そろそろ春のツアーに向けて、まず裏岩手縦走路方面の様子見です。
松川温泉を出発し、雪残る奥産道をステップソールで登っていきます。小畚橋の雪の量は少なめ。急傾斜の法面からは雪まくりが大量に落ちまくり。
あまり早い時間だとステップも効くまいと、遅めの9時スタートでしたが、積雪表面はまだ固め。トレース上は固くなってステップが効きづらく、ノートラックのサンクラスト上を歩いた方が良し。
バリ。バリ。バリ。。所によりしっとり。
松川大橋の上にはまだ雪が載っかってます。ちょっとでも端っこの方に寄ると、お尻の穴がゾワーーーッ。
奥産道を離れ、あとは自分のラインで登っていく。シュプールはもちろん美しいラインが好ましいですが、登りでも美しいライン取りで登りたい。その日の道具と地形とをいかに合わせていくか。
地形的に単調なトドマツ林は、ガスったら厄介。今時、スマホのアプリで現在地が簡単に把握出来るようになりましたが、デジタルデバイスに頼り過ぎは禁物。周囲の地形、植生、太陽の方向、地図とコンパスを駆使して現在地を把握する技術を高めたい。テクノロジーに頼り過ぎな登山はしたくない。
こう言う視界の良い時には、ほぼ間違いなくビタッと登って来れる。網張方面からの登山者、スキーヤーが多く登ってくる三ツ石山荘。松川から登ってくる人は少ない。
三ツ石山荘からの三ツ石山。山頂直下には先行者の人影。
三ツ石山の登りはパックされた雪で、ステップソールの登りも問題なし。
しかし、稜線が近くにつれ雪は固く締まって、ステップソールも効きづらくなる。シュカブラの向こうの三ツ石山山頂。
三ツ石山山頂はスルーして裏岩手縦走路の稜線へ。稜線上はカチンコチン。
ウサギの赤いオシッコもカチンコチン。こんな稜線上にも蠢めく動物たち。
樹氷もどきの彼方に岩手山。盛岡から望む岩手山には、もう鷲の雪形が現れているとかいないとか。
ニセ小畚へ向かう笹原はまだ雪の下。8月上旬にはせっせと刈り払いをしていることだろう。そう遠くはない未来。
ニセ小畚Ⅰ峰と三ツ石山。氷上歩きの様相を呈し、トレース着かず、スキー滑走面は白化。
ニセ小畚Ⅱ峰下。山は学校。いろんなことを教えてくれる。余裕ブッこいているとやっつけられる。
この時期の山の雪は難しい。地形を見て、雪質に合わせ。
奥産道手前のブナ林。今年は雪が少なく、地形の起伏もいつもよりはっきりし、より合わせて滑る技量と心持ちが必要となる。必要以上に怖がることもないが、舐めてかかってはいけない。
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