が今も残っていると本で読んだことがあり、
石好きの私としては是非とも見に行きたいと、憧れのような気持ちをずっと心の中で温めていた。
巨大な石の板で葺く屋根というのは、対馬が日本の本州よりも朝鮮半島に近いことから異国的なイメージも
相まって、ストーンサークルとかモアイなどに通ずるなんとなくプリミティブで謎めいたイメージがあった。
一人旅は少し心細く(苦笑)、母親を誘ってみたら即答で「行く!」と(笑)。

心配していた天候もギリギリになって快方へ向かい、無事出発。
朝一のピーチで福岡空港まで飛んでからANAで対馬空港まで。対馬便はANAの独占路線のため高いのだが
2泊3日で時間を有効利用するため空路を選択した。さすがに早い、40分でかわいい対馬空港に到着。
予約してあったレンタカーで走り出した時でもまだお昼前。よしよし!


対馬は上島と下島に分かれ、その間を浅茅湾(あそうわん)というリアス式海岸が網目のように広がっている。
「!」マークのように南北に長く上島の方が少し大きい。空港は下島の浅茅湾寄りにあり、
これから2連泊する対馬最大の町、厳原(いずはら)も下島にある。
今日は半日なので下島の方を回ることにして、とりあえず南へ走り出す。厳原の町を素通りして少し
行ったところに「お船江跡」の案内があったので車を下りてずっと歩いていくと・・・


うわぁ!すごい!!森に覆われた深い入り江に見事な石積みの突堤がくし型に並んでいる。


突堤は築山のように高く、整形された石垣は全く崩れていない。


1663年に築造された藩船の格納施設であり、このように完璧な形を保っている遺構は貴重で
全国的にも珍しいとか。




しかしこの規模と精緻な石積みを目の前にすると、対馬藩時代のまちの栄華や、離島まで確実に波及した
中央権力の大きさがビシビシと伝わってくる。


この最奥部にあたるところにはレンガ塀があって古そうな建物が建っていたが、船江と関係のある
ものだろうか。



すでに大きな達成感!いやいや、まだ旅は始まったばかり。先へ進もう。

対馬は海からいきなり山が突き出たような島であり稲作に向かない土地であると、「街道をゆく
壱岐・対馬の道」で読んだ通り、海沿いにも平地はほとんどなく山がもこもこと連なっている。
それでも山あいの川沿いに細々とお米を作っているんだなと見ていたら、水田の石垣がとってもきれい!


思わず車を道端に停めて写真を。青々とした稲も美しいなぁ!


ついでに付近を見回すと、横を流れる川の水の透明度が半端でない!
昨日一昨日まで雨、それも記録的な豪雨に見舞われたとニュースで聞いていたにも関わらず、である。


近寄って覗き込むと、何とこの河底は一枚岩じゃないの!!河底から川岸まで、いやさらにその周囲にまで
つらなる岩盤なのだ!うわぁ・・・


そこから少し進んだところに「鮎もどし自然公園」がある。休憩がてら行ってみると、
人の気配はないのだが、また川がすごい!


さっきのところよりさらに広くなめらかな川底の岩盤が広がっていて、清廉な水が小さな滝を
ウォータースライダーのように流れているのである。




すべりたい!!(笑)

「まだ先がある」。衝動をぐっと抑え、、、次へ進もう。

おや、ここの駐車場の一角にある建物は石屋根じゃないの。しかし、建物はどう見ても新しいもの。
古い屋根材だけを転用したものだな。

さて、本物に遭えるかなぁ!?

続く。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2015.11.28~29 宮島・音戸の瀬戸 もくじ

2016-07-12 00:32:31 | Weblog
去年の秋のことだが・・・妹のライブ行きに便乗して、久々に広島方面へ1泊2日で行ってきた。
二人なら旅行会社の往復のぞみの宿泊付フリープランが断然安い!
広島・呉は数年前に仕事絡みも含めて立て続けに何度か行ったのだが、その時にも行きそびれていた
宮島と、音戸の瀬戸を訪問。そしてずっと見たかったコンクリート船も見ることができた。

宮島の風景
宮島の風景 続き
音戸渡船で行きつ戻りつ
音戸のまちなみ
音戸のまちなみ その2
コンクリート船を見に行く

一人旅とは違った「珍道中」もまた楽し。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

コンクリート船を見に行く

2016-07-11 00:06:12 | 川・橋・船
音戸の続き。

実は、妹の広島行きに便乗して音戸の瀬戸へやって来た最大の目的はと言うと・・・
以前、陸の上の舟という記事を書いたときに、コンクリート船というものが戦時中日本でも作られ、
その後無用となったものが防波堤として今も残っているということを知ったのだった。見たい!!
そのコンクリート船があるのは、さっき散策した鰯浜や北隠渡とは逆方向のまちはずれにある坪井漁港である。

・・・と、まぁまずは「おんど観光文化会館うずしお」で瀬戸を行き交う船を眺めながらあなご丼御膳を。
これが期待以上においしく、居心地がよくすっかりくつろいでしまった。1Fの物産店も「カメノテ」とか
変わったものがいろいろ売っていて購買欲を刺激される(笑)

