羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

再び「逆立ち考」2

2006年01月10日 07時59分23秒 | Weblog
 野口体操の逆立ちは、こんな考え方をします。
「たった一人で立てなくてもいい。誰かと一緒に、逆立ちの稽古をするところに意味がある」
 それはとても素敵な考えだと思いませんか。

 たしか一昨日だと記憶している。
 「二人の世界ほぐし」のやり方にについて書いたと思うが、これも教室の雰囲気によっては、危ういものを秘めている。

「人間って、もともと危ういものじゃないですか」
 ある人が言う。
「危うさを抱えながら、ほぐして・ほぐして柔らかくなったからだで逆立ちするのが、野口流よね」
 またある人が言う。

 すると……何処からともなく声が聞こえる。
「まっすぐに伸びることを忘れないで! とくに手で立つ逆立ちは、肩がのびることね。それにはほぐすことが先決だ」
 どうやらその声は野口先生のようだ。

 力を抜くこと、これはそうなってみないとわからない世界だ。
「きっと基本的な抜き方がからだでわかってくると、他のことにも応用と言うか、活かされるというか、通じることがあるんですよね」
 ピアノと作曲を日々の暮らしのなかに、日常化し、生業にもしておられる方が、そっとささやいてくださった。

 何事も基本が大事と言うことらしい。
 基本は、まるごと全体のほぐしにある。

コメント (1)
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