偉大な金正日同志の遺訓を体し、2012年を強盛・繁栄の全盛期が開かれる誇るべき勝利の年として輝かそう
労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛の3紙は1日、「偉大な金正日同志の遺訓を体し、2012年を強盛・繁栄の全盛期が開かれる誇るべき
勝利の年として輝かそう」と題する共同社説を掲載した。 以下、要旨を紹介する。
1 昨年はどのような年だったか
(1)もっとも大きな悲しみの年
こんにち、わが軍隊と人民は血の涙のうちに2011年を送り、新年チュチェ101(2012)年を迎えている。
金正日総書記の名と太陽のような姿は、わが人民に必勝の信念と意志を与える勝利の旗じるしであり、精神力の源であった。今、われわれ千万軍民は大きな悲しみを百倍、千倍の力と勇気に代え、金正恩副委員長の指導のもとに新たなチュチェ100年代の強盛・繁栄を目指す壮大な進軍の一歩を踏み出している。
昨年、思いがけなく金正日総書記と永訣したのは5千年の民族史において最大の損失であり、わが党と人民にとって最大の悲しみであった。
金正日総書記は、深遠な思想・理論とすぐれた指導によってチュチェの革命偉業を百戦百勝の道に導いてきた傑出した思想家・理論家、希世の政治元老、不世出の先軍総帥であり、祖国と人民への崇高な献身によって革命的生涯をつづってきた不世出の愛国者、人民の慈父であった。金正日総書記の指導によって、金日成主席が創始したチュチェ思想、先軍思想が自主時代の指導思想として光り輝き、白頭山の革命伝統が固守されたのであり、わが党と軍隊の威力、国力が最高の境地に達し、5千年の歴史にかつてなかった民族繁栄の全盛期が開かれたのである。
朝鮮革命が最も厳しい試練にさらされていた時期に、金日成主席の貴い遺産である社会主義の獲得物を固守し、民族万代の繁栄のための強力な政治的・軍事的・経済的土台を築いたことは、チュチェの革命偉業における金正日総書記の最大の功績として輝いている。
(2)強盛国家建設で大革新の年
昨年は、金正日総書記の精力的な指導によって、強盛国家の建設において大革新、大飛躍がもたらされた勝利の年であった。
昨年、人民生活大進軍において大きな成果を収め、21世紀の経済強国の強固な土台がさらに強化された。
金正日総書記の不眠不休の労苦によって新世紀の産業革命ののろしがあがり、わが国の経済は知識経済型強国建設の道に入った。熙川発電所をはじめ2012年の大祝典に贈る記念碑的建造物が各地に築かれ、新たな大進軍の旗じるしである咸南の炎が燃え上がった。人民生活の向上を目指す大高揚進軍の過程で多くの軽工業部門の工場が改造、完備され、全国津々浦々に新世紀のモデルとなる近代化された畜産・養魚基地、大規模果物生産基地が築かれたことは、わが党の強盛・繁栄戦略がもたらした偉大な結実である。今われわれは、勝利者としての大きな誇りを胸に、強盛国家の大門を開く画期的な局面に入ったと確言する。
国の全貌が強盛大国にふさわしく一新された。金正日総書記の雄大な構想に基づき、平壌市を世界的な都市として壮大かつ華麗に築くための事業が本格的に進められ、龍林や大興、会寧など各地に社会主義の理想郷が生まれた。先軍時代の文学・芸術を代表する演劇「今日を追憶しよう」のような記念碑的舞台芸術作品が次々と生まれ、大衆芸術の新たな開花期が訪れた。
昨年、党に従って革命を成し遂げようとするわが軍隊と人民の気高い品性が余すところなく発揮された。
金正日総書記が強化発展させた不敗の党と軍隊、国家があり、チュチェの革命偉業の継承者である金正恩副委員長の賢明な指導があり、代を継いで指導者に忠実に従う立派な人民がいる限り、強盛国家建設偉業の勝利は確定的であること、これが新たな進軍路に入ったわれわれが得た鉄の真理である。
2 今年の課題
(1)今年はどのような年か
今年、チュチェ101(2012)年は、金正日総書記の強盛・繁栄の構想が実を結ぶ年であり、金日成朝鮮の新たな100年代が始まる壮大な大進軍の年である。
新たなチュチェ100年代の進軍は、白頭山で始まった革命的進軍の継続である。金日成主席によって始まり、金正日総書記によって百戦百勝してきた朝鮮革命を、金正恩副委員長の指導に従って永遠の勝利に導いていこうとするわが軍隊と人民の意志は確たるものである。
