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日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
 皆さんの声を生かして活動を進めます。

「全ての国が『自分は他人より強い、自分こそが大事だ』という態度を取り始めたら、結局はみんなが敗者になる」

2017-01-27 | 世界を知る

“自国第一”横行を懸念

「米中どちらか選ばない」 態度鮮明

ASEAN各国

 

 東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の首脳らが、トランプ米大統領の唱えるような“自国第一”政策は、米中関係の緊張と地域の不安定をもたらすとの懸念を表明しています。首脳らは「米国と中国のどちらか一方を選ぶことはない」との態度を鮮明にし、ASEANが地域安定のために果たす役割を強調しています。 (面川誠)


 欧米や日本など主要資本主義国で“自国第一”の流れが強まっている実例として、シンガポールのリー・シェンロン首相とマレーシアのヒシャムディン国防相は、欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票と、米大統領選でのトランプ氏当選を挙げています。

 リー氏は20日、地元メディア・研究機関主催の会合で、この二つが「民衆が感じている不満を明確に示した」と指摘。他国との共同利益を追求しながら自国の問題を解決するという従来の流れが変わったと強調しました。

 トランプ氏の「米国第一」を念頭に、「全ての国が『自分は他人より強い、自分こそが大事だ』という態度を取り始めたら、結局はみんなが敗者になる」と警告しました。

両国の友人に

 米中関係について「共通利益の側面と競合関係の側面がある」と指摘。「(東南アジア諸国が)米中両国の友人であることが最善であり、それによって経済、政治、外交、安保の面で貢献できる」と強調しました。

 ヒシャムディン氏は23日、英研究所がシンガポールで開催したフォーラムで講演し、「西側諸国で広がっている有毒なポピュリズム感情は『自国を再び偉大にする』という行動になり、大国間の対立をもたらす」と指摘しました。

 「われわれは明らかに中国か米国か、どちらかを選ぶよう強いられつつある。しかし、これは異なる文化、宗教、制度が共存してきたアジア独特の伝統に逆行する」と批判。南シナ海をめぐる対立にも言及して、「こうした紛争は外交を通じて、ASEANのような多国間機構を通じて解決できる。『勝つか、負けるか』という古くさい子どもじみた考えを乗り越えるべきだ」と呼び掛けました。

地域のために

 ASEAN議長国フィリピンのロレンザーナ国防相は同じフォーラムで、「米国、中国、日本、ロシア、インドの首脳を迎える立場から、はっきり言いたい。ASEANを自分たちの勝負の道具に使ってはならない」と警告。ASEANを中心にさまざまな枠組みを通じた大国の相互関与が、「地域紛争や不安定ではなく、地域のためになる実り多い取り組みになる」と強調しました。


中ロは「対応処置」について具体的に明示していないが、軍事協力を強化する可能性などが予想される。 ハンギョレ

2017-01-15 | 世界を知る

中ロ、THAAD反対を再確認「もう一歩踏み込んだ対応措置を」

登録 : 2017.01.13 21:22 修正 : 2017.01.14 01:38

第6回中ロ北東アジア安全保障協議 
「もう一歩」初めて言及…軍事協力強化の可能性も

2014年、中国北京で開かれたアジア太平洋経済協力体(APEC)会議場でロシアのプーチン大統領と中国の習近平主席が握手を交わしている=北京/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 中国とロシアがTHAAD(高高度防衛ミサイル)の韓国配備に対する反対の立場を再確認し、「もう一歩踏み込んだ対応措置」を取る方針を明らかにした。

 

 12日、モスクワで開かれた第6回中国・ロシア北東アジア安全保障協議で、両国は「米韓が韓国へのTHAAD配備を引き続き推進しているが、厳重な関心と断固たる反対を重ねて表明し、米韓が中ロ双方の安保関心を尊重し、配備プロセスを中断することを促す」とし、「両国はもう一歩踏み込んだ対応措置を取ることを協議しており、双方の利益と地域戦略の均衡を守る」ことを明らかにしたと、「中国新聞網」が13日付で報じた。

 

 2015年4月、中国の上海で初めて行われてから6回目を迎えるのこの協議で中ロは、第2回(2016年3月)以来、韓国へのTHAAD配備に反対する立場を示してきたが、「もう一歩踏み込んだ対応処置」という表現が登場したのは今回が初めてだ。昨年10月27日に開かれた第5回協議の後、THAAD配備の動きが加速化したことと関連があると見られている。韓国国防部はTHAAD配備の敷地と関連した鑑定評価及び交換契約を今月中に完了する計画だという。中ロは「対応処置」について具体的に明示していないが、軍事協力を強化する可能性などが予想される。

 

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


先制的な軍事行動(の計画)はないが、あるとしても、セキュリティ上の問題で記者団には公開できない

2016-09-26 | 世界を知る

記者手帳]ホワイトハウスは北朝鮮に対する先制攻撃を計画していない

登録 : 2016.09.26 01:40 修正 : 2016.09.26 07:13

 最近、米国内で北朝鮮に対する先制打撃が北朝鮮核問題を解決する選択肢の一つとして検討されているとする報道が、韓国国内で相次いでいる。韓国の知人からも「本当に米国が先制打撃を検討しているのか」と懸念する電話がかかってきた。

 

 事実ならば、深刻な問題だ。しかし、そのようなことはないと言い切れる。北朝鮮に対する先制攻撃の可能性の根拠として韓国メディアに報道された、米ホワイトハウスのジョシュ・アーネス報道官の22日(現地時間)の発言を見てみよう。ホワイトハウスの定例ブリーフィングで、ある米国人記者が「オバマ大統領は北朝鮮に対する特別な計画を持っているのか。例えば、先制打撃のようなものを」と質問した。それに対し、アーネスト報道官は「そうですね,そのようなことはありません」(Well、I don't have any)と切り出した。

 

 彼はさらに、「一般的に、北朝鮮に限らず、先制的な軍事行動はどんなものでも作戦レベルの問題であるため、あらかじめ協議されることはない」と述べた。先制的な軍事行動(の計画)はないが、あるとしても、セキュリティ上の問題で記者団には公開できないというニュアンスをにじませたのだ。これを根拠に、米政府が北朝鮮に対する先制的な軍事行動を様々な選択肢の一つとして検討していると分析するのは、行き過ぎた飛躍だと言える。

 

 このような基調はアーネスト報道官の次の発言でも確認される。彼は「もっと一般論的に言うと、オバマ大統領は、北朝鮮問題について、特に最近、核実験の余波の後に『国際社会は、北朝鮮を孤立させるために、追加的な処置を講じることを検討する必要がある』と述べてきた。私の知る限り、国連で追加的な処置に向けて進められていることがある」と付け加えた。それは、国連安全保障理事会(安保理)で、新たな対北朝鮮制裁決議を協議していることを指すもので、目新しいものでもなければ、先制打撃とも程遠い内容だ。

