転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



宝塚宙組広島公演の初日昼を観た。
1月以来、宝塚大劇場・東京宝塚劇場で続けて上演した、
『ホテル ステラマリス』『レビュー伝説』という組み合わせで、
ファンとしては既に何遍か観たな(^_^;)、と思える演目だったが、
ツアー版は配役も一部変わり、全体の雰囲気もかなり違っていて、
意外なほど、「またこれか」という感じがしなかった。
いや、むしろ、私としてはツアー版が一番気に入ったくらいだった。

明日、昼夜通しで再度(再々度)観る予定で、
内容については、全部終わってから書きたいと思っているので、
きょうは、それ以外のことに関して、少々。

まず、きょうの私の席は1階の前寄りの、
かなり上手(かみて)だったのだが、
とにかくご近所に恵まれなかった(T.T)。
顔はわからなかったが、延々と咳をし続ける人が近くにいて、
それにやや離れてはいたが、声がよく聞こえるところに子連れがいて、
そして何より、私の真後ろが解説おばさんと初心者友人の二人組だった。

A『ほら、この役、大劇場んときはミズがしてたのよ』
B『ミズって誰』
A『水 夏希。今やっているのはタニちゃん、って言うんだけど』
B『ミズって人は、どうしたの』
A『組替えになったからもう居ないのよ』
B『組替えって、あるの』
A『ええ、組替えっていうのはね、そもそも宝塚には五組あってね』

お客様、念のため申し上げますが、今は上演中だヴォケ!
宝塚が五組ある説明を、今ここで始めるんじゃないっっっ(--#)。
しかもこのふたり、結構な大声だった。舞台の音楽が大きくなると、
互いの喋り声が聞こえないものだから、更に大声になるという悪循環。

A『あっ、スッシーね』
B『スッシーって』
A『寿司(ことぶき・つかさ)さん、っていうお名前なの。
 あら~、スッシー、メガネかけてたっけ?』

A『あ、で、この役がね、大劇場のときタニちゃんがしてた役なの』
B『今、やっている人は、なんていう人?』
A『七帆ひかる、っていう人よ』
B『え?』
A『ななほ・ひかる!』

どうしてこう、家でビデオ観ている時と、生観劇している今との区別が、
全然できない人が存在するのか、私は不思議でならぬ。
とにかく、おばさんAは、舞台で何か変わったことがあるたびに、
すぐさま口を開き、ひとくさり、解説を始めてしまうのだった。
そしてその合間には、『んも~、全然、こっち見てくれない』とか、
『客席降りって、地方公演ならではね~。でもこっち来ないわ。損した』
などと、完全にどうでもいい個人的感想も混じっているのだった。

聞くまいとしても真後ろから大声で語りかけられると
ついつい、耳に入ってしまい、
この人がまた、大劇場との変更点や、役代わり等に気づくたびに、
その場で遠慮無く喋り始めてしまうので、私はだんだん、
またおばさんAの演説が始まるのではないか
と思うだけで落ち着かなくなり、とうとう、しまいには、
『頼むから、これ以上、この人を刺激しないでくれっっ(T.T)』
と舞台に向かって頼みたい心境にさえなった(↑意味不明)。

さて、私の隣人は、相当なご高齢と思われるおばあちゃまだった。
お体も少し不自由そうで、でも楽しそうにご観劇になっていて、
こちらは大変、微笑ましかった。
お連れの、少しお若い感じの、お友達みたいな方がその隣で、
おばあちゃまも、おふたりとも、お芝居のギャグに笑い、
ショーの歌に手拍子しつつも、私語がないのはさすがだった。

が、このおばあちゃまが。
オーレリアンソングを歌う和央ようかが颯爽と登場し、
鮮やかにマントを翻した瞬間、
思わず(と思うが)感嘆の声を上げられたのだ。

「・・・ぅわお!」

私はこれがツボにはまってしまい、
もう、このあとしばらく死ぬかと思った。
しかもツアー版で挿入されたこのオーレリアンソングが、
よく聞いているとなんだか、
「♪コモエスタ」「♪セニョリータ」
と、とんでもない歌詞だったのだ。
ああ、コモエスタ赤坂~、御願いセニョリータ~(悶絶)。

・・・・ということで、明日もまた11時と3時半の二公演を観る。
明日はご近所に恵まれますように。アーメン。

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