炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫)高橋 克彦講談社このアイテムの詳細を見る |
盛岡在住、高橋克彦さんの著書。NHK大河ドラマとして放送され、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
最近、歴史に再び興味を持ち始め、そして地元の山を案内する機会も多く、その歴史的背景を詳しく知ることで、「もっと面白い案内が出来るのでは?」ということで「炎立つ」です。前九年の役、後三年の役、奥州平泉の盛衰。高橋さんはそのへんを蝦夷側の視点から、安倍貞任、藤原経清、藤原清衡等の人物と通し、鮮やかに描いています。
古くからみちのくの人たちは、蝦夷として中央から虐げられながらも強く生きてきました。そんなご先祖様の活躍に感謝し、尊敬し、この岩手の地でしっかり腰を据え、ご先祖の苦労に報いることの出来るような男になりたいですねえ。
歴史小説を読んで思うのは、作者の主観が入るものの具体的な人物描写で感情移入しやすいということ。時代の流れやつながりがよく分かるということ。高校生ぐらいの受験生には、年表丸暗記の歴史だけじゃなく、ぜひとも歴史小説を読んでいただきたい。具体的にイメージ出来、歴史の流れもつかめ、もっと歴史が面白くなるはずです。
そして、岩手の方々には高橋克彦さんの歴史小説をオススメします。