 

 

イ・ヨンイン・ワシントン特派員//ハンギョレ新聞社
 それでも、老婆心から米国政府の議論の過程に詳しい対北朝鮮専門家に聞いてみた。「米政府で先制攻撃まで検討しているとは思えない」という意見を言うと、彼は「あなたの理解が正しい」と答えた。ワシントン外交筋にも聞いてみたが、彼は笑いながら「注目しなくてもよい。オバマ大統領は核の先制不使用宣言まで検討したではないか」と指摘した。

 

 北朝鮮の5回目の核実験後、先制打撃論を最初に取り上げたのは韓国の国防部だった。国防部は、公式ブリーフィングで「自衛権的レベルで北朝鮮に対する先制打撃も十分あり得ると思う」と明らかにした。現実性もない「爆弾発言」で国民をむしろ不安にさせ、北朝鮮の核政策の失敗を覆い隠そうとするこのような雰囲気に、マスコミまで乗り出して付和雷同する必要があるだろうか。

 

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


李克強総理の今回のキューバ訪問は中国とキューバの国交樹立後56年間で初の中国国務院総理による訪問

2016-09-18 | 世界を知る

外交部、李総理の国連総会ハイレベル会合出席とカナダ、キューバ訪問について

人民網日本語版 2016年09月18日11:22
 

外交部(外務省)は14日、李克強総理の第71回国連総会の一連のハイレベル会合出席とカナダ、キューバへの公式訪問に関するプレスブリーフィングを行い、李保東外交副部長(外務次官)と王超外交副部長(外務次官)から詳細に関する説明が行われた。

第71回国連総会の一連のハイレベル会合出席に関し、李保東副部長は「李克強総理はハイレベル会合への出席にあたり、通常の討論や演説を行うほか、関連国 際組織と特定のテーマの座談会を開くといった重要な活動に参加する。そして国際秩序や枠組み、グローバルガバナンス、平和と発展等の重大な問題に対する中 国の立場について言及し、中国は国連の業務に協力し、グローバルな課題に対処する実務的措置を発表する予定だ。また李克強総理は関係国家首脳との会談を行 い、二国間関係を深め、国際問題における協力の強化などについて意見交換を行う」とした。

またカナダへの公式訪問に関して、李保東副部長は「今回の李克強総理の訪問は中国国務院総理として13年ぶりのカナダ訪問であり、李克強総理にとっては初 のカナダ訪問となる。これは中国政府がカナダとの関係促進を重視していることを示すものだ。中国とカナダの両国は経済における補完性が強く、幅広い分野で 協力できる可能性を大いに秘めている。双方が共に努力すれば、必ずや今回の訪問で予定する目標に達し、積極的な成果を得て、中国とカナダの関係発展におい て強力な後押しとなることを信じている」とした。

キューバの公式訪問に関して、王超副部長は「李克強総理の今回のキューバ訪問は中国とキューバの国交樹立後56年間で初の中国国務院総理による訪問となる。訪問期間中、李克強総理はラウル・カストロ議長と会談を 行い、中国とキューバのこれまでの友好関係を継続して深め、中国とキューバの各分野における協力推進の構想と取り組みについて検討する予定だ。双方は中国 とキューバのそれぞれの発展戦略を中心に、互いのニーズと利点を結び付け、実務協力における可能性を深く掘り下げ、深化した協力を通じて共に発展を促進さ せていくと同時に、関心を共有する問題について意見交換を行う」とした。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年9月18日


「首相とすべての方々のウラジオストク訪問を歓迎する」(プーチン大統領)

2016-09-05 | 世界を知る

ロシアと日本の同床異夢の行方は?

登録 : 2016.09.03 05:36 修正 : 2016.09.03 07:30

2日、ロシアの極東開発のための第2回「東方経済フォーラム」が開会 
領土問題を優先させる日本と経済協力を優先するロシアの激しい綱引き 
朴槿恵大統領も主賓として招待され、3日に基調演説を行う予定

東方経済フォーラムに出席するため、ロシアのウラジオストクを訪問中の安倍晋三首相が今月2日、ウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談に先立ち握手を交わしている=AFP聯合ニュース

 「ウラジーミル(プーチン大統領)の訪日を前提に準備を進めている。両国の協力が進んでいることを歓迎する」(安倍首相)

 

 「首相とすべての方々のウラジオストク訪問を歓迎する」(プーチン大統領)

 

 日本の安倍晋三首相が2日、ロシアのウラジオストクを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談した。安倍首相は午後5時に始まった首脳会談の冒頭発言で、 プーチン大統領を苗字ではなく、(名前の)「ウラジーミル」と呼び、和やかな会談の雰囲気づくりに努めた。同日の会談には、日本からは前日「ロシア経済分 野協力担当相」に任命された世耕弘成・経済産業相が、ロシアからはセルゲイ・ラブロフ外交長官らが同席した。

 

 安倍首相は会談直後、記者団に「プーチン大統領とかなり踏み込んだ協議を行った。11月にはペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)、そ の後12月15日にはプーチン大統領を私の故郷の山口県長門市に招待し、もう一度首脳会談を開くことに合意した」と明らかにした。ロシアの大統領が国際会 議の日程なしに日本を訪問するのは、2005年以降11年ぶりのことだ。

 

 プーチン大統領の訪日は、「極東経済開発」を重視するロシアと、北方領土(クリル諸島南端の4島)の返還に向けた交渉の突破口を開こうとする日本の「同 床異夢」があったからこそ、実現された。安倍首相は今年5月からロシアのソチで行われた首脳会談で、「エネルギー開発協力」など8項目の協力計画をプーチ ン大統領に伝えるなど、対ロ外交に力を注いできた。ロシアを交渉のテーブルに引き出すための一種の「えさ」だった。安倍首相は同日、ロシア訪問に先立ち、 「プーチン大統領とともに胸襟を開いて、静かに協議を進め、平和条約と領土問題を前進させたいという決意」を改めて明らかにした。

 

一方、ロシアは2014年3月のウクライナ事態以来続いている西欧の経済封鎖や原油価格下落による経済難を克服するために、日本との経済協力を必要として いる。このような難局を解消するため、プーチン大統領は昨年9月に極東開発に韓国や日本など周辺国の参加を促すために「東方経済フォーラム」を創設し、今 年2回目を迎えている。今回のフォーラムには、安倍首相だけでなく、朴槿恵(パククネ)大統領も主賓として招待され、3日に基調演説を行う。今回のフォー ラムには欧州と米国の政府代表は出席しないが、米国、英国、ドイツを含む世界28カ国から57社が参加する。

 

