まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

瀬戸のタイルめぐり2

2017-12-16 22:54:23 | ディテール
瀬戸の続き。

通りに面したビルのガレージの足元に変わったタイルが貼られていたので寄っていくと、うわっ、すごい埃!
白いタイルなので埃が目立ちすぎてあまりに汚いので、コンビニでもらったおてふきでチョイチョイと拭くと
見違えるようにきれいに!!五角形で、中央部が凸んでいる立体タイル。面白い形だな!


細い路地の奥の民家の壁に貼られていたタイル。ありふれたレンガタイルと思うなかれ。


施釉タイルで、赤茶色の上に薄い緑色がのっているのだ。いい味わい!!


他にも素敵なタイルシーンにたくさん出会える。


ちょっと山手の方の道へ入り、また心のおもむくまま路地へ入ったり出たりしていたら、お店のガラス越しに
かわいい丸タイルを発見。お店に入っておばあちゃんと少し会話しながら写真を撮らせてもらう。
よくある丸モザイクタイルよりも大きくて直径3cmぐらいあるだろうか。

路地の奥で一見の人だと存在すら気づかないようなお店で、お客が入るのかと心配になった。。。

工場のファサードに2色のボーダータイルがしましまに貼られていた。ボーダータイルを縦に貼っているのは
なんか斬新だな。水平方向に貼っていることが多い気がする。


この色合いは、赤レンガと焼き締めレンガの組み合わせから発想したのかなぁ。


前回入った日本鉱泉。あぁ、まだ健在だったな!今回も昨夜駅から宿へ行く前に入るつもりだったのだが
寒すぎてタオルなしでは湯ざめしそうだったので諦めた。。。


このタイルが好き!!墨絵のような模様のモザイクタイル。ここ以外では見たことがない。
私の好きなタイルベストテン(決めてないけど)の当確だな。




残念だけど4時半までは瀬戸に居られないなぁ。。。


末広町商店街の入口に建つ、パチンコや映画館などが入ったアミューズメントビル。


外壁はこんなやさしい色合いの粗面タイルが貼られていた。


2階へ上る階段は、8年前も同じようにシャッターが閉まっていた。前もシャッターの隙間にカメラのレンズを
突っ込んで同じような写真を撮ったっけ(笑)


こちらは商店街の裏手にあった木造三階建ての蛭子湯。もう廃業されているので旧蛭子湯だな(涙)


ファサードの窓下には色違いのタイルが籠目状に貼られている。


石の門柱に固く閉ざされた扉・・・あぁ惜しい。。。入りたい。


隣にあったタイル壁には、角が丸くなった微妙な比率のモザイクタイルが貼られていた。


続く。
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瀬戸のタイルめぐり1

2017-12-15 23:06:46 | ディテール
名古屋からの続き。

瀬戸で泊まった翌日は、さっそくまち歩き。前に小道さんと歩いたのは2009年だからもう8年前か。
前も同じ瀬戸パークホテルに泊まったな。

瀬戸パークホテルのロビーの力強い陶壁画。

前回の写真をあらためて見てみたら、もう嫌になるほど同じものを見ている(笑)。アングルも全く同じ。
全然進歩してないな(爆)
しかし、昔はあまりたくさん写真を載せていなかったし、同じものを見ているのも面白いので
また今は今で書いておこう。

公園の崖に張り付くような宮前商店街は全く変わらず健在。よかった!!
深川神社の門前市としてできたものだろう。
昨日の夜瀬戸に着いた時は飲み屋の灯りがともってすごくいい雰囲気だったのだが写真を取り損ねた。。。


まるで廃線跡の遺構かのような跨道橋と公衆便所もそのまま。
この公園が、海に突き出た岬のようにまわりから一段高くなっており、その崖に小屋掛けするような形で
店ができているのだが、なぜこんな地形になっているのだろう。


飲み屋の入口に敷き瓦が。


瀬戸ではコンクリートの平板と同じ感覚で敷き瓦を使っているふしがある。何とも贅沢~~


深川神社の鳥居の足元には復刻本業タイルが貼られていた。


まずは前回あまり歩いていない、名鉄の駅より西側のエリアを歩こう。
商店街を通っていくと原田写真店、若松屋洋服店、など前回も見た魅力的な商店にいちいち目が止まる。




久米邸のタイルも見たなぁ。


この商店のらんまは変わっている。なんだろう??と思ったら、竹の輪切りだ。面白いなぁ!


