転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



合同法要があったので、本願寺広島別院に主人と出かけた。
合同だから、うちの舅ひとりのためのものではないし、
正直なところ一周忌法要のように気合いは入っていなかったが、
私は広島別院が初めてだったので、行ってみた。
私は、つまり、抹香臭いことがかなり好きなのです(^_^;)。

出席者は、この一年に家族の誰かを亡くした方々で、
全体に年齢層が高めだった。
私の後ろは女性ばかり四人が横一列に並んで着席していて、
全員が、それぞれ未亡人のようだった。

未亡人A「知らない人の間にいたほうが気が紛れますよ」
未亡人B「そうでしょうね」
未亡人A「主人が亡くなって三ヶ月、私は毎日、外出してましたよ」
未亡人B「そうですか。私はまだ、どこにも出る気になれなくて」
未亡人A「私は年齢的に少し早かったですけど、私のまわりでも、
 このくらいになると、旦那さんを亡くす人も増えてきましたよ。
 でも皆さんね、どうしたらいいかわからないのは最初だけで、
 じきに遠出したり、遊びに行ったり。晩ご飯の心配しなくていいし。
 気楽で最高って、三年も経ったら、ハツラツとしてらっしゃいますよ」

ハツラツ、かい!

主人と私が、ごく小声で同時にツっこんでいた(^_^;)。
死に後れた妻が、何年でも、気も狂わんばかりに泣き暮らしていたら、
夫だって浮かばれまいが、かと言って、溌剌とされてもな。
私は自分の健康にも生命力にもあんまり自信がないので、
まずは主人よりきちんと長生きできるのかどうかが不安なのだが、
だが待てよ、シオらしくこんなことを言っている人間に限って、
後家さんになってから、アラスカにオーロラ見に行ったり、
ケニアへサファリ満喫旅行に出かけたりするのかな。

ともあれ、法要そのものは、時間通りに始まり、滞りなく、
読経があって焼香があって、法話があって、
と、ごく普通の段取りだった。
輪番様ご法話は、身近な例をいくつか引用したうえで、
『人間の力では煩悩を断ち切ることは、まず、できないから、
あれがしたい、これが欲しいという現世利益の願いはあるのが当然。
その、迷い多き力弱き我々にも、ただ、無心にお念仏を唱えることで、
浄土への道が開かれる、と説かれたのが親鸞様であり、
そのような御仏の救いに思いを至らせ、感謝をもって暮らすこと』
等々と、わかりやすく語られていたのだが、
私の左後ろの未亡人Cさんが、途中から寝入ってしまわれ、
しかもどんどんイビキの音が高くなるので、困ってしまった(^_^;)。

まあ、阿弥陀様の御前で、ご法話を聞きながら、
ありがた~くなって眠りに入る、というのは理想ではあるか(爆)。

さて、ご法話のあと、焼香をして出てきたら、
ちょうど娘が、模試が終わったというメールを送ってきた。
どの科目も60点くらいしか取れてないと思う、
とかなんとかいう内容だった。

サイアクやんけ!!
・・・・・(--#)(--#)(--#)。

な~むあ~み だ~~んぶ、
と百回唱える必要のあるワタクシだった。

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