 しかし、今後の露日交渉はかなり難航すると見られる。日本が1952年「ソ日共同宣言」で合意した通り、歯舞、色丹の二島返還を優先すれば、経済協力は もちろん、領土交渉でも大きな進展が見られるだろう。実際、プーチン大統領は最近、ソ日共同宣言を重視するという立場を繰り返し強調してきた。しかし、菅 義偉・官房長官は同日午前、定例記者会見で「色々な考えを言う方々もいるが、政府は北方四島の帰属を通じてこの問題を解決し、平和条約を締結するというの が基本的な考え」だと述べた。

 

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


スミス教授は特に、北朝鮮の飢饉状況を誇張する国連調査委員会など国際社会の認識が事実とは違うと指摘した。

2016-08-19 | 世界を知る

北朝鮮住民の栄養と健康状態「最悪から脱しかなり好転」、英国教授が報告

登録 : 2016.08.19 00:48 修正 : 2016.08.19 06:42

韓国開発研究院、英セントラル・ランカシャー大学のスミス教授の論文を紹介  
1990年代の飢饉と比較し栄養状態は改善、感染性・疾病対応も安定  
「北朝鮮人権関連の国連報告書は現実を反映していない」との批判も

英国セントラル・ランカシャー大学のヘイゼル・スミス(Hazel Smith)教授//ハンギョレ新聞社

 1990年代に飢饉と深刻な経済難を経験した北朝鮮住民の栄養と健康状態がかなり好転したことが明らかになった。が、依然として北朝鮮住民の10人のうち3人は栄養失調の状態を抜け出せていない。

 

 韓国開発研究院(KDI)は、このような内容が書かれた英国セントラル・ランカシャー大学のヘイゼル・スミス(Hazel Smith)教授の論文「北朝鮮の栄養状態と保健:最近の動向、変化、重要性」を掲載した「北朝鮮経済レビュー」を18日に発刊した。スミス教授は論文で 「1990年代半ばに北朝鮮で発生した飢饉以降、経済危機まで重なり、配給制が崩壊し、国際社会の援助も減少した」とし、「しかし重症栄養障害のレベルは 他の低所得国家の一般的なレベルより低く、幼児死亡率などの指標も従来のレベルを維持していることが分かった」と明らかにした。貧困と疾病などは依然とし て懸念すべきレベルだが、例外的な飢饉状態からは脱したということである。

 

 まず、論文は国連児童基金(UNICEF)と世界銀行などの資料を通じ、2010年代以降の北朝鮮住民たちの栄養状態を分析した。 このうち一般的な意味での「栄養失調」を表す慢性栄養障害や急性栄養障害のレベルは、1990年代に比べ半分以下に減ったことが分かった。1998年当 時、北朝鮮住民のうち62.3%が慢性栄養障害を経験したが、この割合は2002年には41.6%に減少しており、2012年には27.9%まで下がった ことが明らかになった。また、急性栄養障害は1998年の60.6%から2002年の21%を経て、2012年には4%のレベルに大幅に減少した。また、 栄養失調より高い段階である「飢餓」の程度を判断する重症急性栄養障害は、2002年の4%から2012年には1%のレベルに低下した。

 論文は、1990年代の北朝鮮の栄養危機は深刻なレベルだったが、その後は食糧および健康上の緊急状況から脱したものと評価した。スミス教授は論文で、 飢饉以後の北朝鮮住民の健康状態を知るためにさまざまな指標を活用した。まず幼児と母親の死亡率(生後5年未満1000人当たりの死亡者数・10万人当た りの妊娠または出産後42日以内の死亡者数)は、飢饉を経験した1990年代に高まったが、2000年代以降は1990年代以前の水準に回復したことがわ かった。日本脳炎、はしか、百日咳など、ワクチン予防が可能な疾病の発病率は、2014年基準で0~3%のレベルに過ぎず、先進国レベルに進入したことが わかった。栄養失調と関連性の深いマラリアや結核も安定に転じた。マラリアの場合、飢饉直後の2001年には発病者数が30万人まで上がったが、2008 年には2万3409人に減った。結核による死亡者数も1990年代後半から減少しはじめ、2013年基準で人口10万人当たり27人を記録した。フィリピ ンやパキスタンと同じ数値である。

 論文は、このような北朝鮮の保健状況を「貧しさのなかでの改善」と評価した。まず27.9%に達する慢性栄養障害は東アジアおよび太平洋地域の発展途上 国の平均12%の2倍だ。しかし、低所得国家の慢性栄養失調率の37%に比べれば良好なレベルであるとされた。北朝鮮の幼児死亡率は世界平均の34より低 い22を記録し、北朝鮮住民の期待寿命も70歳で、世界平均の71歳と同じようなレベルである。スミス教授は特に、北朝鮮の飢饉状況を誇張する国連調査委員会など国際社会の認識が事実とは違うと指摘した。スミス教授は「国連の報告書は最近の北朝鮮における栄養や健康の改善状況を反映していない。実際に北朝 鮮住民たちの栄養および健康状態は低所得国家や発展途上国と比較した場合、特別変わった状況でもない」とし、「特に北朝鮮当局はワクチンの普及とマラリア 予防などについては成功の成果を収めた」と評価した。

 これに先立ち、2014年の国連調査委員会報告書は「この20年間国際的な支援が行われたが、北朝鮮の栄養および健康状態は依然としてひどい水準」と し、「北朝鮮当局の政策は食糧に対する住民の人権を侵害したもの」と主張した。スミス教授はさらに「国際社会が北朝鮮の政治、経済、社会に関連する問題を 扱う際には、情報に基づき一貫した姿勢で臨むことを期待する」とし、「北朝鮮に対する国際社会の関心が、北朝鮮住民すべてを『被害者または悪党』と見るこ とから脱するべき」と語った。

 

ノ・ヒョンウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)


今のところはオーストラリア大陸が暑い赤道方向に動いていることを意味する。

2016-08-07 | 世界を知る

オーストラリア大陸が朝鮮半島へと移動中

登録 : 2016.08.03 22:15 修正 : 2016.08.04 07:22

地球で最も速く動く地殻プレート 
1994年から22年間で1.5メートル北に

オーストラリアプレートが毎年7センチメートルずつ北に動いている=ウィキペディア//ハンギョレ新聞社

 プレート構造論によれば、地球の表面は10個余りの板のような破片に分かれている。プレートは少しずつ動くが、オーストラリアプレートはその中で最も速 く動いている。オーストラリアプレートに属すオーストラリア大陸は、最近22年間に北に1.5メートル移動したことが分かった。毎年7センチ前後移動した ことになる。オーストラリアの地球科学研究院によれば、真北よりは若干東寄りに動いたという。プレートの移動は地殻構造の安定を害し、窮極的には地震発生 の可能性を高める。しかし、今のところはオーストラリア大陸が暑い赤道方向に動いていることを意味する。

 

