今はなくなってしまいましたが、団地から今の家に引っ越してから自分のスペースとして机を寝室に置きました。
天板だけのシンプルで大きな机と、チェストが1台。
自分用の書斎などなく、その机が自分のスペースでしたが、安いHPのパソコンを置いて、デスクマットをひいて、ペン立てなどの机上用品を置きました。
机が家あるいは部屋なら、机上整理用品は家具にあたりますのでなるべく色調、質感を揃えたい。
100均やホームセンターでなるべく安いものを探したり、代用したりして少しずつ自分の机が自分の仕様になっていくのを見るだけで嬉しく、そういう作業はとても楽しかった。
本などで、作家やクリエイターの机上みたいなものをワクワクしながら見て、アイデアを取り入れたり、刺激されたりしていました。
そういうスペースを自分の好みにしていく心境は子供の頃の気持ちと変わらない。
昼間は机上のスペース作りに費やし、夜になるとその机に向かう。
その机で何かちょっと書き物をしたりするだけで、自分がクリエイティブな仕事をしているように思えたりして。
でも実際の机の上で始まった仕事がいくつも形になったし、何かインスピレーションを得ることができる空間になっていましたのかもしれません。
万年筆やノートはその物から刺激を受けて自分の仕事に役に立つ最も直接的なものですが、自分仕様に設えた机上空間もまた自らに刺激を与えるものなのだと、自分の机を懐かしく思います。