まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

国東半島一周 夷谷温泉と海門温泉

2017-01-19 22:49:51 | 温泉・お風呂屋
国東半島の続き。

国東半島にももちろん、九州温泉道八十八湯めぐりの温泉がある。そのひとつ、夷谷温泉を目指して
半島の中心部へ向かう谷筋の道を上っていく。沿道の美しく手入れされたゆるやかな棚田を見ると、
日本人の勤勉さや繊細さが思い起こされ、日本人でよかったとつくづく思う。

国東半島のピーク、両子山は火山であり、裾野はなだらかだが中央部ではこんな険しい岩が
いたるところでそそり立ち、耶馬溪とそっくりの異様な景観を見せる。
夷谷温泉の近くは夷耶馬(えびすやば)と呼ばれる。


巨大な岩が何かのはずみで崩れやしないかと、心の中でちょっとハラハラしながら走り
ようやく夷谷温泉にやってきた。


人里離れた山あいの素敵なロケーション。


温泉自体は割と新しくきれいな建物。シンプルで変に狙ったところもなく好感の持てる建物なのだが
このロケーションからひなびた掘っ立て小屋であってほしかったという思いが強く、後から見たら
温泉の建物の写真を一枚も撮っていなかった(苦笑)。→こんなの

しかし塩分を含んだお湯はとても気持ちよく、露天風呂もあって楽しめた。

温泉の周りは公園のように少し整備されているが、その一角にこんな石橋もあった。貴船橋。
今は水が枯れた小さな谷川にかかるアーチだけの石橋。移設されたものではなく元からここにあったようだ。


もとは壁石が上まであったのがめくれてしまったのだろうか。それとも元からこういうもの?
普通は横からしか見えない輪石が露出していることで構造がよく分かる。
何となく橋の幅の長さの石を一本ずつ並べているのかと思っていたが、必ずしもひと続きの一本で
なくてもいいようだ。


アーチは本当にこれだけの単純な構造でびくともせず、石の表面がすり減るほど長い間人々に踏まれ
使われてきたのだ。


さてここからまた山を下り、八十八湯めぐりに今年からラインナップされた海門温泉へやってきた。
海ぎわの集落の細い道に入りこみとても温泉がありそうに思えないところにあった。


かつては旅館だったそうだが、今は温泉のみとのこと。分かりにくい場所にも関わらず
スタンプを集めにお客さんは結構来るという。

ブレブレ写真(汗)

気さくなおかみさんが、どうぞどうぞ、ごゆっくり、と案内して下さった。


浴室はそれほど古くもなく特に味わいもなくそっけないもので、薄暗い中に小さな四角い浴槽がひとつ。
塩分を多く含んだ濃厚な泉質でマニアが絶賛とか書いてあったが、まぁ確かに見た目も濃そうではある。
正直、私はぺたぺたするので塩湯はそれほど好きではないのだが・・・


うわっ・・・これは・・・気持ちいい・・・!!
体がお湯と一体化してしまう感覚。。。湯温が体温とちょうど同じくらいなのだ。
それに塩分濃度も、人の体と全く同じなのだろうか、ふわ~~っとお湯の中に浮遊する。
じっとしていると浴槽の底につかず浮かび上がりもせず、呼吸によってわずかに上下するのみ。
薄暗くて誰もいなくて静かな浴室の中で一人、死んだようにお湯の中に漂っていた。。。至福の極み(笑)


続く。
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国東半島一周 2つのフェリー港風景

2017-01-18 22:00:38 | 風景
国東半島の続き。

先へ進もう。
おっ、あれは船乗り場じゃないの?ここからどこへ渡れるんだろう。


スオーナダフェリー。なになに、えっ、国東航路を一時休航??しかしこの看板自体相当古そうだぞ。
もうずいぶん前にこの国東港からフェリーは発着しなくなったということか。。。残念だなぁ。

広々した駐車場はがらんとしてこの上なく寂しい。。。締め切られたスロープの横の岸壁では数人の
おっちゃんが釣りに興じていた。

とりあえずナビに設定しておいた「国見ふるさと展示館」という施設にやってきた。
幕末期の総代庄屋の住宅、旧有永邸が公開されているようだ。明治初期~中期に建てられた
主屋、離れ、蔵、馬屋の4つが残っているようで、有料でも入ってみようと思ったのだが・・・


入口を開けて「すみませ~ん」と何度か呼んでみたが誰も出てこない。
すぐ横の展示室は覗けたがふすまが全部閉まっていて順路もわからないしお金を払わず上がりこむのもなぁ。。。
めんどくさくなって、もういいや、と次へ行くことに。


フェリーのりばという案内板に導かれ、外周道路から外れて10分ほど走ると、竹田津港に出た。


おお、ここは現役の港だ!


