まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

GW新潟 県政記念館

2017-05-25 23:41:18 | 建物・まちなみ
新潟の続き。

白山公園
の一角に建つ県政記念館は、道路からもその威容がよく見えて前を通れば必ず目を引く
シンボリックな建物。


正面に大きな破風を見せる2つの棟をつなぐ形の左右対称。見るからに明治の建築だな。


派手な軒蛇腹に瓦屋根、ハーフティンバーのドーマーウィンドウととんがり屋根の尖塔には軒飾り。
このちぐはぐな感じが明治だなぁ~


妻部分にぶら下がる擬宝珠のような飾り。上にも同じものがついている。


1883(明治16)年に新潟県会議事堂として建てられた。1932(昭和7)年に新しい議事堂が
建てられるまで50年近くの間、県政審議の殿堂として県政に重要な役割を果たしてきた。


郷土博物館、県庁分館などとして使われたあと、1969(昭和44)年に国の重要文化財に指定された。
解体修復工事が行われほぼ創建時の姿に復元されたとか。


1階の守衛室、書記室、傍聴受付、の3ヶ所に柄違いの天井レリーフがある。これは現在管理室になっている
傍聴受付のもの。中央に猿の姿が見える。


議場は2フロア吹き抜けになっていて、2階に傍聴席が張り出している。それを支える鉄柱は細く、繊細な
レースのような装飾がついている。




大きな窓を背にした議長席。


議長席から見た風景。
高い天井の大空間は、屋根裏のクイーンポストトラスにより支えられているという。



2階へ上ってみよう。


おや、この2階から塔屋へ上る階段が面白いな!2階の廊下から緩い勾配の渡り板のようなもので
いったん外壁側に取り付けられた廊下に渡り、そこから上に向かって急勾配の階段がかけられている。




こんな渡り板初めて見た!


2階の傍聴席から議場が一望できる。・・・それにしても柱が細い。。ぎっしり人が乗ったら落ちそうだ。


いくつかの部屋には暖炉の名残があったが、改修時につぶしたのか、暖炉らしい形で残っているのは
1室だけだった。平面図を見ると、中央の棟の中央部に煙突のような空間があるが、ちょうどそこは
あの塔屋がある場所じゃないか。あのとんがり屋根の塔屋は煙突なのか!?


緑色の部分はタイルではなく着色された木材のようだ。


もう1ヶ所の階段はストレート形で、「議事堂名所 鳴り天井」との小さな看板が。
階段の中腹でパン!と手を叩くと、直後にビィ~~~ンという音がする。ははぁ、なるほど鳴り天井だ。
実際は天井と言うより、幅の狭い両側の壁に空気の振動が当たって跳ね返ることによりそういう音が鳴るようだ。
意図したものではなかったのだろうが、面白いなぁ。


県政記念館を出ると雨は止んでいた。さすがに疲れたのでバスで新潟駅へ戻り空港へ向かったのだった。
市内の建築で見ていないところもたくさん残ったが楽しい旅だったな!!


これで旅は終わりだけれども、記事は初日に戻る(笑)。
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GW新潟 白山公園の藤

2017-05-24 22:01:50 | 風景
新潟の続き。

新津記念館の近くにはいくつか小粒の建築もあった。
こちらは新潟大学旭町学術資料展示館。1929(昭和4)年築のRC造。無料で入場できたらしいが
雨がひどくて寄り道する気にならず・・・


遠くに見えたあれは回転展望台じゃないか!?
検索してみると、「日本海タワー」の回転展望台だとか!やっぱりそうだったんだ~~
しかし今調べてみると・・・老朽化を理由に2014年6月に展望台の営業を停止したとか。え~~っ、残念!!
全然タワーっぽくないこの建物は、1968(昭和43)年に建てられた新潟市水道局南山配水場で、
配水場としては今も機能しているようだ。

回転展望台も好きでいろいろ行ったが、「日本海タワー」という名もそう言えば見たことがあったな。
すっかり忘れていた・・・(汗)

「厚生連」と書かれたこの建物も古そうな形だ。でもギリギリ戦後かもしれないな。


SUGAR COATから古町の商店街を南下して県政記念館へ向かう。
白山公園という大きな公園の一角に建物があるので、白山神社の鳥居をくぐって公園内を歩こう。
しとしと雨の中、足元の砂利も木々の葉も色味を増している。雨もまたいいものだなぁ。

あっ、池のほとりに藤棚が。白藤と薄紫の藤が仲良く半分ずつ同居している。まだ少し早いのか
花房の下の方は蕾が小さいな。




おぉ、池の中央にかかっている橋は藤棚が屋根となっている。これも一種の屋根付き橋か!?(笑)


元気なツルがまるで宙をつかむように伸び、花房も重力にあらがって自由奔放に咲いている。



きれいだなぁ~

池のまわりにはモミジも枝を伸ばし、苔の岸は青々と輝き、ほんとに素敵だ。秋もまたきれいだろうな!



