1961(昭和36)年9月2日『体育講義」(体育理論・体操)
助教授 野口三千三
東京芸術大学 音楽学部
「まえがき」
この内容は多くの人達の影響を受けていることと思うが、独創である。自分の考えを確かめたという意味では次の方をあげる。演劇のスタニスラフスキー、数学の小野勝次、ヨガの沖正弘
この記述を読んで以来、「独創」という言葉にとらわれていた。
本日、何回か読んだはずの野口ノートに見つけた言葉にハッとさせらた。
『今日の野口グループレッスンは最高の出来、自分を捨てること、自分の独創だという意識を全然なくすこと、完全に解放すること、小さな人間とは比較にならない自由 とてつもなく大きな自然の力が自分の中に入りそしてなにかのイメージとなり ことばとなり、自分の口をかりて出てゆく、という感じ これこそがほんとうの創造の姿(あり方)ではないのかな』
1968(昭和43)年5月12日(日)
徹底的に「独創」にこだわり、尊厳をもって「独創」でありたいと探求した結果として得られた境地なのだろう。
このレッスンを受けてみたかった!