転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



以前書いたように、私は、ちょっとしたアンネ・フランク・マニアだ。
現在、流通している『アンネの日記』(文藝春秋社刊)は
深町真理子氏による新訳版とも言えるもので、
これの前に、戦後すぐに皆藤幸蔵氏の訳で出た旧版があって、
それの初版本を、私は長い間探していた。

これまで私は、同じ皆藤氏の旧版のうちでも
昭和50年に出た改訂版のほうしか持っていなくて、
初版がどういうものだったかに、非常に興味があったのだ。
それが、このほど、ついに見つかった。
写真の、『光ほのかに』という邦題のついているのが、その本だ。

正確には、昭和27年に出版された初版第一刷があって、
今回手に入れたのは、それの文庫本バージョンだ。
文庫は昭和29年に第一刷が出ていて、
それの翌年の第三刷にあたるものが、
先日、某ネット・オークションに出品されていたので、落札した。

企画としては文庫サイズとはいえ、ケースがあって、とても綺麗だ。
漢字が旧字体になっているし、言い回しも古めかしいものがあり、
のちの改訂版でかなり細かく手を入れられていることがわかった。
私はこの皆藤氏の書かれた日本語がとても気に入っているので、
初版と改訂版の二種類を較べることが出来るようになったことは
とても嬉しい。

インターネットがなかったら、こういう本を自分で探し出すことは
かなり困難だったと思い、改めて、時代に感謝している(T.T)。

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必修漏れ、35都道県254校に 多くの科目で発覚(朝日新聞)
『卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国の高校で相次いで見つかっている問題で、履修漏れは当初発覚した世界史以外にも保健、情報など多くの科目に及ぶことがわかった。大学受験優先の方針から、これらの時間を利用して数学など他の科目を教えるケースが目立っており、本来あるべきカリキュラムが曲げられている様子が浮かび上がる。実態を隠すため、県教委に虚偽の報告をしている学校もあった』

昨日も書いたが、私にとっては、
以前から誰でも了解していると思っていたことだったのに、
どうして、今、突然にニュースになって出てきたのか、が謎だ(^_^;)。
本当の本当に、今まで誰も知らなかったとゆーのですか??
私はそのほうが信じられません!!
理社のどれをやってどれをやらないかなどというハナシは、
80年代初頭からあまりにも当たり前に見聞きしたので、
私は、各学校がそういう「融通を利かせる」のは合法の範囲なんだと、
つい先日まで勝手に納得していましたよ(^_^;)?

少なくとも、同じ普通科でも学校ごとに随分と選択科目の内容が違う、
ということは、私ごときでさえ、自分が高校を卒業した直後から
いろいろな人の話を聞いて、知っていたのだ。
80年代はあれで良かったのだろうか?
ここ数年の改訂だけを問題にしていれば済むのだろうか?
(一応、自分の修得単位数は大丈夫だろうという前提のもとに・爆)

それと、もうひとつ。
『東京都立八王子東高は、3年生320人のうち181人が必修の倫理を履修していなかったが、都教委に提出した教育課程届では全員に履修させると報告していた。全員に倫理の教科書を買わせ、通知表でも実際に選択した別の科目の成績を倫理の欄に記載。こうした操作は少なくとも00年度から続けられていたという』

教育委員会に出した書類には、オモテ向き、不備はなかった、
ということだろうに、授業の実態がその通りではない、などと、
最初に発覚した学校は、どういう経緯でそれがバレたのか(爆)。
っていうか、そういうことをきちんと把握できる人というと、
学校内部から教育委員会へと繋がっている立場の、
管理職とか教務とかに関係ある人でないと難しいのでは?
学校の組織にはあんまり詳しくないのだけど、各学校内で、
履修科目数が適正かどうかは、どういう部署がチェックしているのだろう。
或いは、「ワタシの科目が冷遇されている!」と憤懣やるかたなかった、
現場の先生が告発なさったか。・・・違ってたらすみません(逃)。

最初にこの問題をおおやけにしたのは、誰なのだろう?
生徒?保護者?卒業生?教職員?教育委員会?その他教育産業従事者?
外側から学校の様子を眺めていても簡単にわからないことだと思うので、
地域の人が真相に気づいて、とか、マスコミが嗅ぎつけて、
・・・などというのは、ちょっと想像しにくいのだが、どうなのだろう。
「教務主任、これヤバいですよ」
などと、どこかの学校の職員室で教職員が喋っているのを、
コッソリ物陰で聞いていた人(←謎)がいて、新聞社に電話したのか??

学校だけの責任にして責め立てる風潮には与しないが、
生徒や保護者が単に気づいていなかったのだとすれば、
それは無理もない面があると思う。
だって、修得単位数がこれでいいかどうか、
学習指導要領に照らして、本人や家族が計算して確認している、
という事態は、普通、ないのではないかと思うからだ。
「この三科目のうちから、一つ選択しなさい」等々と学校が提示したら、
特に疑問もなく「そんなものか」と受け入れるのは
生徒や親の側からしたら、ごく当然のことではないだろうか。
それとも、生徒会や保護者も、実は違法を承知したうえで、
敢えて進路保障のためにと、こういうカリキュラムを望んでいたのか?

というわけで、これはどこのどなたが最初に言い出して、
今回のような全国展開の出来事になったのか、
と私はその点をとても知りたいと思っている。
言うまでもなく、不正が明らかになり今後是正されていくのは、
完全に良いことだと私だって思っているのだ。
ただ、去年までは黙認していたのに、今年の今になって初めて言う、
というところに、誰かの何らかの意図があったのではないだろうかと
純粋に疑問に思っている、ということだ。


それと、これは今回の本筋からは外れるが、
先日来の虐め問題のときも思ったのだけれど
本当に、教育委員会というものは、必要なのだろうか(逃)。

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