 オーストラリアは南半球で朝鮮半島とほぼ同じ経度にある。世界地図を広げて朝鮮半島から垂直線を下ろせば、オーストラリア中西部を貫くことになる。韓国から見れば、オーストラリア大陸が朝鮮半島に向かって近づいているとも言える。

 

朝鮮半島から垂直線を下ろせばオーストラリアの中西部を貫く=ウィキペディア//ハンギョレ新聞社

 これに伴いオーストラリア政府は、オーストラリアプレートの移動状態を反映して、まもなく緯度と経度座標を修正することにした。オーストラリアが現在使 用している座標は1994年に設定されたものだ。1.5メートルの差は実際には現在の生活に大きな不便にはなっていない。スマートフォンに使われるGPS の位置精度は5~10メートルに過ぎない。しかし精密な位置把握が必要な自動運転車時代になれば、1.5メートルの差は大きな問題になりうる。自動運転車 が隣の車線を走りかねないためだ。

 

実際の位置に合わせてGPSを修正することに
2020年予想座標基準で作成

 

世界の地殻プレート=.eqseis.geosc.psu.edu//ハンギョレ新聞社

 オーストラリア政府は2020年の予想座標に合わせて地図の修正作業を実施する予定だ。頻繁に地図を修正できない現実を考慮して、できるだけ長く使えるようにするためだ。2020年には現在の地図より約2メートル北に移動すると推定している。

 

 座標の変更作業は来年初までに終えられる。したがって来年以後の3年間は、実際より緯度と経度が若干異なる地図を利用することになる。とはいえ、これは現在使用中の地図よりははるかに正確だ。

 

 しかし多様な力を受けているプレートの移動は、予想通りに進むとは限らない。特に地震などにより地殻変動が起きれば、それだけで大陸の緯度と経度が変わ る。例えば2004年12月、インド洋津波が発生した前日に太平洋では規模9.1の地震が起きた。これによってシドニーとタスマニア間の距離が数ミリメー トル遠ざかった。昨年のネパール地震の後にはヒマラヤ山脈の一部が1.5メートル低くなることもあった。

 

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


南北当局が歴史上初めて祖国統一原則を合意したという点で7.4共同声明は実に大きな歴史的意義。

2016-07-08 | 世界を知る

東京で7.4共同声明発表44周年記念討論会

民族自主の旗印を掲げよう

7.4共同声明発表44周年記念討論会「自主、平和統一、民族大団結原則の現在的意味」(主催=同実行委員会)が4日、東京で行われた(写真)。実行委員会の尹碧巌委員長(国平寺住職)をはじめとする各界有志たちと関係者たち、同胞など約130人が参加した。

7.4共同声明発表44周年記念討論会

7.4共同声明発表44周年記念討論会

討論に先立ち、基調発言が行われた。映像メッセージを通じて発言した米国統一学研究所の韓浩錫所長は、南北当局が歴史上初めて祖国統一原則を合意したという点で7.4共同声明は実に大きな歴史的意義を持つと指摘した。

韓所長は祖国統一原則の中でもっとも重要なのは自主の原則であるとしながら、民族自主は北が米国による戦争の脅威を取り除き、南が米国の支配を退ける時に実現されると強調した。

韓所長は「米国は戦略的忍耐政策や対朝鮮『制裁』を直ちに取り下げ、朝米平和協定と駐韓米軍を撤退させる準備を行うべきであるし、わが民族は7.4共同声明に明記された自主の原則に従って祖国統一の旗印をさらに高く掲げていかなければならない」と強調した。

朝鮮新報社編集局の金志永副局長は、党大会で提示された新たな祖国統一路線と方針のベースには、激動する国際情勢に対する主体的な観点があるとしながら、この路線と方針は分断民族が近い将来訪れる歴史の転換点に主体的に対処していくための方略であると指摘した。

金副局長は、朝鮮の水爆実験以降、朝鮮半島を取り巻く関係国のパワーバランスが揺れ動く中、このような情勢の転換局面で存在感を示さなければならないのは外国勢力ではなく平和と統一を願い志向する全ての朝鮮民族でなければならないと述べた。

続いて、崔錫龍・雑誌「統一評論」編集長、康民華・在日朝鮮人平和統一協会副会長、金志永副局長らによる討論が行われた。発言者らは、自主、平和、 民族大団結の祖国統一3大原則は北と南が合意したもっとも合理的な統一原則であるということを再確認し、その中でも民族自主は、事大と外勢依存に起因する 朝鮮民族の近現代史から見ても、特に重要な原則であると強調した。

一方、祖国解放71周年に際して北・南・海外諸政党、団体、個別人士たちの連席会議を開催することに関する北の提案が討論のテーマとなった。出演者 らは8月に開催される連席会議が分断の歴史に終止符を打ち、統一に向けたプロセスを稼働させるための重要な契機になると指摘した。

討論会の後、出演者たちと参加者たちの懇親会が行われた。

(朝鮮新報)


習総書記は、「中国共産党が中国国民を導いて勝ち取った偉大な勝利は・・・

2016-07-03 | 世界を知る

中国共産党建党95周年式典 北京で開催

人民網日本語版 2016年07月02日13:22
 

習近平総書記が式典で重要演説を行った

中国共産党建党95周年を祝う式典が1日、北京の人民大会堂で開催された。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が重要演説を行い、「中 国共産党にはすでに95年の歩みがあるが、われわれは建党時の中国共産党の人々の奮闘精神を永遠に保ち続けなければならず、人民に対する慈しみの心を永遠 に保ち続けなければならない。ひたすら前に進み、歩んできた道のりを忘れてはならない。より遠くへ、より輝かしい未来へと進み、その時も歩んできた過去を 忘れてはならず、なぜ出発したのかを忘れてはならない。未来に向かい、課題に直面し、全党の同志が初心を忘れず、引き続き前進することがぜひとも必要だ」 と強調した。

習総書記は、「中国共産党が中国国民を導いて勝ち取った偉大な勝利は、5千年の文明の歴史をもつ中華民族を全面的に現代化に向かわせ、中華文明が現代化プ ロセスにおいて新たな生命力を発揮するようにした。500年の歴史がある社会主義の主張を世界で最も人口の多い国で成功させ、高い現実性と実行可能性を備 えた正確な道を切り開き、科学的社会主義が21世紀に新たな生命力を発揮するようにした。60数年の歴史をもつ新中国建設が目覚ましい成果を上げるように し、世界最大の発展途上国である中国はわずか30数年で貧困から脱却し、世界2位のエコノミーに飛躍し、地球における市民権を剥奪される危険から徹底的に 脱却し、人類社会の発展史の中で驚天動地の発展の奇跡を成し遂げ、中華民族が新たな生命力を発揮するようにした」と述べた。

