転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



おばーちゃんの話
姑は、熱が上がったり下がったりだが、概ね、安定している。
血液検査等もして貰っており、T園の内科の先生のご意見では
このまま様子をみて良いだろうとのことだった。
体調が落ち着くようなら、お正月は舅宅で例年通り外泊、
それが無理でも外出可能になれば帰宅できるのに、
と、ずっと思っているのだが、今はベッドで寝たきりなので、
もしかしたら動かすのは良くないということになるかもしれない。
姑自身に『家に帰りたい』みたいな感慨は、無さそうなので、
帰宅を強行するのは、我々の側の自己満足かもしれないとは思う。

四肢の硬直が強いのは、パーキンソン症候群のせいもあるのだが、
最近は、両手を握り拳にして胸の前で交差させたまま、
ほどこうとしてもほどけないくらい力が入っていることがよくある。
硬直を和らげる薬も入れているのだが、コントロールは難しいようだ。
体の力を抜いて楽にすること自体が思い通りにならない、
という状態があるのだと、姑を見ていてよくわかった。
・・・にも関わらず、「DAIGOみたいだね♪」「うぃっしゅ」
と、おばーちゃんの横で遊んでいる、我々夫婦であった(殴)。


小銭をなくして怒る曲
私がツェルニーを気に入っているのは、
つまり彼が、ベートーヴェンの高弟だからであって、
私は結局はやっぱりベートーヴェンが好きなんだ、
と、ここ数日、ピアノの神様の御機嫌取りをしていて、思った。
ツェルニーは、私でも弾ける擬似ベートーヴェンだから楽しいのだ。

などと思いつつ、YouTubeを彷徨っていたら、
凄いモノを見つけて、のけぞってしまった。
世間では有名な映像なのではないかと思うが、
私はキーシンがこれを弾くのは初めて見た(聴いた)。

BEETHOVEN - Rondo e capriccio(YouTube)

こ、このテンポで弾くか、普通!?
キーシン、人間じゃないっっ!

私はだいたいが自分のシツコい性格ゆえに、
一音一音、なめるように弾いた演奏のほうが性に合うので、
テンポが速いためにザツに弾き飛ばしたようなものには、
拒絶反応に近い嫌悪感を覚えるところなのだが、
このキーシンは全然違って、凄いと思った。
それは、断じて、超人的に正確に指がまわるから、ではなく、
この速さにも関わらず、恐るべき高密度で弾いているからだ。

ときに、この会場は、ロイヤル・アルバート・ホールではないか?
私は、92年の夏にプロムスに行って、ここの二階で爆睡した(爆)。
このホールのごく近くに、当時、ポゴレリチの本宅があったものだ。

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