ここも回遊式池泉庭園だな。白山公園は邸宅の跡地なのだろうか??

新潟市民の憩いの場である白山公園は、1873(明治6)年に設定された日本で最初の都市公園25ヶ所の
うちの一つとか。古来からの景勝地や史跡を永久に国民が楽しめる公園として指定しようという太政官布達に
より、「新潟総鎮守」白山神社の境内を公園としたものらしい。




苔が美しいこと!!苔庭は雨の日に限るなぁ~




鳥居から見て右奥の方には蓮池がありオランダ風の庭園となっているようだ。時間があればそちらも
散歩してみたかったなぁ。


こっちの方の藤は種類が違うのか、房が大きく満開だった。



芳香漂う白山公園の散策、短時間だったが藤の花見も楽しめてよかった~

続く。
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GW新潟 新津記念館

2017-05-23 23:55:23 | 建物・まちなみ
新潟の続き。

新潟市内で見どころを教えて、と建築講座の人に尋ねて「ここはすごい!」と聞いていたのが新津記念館。
本降りの雨の中、ネルソンの庭から歩いて行ったらランチの店を見つけるより先に着いてしまった。

おぉ、あれか!!さすがにすごいな!


立派な和風の門の横にある通用門を傘を差しながらかがんでくぐると、立派な車寄せのある洋館が目の前に!


全面タイル貼りで下部のみ石貼りである。煙突が2本そびえパラペット周りにもレリーフがふんだんに。
見るからにゴージャスな洋館だ。気がはやる~~


入場料は800円。しかし・・・何?館内は写真撮影禁止!?ええっ、そんなぁ~(涙)


「外観なら写真を撮っていただいても結構です」
外回りから見ても建具には繊細な格子やステンドグラスなど装飾があふれている。でも中からでないとその
美しい色が見えないのに~~




この新津記念館は、出雲崎町出身の「石油王」新津恒吉が1938(昭和13)に建てた迎賓館。
そう言えば小学校の社会科の地図帳で新潟に油田のマークがついていたのを見て、日本でも石油が採れるのかと
驚いたのを思い出した。


中はほんとにすごかった!!特にイギリスのジャコビアン様式で統一された応接室「イギリスの間」は圧巻!!
天井全面に華やかなレリーフが施され、中央には豪華なシャンデリアがぶら下がる。アーチ窓に重厚な
模様のカーテンが掛けられ、暖炉は木製のマントルピースの緻密な彫刻に息を飲む。


1階ホールの正面にはステンドグラスのはまった窓が。格子状に組まれたガラスの中央にエンブレム風の
模様が。新津の「N」マークが入っていたような・・・(うろ覚え)
ホールへ下りてくる曲がり階段の親柱の彫刻は柱の上から下までみっしりと、、、くどいぐらい(笑)
2階のホールのステンドグラスは1階のとは趣きが異なり小川三知風の花鳥画デザインだ。

2階の「フランスの間」は1階とは異なり白を基調とした明るいインテリアで上品な雰囲気。
ホールとの間の扉の枠は、ホール側は木の色、室内側は白くペイントされていたので、
戦後接収されたときに塗られたのかと思ったが、そうではなく元かららしい。
平面図を見るとトイレもあったが非公開で、見せてくれないか聞いてみたけどダメだった。。。

ホールに展示されていた新津恒吉氏の写真は、日本人離れしたロシア人のような風貌だった。
ハーフですか、と案内の方に聞いてみたが、純粋な日本人だという。客として招いた西洋人と並んでも
違和感なかっただろう。

外へ出て裏へ回ると、広い芝生の庭に面してベランダが張り出し、1階は3連アーチのテラス。
パラペットのレリーフはタイルと同じサンドベージュ色のテラコッタだ。
このドアの中はイギリスの間。




テラスの腰壁にはタイルが!mayumamaさんが、ジェームス邸にあったのと同じだ、と。
今、昔の写真を見返してみたら、ほんとだ!ジェームス邸にあったのと同じ!よく覚えているなぁ~


布目ベースに水引細工のような模様が素敵だなぁ~~色のかすれ具合もいい。


なまこ壁の蔵を回りこんだ奥には和館もあった。ここは今も人が住まわれているようでもちろん中は見れないが
庭までは入れたので近づいて見る。和館の前は芝生から少し仕切られ和風のお庭になっていた。


こちらもすごそう。。。絶対タイルもあるんじゃないかな~~見てみたいなぁ!!