式典に出席した中国共産党中央政治局常務委員会常務委員の李克強氏、張徳江氏、兪正声氏、劉雲山氏、王岐山氏、張高麗氏

習総書記によると、「今日、われわれが歴史を回顧するのは、成功から慰めを得ようとするからではなく、功績リストの上にあぐらをかこうとするからでもな く、今日直面する困難や問題を回避するための言い訳を探そうとするからでもなく、歴史の経験を総括し、歴史の規律を把握し、開拓前進の勇気とパワーを増強 するためにほかならない」という。

また習総書記は、「中国共産党第18回全国代表大会(十八大)の指摘によると、中国の特色ある社会主義の堅持と発展は長期的で困難な任務であり、さまざま な新たな歴史的特徴を備えた偉大な闘争を行う準備をしていなければならない。このことを全党に訓戒し、重大な課題に対処し、重大なリスクを防御し、重大な 障害を克服し、重大な矛盾を解決し、中国の特色ある社会主義を堅持し発展させ、党の指導的地位と執政の地位を堅持し確固としたものにし、われわれの党、わ れわれの国家、われわれの人民を永遠に不敗の地に立たせるために常に準備していなければならない」と強調した。

式典には中国共産党中央政治局常務委員会常務委員の李克強氏、張徳江氏、兪正声氏、劉雲山氏、王岐山氏、張高麗氏も出席した。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年7月2日


「慰安婦の正義を支持する英国グルー プ」、ドイツ「進歩ヨーロッパ韓国人連合」との連帯も

2016-06-22 | 世界を知る

日本軍「慰安婦」蛮行を知らせるヨーロッパへの平和紀行団

登録 : 2016.06.21 21:07 修正 : 2016.06.22 06:37

 

フランス、英国、ドイツなど巡る23泊24日 
「韓日慰安婦合意の誤りを知らせる」

ヨーロッパ平和紀行団が1月1日、フランスのパリ人権広場で韓日政府間の慰安婦問題密室会談を糾弾し、真の問題解決を要求する署名を受け付けている=希望ナビ提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」問題を世界に知らせ平和を訴えるための「ヨーロッパ平和紀行団」は、今回が5回目だ。

 

 ヨーロッパ平和紀行団は、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)と平和人権運動青年団体の「希望ナビ」が2014年に一緒に作った。毎年、自発的申請者を 募集し、第1・2次大戦の傷痕が残っているヨーロッパの都市を巡り、水曜集会を開いて日本軍慰安婦問題を知らせてきた。22日から来月15日までの5回目 の旅程は23泊24日だ。フランス、英国、ドイツ、チェコの主要都市を巡り、戦時性犯罪反対と平和実現を求める多様なパフォーマンスを繰り広げる予定だ。 今回の紀行の参加者は54人で、10代から50代まで年齢層も多様だ。学校の休みを利用して母親の推薦で一人で参加した中3生徒、8年間務めた劇場のマネ ジャーを辞めた20代青年などが旅行に参加した。

 

 希望ナビのヨーロッパ平和紀行団キム・ヒョンジュン団長(30)は「昨年12月28日に出発した紀行団が、フランスのパリ空港に到着した時、韓日慰安婦 合意のニュースが伝えられた。合意内容には日本の真の謝罪がないのに、外国人の友人は『韓日の過去の問題が願いどおり合意したようだ』と祝いのメッセージ を送ってきた。そこで準備して行ったキャンペーン内容を全面修正して、この合意の問題点を知らせたところ、多くの人が驚いた」と話した。

 

 今回の旅行でも、平和紀行団はアリランを編曲した「シャッフル・アリラン」に合わせたフラッシュモブと合唱、大きな布で希望ナビの垂れ幕製作、市民の平 和メッセージ集などの活動を行う予定だ。「慰安婦」被害者の象徴となった「少女像」を説明するブースも作る。英国では「慰安婦の正義を支持する英国グルー プ」、ドイツでは「進歩ヨーロッパ韓国人連合」との連帯行事も行う。

 

 キム団長は「昨年の韓日慰安婦合意で、日本は遺憾を表現しただけで真の謝罪はしなかった。過去の問題に対する合意ができたならば、日本の青少年が正確な 歴史を習うべきなのに、相変らず教科書でそれを習うことはできない。昨年の合意は、日本が国際社会に対して慰安婦問題を解決するために努力したという認識 を拡散するための手段に過ぎない」と話した。外国人に対して慰安婦問題を詳細にすべてを説明することはできないし、署名を集めたからといって世の中は変わ らないだろうが、知らせ続けていくことが重要だと彼は強調した。キム団長は「特に紀行に参加した人々が(平和と慰安婦問題を考えて)より良い人生のために 熟慮できる時間を持つことに大きな意味がある」と話した。

 

キム・ミヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

韓国語原文入力:2016-06-21 17:27
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/749124.html 訳J.S(1345字)

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6万5000人が参加。黒い服装に身を包み、黙とうし、犠牲となった女性を悼みました。

2016-06-20 | 世界を知る

沖縄 怒り・追悼6万5000人

女性暴行殺人事件 米海兵隊撤退を要求 県民大会

“もう犠牲者出さない”

 

 

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(写真)「怒りは限界を超えた」「海兵隊は撤退を」とメッセージボードを掲げて抗議する県民大会参加者=19日、那覇市

 米軍属による女性暴行殺人事件に抗議する「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」(主催・「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」)が19日、那覇市の奥武山(おうのやま)陸上競技場で開かれました。


全基地撤去と新基地反対で県民がひとつになれば

被害者の父親メッセージ

 会場周辺にも人があふれ、6万5000人が参加。黒い服装に身を包み、黙とうし、犠牲となった女性を悼みました。「怒りは限界を超えた」「海兵隊は撤退を」と書かれたメッセージボードを掲げました。

 女性の父親から「被害者の無念は計りしれない悲しみ、苦しみ、怒りとなっていくのです。次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対、県民がひとつになれば可能だと思っています」とのメッセージが寄せられました。

 オール沖縄会議共同代表の呉屋守将氏は「迷い、悩みましたが、ご両親が娘を最後の犠牲者にしてくださいとおっしゃったことに勇気づけられました。彼女を最後の犠牲者とすべく具体的な有効策を講じることが、われわれに託された責務だ」と語りました。

 出席した翁長雄志知事は、女性が遺棄された場所に花を手向けた際、「心の底から『あなたを守ってあげることができなくてごめんなさい』という言葉が出ました。政治の仕組みを変えることができなかったことは、知事として痛恨の極みであり、申し訳ない」と述べました。

 その上で地位協定の抜本的な見直し、海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理縮小、辺野古新基地建設阻止に取り組むと表明しました。

 被害女性と同世代の若者たちも思いを述べました。「オール沖縄会議」共同代表の玉城愛さんは、「彼女が奪われた生きる時間の分、責任を持って生きていきませんか」と呼びかけました。