金日成主席の生誕100周年は世界に向けて果敢に前進する朝鮮の国力を示威する重要な契機であり、一つの思想、一つの血筋をしっかり受け継いでいく朝鮮革命の確固たる継承性を誇示する革命的大祝典である。われわれは今年を、党に従って、大高揚の歴史を継承していく壮大な総進軍の年として輝かさなければならない。
われわれは、強盛国家の大門を開くための今年のたたかいで輝かしい勝利を収めることによって、社会主義強盛大国を全面的に建設する新たな高い段階に入らなければならない。
「偉大な金正日同志の遺訓を体し、2012年を強盛・繁栄の全盛期が開かれる誇るべき勝利の年として輝かそう!」、これが今年、全党、全軍、全人民が高く掲げていくべき戦闘的スローガンである。
(2)今年の課題と方途
われわれの政治的・思想的威力、団結の威力を全面的に強化しなければならない。
金日成朝鮮の第一の国力は、昨日も今日も明日も思想の威力、団結の威力である。2012年は代を継いで打ち固めてきたわれわれの政治的・思想的威力が最大限に発揮される一心団結の年、燃えるような忠誠の年である。
金日成主席が切りひらき、金正日総書記が導いてきた社会主義の道が最も正しい道であるという確固たる観点、誰がなんと言おうと人民大衆中心の朝鮮式社会主義を守るという原則的立場を堅持しなければならない。
われわれの一心団結を、代を継いで継承される最も強固な団結として絶えず強化発展させなければならない。
わが党の強盛・繁栄戦略を貫徹するための総突撃戦を強力に展開すべきである。
咸南の炎は2012年の偉大な勝利のための総攻撃戦の旗じるし、新たな転換の旗じるしである。
強盛国家建設の主要部門である軽工業部門と農業部門で、咸南の大革新の炎がいっそう強く燃え上がるようにしなければならない。
軽工業部門では、近代的な生産基地が大きな効果を出せるようにすることに最大の力を注ぐべきである。人民の好みに合い、人民に認められる良質の軽工業製品がより多く生産されるようにしなければならない。軽工業部門に必要な原料と資材を国内の資源と原材料によって解決するとともに、地方工業を発展させるために奮闘しなければならない。
現在、人民の食の問題、食糧問題を解決することは、強盛国家建設の焦眉の問題である。
こんにち、党組織の戦闘力と幹部の革命性は、食糧問題を解決することで検証される。
人民経済の先行部門、基礎工業部門は、咸南の炎に従って新たな100年代の進軍を推し進めるための突破口である。われわれは何としても不足している電力の問題を優先的に解決していかなければならない。電力工業部門では、大規模水力発電所の建設を引き続き強力に推進するとともに、既存の発電所の設備管理、技術管理を絶えず改善して、電力生産を高い水準で正常化していくべきである。石炭工業部門では、火力発電所と化学工場、金属工場に必要な石炭を供給することに力を集中し、新しい炭田を積極的に開発しなければならない。金属工業部門の幹部と労働者は、チュチェ鉄の生産能力をさらに高め、国内の燃料による高温空気燃焼技術を積極的に取り入れ、圧延生産工程の近代化を強力に推進すべきである。鉄道部門では、国の鉄道を一新する事業を優先的に推し進め、鉄道の輸送能力を高め、鉄道の物質的・技術的土台をさらに強化しなければならない。化学工業部門では、チュチェ肥料の生産システムをいっそう強固にし、その生産能力を著しく高めるとともに、ビナロンをはじめ各種の化学繊維、合成樹脂の生産を高い水準で正常化しなければならない。
新世紀の産業革命は、最先端突破戦によって朝鮮式の知識経済強国を打ち立てるたたかいであり、わが党が打ち出した社会主義建設の雄大な戦略的路線である。
わが祖国を発達した社会主義文明国にしなければならない。
社会生活の各分野で世界の文明を追い越すというのは金正日総書記の愛国の意志であったし、人民の一致した志向である。
先軍の旗を高く掲げて、国防力を全面的に強化しなければならない。
人民軍は、金日成主席生誕100周年、朝鮮人民軍創建80周年に当たる意義深い今年、呉仲洽第7連隊称号獲得運動の炎をさらに燃え上がらせ、すべての軍事・政治活動に一大革新をもたらし、領袖の軍隊、党の軍隊としての英雄的気概と不敗の戦闘力を誇示すべきである。
金日成主席が築き、金正日総書記が不眠不休の先軍革命指導によって打ち固めた国防工業の巨大な潜在力を最大限に発揮させなければならない。
金正日同志の遺訓を体し、強盛・繁栄の新時代を切りひらくための決定的保証は、党を強化し、その指導的役割を全面的に高めることにある。
