4/7~4/17はネパール・アンナプルナトレッキングでした。ネパールの大地震から約1年。トレッカーも徐々に戻ってきて、インド国境封鎖も解かれ燃料問題も解決に向かい、ネパール暦の正月を迎え、あちこちで盛り上がっていました。
しかし、そんなタイミングでの熊本の大地震。頻発する余震で心労も絶えないと思いますが、被災された方には、心からお見舞い申し上げます。
ネパール大地震では、まったく被害がなかったアンナプルナ方面ですが、大地震以前よりトレッカーは少ない。
しかし、山は相変わらずそこにある。年数ミリの隆起をしながら。
今回のコースのメインでもあるプーンヒルからの絶景に、多くのトレッカーも懸命にシャッターを押す。
毎回我々のトレッキングのお世話してくれるシェルパたち。心優しき男たちです。
春のアンナプルナ方面と言えば何と言ってもシャクナゲ。ですが時期的に少し過ぎた感もあり、出発前はあまり期待していませんでしたが、どうしてどうして、結構な咲きっぷり。
春先は霞がかり、午後になると山は霞んで見えなくなりますが、こんだけシャクナゲが咲いていれば文句無し。
ネパールのトレッキングは山を眺めるのみならず、そこに暮らす人々の生活を覗くことも楽しみです。彼らの生活には、動物がすぐそばにいます。
奥へ奥へと車道が伸びていますが、いまだに家畜の運搬力も頼りにしてます。
そしてまた人力のポーターの存在もトレッキングには欠かせないところです。スポット的にやればちょっとした臨時収入になります。
カトマンズやポカラといった都市部ではレンガ積みの家がメインですが、山に来ればヒマラヤ隆起の置き土産である割れやすい堆積岩が重宝します。
最近ではトタン葺きが増えましたが、昔ながらの家の屋根はスレート葺き。トレッキング終盤に宿泊したシーカ村。
ちょうどネパール暦の新年を迎え、着飾った村人が学校の校庭に集まってお祭り騒ぎです。
楽団が盛大に民族音楽を奏でたり、たいそうな賑わいでした。
勇猛果敢で知られる傭兵のグルカ兵。シーカ村からも多くの若者が傭兵として、インド軍やイギリス軍とともに戦います。
途中から雨が降り出し、やや不満げの娘たち。
トレッキングが終わってからは、カトマンズ盆地の古都バクタプル見学。
ちょうど正月のお祭り騒ぎで、賑わいを見せるバクタプルの旧王宮広場。倒壊の恐れのある建物にはつっかえ棒がしてありますが、地震後、初めて訪れましたが、思ったよりも古い建物が残っていて、少しホッとしました。
街の裏手を覗けば、まだ瓦礫の山。
ですが、ネパール国民は明るくたくましく生きています。
接地接壁面に処理のあとが見えるので技術として確立しているのでしょうか。ほんとに倒れないのか怖い。
それにしても写真いいですね。伸ばして飾りたい。
そしたら熊本大分の大地震。
大震災被災地の東北人の俺らとしては、静観するしかないのかな…。
九州、肥後もっこすも戊辰の敵だったとはいえ、会津っぽはほっとけません。
がんばれ、熊本大分!
つねに備えること。畏れること。
最近、なんかおかしくないか?
もう忘れたのか?
強靭よりも柔軟じゃないのか?