タイトルが気になって、本屋さんで手にとって読み始めた本でした。
パリ左岸(セーヌ川の南側)には、小さな趣味的な専門店がたくさんあって、それぞれ良い味を出して、小さな世界を持っている。
お客はそれらの店と出会って、品物を手に入れるだけでなく、心に張りのあるそのモノのある生活を始めることができる。
仕事以外の時間、そのモノ中心に生活し、興味の対象として強く心を占めるようになる。
主人公の場合、ピアノのレッスンを受けたり、最高級ピアノメーカーを訪ねたりする生活が始まります。
私たちのような、生活になくてもいい、比較的趣味性の高いものを売る店はそのモノだけでなく、お客様にそのモノのある心に張りのある生活を提供する役目があるのだと思います。
当店がお客様と万年筆が出会う役に立てて、お客様が文字を書くことや、万年筆で書く内容について考えることで、生活に張り合いを持ってもらえるようにできたら、素晴らしいと思います。
Pen and message.を始める時、そんな風に思っていましたし、今もその気持ちは変わらず持っています。
ありがとうございます。
そういうお店は貴重でしたね。後継者問題なら、本当にもったいない話しですね。