性奴隷制被害者パク・スギさんが死去/生存者39人に
日本軍性奴隷制被害者であるパク・スギさんが6日夜、死去した。享年94歳。韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は翌7日、「パクさんは昨年から体調が悪化し、最近も肺炎を患って入院していた」と伝えた。
パクさんは1923年、南朝鮮南部の慶尚南道・南海に生まれた。16歳のころ、海岸で貝採りをしていた時に日本軍に連れて行かれた。名古屋経由で中国・旧満州に移され、6年間にわたり「慰安婦」としての生活を強いられた。
日本による植民地支配からの解放後もすぐに帰ることができず、さらに7年間旧満州にとどまった後、釜山を経由して故郷に戻った。
これで南朝鮮当局に登録されている性奴隷制被害者238人中、生存者は39人に減った。
一方、南海郡は昨年8月15日の解放70年に合わせ、郡内で性奴隷制被害者を象徴する「平和の少女像」の除幕式を行った。パクさんを見舞った郡守(郡の首長)が少女像の設置を推進した。
パクさんの告別式は8日、南海郡の少女像前で行われた。
(朝鮮新報)