保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

また、町内で自殺者!?・・・⑧E美のほぼ希望通りに決着

2019年02月14日 | 自殺したNの相続争い顛末記

【前任弁護士によるものを含めて、すでに実行したこと】

・亡くなったT明の葬儀、一周忌等はE美の金銭負担で執り行った。

・分骨した遺骨はE美の手元に保管されている。

未成年の2人の子供については友人T光夫婦が成年後見人となり
家、宅地、畑、山林などはすでに法律に則り、E美と子供達に相続された。


数年前に新築した自宅+物置、さらに右に車庫。
E美の息子の強い希望により、T明が建ててくれた
この家には住み続けるとのこと。

・姻族関係終了届の提出により、親族と親戚付き合いをする必要はなくなっている。

 

【友人弁護士Tの下で新たに行われたこと】

・祭祀承継されたN家の先祖代々の仏壇、墓を守る意向がE美にはないため
仏壇はN家の親族が金銭を負担してT明の弟宅に移し
墓も彼が守ることになった。

 

【さらに最終的に決まったこと】

・以前から親族からE美に対して要求がある慰謝料700万円については
その根拠がないため、150万円の和解金(示談金)をもって
最終的な調停が成立した。

・E美が住む家に残るT明の「思い出の品」と称する遺品については
4月にT弁護士が立ち合いの下で親族が引き取る。
要は先祖が残した"金目のもの"を譲れということらしい。

 

かくして、4月には全てが終了することになるでしょう。

振り返るに、T明死亡直後から嫁いで家を出ていた姉妹2人とその連れ合いを中心に
N家親族が口にしていた「遺産は1円も渡さない」「N家から追い出す」の
2つを実現するため
彼女に印鑑登録をさせた上で数枚の印鑑証明を入手し
その印鑑まで持ち去ってしまうという強引な手法が誤りの根源でした。

「N家から追い出す」の本意が私には最後まで知るすべがなかったとして
遺産に関しては、E美の"同意"に基づいてその一部を
厚意で譲ってもらうしかないはずと思うのですが・・・。

この時点でE美が、彼女をN家に紹介した私の友人でもあるT光に相談し
前任弁護士が入って一旦、印鑑登録を廃止したことで
この暴挙にとりあえずストップを掛けることが出来たのでした。

それと前後して、T明の葬儀は嫁いで家を出た姉妹2人が喪主を務め
ついでのような3番目に名前を連ねさせたE美に、家族葬なのでお斎もなく
参列者20人程度の葬儀だったのに、"普通"並みの150万円を払わせた話も耳にしました。

こうして1年10カ月に渡って争われたこの争いですが
N家の"いい大人たち"が寄って集って、なぜこんな非常識かつ強引な手法を
取ってしまったのか、というのが私の最初からの疑問です。

決して賢くはなさそうな(失礼!)E美のこと、自分達の思い通りの方向に
持って行くことは容易、とでも思い込んでしまったのでしょうか。

しかしアラフォーともなればその周囲には"取り巻き"が必ず存在し
事実、T光や私もそうなのですが、例え本人が世間に疎くても
彼らが常識的なアドバイスをすることを想定しておかなければなりません。

民事は「話し合い」による解決が基本とされます。

そこに"力"を持ち込めば、場合によっては刑事事件になることもありますし
そうでなくても、"力"で対抗してくる可能性が高くなります。

今回、長男だったN明の遺産には、先祖からの財産も含まれているので
その分を渡せというのがN家親族の要求だったようですが
これを実現させるためには、N明に生前、きちんとした
遺言書を作成させておけば、何の問題も発生しなかったはずです。

もちろん自殺と言う想定外のことが起きてしまったとは言え
結婚させる時点でかなり年齢差があり、N明の方が早く亡くなることは
当然予想出来たのですから、生前の対策を自分たちが怠ったことを棚に上げ
法律上の規定から外れた要求をするのであれば、まずは基本通り
最初から話し合いによる解決を求めるべきでした。

かくして、E美と2人の連れ子に動産(主にゆうに1千万円を超える預金)
そして全ての不動産(新築の自宅と土地+3反部程のリンゴ畑+少しの山林)が
相続されたのみならず、E美たちの金銭負担で今後の祭祀全般を
執り行わせようとした思惑が拒否されたことで、親族たちの負担で
仏壇を移転しなければならないオマケまで付いて
その見返りは僅か150万円の示談金という結果になったのでした。

 

(後日談)

E美家族はN姓をこれからも名乗りながらこの家に住み続け
リンゴ栽培は他人に任せた上で彼女と最近自動車免許を取得した
息子の2人は各々車を所有し外に働きに出ていています。

一方、娘はまだ学生なので勉学に励んでいます。

そして近いうちに、分骨してあるT明の遺骨を納める場所を決め
独自に供養したいと言っていますので子供達の将来の負担を考慮して
善光寺雲上殿・納骨堂にある
納骨室(2柱まで可)と仏壇が一体になった
「霊龕(れいがん)」を私としては奨めています。

これですと4段ある階層により70~90万円+管理費1万5千円/年
何よりも町寺の檀家になる必要がなく、
法要は当日申し込みで5千円
中央にある本殿に遺骨を安置して
善光寺のその日の当番僧侶が
毎日その場で読経してくれる簡便さが最大の魅力です。

なお、前任弁護士や司法書士、その他の分に関しては知りませんが
T弁護士の報酬は着手金30数万円+成功報酬同額のはずですので
調停結果の示談金150万円と合わせて220万円程度の負担で
解決に至ったことになります。


(完)

コメント
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