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関東大震災70周年から県民会議が中心となり挙行されてきた慰霊祭は、今年で23年目を迎えた。

2016-09-06 | 朝鮮新報より転載

〈関東大震災93周年〉デマが人を突き動かす、真実見つめる努力を/群馬・成道寺

関東大震災朝鮮人犠牲者93周年慰霊祭が3日、群馬県藤岡市の成道寺で行われた(主催=日朝友好連帯群馬県民会議)。慰霊祭には、総聯群馬県本部の李和雨副委員長、日朝友好連帯群馬県民会議の角田義一代表をはじめとする同胞と民団同胞、日本市民ら約50人が参加した。

群馬県藤岡市の成道寺で行われた慰霊祭

群馬県藤岡市の成道寺で行われた慰霊祭

 

大震災直後、各地では朝鮮人に対する流言が広まり、日本人によって多くの朝鮮人が命を奪われた。藤岡市でも同様に、9月5、6日にかけて、藤岡警察 署に保護されていた朝鮮人17人が虐殺された。当時藤岡市での「流言飛語」の状況について先代住職が書いた過去帳には、自警団たちによって暴行され、保護 されたはずの警察によって無残にも皆殺しにされた光景が生々しく描かれている。

開会の挨拶をする県民会議の宮川邦雄事務局長

開会の挨拶をする県民会議の宮川邦雄事務局長

現在群馬県で犠牲となった同胞は、日本市民によって20年ほど前に判明した高崎市倉賀町の九品寺に埋葬されている1人を含め全18人。関東大震災70周年から県民会議が中心となり挙行されてきた慰霊祭は、今年で23年目を迎えた。

慰霊祭では、県民会議の宮川邦雄事務局長が開会の挨拶をしたあと、同寺院住職の読経が行われ、各代表による追悼の言葉が述べられた。

県民会議の角田代表は、追悼の辞で、「現在では考えられないような信じがたい事件が、大震災で起きたが、真相究明のための努力は民衆側からはあって も国としては調査さえまともに行われていない現状がある。このけじめのなさが、今日の日朝、日韓関係がうまくいっていない根底にある。過去の歴史に向き合 うことが、犠牲者たちへの本当の意味での供養となる」と述べた。

参加者たちは犠牲者たちを偲び焼香した

参加者たちは犠牲者たちを偲び焼香した

李副委員長は、「朝鮮人であること、ただひとつを口実として、93年前は虐殺事件が発生し、今日に至っては、ヘイトスピーチが起きている。また対朝 鮮制裁の名のもとに祖国往来の自由や民族教育への圧力など基本的人権の侵害が今もなお続いてる。虐殺事件の全容解明と朝・日友好親善にまい進することを同 胞の御霊に決意したい」と述べた。参加者たちは藤岡の地で亡くなった犠牲者たちを偲び焼香したあと、閉会後、寺院横に位置する朝鮮人犠牲者慰霊碑を参り手 を合わせた。

初めて慰霊祭に参加したという金田一雄さん(61)は、「この場にきて改めてデマが人を突き動かし、最悪の結果を招いたことを実感して、恐ろしく なった。日本は軍事化へと進み私たちを取り巻く環境は日増しに悪化しているが、本当のことを見つめる努力をしていきたい」と話した。

またこの日、慰霊祭では、藤岡市民たちが地域の歴史を語り継いでいこうと「藤岡事件を語り継ぐ市民の会(仮)」の立ち上げについて説明があった。発 起人の一人である藤岡市在住の秋山博さんは、「藤岡事件について日本人がどれくらい知っているのか。後世まで語り継ぐことが、東アジアの平和の一助になる と思う。来年の94周年慰霊祭では、県民会議とともに市民たちが中心となって共催しよう」と参加者たちに協力を呼びかけた。

(韓賢珠)

 



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