いい仕事をするには、恋をしなさいとある有名な写真家が言っていたのは本当だと思います。
私は仕事を始めて、それほど年月経たずで結婚したので、燃えるような恋が仕事にどんな影響を及ぼすか分らないけれど、恋の対象は女性でなくてもよくて万年筆、手帳、鞄、靴などに夢中になって、それらを知りたい、欲しい、もっと使いたいという気持ちが仕事のモチベーションを保つのに一役かってくれることは知っています。
私たちは何かに夢中になっていないといられないのかもしれない。
続かなかったらどうしようとか、少し思ったけれど、私のライフスタイルを変えつつあるカメラに今は夢中になっています。
自分のOM-Dに合うレンズをインターネットで延々と探して、神レンズと言われるものの存在を知り、あのレンズで撮るとどんなふうに写るのだろうと想像するのはとても楽しい。
私たちが使うレンズの値段は、万年筆の値段とだいたい同じくらいだと思いますが、レンズの値段がとても高く感じるのはまだ感覚がマヒしていないからなのかもしれません。
今なら男というのは偏ったお金の使い方をするものだと分るけれど、多趣味で凝り性だと思っていた父が一番深く長く趣味として関わっていたのが写真で、父のたくさんのカメラ、たくさんのレンズたくさんのカメラバッグなどが狭い団地の部屋にあったことを思い出します。
小学校4,5年生の頃、父と電車を撮りにいっていたことがあって、撮ってきた写真を家の前の、友達のお母さんがしていたクリーニング屋さんに現像に出して、出来上がるのをとても楽しみにしていました。
この時の気持は今も変わっていなくて、店に来る途中、手前の神戸駅で降りたり、遠回りをしながら撮ってきた写真を店で見直すのはとても楽しい。
でもまだ街中で、写真を撮ってまわっているところを人に見られのは、何となく照れくさくて、それは電車の中など公のところで万年筆を使うことに最初気後れしたことと似ているのかもしれません。
今は電車の中で万年筆でブログの原稿を書くことは日常的になり、当たり前のことになっていますが、写真もこんな風に慣れていくのだろうか。
店の往復で写真を撮ろうと思っているので、カメラを持ち歩かなくてはならず、そのまま首から下げて歩く度胸もないので鞄に入れて持ち歩いています。
でもズームレンズやマクロレンズがついているとパパスショルダーに入りませんので、カメラバッグと呼んでいる紙袋に入れて持ち歩いていて、妻からは趣味だったらちゃんとしたら?と指摘されている。
ありがとうございます。実はその通りで鞄選びなど、毎日の通勤でカメラを持ち歩きたいので探しまわっています。
今はル・ボナーさんのパパスショルダーの上に乗っけて、持ち歩いています。