すーさんの山日記

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ネパール・エベレスト街道トレッキング 10/23~11/3

2019-11-04 23:56:37 | ヒマラヤ/カラコルム

秋の恒例、ネパールトレッキングに行ってまいりました。今回はエベレスト街道をナムチェのちょい先のシャンボチェまで。

通常、エベレスト街道の起点となるルクラまでのフライトはカトマンズ離発着なのですが、現在滑走路の拡幅工事中で、国内線利用がかなり制限されており、ほとんどの人がカトマンズから東へ車で4〜5時間ほどのラメチャップからの離発着便利用となります。ご覧のような相当ローカルな空港で、セキュリティにはX線もありません。

荷物満載の双発プロペラ機は若干の不安感とともに離陸しましたが、操縦士と副操縦士の息ピッタリで無事ルクラ(2840m)の空港に着陸。

ルクラ到着翌日からトレッキングはスタート。カトマンズからのダイレクト便がほとんどないせいか、ルクラの街中にはトレッカーは例年より少なめ。

街道は、日本では感じることの出来ない雰囲気に溢れています。

ロバが導入されたここ数年、人力で荷物を運ぶポーターの数は徐々に減りつつあるように思えますが、融通の利く人力ポーターはまだまだ欠かせない存在。

高所では、ヤクと牛の交配種のゾッキョがメインの輸送力。ゾッキョ使いはゾッキョドライバーと呼ばれます。

昔ながらの石畳は急勾配。

最近、トレッキング時のパーミッションにかかる料金徴収システムが変わり、国立公園の歩道整備にお金がかけられるようになったと思われ、随所に新しい石畳が完成しました。

動物との出会いもあるエベレスト街道。今回はサルに遭遇。

モンジョの国立公園界でチェックを受けて、ボテコシ、ドゥドゥコシ、二股の吊橋を渡るとナムチェに向けての本格的な登りとなります。高度順応的にはこの標高差600mほどの登りで急がないのが肝心。

ゆっくり時間をかけてシェルパの里ナムチェ(3440m)に到着。時代とともに時の流れは速くなっていき、最近、若干時代に付いていけない自分に気づきますが、ここに来ると少しホッとします。

1953年にヒラリー卿とともにエベレスト初登頂を果たしたテンジン・ノルゲイ。ナムチェの丘に建つ銅像は、微妙に色が変わって赤っぽくなってました。昨日までのなんとなくはっきりしない天気から一転。エベレストが顔を出しました!

ナムチェからシャンボチェへの登りは時間は短いものの、急登続きで息が上がる。酸素も薄くなっていく。でも休み休み行けば大丈夫。

シャンボチェのエベレスト・シェルパ・リゾート(旧パノラマホテル)まで登ってくれば、エベレストがよーく見えますよ!

そして眼下を見下ろせば、2日間かけて歩いてきたドゥドゥコシ沿いの街道の集落も見えますね。

シャンボチェのエベレスト・シェルパ・リゾートは、先の大地震で大壁に亀裂が入ったりしたようですが、大事には至らなかったようです。

部屋の中はいたって快適。電気ストーブまで付いてます。サービス良すぎか?食事も美味しかったですね。

シャンボチェの滞在日は、ゴンラピーク(4028)に登り、クンデ、クムジュンをぐるりと回ってシェルパ族の文化にも触れる1日。エベレスト街道には、やっぱりヤクが1番よく似合う。

ゴンラピークは好展望の小ピーク。クンデ、クムジュンもよく見えます。故植村直己氏が、日本隊としてエベレスト初登頂を果たす前の冬、このクンデ、クムジュン界隈を登山靴履いて走り回っていたと言う、日本人にとっても馴染みの場所です。

現在、ナムチェからルクラまでのゴミ持ち帰り運動が行われています。写真の白い袋がそうです。1人1個持てば、かなりのゴミがルクラまで移動出来ます。我々の隊もご参加の皆さんに、快くご協力いただきました。 ・・・と言う感じに、気持ち良くトレッキングを締めくくり、ラメチャップ経由でカトマンズへ。

 

カトマンズに帰ってからは市内観光です。昨年までは、地震によりダメージを受けた文化財は、未だ修復中で足場が組まれたものがほとんどでしたが、今年は、足場が外されたものが多数見られました。

足場が外されれば、やっぱり、こうして文化財の中でゆっくり時間を過ごしたいカトマンズ市民なのです。

ご参加の皆様、ありがとうございました。

 

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コメント (2)
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