すーさんの山日記

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能登半島災害ボランティア 6/3~6/9

2024-06-09 22:11:01 | Weblog

4月に続いて、能登半島地震の災害ボランティアへ行ってきました。

今回も鉢ヶ崎オートキャンプ場をベースにして、奥能登エリアで活動するボラキャンすずに参加しての作業です。到着の日に、最大震度5強の地震があり、現地は相当揺れたそうですが、私は北陸道を移動中。その日のボランティア活動は中止となったそうです。

ゴミ出しの際、依頼主から譲り受けた輪島塗の漆器を希望する方に販売し、その売上を義援金にするプロジェクトも進行中。整理作業も重要な任務です。ボランティアと言っても、力作業だけではありません。到着初日は、キャンプマネージャーKさんの指示の下、おじさんたちでだいぶ片付けた。

4月に来た時には進行中だった浸透式の排水システムも完成してました。

ボラキャンすずでは、オリジナルのボランティア作業に加え、日々能登社協珠洲社協へ派遣。今回は毎日、珠洲社協のボランティア作業に派遣されました。金沢や福井等からも、早朝出発したボラバスに乗って大勢やってきます。

災害ボランティアセンターでは、日本各地から派遣された支援職員のサポートを受け、毎日150名以上のボランティア作業のマネジメントを行います。ハードワークですが、皆さん、的確に指示を出し、多くのボランティアを送り出し、不測の事態にも対応してくれます。

滞在中のボラキャンすずのメンバーは、北は北海道から南は沖縄まで全国から集まってきました。ボラキャンすずを自分で探し出して集まってくるような方々なので、個性豊かな精鋭が多い中、一際目立つM氏。東日本大震災からの歴戦の強者ハイパーボランティアです。このような方もいますが、特殊技能が無くてもボランティアは出来ますからご安心あれ。

野々江の海浜あみだ湯は、市民、復興に携わる職人、ボランティアも集う憩いの場。番台の娘さんも元気でした。水木定休日です。市民は無料、その他は¥500です。また鉢ヶ崎の「元気の湯」前では、自衛隊が無料で入れるお風呂を提供しているので、ボランティアに泊まりがけでお越しの際にも、毎日入浴可能です。

市内の中心・道の駅すずなり。金沢からのバスの発着所にもなっています。仮設ではないトイレが使用可能。

発災から時が止まったところも多いですが、6月になって営業再開まで漕ぎ着けたお店もある。そういう光景を目にするにつけ、目頭を熱くします。飲食店も営業再開し始めたところも増えてきました。

仮設住宅の建設も順次進んでいます。職人さんたちも暑い中頑張ってます。

4月に比べ、解体現場を目にするようになりました。全壊の家屋が撤去されて行くことは望ましいことですが、その場所に一日も早く新しい建物が立って欲しい。

町のパン屋さん古川商店のご夫妻も美味しいパンを焼いてます。ボランティアの皆さんにも好評です。

ホームセンターやドラッグストアは営業中。食料品、雑貨、DIY用品は現地調達出来ます。

依頼主のニーズによって、毎日作業内容も変わります。

ボランティアが大勢で取り掛かれば、地震でグジャグジャになった倉庫の片付けも、あっという間に終わります。大勢いればバケツリレー的対処も可能。女性も活躍中。マニュアル車の運転が出来れば重宝がられます。

依頼主さんからの差し入れもありがたいです。これから徐々に暑くなってくるので、適宜休みを入れ水分補給を怠らず。老若男女いろんな人が混然と作業しているので、頑張り過ぎないこと。

作業内容の確認だけでなく、メンタル的な面でも、依頼主さんとのコミュニケーションも大事ですよね。荷物が片付くにつれ、お顔も晴れやかになってきます。胸の中に抱えているものを話すことで、少し軽くなってくれると良いですね。

可能なところでは田植えも済んで、生活の息遣いも感じられる一方で、課題は山積。被害が甚大だった奥能登は、まだまだボランティアの人手が必要とされています。

5日間のボランティアを終え、早朝キャンプを出発し、後髪を引かれながら八幡平へ爆走の帰途につく。能越境から富山湾越しに剱立山連峰が今回初めて浮かび上がる。能登半島は風光明媚な良いところです。

 

よく問われます。「何で時間とお金かけて、そんな遠くまでボランティアに行くの?」・・・衝動と習慣。

皆さん方が、わざわざ北海道や長野、八幡平の山へスキーしに行くのと一緒じゃないかと。「滑りたい」「山に行きたい」は衝動。習慣になってるものは、距離やお金なんて関係ない。衝動と習慣を作るものは記憶。

スキーで言ったら、、、 楽しかった。気持ち良かった。上手く滑れた。また行きたい。

ボランティアで言えば、、、 自分が被災した時の恩返しがしたい。感謝した。感謝された。また行きたい。とかね。

災害ボランティアって、参加してみると、そんなに難しいことしてるわけじゃないんですけど、敷居が高そうに見えちゃうんですよね。まず身近なところで経験することからですかね。宿泊の営業を再開しているところも増えてきているので、旅行のついでにボランティアとかもありでしょうか?

 

森山直太朗 - さもありなん / にっぽん百歌【旧相川拘置支所 】

コメント (6)
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