「窯神町」って、焼き物のまちらしい名前でいいなぁ!!年季の入った板壁にホーロー看板も最強の取り合わせ。


瀬戸川沿いの瀬戸陶磁器会館へ。
入口周りだけ細かいレリーフのテラコッタや透かしの入った照明器具など、焼き物感が強く出ているが
全体を見ると壁はタイル貼りながら平坦で窓はアルミサッシだし、昭和半ば頃に建て替えて入口周りに
古いテラコッタを貼りつけたのではないか・・・と思ったのだが、そうではなく全体が1935(昭和10)年の
ものらしい。私の勘もいいかげんなものだ(苦笑)。


丹羽英二が設計監理・・・って、名古屋陶磁器会館も実施設計と現場管理を丹羽英二建築事務所が担当、と
書いてあったな。もちろん休日だから閉まっていたが、中もタイルが多く使われているようだ。→こちら


川を渡り旧道っぽい雰囲気の道を歩くとタイル物件がいろいろ目に入る。・・・しかし皆空き家(汗)
この豆タイル貼りのショーケースがかわいいトリヰビューティサロンも、中を覗くとガランとしていた・・・


おや、あれは・・・


近寄るとやっぱりタイルだ!うわぁ、きれい!!細かい格子目に薄いトルコ釉が溜まって微妙なグラデーション
になっている。上のベージュ色のタイルも同じもので色違い。


壁に張り付いて写真を撮っていると、隣の畑で作業していたおっちゃんが不審げな顔をしてこっちに歩いて来た。
「すごくきれいなタイルですね!ここはお店だったんですか?」「はぁ、こんなの何でもないよ」
「いや~こんなきれいなのなかなか見ないですよ~」「こんなのいっくらでもあるよ!どこも皆こんなんだったよ」
「ええぇ~~そうなんですか~~」
向かいのお宅の方らしかったが、この美しいタイルが大したことなくていくらでもあったというのが本当なら
ここはどんなパラダイスだったのか!?

残念ながらこの「化粧品の内垣」さんももう放置されたまま長い年月が経ってしまったようで、タイルは
剥がれかけ、一部はすでに下地があらわになっている。この姿を見れるのももう長くないかもしれない・・・

続く。
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丸美観光ビルのタイル

2017-12-13 22:22:02 | ディテール
名古屋の続き。

日本陶磁器センターでツアーが解散したあと、隣の太洋ビルを見に行く。
以前見たときは表のシャッターが閉まっていたが今日は開いていた。
陶磁器貿易商の春田鉄次郎が創業した太洋商工の事務所ビルだったが、今はテナントビルになっている。

さっきのガイドの村瀬さんが通りかかってまた少し説明していただけるという幸運(笑)。

エントランスホールの控えめな灯りが琉球大理石のやわらかい質感を際立たせている。
ホールの奥にドーンと鎮座しているのは、エレベーター(笑)
もちろんこれはバリアフリー化のために後付けしたものだろうな。


このビルはRC造地上5階、地下1階。名古屋陶磁器会館や日本陶磁器センター旧館より少し早い
1931(昭和6)年の築だが、すっきりしたデザイン。外壁は石貼り風だがコンクリートかな?
タイル貼りでも似合いそうだ。


しかし、陶磁器センター旧館と同じく、こちらも桜通りの拡幅に伴い曳き家したのだと聞いてぶったまげた!
5階建のビルを!?コンクリートの躯体だけでも相当な重量になるだろうに、地下まで掘り下げて
持ち上げたのか!?あっぱれ、高度成長期の日本!今なら27年経ったビルなら確実にスクラップ&ビルドだろう。

ここの1階に入っていた喫茶店がすごく落ち着けるいいお店だったのに先月閉店してしまったのだとか。
ええ~っ、残念(涙)。前回来た去年の4月の写真を見てみると、喫茶レインボーの看板があったな・・・。

さて、これから長野へ移動するという仲間と別れ、私とmayumamaさんは栄へ向かう。
途中でビルの中にタイルを発見!


ちょくちよく見かけるものだが、間接照明によって濃い陰影が浮かび上がり、印象的!


コーナー部分が真っ青なタイルで貼られたビル。一枚一枚もグラデーションがあって美しかったのだが
ボケボケだったので写真はなし・・・(汗)


角部分の外階段の壁がベージュのボーダータイル貼りのビル。カッコイイな!