スオーナダフェリー。さっき国東港の看板に問い合わせ先として書かれていた「竹田津営業所」は
ここのことだったんだな。


おぉ、ここから徳山まで渡れるんだな。1日に往復それぞれ5便もあるとは、結構多い。
前にネットで調べたことがあったが、実際に港に来てみると、生きた航路なんだとうれしくなる。

しかし、「周防灘」を「スオーナダ」と書くだけでなんとなく異国の響きになるなぁ(笑)

今はレンタカーで来たからいいが、ここまでの公共交通機関があるのだろうか。
聞いてみると路線バスがあるというが連絡しているのは2便だけで、それも港で30分ほど待つ必要がある。
徳山は駅のすぐ前にフェリー乗り場があったから大丈夫だろうが、こちら側が問題だ。
バスのある便にうまくスケジュールを合わせてルートが組めるか・・・また考えてみよう。


ここからフェリーに乗り込める日が来るかな。。。


港を散策してみる。ん、これは何だ?


タコツボか!樹脂製のタコツボはよくあるが、ここのは四角いんだな。
まじまじと見ていたら、釣りに来ていたらしいコワモテの兄ちゃんが、この扉を開けて海に沈めておいて
蛸がえさに食いついたら自動で扉が閉まるのだと教えてくれた。へぇ~、ネズミ捕りみたいだ(笑)。


港の裏の防波堤も石積みだ。あぁ、天気がよくてほんとに気持ちいいなぁ!!

この港に住み着いているらしいネコが本気のケンカを始めた。。。ひぇ~~

続く。
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国東半島一周 大分空港から

2017-01-17 22:32:35 | 風景
これまで大分県は別府、由布院、大分、中津、湯平、豊後竹田など、幾度となく訪れたが、
空路で大分空港から入るのは、思えば初めてだ。
ジェットスターの関空~大分便が短命でなくなってしまったことと、大分空港から現地のアクセスが
不便なので、今まで敬遠していたのだった。しかし、今や車の運転に慣れ、レンタカーも使いこなして
怖いものなし!?そしてふっこう割でJALのツアーを安く取れた。
・・・ということで、初の大分空港入りとなったのである。


周防灘にほぼ円形に突き出している国東半島の南東に大分空港はある。小さな空港だが
南国に来たようにまわりが広々して明るい。う~ん、いいねぇ!朝っぱらから気分上々!
まだ8時すぎ。レンタカーを借りて出発~
実は今回、温泉をハシゴしようかな~というぐらいで他は何にも決めてない。とりあえず、国東半島を
反時計回りに一周しよう!

形から明らかだが国東半島は火山で裾野がきれいに広がっている。阿蘇や霧島の高原を
走っているように、見晴らし良く車も多くなく、道もいい。まだ海は出てこないが、日本の美しい里の
風景を楽しみながら鼻歌まじりの快適ドライブ!お天気もよく最高~♪

おっ、あれは何だ!?車を停めて見に行こう。


おぉ、立派な洋館だ。田んぼの広がる集落の片隅にポツリと建っているなんて、どういう建物だろう。
古くからの地主さん宅だろうか。


しかし、すごい逆光・・・


いきなり洋館に出合えるなんて、幸先がいいな(笑)


漁港があったら寄り道し、道の駅に寄り道し、こういう完全に気ままな旅もいいなぁ。


おおーっと、かわいい港が。ストップ!!


コンクリートの突堤の内側に小さな船溜まりがあり、そのこじんまりした空間だけでも魅力的なのだが、
そこを囲む石積みの突堤がえも言われぬ美しさなのだ!


柔らかな台形の断面を持つ突堤は総石積みで、しかも整形されていない自然石の野面積み。
そして見る限りコンクリート目地などは入っておらず、作られたそのまんま、なのだ。


そしてまた石がいいじゃないの!火山性の赤~紫がかった色が特徴的でゴツゴツと有機的な質感。


石と石の間に土が入り草が生えているのも愛らしい。


いやぁ~素敵だねぇ~!素敵だよ~!君たち!


先端まで歩いて行ってみる。もやい石まで残っていて、しかも日々使われているっぽい。もう感激!!


