『バスが事故った。脇腹打った。腰を痛めた。帰れないかも』
と夕方、主人からメールが来て、
そうか、なら夕食は要らないな、
………じゃなくて!
帰れないなんて、容態は!?今夜はどうするつもりなんだ!?
と仰天して、舅姑の夕食もそこそこに、家を出て、事故現場へ向かった。
結論から言って、主人は一応、無事だった。
なんでも、本通り商店街を出たところの交差点で、
バイクをよけようとした乗用車をよけようとしてバスが急停車し、
ちょうどそのとき席で漫画に熱中していた主人は、
ワケもわからず、いきなり放り出されて前の座席の背に一瞬で乗り上げ、
回転しつつ通路側に転げ落ちて、隣の列の席に突っ込んだのだ。
「だけど、そんなことになったのは俺だけだった」
と主人は不服そうに言っていた。
それはアナタ、ダランベールの原理じゃなくて慣性の法則じゃなくて、
なんだっけ、とにかく物体の質量が理由に決まってますでしょう。
事故のおおもとになったバイクの人は、怪我をしていたそうだ。
バスの乗客のほうは、救急車を呼ぶような怪我人は居なかったが、
事故のあとすぐ、バス会社の事故処理係が来て
乗客全員の名前と連絡先を記録して行ったそうで、
主人は明日、職場の前の病院に行って、診察を受け、
必要があればバス会社に申し出ることになっている。
そう、いつぞや自転車を一晩、つないでおいた、あの恩義ある病院だ。
やれやれ、こんなことで飼い主が名乗り出るハメになろうとは。
「日曜に選挙行くのメンドウだから、不在者投票に行こうかと思ってた。
でもそれもメンドウだからやめよう、と思ってバスに乗ったら、このザマだ。
あああああ~、やっぱり、ものごときちんとやるべきだったのだ~」
と主人は反省していた。
怪我がこのままたいしたことなく済んで、選挙に行けますように(^_^;。
Trackback ( 0 )
|