すべての勤労者団体組織は思想教育団体としての使命と任務を立派に遂行し、同盟員が強盛大国建設大戦の参加者、勝利者としての栄誉を轟かすようにすべきである。
3 祖国統一と対外政策
金日成主席と金正日総書記の祖国統一遺訓を貫徹しなければならない。
昨年われわれは、統一・繁栄の新局面を切りひらく愛国の意志に基づいて南朝鮮当局に幅広い対話と協商を提案し、その実現のために終始一貫努力した。しかし、南朝鮮の保守勢力は時代の流れと民心の志向に逆行し、親米・事大主義と同族対決、北侵戦争策動をいっそう強化することで応えた。民族最大の大国喪に背を向け、弔意の表明を各面から妨害した南朝鮮の逆賊一味の反人倫的・反民族的行為は全同胞の激しい怒りと糾弾を呼び起こした。南朝鮮で執権勢力は人民の厳しい審判の対象となっている。
昨年の情勢の流れは、自主統一、平和・繁栄を目指すわが民族の意志は何をもってしてもくじくことはできず、反統一勢力は必ず敗北するという歴史の真理をいま一度実証した。
(1)祖国統一での課題
今年は、6・15共同宣言の実践綱領である10・4宣言発表5周年に当たる年である。
われわれは意義深い今年、「全同胞が新たな確信に満ちて祖国統一の扉を開いていこう!」というスローガンを高く掲げ、祖国統一偉業の遂行において決定的転換をもたらさなければならない。
民族自主、民族優先の立場を堅持すべきである。
民族の和解と団結は祖国統一の前提であり保証である。
内外の好戦勢力の戦争策動を阻止し、破たんさせるのは現情勢の切実な要求である。
金正日総書記の祖国統一遺訓を貫徹するための今日のたたかいは、新たなチュチェ100年代の民族の運命にかかわる愛国闘争である。北と南、海外の全民族は、6・15共同宣言と10・4宣言の旗のもとに固く団結して祖国統一運動に拍車をかけることにより、今年、自主統一の突破口を開かなければならない。
(2)党の対外政策的立場
昨年、国際的環境はかつてなく複雑をきわめたが、朝鮮革命は金正日総書記の示した勝利の道に沿って前進した。
われわれは今後もわが党の自主、親善、平和の理念を変わりなく堅持し、わが国の自主権を尊重する世界各国との善隣・友好関係を拡大、発展させていくであろう。
大きな喪失の悲しみに打ち勝ち、新たなチュチェ100年代に入ったわが軍隊と人民は悲壮な決意と必勝の信念に満ちている。
新たな大進軍に立ち上がった千万軍民の心の中には、今日も金日成主席と金正日総書記が永生の姿でおられる。金正恩副委員長が朝鮮革命を陣頭に立って指導し、党に忠実に従う無敵必勝の革命強兵と一心団結した千万の隊伍があるがゆえに、チュチェの革命偉業の勝利は確定的である。白頭山で始まった朝鮮革命の歩みは、先軍勝利の力強い歩み、強盛・繁栄の壮大な歩みとなって絶えず続くであろう。(中見出しは編集部)
( 朝鮮新報 2012-01-11 10:50:35 )
そこが知りたいQ&A-3紙共同社説の特徴は?
強盛・繁栄の構想が実を結ぶ年
朝鮮労働党中央委員会機関紙の労働新聞、朝鮮人民軍最高司令部機関紙の朝鮮人民軍、金日成社会主義青年同盟中央委員会機関紙の青年前衛は1日、「偉大な金正日同志の遺訓を体し、2012年を強盛・繁栄の全盛期が開かれる誇るべき勝利の年として輝かそう」と題する共同社説を発表した。その内容と特徴についてQ&Aで見た。
新年に際して登場した宣伝ポ
スター [朝鮮中央通信=朝鮮
通信]
Q:今年の特徴は。
A:朝鮮労働党中央軍事委員会の金正恩副委員長を「わが党と国家、軍隊の最高指導者」「チュチェ革命偉業の継承者」「団結の中心」などと表現しながら、唯一の後継者であることをより明確にした。「敬愛する金正恩同志はすなわち偉大な金正日同志である」とも指摘した。
金正日総書記の逝去後、初めて迎える年とあって、共同社説の発表自体が注目されたが、通常通り発表され、構成(総括、課題、対南・対外関係)や分量(1万3千字程度)など形式も過去のものを踏襲した。
共同社説は、金日成主席が逝去して初めて迎えた1995年1月1日、それまで主席が行ってきた「新年の辞」に代わるものとして発表された。その日、金正日総書記は主席が安置されている錦繍山記念宮殿を訪れ、軍部隊を視察した。
金正恩副委員長もこのときと同様の行動をとった。錦繍山記念宮殿を訪れた後、朝鮮人民軍近衛ソウル柳京守第105戦車師団を視察した。