そしてmayumamaさんに案内してもらって見に来たのはこちら、丸美観光ビル。ここが見たかった!。
賑やかな歓楽街の中心地にある、ラウンジ、クラブなどがたくさん入ったビルである。名古屋では有名物件だな。


何と言ってもこの階段ホールの壁のタイルがもう、泣けるほど美しい~~~


人のインスタとかの写真を見て小口タイルと思っていたのだが、実際はもう少し大型で、目地も沈めて
あるので、タイルの厚みが際立ちやたら迫力がある。たてよこの比率も小口タイルよりも若干縦が長いかな。


ランダムに取り混ぜて貼られたタイルは、濃淡はあるが基本5色、全部透明な釉薬がぽってりとのっている。


そこに細かいヒビが入っているのでキラキラしてとってもきれい!!まるで一枚一枚が宝石のよう。


さすが陶磁器産業のまち、名古屋。あぁずっと見ていても飽きない~~~


上の階へ行くと外壁に貼られているタイルが間近で見られる。あっこのタイル、見たことあるやつだ、と
思ったら違った。同じと思ったのはこちら
それは立体に見える平面のタイルだったが、ここのはほんとに立体なのだ。しかも、大きい。
80mm角ぐらいあるだろうか?




この濃紺の立体タイルが、外壁のアールになった部分をびっしりと覆っている。う~ん、なでたい!


こっち側の面には、鶴のモザイク壁画もあった。
1971(昭和46)年築。この頃の歓楽街のビルは素敵なものが多い。夜の街も今よりずっと景気よかったから
建物にもお金をかけたのだろう。やっぱりタイルはリッチな雰囲気を演出するなぁ。


このあとmayumamaさんを案内して中日ビル(中部日本ビルディング)へ。
あぁこのモザイクの行く末はどうなるのか・・・・

前の記事→こちら

近くでもつ鍋を食べて温まってから、今宵の宿のある瀬戸へ向かう。

続く。
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日本陶磁器センターを見る!2

2017-12-11 23:30:43 | 建物・まちなみ
日本陶磁器センターの続き。

2階にはアールデコ調のステンドグラスがはまった部屋があった。美しい~~!水色が効いているな。


この小さな部屋はモノがごっちゃり置いてあって一度に3人ぐらいしか入れなかったが・・・
こんな尖塔アーチ形の大理石の暖炉があって、床も寄せ木、天井にも一面レリーフが施されているなど
装飾豊かな部屋だった。何の部屋だったか・・・聞き逃した(汗)


暖炉前にはブルーグレーのタイルがやはず貼りに。


天井と梁のレリーフはとても凝っていて、天井の網目状の格子の内側にもくし目が入っている。


持ち送りはアールデコ?八角形のモチーフが入っている。


こちらの部屋のステンドグラスもさっきのと同じくアールデコ調なのに、中央にリアルなユリの花の模様が。
ここはオフィスが入っているらしくこの日はお休みだったので、内側からのライトアップは叶わなかった。


階段室は先に見た名古屋陶磁器会館と似ているな!あちらは鷹栖一英の設計だったが、こちらは
志水建築業務店の篠田進が設計し、施工は共に志水建築業務店がしている。
先に建てた名古屋陶磁器会館のデザインに合わせたのだろうか、スクラッチタイルの外観も似ている。




3階の階段ホールの壁にはこんなレリーフが2枚ついていた。


タイルに囲まれたドア。特別感があるなぁ。


階段ホールに面して大会議室のアーチのドアが並んでいる。らんま部分は一部に色ガラスが使われた
ステンドグラスがはまっていて、素敵だなぁ~
右側は中央が無色の一枚ガラスになっているが、ステンドグラスが割れてしまったようだ。
リーフレットにあった昭和30年代後半の写真を見ると、同じデザインのステンドグラスが写っている。


古いモールガラスは透明度が高いからか、凹凸が大きいからなのか、ほんとにきれい。


遅ればせながら、中へ・・・


うぉ~~っ!ドーム天井から照明が下がり、まるで教会の聖堂のようだ!正面のアーチ形のアルコーブは
祭壇さながら。浅いアーチ形の梁からつながる柱も背の高さまで木の板がはめられ、しめやかな雰囲気を
かもし出している。




天井に張られたボードはタイルみたいだな!石膏ボードのようだが、わざわざ色をつけてやはず貼りしてあり
(斜めでないのもやはず貼りと言うのか?綾織状)味わいがある。


それに換気口も変わっているな。ジャガード織のパンチカードを思わせる。


廊下に面していない部分もお揃いの意匠が壁に施されており、室内側には4つのアーチが並ぶ。壮観!
この大会議室では、戦後、輸出陶磁器に関する2国間貿易交渉が行われたとか。
ほんとに、日本の陶磁器産業の命運を担ってきた建物なんだな!

ぐずぐずしていてこの部屋の説明の大半を聞き損ねてしまった(汗)

新館部分の廊下の、少ししか開かない突き上げ窓の隙間から外を覗くと、外壁のタイルが見えた。
スクラッチタイル・・・ではなく縦溝タイルだな??こんなタイル、どこにあったっけ??旧館の裏側?