 大会は、日米両政府に、海兵隊の撤退、日米地位協定の抜本的な改定を突き付けました。

 最後に「月桃」の歌が演奏され、参加者は口ずさみながら、女性と遺族に思いを寄せました。

壁突き崩す決意の日

翁長知事のあいさつ(要旨)

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(写真)あいさつする翁長雄志知事

 被害者のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に対し心から哀悼の意を表します。このような非人間的で、女性の人権を蹂躙(じゅうりん)する卑劣な犯罪は断じて許せるものではなく、強い憤りを感じています。

 先日、被害者が遺棄された場所に花を手向け、手を合わせてまいりました。心の底から「あなたを守ってあげることができなくて、ごめんなさい」とい う言葉が出てまいりました。21年前のあの痛ましい事件を受けての県民大会で、「二度とこのような事件を繰り返さない」と誓いながら、政治の仕組みを変え ることができなかったことは、政治家として、知事として、痛恨の極みであり、大変申し訳なく思っています。

 先月、安倍首相に事件について抗議した際、知事として、県民の生命と財産、尊厳と人権、将来の子孫の安心と安全を守るため、日米地位協定の見直しを強く要望し、運用改善による対応では限界だと県民が等しく認識していると伝えました。

 凶悪事件が継続して発生したことは、広大な米軍基地あるゆえだとも改めて申し上げました。しかし、事件直後の日米首脳会談であったにもかかわらず、安倍首相は地位協定の見直しに言及せず、辺野古移設が「唯一の解決策である」といっています。

 この問題を解決しようとする先に、いかに大きな壁が立ちはだかっているか、私たちは思いをいたさなければなりません。心を一つにして、強い意志と 誇りで、この壁を突き崩していかなければなりません。きょうの日を改めて決意の日にし、全力で頑張っていこうではありませんか。

 政府は県民の怒りが限界に達しつつあること、これ以上の基地負担に県民の犠牲は許されないことを理解すべきです。私は知事として、このような事件 が二度と起きないよう、県民の先頭に立って地位協定の抜本的な見直し、海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理・縮小、新辺野古基地建設阻止に取り組んでいく 不退転の決意をここに表明し、あいさつとします。

元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会決議

 大会で採択された決議は次の通りです。

 元海兵隊員の凶悪な犯罪により、20歳の未来ある女性のいのちが奪われた。これは米軍基地あるが故の事件であり、断じて許されるものではない。

 繰り返される米軍人・軍属による事件や事故に対し、県民の怒りと悲しみは限界を超えた。

 私たちは遺族とともに、被害者を追悼し、2度と繰り返させないために、この県民大会に結集した。

 日米両政府は、事件・事故が起きるたびに、「綱紀粛正」、「再発防止」を徹底すると釈明してきたが実行されたためしはない。このような犯罪などを防止するには、もはや「基地をなくすべきだ」との県民の怒りの声はおさまらない。

 戦後71年にわたって米軍が存在している結果、復帰後だけでも、米軍の犯罪事件が5910件発生し、そのうち凶悪事件は575件にのぼる異常事態である。

 県民の人権といのちを守るためには、米軍基地の大幅な整理、縮小、なかでも海兵隊の撤退は急務である。

 私たちは、今県民大会において、以下決議し、日米両政府に対し、強く要求する。

 記

 1 日米両政府は、遺族及び県民に対して改めて謝罪し完全な補償を行うこと。

 2 在沖米海兵隊の撤退及び米軍基地の大幅な整理・縮小、県内移設によらない普天間飛行場の閉鎖・撤去を行うこと。

 3 日米地位協定の抜本的改定を行うこと。

 宛先 内閣総理大臣 外務大臣 防衛大臣 沖縄及び北方対策担当大臣 米国大統領 駐日米国大使

 2016年6月19日

 元米海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾! 被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会


北が(今月6-9日の)労働党第7回大会以降、朝中関係改善を模索するようだ

2016-06-01 | 世界を知る

北朝鮮の「外交の顔」が電撃訪中…朝中関係が解氷ムードか

2016年05月31日14時33分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

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李洙ヨン(イ・スヨン)労働党政務局副委員長(左)
  北朝鮮の外交政策を総括する李洙ヨン(イ・スヨン)労働党政務局副委員長が31日、中国へ向かった。1月6日に北朝鮮が4回目の核実験を強行した後、 北朝鮮の要人が訪中したのは初めて。対北朝鮮消息筋は「李洙ヨン副委員長が中国に行ったのは事実」と確認し、「北が(今月6-9日の)労働党第7回大会以降、朝中関係改善を模索するようだ」と述べた。

  日本の共同通信は李洙ヨン副委員長がこの日、平壌(ピョンヤン)から航空便で中国に向けて出発したと、平壌発で報じた。李洙ヨン副委員長が中国で会う人物と具体的な事項はまだ把握されていないと、消息筋は伝えた。

  李洙ヨン副委員長は金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長のスイス留学時代から後見人をしてきた最側近。党大会で労働党政務局副委員長、党政治局委員に選出され、金正恩時代の核心エリートとしての地位を固めた。李洙ヨン副委員長が2014年から務めてきた外相には、李洙ヨンを長く補佐してきた李容浩(イ・ヨンホ)が就任した。

  金日成(キム・イルソン)主席時代から北朝鮮の外交の中心にいた姜錫柱(カン・ソクジュ)党国際担当書記が20日に死去したことで、 北朝鮮の外交は李洙ヨン副委員長と李容浩外相の2トップ体制となった。これを受け、北朝鮮外交の「新しい顔」である李洙ヨン副委員長が金正恩委員長の指示 を受け、朝中関係の転機を作るために訪中したという分析が出ている。

  朝中関係復元の信号は北朝鮮の党大会直後から感知されていた。習近平主席が党大会直後に金正恩委員長に祝電を送ったのに続き、30日には平壌で朝中親善バスケット試合が行われた。

  バスケット好きの金正恩委員長のほか、妹の金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部副部長、習主席に2回会った崔竜海(チェ・ヨンヘ)党政治局常務委員も試合を観戦した。

  高麗大の南成旭(ナム・ソンウク)統一外交安保学部教授は「冷え込んでいた朝中関係をスポーツから解氷するという意味」とし「党大会後に朝中関係改善の転機を作るという北と中国の双方の意志が見える」と述べた。

儀軌編纂は朝鮮独特の伝統で、礼法と記録文化を重視する朝鮮王朝の統治理念と時代精神が

2016-05-27 | 世界を知る

日本宮内庁から返還された「朝鮮王朝儀軌」が重要文化財に

登録 : 2016.05.03 23:17 修正 : 2016.05.04 06:46

 

