羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

モーツアルト石

2006年01月12日 06時24分50秒 | Weblog
 鉱物研究家の堀秀道先生から、毎年お年賀状を戴いている。
 その賀状には、新しい年に因んだ鉱物の話が、230文字くらいの短文で味わい深く添えられている。
 
 今年は、モーツアルト生誕250年ということで、「モーツアルト石」の話だった。

 モーツアルトがフリーメイソンに入っていたことは有名な話だ。
 そのフリーメイソンは、中世イギリスの石工組合のギルドから出発したのだが、西洋文化(文明)は、石の文化と言われる由縁もこのあたりにありそうだ。

 さて、堀先生の年賀状によると、歌劇「魔笛」には、フリーメイソンに入ったことが反映されていて、そのことがモーツアルト石の命名につながっていくらしい。

 さらに今年の年賀はがきの絵は、「春の訪れ」と題された小林節子画。
 絵は、浅間山を遠景に、手前に福寿草が描かれている。
 なんと「信越版」を選ばれているから恐れ入った。
 
 このモーツアルト石は、日本では愛媛県で見つかっているそうだ。他にも浅間山の南東方から群馬、埼玉、東京にいたる地域にも産出の見込みがあると記されている。

 浅間山といえば、野口先生とは浅からぬ因縁の山。思わぬところでつながりがあるものだと賀状を拝見しながら「地球はひとつ」とニヤリとしたものだった。

 そしてモーツアルトの作品番号であるL.v.ケッヘル、私たちはケッヘル番号とよんでいるのだが、このケッヘルさんは、ウィーンの植物学者兼鉱物学者で、分類や整理が特異な人だったと結ばれている。

 さて、モーツアルトの所縁の地「ザルツブルグ」は、日本名に訳すと「塩の街」。塩は塩でも岩塩を想い浮かべていただきたい。塩の交易中継地でもあるところから、その名がある。

 今年は、癒しの音楽として、一にも二にもモーツアルトだ。
 薫り高いウィンナ・コーヒーでも味わいながら、ピアノコンチェルトの甘い旋律に酔わされてみたいと思っている。
 
 そういえば我が家のピアノから、音が聞こえてこなくなって久しい。ドッキッ!!!
コメント
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