今年の共同社説は、今後の方向性について、「金日成主席が切り開いた自主、先軍、社会主義の道をあくまで歩みつづける」「金日成主席の革命活動史、金正日総書記の先軍革命指導の歴史が変わることなく流れるように」することを強調している。
金正恩副委員長の元日の活動と共同社説からは、これまでとまったく変わりない政策路線を取るという強い意志を読み取ることができる。
Q:今年をどのように位置付けているのか。
共同社説に示された課題の貫徹を誓う平壌市群衆
大会参加者(3日、文光善撮影)
A:共同社説のタイトルにあるとおり、「強盛・繁栄の全盛期が開かれる誇るべき勝利の年」として輝かせることを呼びかけている。
また、「金正日同志の強盛・繁栄の構想が実を結ぶ年であり、金日成朝鮮の新たな100年代が始まる壮大な大進軍の年」「代を継いで打ち固めてきた政治的、思想的威力が最大限に発揮される一心団結の年、燃えるような忠誠の年」などと位置付けている。
また、これまで、2012年に向けて人民生活の向上を目標に掲げ「軽工業の年」(昨年)などとしてきたが、今年を「人民のための年」と定めた。
人民の嗜好に合い、人民に認められる良質の軽工業製品がより多く生産されるようにしなければならないと製品生産を強調する一方、幹部に対しても、人民のために幹部がいるという強い自覚、謙虚な態度を持ち、人民の便宜を最優先視、絶対視することなどについても指摘した。
昨年については、「金正日総書記の精力的な指導によって、強盛国家の建設で大革新、大飛躍がもたらされた勝利の年」だとしながら、経済強国の土台がさらに強化されたと総括した。
Q:どのような課題が示されたのか。
A:金正日総書記の遺訓どおり、「2012年までの歴史的段階の目標」を達成し、「社会主義強盛大国を全面的に建設する新たな高い段階に入らなければならない」と強調している。
具体的には、①思想・団結、②経済、③国防力の順に課題が示され、その方途についても言及されている。
①ではとくに、金日成主席と金正日総書記を永遠の父として高く仰ぐ朝鮮人民が、いかに崇高な道徳観を持つ人民であるかを全世界に示すべきだとしながら、主席生誕100周年(4月15日)を高い政治的・思想的熱意と輝かしい勤労成果で迎えるために最大の忠誠を尽くさなければならないと指摘した。
②では、まず軽工業と農業をあげ、電力、石炭、金属、鉄道運輸、化学工業をあげた。また、科学技術、文化水準の向上をあげた。
③では、全軍が金正恩副委員長を首班とする党中央委員会を死守しようというスローガンを高く掲げることなどについて指摘した。
Q:統一問題への言及は。
A:金日成主席と金正日総書記の祖国統一遺訓を貫徹しなければならない、という一文から始まり、比較的多くの分量が割かれている。
昨年、南朝鮮の保守勢力が同族対決、北侵戦争策動をいっそう強化したこと、総書記への弔意表明を妨害したことなどを強く非難した。
そして、今年は6・15共同宣言の実践綱領である10・4宣言の発表から5周年を迎えることになると言及しながら、「全同胞が新たな確信に満ちて祖国統一の扉を開いていこう」というスローガンを高く掲げ、祖国統一偉業の遂行において決定的転換をもたらすことを呼びかけた。
Q:そのほかに注目点は。
A:金日成主席生誕100周年を迎える2012年に向けて精力的に活動してきた総書記が、その実現を目前に昨年末、突然、逝去した。
共同社説の内容からは、大きな喪失の悲しみとともに、総書記の遺訓を必ず貫徹するという不退転の決意と信念が読み取れる。
1994年に金日成主席が逝去したときと今回では内外情勢がまったく違う。当時は東欧社会主義国家が次々と崩壊して「四面楚歌」の状況に置かれ、さらに、自然災害、経済難などが重なった。今回は総書記によって軍事、経済的にも強固な土台が築かれ、中国、ロシアなどとも良好な対外関係が築かれている。
共同社説は、金正恩副委員長が朝鮮革命を陣頭に立って指導し、無敵必勝の軍隊と一心団結した人民がいるがゆえ、チュチェ革命偉業の勝利は確定的だと強調しながら、「白頭山で始まった朝鮮革命の歩みは、先軍勝利の力強い歩み、強盛・繁栄の壮大な歩みとなって絶えず続くであろう」と指摘した。
労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛の共同社説(要旨)
( 姜イルク 2012-01-11 10:55:07 )