日本から返還され宝物になった朝鮮王朝儀軌=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 日本の植民地時代に朝鮮総督府により日本に搬出されてから、約90年ぶりに韓国に戻ってきた「朝鮮王朝儀軌」が、国指定の宝物(重要文化財)になった。

 

 文化財庁は3日、2011年に日本から返還された「朝鮮王朝儀軌」還収本を宝物に指定したと発表した。儀軌は、朝鮮王室が吉礼、凶礼、嘉礼などの宮中大 事を進める過程を文と画で詳細にまとめた記録集で、第一代太祖の時から日本植民地時代まで編纂され続けた。今回、宝物になった儀軌は、1910年の日韓併 合前に作られた1757件275冊だ。王が見る御覧用儀軌、春秋館、地方史庫などの保管先が確認できる儀軌や、保管先が確認できない儀軌の写本などで構成 されており、現在ソウル大学奎章閣韓国学研究院と韓国学中央研究院、国立中央博物館、国立図書館などに分かれて所蔵されている。儀軌編纂は朝鮮だけの独特 の伝統で、礼法と記録文化を重視する朝鮮王朝の統治理念と時代精神が込められており、2007年にユネスコ世界記録遺産に登録された。

 

 

日本から返還され宝物になった朝鮮王朝儀軌=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 文化財庁はこれと共に、16~17世紀の朝鮮中期の文臣だった徐景雨や徐文重の肖像や函、銀メッキされた高麗時代の花模様托盞、1441年金属活字初鑄甲寅字で印刷された唯一の道家書籍である『 周易參同契』も宝物に指定した。

 

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

韓国語原文入力: 2016-05-03 14:02

http://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/742280.html訳H.J


「光州に埋めてほしいと言っていた 夫の望みをかなえてくれた光州市と市民に感謝する」

2016-05-20 | 世界を知る

光州事件目撃者のドイツ人ジャーナリスト 光州望月洞墓地が安住の地に

登録 : 2016.05.17 09:08 修正 : 2016.05.17 09:51

 

事件を報じたヒンツペターさんの遺品を埋葬 
遺族や友人が追悼式に出席

1月に亡くなったユルゲン・ヒンツペターさんの夫人エーデルトラウト・ブラムシュテットさんが16日、光州望月洞の旧墓域で行われた追悼式で、追悼碑に刻まれた夫の顔をさすっている=光州/キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 5・18(光州事件)の惨状を全世界に知らせたドイツ人ジャーナリストのユルゲン・ヒンツペターさんの追悼式が行われた。

 

 光州(クァンジュ)広域市と5・18記念財団は16日、光州市北区望月洞の旧5・18墓域の石塔近くで、遺族や市民100人余りが出席した中、ヒンツペ ターさんの追悼式を行った。追悼式には、故人の夫人エーデルトラウト・ブラムシュテットさん(79)、夫人の妹ローズビエタ・ブラムシュテット・ミートさ ん(72)、5・18当時外国メディアの記者だったブラッドリー・マーティンさん、ノーマン・ソープさん、ティム・シャーロックさん、ドナルド・カークさ ん、シャナナ・クスマン元東ティモール大統領など国内外の人たちが出席した。夫人のエーデルトラウトさんは追悼式挨拶で「光州に埋めてほしいと言っていた 夫の望みをかなえてくれた光州市と市民に感謝する」、「歴史的な場所に夫の安息の場を設けてもらえうれしい」と語った。

 

 故人は2005年に韓国を訪問した時、「死んだら光州に埋めてほしい」と自分の爪や髪の毛など身体の一部を5・18財団に委ねた。5・18財団は15 日、エーデルトラウトさんら遺族とともに、故人の遺品を追悼碑の内側に安置した。出席者たちは同日の追慕式で「あなたのための行進曲」を歌って故人の魂を 称えた。クスマン元大統領は悲しみに沈んだエーデルトラウトさんにグリーンスカーフを巻いて慰めた。

 

 ヒンツペターさんは5・18当時、ドイツ第1公営放送(ARD-NDR)の東京特派員として光州の状況を現場で取材し、事件を世界に知らせた。故人は、 新軍部の意図どおり「暴徒の騒擾」にされるところだった5月抗争を、不義に抵抗する「民主抗争」として全世界に刻印させることに大きな役割を果たした。彼 は1月25日(現地時間)、ドイツ北部ラチェブルクで闘病の末に79歳でこの世を去った。

 

光州/チョン・デハ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

全斗煥元大統領、「光州発砲」決めた新軍部会議に出席していた

登録 : 2016.05.18 23:47 修正 : 2016.05.19 06:54

保安司令部内部資料『第5共和国前史』を入手

全斗煥元大統領が1980年5月、戒厳軍の集団発砲に関与したことを示す『第5共和国前史』の記述=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

戒厳軍の自衛権発動決定に関与 
 崔圭夏元大統領は翌日の夜に知った 
1982年3部のみ発行された未公開資料

 

 1980年の5・18光州(クァンジュ)民主化運動当時、戒厳軍の集団発砲の直前に、全斗煥(チョンドゥファン)元大統領が市民への銃使用を可能にした 軍の自衛権発動の決定に関与したことを示す、全斗煥政権時代に保安司令部(現在の機務司令部)が作成した内部資料が見つかった。最近、全元大統領があるメ ディアとのインタビューで、「光州と私とは何の関係もない」と語り、戒厳軍の発砲は自分とは無関係であると主張した内容を根底から覆すものだ。

 

 18日、ハンギョレが入手した『第5共和国前史』(前史)によると、1980年5月21日午前10時50分、国防部でイ・ヒソン戒厳司令官がチュ・ヨン ボク国防部長官に光州に出動した軍人たちの自衛権発動を建議する際に、全斗煥・合同捜査部長兼保安司令官(当時)も同席していたと記されている。1979 年から1981年4月まで、第5共和国発足前後の政治・社会の懸案を取り上げた『第5共和国前史』は、1982年5月当時、新軍部の実力者だったパク・ ジュンビョン保安司令官が6冊の本と3冊の付録にまとめたものだ。この本は3部のみ発行され、大統領府と保安司にあることが知られているだけで、内容は公 開されたことがない。

 

 前史における5・18民主化運動関連の内容によると、「(1980年5月)21日2軍司(令部)では司令官のジン・ジョンチェ将軍と作戦参謀のキム・ ジュンボン将軍が、ヘリで陸軍本部に来て参謀総長と面会し、このような現地の困難な状況を説明すると共に、自衛権の発動を建議した」とされている。また 「嫌疑を聞いた参謀総長イ・ヒソン将軍は『非常に重要な問題』として、『長官に直接報告しよう』と提案し、3人の将軍は国防部長官室に行った。国防長官室 には、長官をはじめ合同参謀議長のリュ・ビョンヒョン将軍や合同捜査本部長兼保安司令官の全斗煥将軍、首都警備司令官の盧泰愚(ノテウ)将軍、陸軍士官学 校校長のチャ・ギュホン将軍、特殊戦司令官のチョン・ホヨン将軍などが待っていた」と記述されている。

