こんな早く起きないと東京にたどり着くことができないのかと思うくらい早く起きて、7時発の飛行機に乗るために神戸空港を目指しました。
神戸空港ができてから、東京行きは飛行機以外考えられないくらい、神戸空港は便利だと思っています。
三宮駅から20分以内という近さと、ポートライナーや車から降りてすぐに空港の建物に入ることができるという新神戸駅よりも小さいくらいの規模が、さらに便利に思わせます。
昨年オープン前の東京行脚から1年振りの上京ですが、それが何年も前のことに思えるくらい、自分を取り巻く環境は変わっていますが、毎日が次々と新しい展開で過ぎていき、それに感慨を感じる間もありませんでした。
ISOTの会場は見慣れた風景で、たくさんの人がいて、中には見たことのある方もたくさんいましたし、メーカーのブースでも懐かしい人に何人も会うことができました。
文具店よりもさらに狭い品揃えの当店にとって、取り入れることのできる目新しいものはさすがにあまりありませんでしたが、こうやって展示会でメーカーの新製品を見ていると、情報は常にアンテナを張り巡らせて、取りに行かなければ入ってこないと思いました。
当店に来てくださるメーカーや問屋の方々は新製品の情報を持ってきてくださいますが、その人たちが全てを網羅できるわけがなく、知らなかったことがたくさんあることを知りました。
そんな刺激を受ける場として、ISOTのような大展示会は良い機会だったのかもしれません。
以前は胸に下げた大看板の名刺を見て、メーカーの方が商品を見ている間じゅう張り付いて説明をしてくれたりしていましたが、今回はそういったこともなく、私たちは静かに、でもとても自由に会場を見て回り、自分たちのお金で昼食を食べ、お伺いを立てる上司もなく、自由にでもとてもシビアに自分たちが良いと思うものを買い付けることができる機会を楽しみ、足が痛くなるまで会場を歩きました。
会場を2周してから、私たちは銀座に行くことにしました。
目的は文具の聖地、イトーヤさんです。
もう10回以上行っているはずですが、何回行っても楽しめるお店で、私は何時間でもいることができます。
ゆりかもめと地下鉄でいつも行っていましたが、タクシーに乗ると15分くらいで行くことができることを知りました。
エレベーターで最上階に上がり、上から下に順番に見ることにしましたが、そのイトーヤさんの中で、偶然当店のお客様である奈良のI先生ご夫妻に会いました。
I先生は予告通り、お休みをとって、東京に来られていたのですが、聞いてみると私たちよりもハードなスケジュールで、ISOTを見た後、書斎館、パイロットペンステーション、イトーヤと回って、この後北欧の匠へ行くとのことでした。
イトーヤ見学を楽しんで、またさっきの運転手さんのタクシーで羽田に向かい、東京タワーやレインボーブリッジが見えた時、おのぼりさん丸出しではしゃぎながら、後部座席でドライブを楽しみました。
羽田第1ターミナルの書斎館も今回の見学コースに入れていました。
客数の多さから、青山本店も凌駕するほどの売上げを上げると思われる羽田空港の書斎館は、小さいながらも的確に売れ筋商品を絞って陳列していて、しかも書斎館らしさも持ち合わしているという見事なお店でした。
谷本氏と私はポスタルコのクォヴァディスカバーを買ってしまいましたが、今回の旅の良い記念になったと思いました。
帰りの飛行機の中、ほとんど寝ていて、富士山が見えるとか言って、はしゃいでいた行きの元気はありませんでしたが、たまたま大和出版印刷の川崎さんが同じ飛行機で、三宮駅まで車で送ってくださいました。
もう少し時間があれば、たくさんのお店を見て回りたかったと思いながら、駆け足の東京日帰りの旅の1日が終わりました。