ファーバーカステル250周年記念 エレメントが入荷しました。
ベースとなっているものはイントゥイションプラチノですが、ペン先サイズがペリカンM800相当のものになり、ペン芯もそれに伴って大型のものになっています。
ペン先がグレードアップされて、書き味も上質な柔らかく、重厚なものになっています。
発売前の写真で見るよりも、はるかに良い印象を受けました。
ファーバーカステルはこの250周年記念エレメントを皮切りに、新しく生まれ変わろうとしているのだと思いました。
代表的なモデルクラシックコレクションは、その独特な世界観を世に提示して、それには大変共感していましたが、実用的には他の万年筆と違いすぎるボディバランスなどがあって、万年筆の定番になるほどではなかったと思います。
毎年発売される限定万年筆 ペンオブザイヤーも希少性、出来の良さは評価されていましたが、値段が高い上に大きすぎて実用的にパーフェクトとは言えませんでした。
しかし、このエレメントは違う、そしてこのエレメントからスタートする新しい伯爵コレクションは、筆記性能を重視した質感を大切にした万年筆だと思っています。
あまり大きくないペリカンM600、アウロラオプティマくらいの大きさのボディに大型のペン先、小さな質感のある万年筆。
その存在はペリカンM700トレドのようです。
250周年という節目を祝うだけでなく、新しいファーバーカステルのスタートを飾る記念すべき重要な万年筆だと言っても言いすぎではないと思っています。
(万年筆157500円 F,M,B)