 

 自衛権発動を決定した国防部会議から約2時間後の5月21日午後1時、光州錦南路(クムナムノ)で始まった市民に対する戒厳軍の集団発砲は、午後4時まで続き、1日間だけでキム・ワンボン君(15・当時中学3年生)など34人が命を失った。

 

 戒厳軍の集団発砲について当時の崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領は何も知らなかったものと見られる。チョン・ソクファン元中央情報部全羅南道支部長職務代 理は、1995年12月27日に行われたソウル中央地検の調査で「(集団発砲翌日の)1980年5月22日の夜10時頃、崔圭夏大統領が電話で『射撃する 軍部隊と指揮官を確認できるか』と尋ねた」と話した。チョン・ソクファン職務代理は「崔大統領が軍の指揮系統でもない情報部支部長に直接電話をかけて尋ね たのは、当時戒厳司令部からいかなる状況報告も受けていない状態だったためと思われる」と陳述した。しかし、全斗煥元大統領は最近のインタビューで、「保 安司令官が中央情報部長を差し置いたり、大統領府を差し置いたりするのは、絶対あり得ない」と主張した。

 

光州/チョン・デハ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


世界の平和を愛する人々と力を合わせ、人類文明の 宝箱をよりいっそう豊かにしていく所存だ.

2016-05-14 | 世界を知る

“対話を通じた新しい平和文化を”/ノーベル賞受賞者らが訪朝

大学生らと学術交流、座談会

【平壌発=金里映】朝鮮平和擁護全国民族委員会と国際平和基金の共催による「平和と発展のための国際学術交流」が2~5日、平壌で開かれた。国際平 和基金メンバーらと朝鮮の教職員、大学生らとの座談会および学術交流が、金日成総合大学(5月2、3日)、金策工業総合大学(4日)、平壌科学技術大学 (5日)でそれぞれ行われた。

平壌で行われた「平和と発展のための国際学術交流」

平壌で行われた「平和と発展のための国際学術交流」

活発な交流

今回の交流事業には、国際平和基金の代表らとノーベル賞受賞者らが参加した。国際平和基金は、オーストリア・ウィーンに本部を置く国際NGOだ。訪 朝したノーベル賞受賞者は、イスラエルのアーロン・チェハノバ氏(2004年、化学賞受賞)、ノルウェーのフィン・キドランド氏(04年、経済学賞受 賞)、イギリスのリチャード・ロバーツ氏(93年、医学生理学賞受賞)ら3人。

代表団は4月29日に平壌に到着した後、主体思想塔、テコンドー聖地館、科学技術殿堂、玉流児童病院などの市内各所を訪れた。

各大学で行われた教職員、学生らとの座談会、学術交流では、ノーベル賞受賞者らが「細胞の最も重要な循環過程の一つであるタンパク質の正常な退化」 (アーロン氏)、「産業循環と巨視経済政策」(フィン氏)、「細菌性DNAメチル基転移酵素」(リチャード氏)についてそれぞれ発表した。

フィン氏による報告

フィン氏による報告

2、3の両日、金日成総合大学で行われた学術交流は、通訳なしの英語で行われた。質疑応答も同様に英語で行われ、同校学生らは、各々の専攻分野に関 する質問を中心に、ノーベル賞受賞者らに積極的に様々な質問を投げかけた。ある男子学生は「科学者としての生涯とはどういうものか」と質問し、他の女子学 生は医学研究に関して一度では足りず再度質問したりした。

ノーベル賞受賞者に質問する学生

ノーベル賞受賞者に質問する学生

ノーベル賞を受賞するまでの自身の経験について話したリチャード氏に対し、生物学が専攻のある男子学生は、「今後、何を研究すべきか悩んでいる。あ なたならどんな研究テーマを選びますか?」と質問。リチャード氏は、「研究とは、他の誰かの指示に従うものではない。自分が好きなこと、没頭できるテーマ を探すことが大切だ」と答えた。

座談会終了後、アーロン氏は、「学生たちの英語のレベルは完璧だったし、彼、彼女らが提起した質問も非常に深度と幅があった。学生らの姿から、新し い科学の世界に対する向学心が感じとれた」と感想を述べた。また、「今回朝鮮を訪れ、この国の現実について知ることができた。他国による朝鮮に対するネガ ティブキャンペーンによって、朝鮮についてよくわからなかったが、直接足を運んではじめて朝鮮について知ることができる、百聞は一見にしかずということを 痛感した」と話した。

“平和のため、共同の礎を”

国際平和基金は過去14年間、ユネスコと主要大学および学校75校を含む145の団体と協力して、「交流の橋―平和文化のための対話」という取り組 みを実施してきた。これまで48人のノーベル賞受賞者をはじめ20人の報告者と芸術家らが、682回にわたってこの取り組みに参加し、約18万人と交流を 深めた。そのうち、ほとんどが大学生だ。

教職員、学生らと交流を深めた

教職員、学生らと交流を深めた

「交流の橋」は、多様な文化と社会制度、信仰が共存するアジア諸国と世界各国の人々との対話・連携を深め、理解と信頼を促進することを目的としてい る。同時に、ノーベル賞受賞者らを通じ、彼らが在籍する大学とアジアの様々な団体との間の長期的な関係を維持し、共同研究計画や各種の協力活動を行うこと を目的としている。

国際平和基金のモラヴェッツ氏

国際平和基金のモラヴェッツ氏

国際平和基金のモラヴェッツ氏は2日に行われた開幕式で、「『交流の橋』は、平和と発展の礎である科学技術と教育を強化し、地域の平和と安全を促進 するための協力事業を、未来の主人公である若者たちの積極的な参加のもとで、有意義に進めていく」と述べた。そして、「今回の行事が、平和の礎は教育であ るという新しい理解を持つことによって、戦争と武力衝突がないことだけを持って理解されてきた平和の概念を越え、対話を通じた新しい平和文化の創造に大き な力となれば幸いだ」と話した。

金日成総合大学のテ・ヒョンチョル総長兼高等教育相は、5日に開かれた閉幕式で、「今回の行事は科学研究と教育に知恵と情熱を注いできた各大学の教 職員、科学者、研究者、学生たちに強い印象を与えた。世界的規模の相互交流と協力を発展していく確固たる意向を実証してくれた、重要な契機となった」と し、「今日の学術交流はここで終わるが、平和と発展を志向する科学的探求と努力は続いていくであろうし、世界の平和を愛する人々と力を合わせ、人類文明の 宝箱をよりいっそう豊かにしていく所存だ」と抱負を述べた。

(朝鮮新報)