こんな名もなき小さな船溜まりで、もうすっかり満足してしまった(笑)


続く
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2016.12.17~18 箱根の旅 もくじ

2017-01-17 00:32:51 | Weblog
建築めぐり講座でご一緒しているTさんと箱根へ。富士屋ホテルに泊まってきた。
安く行ける方法をあらゆる交通手段で検討し、片道だけ夜行バスで行こうかとも考えたのだが
4列シートはさすがにねぇ・・・結局往復新幹線で小田原まで。

小田原の建築めぐり その1
小田原の建築めぐり その2
小田原の建築めぐり その3
小田原の建築めぐり その4
箱根湯本をさらっとうろつく
カワイイ!箱根登山電車
冨士屋ホテルに泊まる
冨士屋ホテルのあちこち
冨士屋ホテルのトイレにて。
大地のパワー!大涌谷
強羅の洋館
凾嶺で〆!

1泊2日だけだったが、寄り道あり、計画変更ありで楽しい旅だった!
Tさんありがとう~
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箱根の旅 凾嶺で〆!

2017-01-16 21:25:26 | 温泉・お風呂屋
強羅からの続き。

さて箱根に来たからにはもちろん温泉。冨士屋ホテルの浴場も雰囲気がよかったが、外湯にも
入りたいと思っていた。ホテルの目の前に「宮ノ下共同浴場太閤湯」というのがあって、朝から
偵察に行ったのだが、残念ながら10時から営業とのことで入れなかったのだった。。。

ほんとはこの日大涌谷から冨士屋ホテルに戻って館内ツアーに参加しようと言っていたのだが
(土曜日はツアー実施されない)、朝食をとった自然薯のお店から見えた赤い屋根の建物が「凾嶺」と
いう温泉だとわかって、電話してみたら予約制だということで、16時からで予約を入れておいた。


強羅から宮ノ下へタクシーで下るのが早い。乗ったタクシーの兄ちゃんに「凾嶺までお願いします」と
伝えると「あぁ、お風呂屋さんね」と。結構有名なんだな。
つづら折の急坂を下りながら兄ちゃんと会話したが、ひなびた感じの外湯はもうほとんどないそうだ。


10分もせず到着。ちょうど16時だ。素晴らしい(笑)
おぉ~~、「底倉温泉」という名にふさわしい、谷底へ下っていくようなこのロケーション、
そしてこの佇まい。いいねぇ!!
ちなみに、道路の上手にある「てのゆ」も底倉温泉という名を冠している。宮ノ下の富士屋ホテルから
500mほどしか離れていないがこのあたりは違う温泉なのだな。


うわぁ、堂々たる洋館じゃないの!今は立ち寄り湯専門というが、元は旅館をやっていたのだろうか?




玄関でお金を払い、上がろうと思ったら、温泉は外だと言う。えっ?外??


建物の横へ回るとさらに谷の方へ下る石段があり、その下に小さな建物があった。あれか?
ちょっと拍子抜け気味にアルミの引き戸をガラガラと開けて中へ入ってみると・・・


おぉ~~っ!谷に向かって開けたオープンエアーの浴槽がひとつ。まるで緑色のブラインドのような
竹やぶの間から川のちらちらと見える。最高じゃないの!!
お湯もちょうどいい温度ですべすべと気持ちいい。やっぱり宮ノ下温泉とはちょっと泉質が違うようだ。
道路からはかなり下なので全く気兼ねも要らず、貸切りでゆったり温泉を堪能した。


ちなみに、手前にあった建物もちらっと覗いてみたら、元は浴室だったようだ。造り替えたから不要に
なったのか、元は男女別で2つあったのをひとつ閉めたのか。


湯上りに建物内の椅子で休憩してもいいということだったので、ちょっと上がらせてもらう。
この階段まわりや休憩コーナーの雰囲気もすごくいい。
おかみさんにこの建物はもともと何だったのか聞いてみたら、病院だったとのこと。ははぁ、なるほど!


ドアの下に古い写真のコピーが掲げられており、それは凾嶺病院設立趣意書だった。
「景色がよく空気もよくて温泉があり療養するにはとても適した場所なのにそのような施設がないので
有志の尽力によって凾嶺病院を設立するに至った」というようなことが書かれていた。


設立趣意書には明治25年5月とあったが、今の建物は明治の築ではあるまい。
大正後期~昭和のはじめ頃に建て替えられたのだろう。


いや~、旅の最後にこんな温泉に入れて上々の〆となった。

預けておいた荷物を引き取りに富士屋ホテルに戻ったら、ちょうど館内ツアーが始まったところのようだ。
昨日館内すみずみ見て回ったし、まぁいいか。混まないうちに早めに小田原へ戻り悠々と帰路についた。

アジサイも紅葉もないオフシーズンだったけど、登山電車の車窓風景も楽しめたし、どこに行っても
行列することもなく思い通り動けて、ゆっくり、ゆったり満喫できた!

終わり。
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