道路から見える部分はサンドベージュ色のスクラッチタイルだった。わらびはほとんどなく大人しいものだが。


旧館も外から見ていただけだと裏側感が強くて地味な印象だったけど、中は先に見た名古屋陶磁器会館よりも
むしろ装飾的で驚いた!!古いタイルやステンドグラスもよく残っていて、期待よりもずっと見ごたえがあったな!
詳しい説明も聞いて、陶磁器産業の最盛期のパワーを感じられた気がした。

建物はやはりそこに建てられたストーリーと共に、その場所にあることに意義があると思う。タイルも建物に
貼られていてこそ美しい。名古屋陶磁器会館も、日本陶磁器センターも、よくぞ残っていてくれたなぁ!
残していてくれたなぁ!あぁ、ほんとに参加してよかった~~ありがとうございました!

ツアーは終わったけど名古屋は続く
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日本陶磁器センターを見る!

2017-12-10 23:47:22 | 建物・まちなみ
名古屋の続き。

名古屋陶磁器会館を見学した後は、歩いて桜通りまで下り、日本陶磁器センターへ。
ここも以前外観は見ている。


こちらは名前の通り、名古屋のみでなく瀬戸や多治見を含め陶磁器産業全体の振興のために組織された、
日本陶磁器工業組合連合会(日陶連)の事務所や共同販売所として建てられたもの。最初に裏手ある旧館が
1934(昭和9)年に建てられ、桜通りの拡張に伴い旧館を曳き家で北側へ移し、桜通り沿いに新館が建てられた。


新館は1958(昭和33)年に完成しているが、各階の見付け部分に水平に貼られた海老茶色のタイルは何と
1978(昭和53)年のものらしい。意外!もう少し古いと思ってた。。。昭和40年代かと。
昭和50年代でもこんな焼き物の質感を生かしたカッコイイタイルを使ったんだな。
逆にまた、この水平連続窓のはしりのようなデザインが昭和33年というのも、早いな!


もてなしの場ではないのでエントランスホールもあっさりしているが、緩やかにカーブしながら下りてくる階段が。


まずは細い廊下を奥へ進むと、何度か曲がって裏口へ抜けた。知らぬ間に旧館を通り過ぎていたのか!


どこが境目だったんだろう!?来た道を戻りながら見て行くと、旧館の部分には味わいのあるボーダータイルが
貼られている。幅木の部分やドアの枠はトラバーチンだな!


きれいな色だなぁ!!


ちらっと見えたモザイクタイル。ここはどこだったっけ。男子トイレ!?(笑)


タイル貼りの階段を下りて地下室を見に行く。
床に鮮やかなモザイクタイルが残っていた!こんなところに!?
やはりこの狭くて陰気な地下空間をちょっとでも明るくするために貼ったのかな。


しかしこの建物、曳き家したんじゃなかった?どうやって地下室を曳き家するのか・・・?
何と、周囲を掘り下げて地下室の下から持ち上げ、北へ20m、東へ7m、移動させたのだという(驚)。
昭和33年にして、すごい技術。。。


アールになっている1階の廊下。


今度は、「リストランテ・アンティカ・ローマ」というイタリアンレストランの中におじゃまして、新館の地下室を見に行く。
現在はワインセラーになっていて、隠れ家みたいでとっても素敵な雰囲気。
イタリア直輸入の厳選されたワインを置いているそうで、ワイン好きの人にはたまらないだろうな!


1階は、新館部分はカジュアルなピッツェリアで、奥へ行くと旧館部分がピアノバーになっている。
間にはちょっとした廊下のような空間があるが、新館と旧館の境目を生かして作られた緩衝空間だ。
そこだけでもとってもおしゃれなコーナーになっている。


ピアノバーは戦前の近代建築のつくりを生かしたクラシカルな大人の空間。素敵~~

地下、新館、旧館とそれぞれの雰囲気をうまく利用してあるなぁ!
この建物は名古屋陶磁器会館とは逆に、用途に応じて間取りも内装も変更を加えフレキシブルに利用されて
いるのだと、ガイドの村瀬さんは言われていた。使う人ファーストな建物なんだな。

緩衝空間のドアから出ると・・・おや、さっきのボーダータイルの貼られた廊下に出てきた!(4枚上の写真)
このアールはあのアールの裏側だったのか。何だか一気に現実の世界に引き戻された。
ちなみに普通はここからお客さんは出入りしないので(笑)。


次はさっき気になっていた素敵なタイル貼りの階段を上って2階へ。




こんがりおいしそうなきつね色のタイル。ランダムな凹凸が釉薬たまりを作って味わい深い質感。


続く
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