2024年8月15日「野口体操の会」は、一般社団法人として新たな出発をいたしました。
この日を選んだのは、野口三千三先生のこの言葉にちなみます。
「自分の戦後は、正月元旦を一年のはじまりとはせず、8月15日を一年の始まりとして生きています」
何気ないこの言葉の奥には、やり直すことの出来ない野口先生の戦前・戦中への忸怩たる思いが込められています。
野口三千三先生の指導の下
運動音痴の羽鳥が逆立ちしています!

野口先生が泉下に赴かれて28年が経ちました。
この間、佐治嘉隆さんはじめ大切な仲間を、何人も失いました。
不治の病を負ってもなお懸命に生きて・表現活動に情熱を傾けている新井英夫さんもおられます。
かくいう私にも、昨年7月に膵臓がんが発見されました。
そのことが契機となって、それまで折に触れて考えてきた「野口体操の会」の法人化を、近藤早利弁護士さんの尽力を得て、一気に進めることが出来ました。
野口体操の思想と実践を次の世代に引き渡すために、できることは“何でもやってみる精神”で、この1年間を治療と並行して生きてきました。
それもこれも皆さんの支えあってのことです。
最近では、鹿島茂先生のコーディネートで開店した神保町「PASSAGE SOLIDA」 シェア書棚を借りて野口体操の本を所狭しと並べました。
いつでも野口体操本をお買い求めいただける準備が整いました。
また、同じく7月からは、「野口体操の会 ハトリ塾 in 高円寺」を無事に開講することが出来ました。
野口先生が始められて47年続いた朝日カルチャー土曜クラスが、今年3月でなくなったことが、行動を後押ししてくれました。
「ピンチはチャンス」とはよく言ったものです。
これまでもこれからも私(羽鳥)は、新たな「一般社団法人 野口体操の会」を引き受けてくださる方々に、野口体操を伝えるのにより良く・素敵な道をつくることが出来たら、思い残すことなく次の世に赴くことが出来そうな気がしています。
まだ先のことですが、あちらに行ったら、野口先生の包助でいろいろな逆立ちを楽しみたいと思っています。
いけない!
「野口三千三伝」を仕上げなくては・・・・・
これまで以上に熱い応援をよろしくお願いいたします。