音戸大橋のらせんの下に地下道があった。さっき歩き始めたところから音戸大橋を挟んだ反対側にも
旧道の古いまちなみが200mほど残っている。もとはずっと連続していたのだろうが、
大橋ができたことにより分断されたと想像する。
海沿いのバス道は橋の下を通ってつながっているのだが、旧道上に作られたのがこの地下道だな。




こちらはこんなオシャレなお店もできているのか。ここでお昼でもよかったなぁ。時間があればお茶しよう。


立派な石垣が見えたのでちょっと入ってみよう。


まるでお城のような石垣は法専寺のもの。


繊細な格子のファサードが美しい町家。


道端にレンガの煙突が。これは何の煙突だったのだろう。。。




古いまちなみが途切れ第二音戸大橋をくぐったところからさらに15分ぐらい歩いて行くと、
雑然とした小さな漁港が見えてきた。


どこにコンクリート船があるのだろう・・・と、道路から見渡すと、すぐに分かった。あれだ!!
漁港を抱え込む腕のような防波堤、その一部がちょっと不自然な形になっている。


細い防波堤の先まで行くのはちょっとゾワゾワしたが・・・見たい一心で近寄っていくと、おぉ、おぉ、
確かに船だな!!舳先が斜め上にせり出している。


先端だけ鉄でできているのはやはりぶつかった時の強度を持たせるためかな。


氷山でも割って進みそう(笑)


それにしてもちょっと風変わりな形をしている。意外に幅が狭く舳先以外は平ら。そして水面下の
部分が大きく丸くふくらんでいるのだ。油槽船、つまりタンカーなので、水中に沈めた方が浮力を得られ軽く運べる。


しかしこのしもぶくれのブサイクな形は・・・(笑)


終戦近くに作られたからか、ネット情報によるとこの船は使われることなく防波堤となってしまったようだ。
タンクの中にコンクリートを詰められ、中も外もコンクリートの船となりここに鎮座している。
働くこともなく引退とは本人(本船?)は無念で悔しいかもしれないが、それもまた運命である。
いや~面白いな!!


このコンクリート船を見に行ったのは、実は、先に見てきた若松の軍艦防波堤(響灘沈艦護岸)の翌週。
すっかり廃船づいた2015年の秋だった(笑)

終わり。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

音戸のまちなみ その2

2016-07-10 23:10:23 | 建物・まちなみ
音戸の瀬戸の続き。

くねくねと曲がりくねった坂道、それに合わせて微妙な角度をつけて細かく折れ曲がる建物の壁。
洗いざらしという言葉が似合う板壁と、黄色い土壁のコンビネーションが素敵だなぁ!




この壁は、榎酒造の建物。「華鳩」ブランドのお酒の醸造元だ。
広い敷地に作業場や蔵などの建物が建てこんだ醸造場はどこのまちでもまちなみの大きな形成要素となる。




旧道沿いにはレトロな理髪店も。


おなじみのねじねじサインもここではモザイクタイル貼り!かわいい~~


こんなところに、洋風の装飾が・・・




さらに細い路地も歩く。絵になる風景を楽しみながらふらふら、ふらふら・・・
あっ、華鳩のレンガ煙突があったんだ!近くを歩いただけでは気づかなかったなぁ~









音戸パン。小売もしているらしいが残念ながらこのときは閉まっていた。




木の電柱はほんとに味があるなぁ。。。何枚でも撮りたくなってしまう(笑)




続く。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

音戸のまちなみ

2016-07-06 23:13:17 | 建物・まちなみ
音戸の瀬戸の続き。

渡船を楽しんだあとは、古い町並みが残る音戸の旧道を歩こう。


きれいな半月形を描く音戸の港は、海沿いを走るバス道の一本内側に旧道が通っている。
幅3m弱くらいの小道に面して、元旅館や銀行建築、工場などが軒を連ねる。もちろん住宅も。


この製網工場はもう空き家かな。。。






神殿風の列柱のある建物は銀行だな。しかしこのド派手なピンク色は・・・(苦笑)
壁にうっすら「呉銀行音戸支店」の文字が、右から左へ。こんな細い旧道に唐突な気がするが
港町としてそこそこ栄えていた証だろう。




向かいには河野診療所。


マップに江戸期に建てられた「瓦壁の家」と載っていたので探したがなかなか見つからず・・・
ようやく見つけた瓦壁は、木目の化粧トタンからほんの申し訳程度に顔を出すのみ。
もとは壁一面に瓦が貼ってあったのだろうが、傷みが進んで雨が浸みてくるので上からトタンを
かぶせたのだろう。張り瓦だけでは雨をしのげなかったと見える。仕方ないな。。。




木の電柱もちょくちょく見かける。コケが生えて何ともいい色~
後ろの建物はひさしの裏までタイル貼り。いいね!


あぁ、これはお風呂屋だ!桜湯。入りたいが・・・もうやっていないようだ。
丸く刈り込まれた枝がキャッチーな木はカイヅカイブキかな。


レトロな行灯はそのまま残されている。素敵~


少し歩いたところにまたお風呂屋があった。そちらは普通の建物だが現役らしい。この距離で
2軒あったらちょっと厳しかっただろう。。。


覗き込みながら歩く路地の水路の水は海色。オレンジ色の石垣も美しいなぁ。


続く

コメント
この記事をはてなブックマークに追加