元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

オトナノススメ

2009-11-13 | 仕事について
今月の神谷利男さんのFridayWorkshopが11月27日(金)に変更になっておりますので、ご注意ください。
それにともなって、夜9時までの営業延長日を11月20日から11月27日に変更いたします。


堺市のHさんが通勤の車のラジオで聞いた怒髪天の「オトナノススメ」という曲が、私たち個人事業3人組+αのテーマソングだと教えてくれました。
早速聞いてみて、ピッタリなので笑ってしまいました。
学生時代、大して勉強もできず、パッとしない青春時代を過ごした私たち(松本さん、谷本さんごめんなさい)は「オトナノススメ」のように、青春時代よりも今の生活を楽しんでしるのかもしれないと納得しました。
学生時代や以前の会社員生活に戻りたいと思えず、自分なりに夢を持ってできる今の仕事のやり方がとても好きで、昨日よりも今日、今日よりも明日をもっと良くしていきたいと思っています。
学校の勉強に例えて言うと、会社で仕事をすることが、難しい問題を次々に出されてそれを解いていくのに対して、私たち個人事業の仕事は、自分で問題を作って解いていくようなものだと思っています。
自分たちが出す問題が易しすぎると向上はないし、難しすぎると先に進まない。でも解き方は教えてもらうよりも、自分で見つける方が性に合っているから、私たちは個人事業主として生きているのだと思います。

気働き

2009-11-13 | 仕事について
山口瞳の「行きつけの店」という本を読みました。
本のタイトルからすると、私たち庶民には一生に一度行けるかどうかの高級店を列記して、その高級店を行きつけとしているという自慢話かと思いがちですが、その内容は高級店、庶民的な店関係なく、山口氏が信じた店への優しい気持ちと、店とお客というお互いの立場を超えた関係がさりげなく書かれていました。
山口氏が店を行きつけとする条件は、味や格式ではなく、店で働く人の気働きです。
味が良いのは当たり前で、店の人たちがお客を気遣う気働きに感心して、その店に通い始めるそうです。
気働きのある店には熱狂的なファンになる著者ですが、シャキッとしない、本気でない店には容赦がなく、そこに歯切れの良さを感じます。
店は名前でなく、人で選ぶという著者の考え方に大いに共感するとともに、私たち、店で仕事をさせていただいている人間にとって最も大切なことを教えられました。
気働き=気が利く というような意味はお客が望んでいることを何も言われなくても先回りして行うことは、サービス業として最も難しく、お客様のことをいつも気にかけて、見ていて、創造力を働かさないとできませんが、それができて一流だと言っていただけるのだと思います。
気が利かない店はいずれお客様に見放されてしまいます。
お客様の意向を先回りしたいと思っていますが、まだまだです。