このあたりも砂丘なのだろうか、起伏のある土地で、芝生の庭の先には空が広がっていた。
さっき入って来た入口は白壁の塀に瓦の載った和風の門だったが、坂の下の方からの入口は
こんな石造りの階段。セセッション風の直線デザインの親柱には照明が灯ったのだろう。




あ、外から見たらやっぱり和風の門だった。

噂に違わずゴージャスでディテールの凝りようがすごく、カーペットや調度品もオリジナルのままで
残っているし、新潟の石油王の財力と華やかな社交を今に伝える貴重な建築だった。

ただ・・・入場料が800円と結構高いのに、内部の写真は撮れず、3階と地下室も見れず、和館も入れず、
ちょっと不完全燃焼だったなぁ~~もう少しサービスしてくれてもいいんじゃない?

続く
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GW新潟 ネルソンの庭

2017-05-22 23:49:18 | 建物・まちなみ
新潟の続き。

お昼を食べようと、朝ちらっと庭先を覗いた、もと新潟県副知事公舎だったお店、ネルソンの庭へ。
和館の平屋に下見板張りの洋室がついている。1921(大正10)年築の洋館付き住宅。


しかし大胆にリノベーションしたなぁ!和館の玄関周りは全面が透明のガラス張りに。確かに風除室として
ぴったりのスペースだな(笑)
和館の内部はほとんど変えてあると見え、玄関がむしろいちばん名残をとどめているようだった。


横に付いた洋室は外観上はそのままのようだ。


ランチはすでに予約で埋まっているとのことで、今からだと1時半頃の案内になると言うのであきらめるが、
内部を少し見せてほしいとお願いすると、物腰の柔らかいお兄さん、どうぞと快く入れてくれた。

和館の奥は壁や建具がことごとく取り払われ広いワンフロアのホールになっていたが、中央にある和室が
一室だけ、床の間も書院もそのままに丸ごと残されていた。




何かすごい妙な感じだが・・・内部から玄関方向を見ると、おぉ、何となく公舎時代の風景が。。。


一方洋館の方を覗くと、ターコイズブルーの壁紙が貼られ、まるで外国のアパートメントのよう。
素敵だなぁ~


ここは夜用のバースペースなのか、ランチタイムは使われていなかった。




昔、海辺のおみやげ屋さんでよく見かけた貝殻の風鈴(?)もこんなおしゃれな照明になるとは~

県が売却の意向を示したときに市民から保存活用の声が上がり、まちづくりの資源として生かされることになった。
元の姿からかなり変わってしまっているけれど、うまく使われて人気店になっているのは建物冥利に尽きるな!

さて、建物は見学させてもらったけどランチは別を探さないと。。。
キョロキョロしながら新津記念館の方へ歩くがお店はない。結局その後いくつか建物を見て、
もう2時を回ってからようやくランチにありついた。。。

植物に囲まれた小さなお店、SUGAR COAT。手描きのメニュー看板の一番下に「おまかせランチ」と
あるのを目ざとく見つけて入ったのだが、これがとってもかわいいお店だった!
長屋の1軒をリノベーションしたというお店でもう20年ぐらいやっておられるとか。

メニューにはこだわりのセレクトといういろんな産地の紅茶が載っていて、聞いたことないものもいっぱい。
カウンター上にはお姉さんが手作りされている焼き菓子各種、どれもおいしそう~~~
・・・いやいや、おやつじゃなく、ランチランチ。


店内のインテリアも乙女心をくすぐる~~!マッタリ落ち着くなぁ。


スープから始まりチキンパテのサンドイッチ、モツァレラチーズのカナッペ、そして6種類の焼き菓子が
少しずつ載ったプレートも~~(喜)
そしてたっぷりのチャイ。あぁ~~もうここで沈没してもいい(笑)


クッキーやメレンゲをどっさり買ってしまった・・・


いや、でもあと一軒行く予定がある。再び雨の中へ出て行かねば。。。


続く
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王子公園高架下

2017-05-20 02:11:38 | ディテール
仕事で王子公園へ。時間があったのでちょっとうろついてると、、、
うわっ、なんだあれは?


施釉ブロックか。阪急線の高架のアーチを埋める形で壁を作ってある。


日亜建材という建材屋さんらしい。
ランダムに並べられた色とりどりの施釉ブロック、綺麗だなぁ〜


前に一度王子公園駅で降りたことがあったけど、豪快なねじりまんぼに釘づけでこちらには気づかなかったなぁ(苦笑)


この辺り、ランチを探して少しうろついたが、商店街が近いし王子動物園は昭和だし、楽しそう〜
また休みの日にうろつきに来ようっと。


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