元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

大阪新世界紀行

2006-07-08 | 仕事について
あまり行くことのない大阪の浪速区にある、問屋さんを訪ねてきました。
その問屋さんは製図用品や画材をずっと扱ってこられて、50年以上もの歴史のある会社で,取引先には、誰もが知っている大手のお店がいくつもあり、この業界のメーカーからは一目置かれている存在です。
4,5年前に業界内の問屋さんがいくつも相次いで倒産して業界内の再編が進んだときがありましたが、その時も傾くことなく孤高を守り通したその問屋さんは通天閣がとても大きく見える、新世界の近くにありました。
訪問の目的は、倉庫を漁って古い貴重品を発見するということでした。
まずその会社に案内されて、その建物の古さに驚きました。
今の一般的な事務所のような作りではなく、商品を保管する棚も押入れのような作りになっています。
そんな押入れの中を辛抱強く探り、いらないものは捨てながら、店に持って帰って売り物になりそうなものを探しました。
結局出てきたのは、古いロットリングの製図ペンとコンパスなどの製図用品など、あまり一般的ではないものが、数点といったところでしょうか、期待したほどの成果はありませんでしたが、その問屋さんの歴史に触れる事ができたのは、とても楽しい経験でした。これから他の問屋さんでもさせていただきたいと思いました。