元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

Il Quadrifogrio(イル・クアドリフォリオ)工房訪問

2012-06-10 | 仕事について

以前から切望していたイル・クアドリフォリオの久内さんたちの工房を訪ねました。

店が終わり、ライティングラボメンバーと工房楔の永田さんとゲンジで食事をしてから和田岬に向かいました。

車組と地下鉄組に分かれて行くことになり、私たちはみなと元町駅から地下鉄に乗りました。

三宮花時計前駅からハーバーランド、和田岬を経由して新長田までの神戸市営地下鉄海岸線はきっと乗車客数は多くないだろうと思います。

土曜日の夜の下りなのに、電車の中はガラガラでした。

ウイングスタジアムでサッカーの試合があるときはこの電車もいっぱいになると同行のH氏は言っていました。

和田岬で降りて3番出口から外に出ます。

駅の構内は、海岸線自体まだ10年ほどの新しい線ですのできれいでとても明るいですが、階段を上がって、和田岬の町中へ出た途端に人気がない寂しい夜の街。

すぐに久内さんが走ってきてくれて工房まで案内してくれました。

駒村氏が運転する車組はのんびりとドライブを楽しみながらやって来た。

車組と合流して工房の扉が開かれ、中に入った途端に空気が一変しました。

職人仲間4人が共同で、一つにつないだ二軒の一軒家の内装は全て自分たちでされていて、活気あるクリエイティブな雰囲気に満ち溢れた空間でした

初対面の仲間の方々も気持ちよく挨拶してくれて、外界の町の空気とは異なっていました。

この工房を訪れた人はきっとまた訪れたくなる。

この良い雰囲気は、全て自分たちの手をかけて作業した内装、ライティング、家具などの設え以外にも久内さんたちの人柄が生む空気感もあるのだと思います。

いろんな専門の人の手を借りて作っていった当店とは全く違う手間と時間の掛け方で作られた空間。

こういう仕事の始め方も大いに有りだと、久内さんたちの才能と若さがまぶしく感じられました。

工房見学と言いながら、終電の時間まで私たちは靴の採寸をしてもらったり、靴の打合せをしていました。

イル・クアドリフォリオの靴を自分たちで履きたいと思ったのですが、その話はまた別の機会に。