羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

野口三千三の「独創」から「自然からのめぐみ」

2024年02月28日 15時44分29秒 | Weblog
1961(昭和36)年9月2日『体育講義」(体育理論・体操)
   助教授 野口三千三
  東京芸術大学 音楽学部

「まえがき」
この内容は多くの人達の影響を受けていることと思うが、独創である。自分の考えを確かめたという意味では次の方をあげる。演劇のスタニスラフスキー、数学の小野勝次、ヨガの沖正弘

この記述を読んで以来、「独創」という言葉にとらわれていた。

本日、何回か読んだはずの野口ノートに見つけた言葉にハッとさせらた。
『今日の野口グループレッスンは最高の出来、自分を捨てること、自分の独創だという意識を全然なくすこと、完全に解放すること、小さな人間とは比較にならない自由 とてつもなく大きな自然の力が自分の中に入りそしてなにかのイメージとなり ことばとなり、自分の口をかりて出てゆく、という感じ これこそがほんとうの創造の姿(あり方)ではないのかな』
 1968(昭和43)年5月12日(日)

徹底的に「独創」にこだわり、尊厳をもって「独創」でありたいと探求した結果として得られた境地なのだろう。
このレッスンを受けてみたかった!
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ようやく目処が

2024年02月27日 14時39分20秒 | Weblog
「野口三千三伝」演劇編を書き進んでいる。
スタニスラフスキー・システムのことを書き溜めて、次には「演劇と教育」について書こうとおもっていたものの、今ひとつ材料が不足している感じがしていた。
そこで、今週は、これまで書いてきたものを再読して流れを確かめ、今日は朝から野口ノートをはじめから読み返してみた。

1963(昭和38)年、鹿児島の貫見忠司さんが野口先生に発した興味深い言葉がありました!

それは野口三千三が本を書くことの背中を押した言葉である。
これだから「三千三伝」書きはやめられない。
弾みがつきそうだ。
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美しい春のたより

2024年02月26日 19時07分55秒 | Weblog
こころのこもった礼状
  愛らしいお菓子が届けられた

     感謝文とお守り
 「野口体操の会」辰年 懇親会への

  美しい春のたより お干菓子 
 添えられていた 万葉仮名
烏梅能波奈 伊麻佐可利奈理 意母布度知
うめのはな いまさかりなり おもふどち
  加射之尓斯弖奈 伊麻佐可利奈理
  かざしにしてな いまさかりなり

  古人にとって花とは梅花

   梅の花は今が盛り
     親しい友よ
   枝を髪に挿そう
     花盛りだから


        象東

  素敵な心遣いに
   こころふるえて
  生きるよろこび
   麗しき春この時
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編集準備

2024年02月21日 07時31分41秒 | Weblog
「新井英夫さんを迎えて」
懇親会の動画をYouTubeに公開する準備を始めた。
3回目の視聴
著作権のことなど、何箇所かカット部分があるものの、ほとんどそのままご覧にいれることになりそうだ。



編集作業をしてもらう前にメモを整理して送りたい。
 「上体のぶら下げ」シーン

最後のQ&Aのシーン

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「こころの玉手箱」宮川彬良

2024年02月20日 16時26分00秒 | Weblog
2月20日日経新聞夕刊「こころの玉手箱」宮川彬良(2)
 自分の音楽、自然体で追求
「野口体操」の骸骨のキーホルダー

芸大1年の後期 体育の授業で野口三千三に出会い、世界が一変した、という。
『前略 僕も名だたる作曲家も、同じ自然の分身。重力は全ての人に公平にかかり、結局あるべきところに落ち着く。どこにいても、好きな音楽を追求すればいいんだ。音楽の神様から許しを得たような気持ちがした。・・・・・』
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日経新聞 夕刊「こころの玉手箱」宮川彬良

2024年02月20日 12時30分01秒 | Weblog
昨夕、2月19日から4回シリーズで、「こころの玉手箱」作曲家・宮川彬良さんが始まりました。

本日20日夕刊には、野口三千三との出会いについて書かれているそうす。
「野口体操の会」から写真を提供しました。

日経新聞 夕刊「こころの玉手箱」(1) 
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野口体操の号令・・・・「オノマトペ」と木下順二・民話の話

2024年02月17日 07時17分02秒 | Weblog
『木下順二の世界「なぜ民話を書き出したのか」』。
木下自らが語っている本が手に入った。

「ぶどうの会」で野口三千三が木下順二に影響を受けたはずだ。
そう当たりをつけたのはずいぶんと前のことだった。
その一つに、体操の号令にオノマトペが多用されていること。


この本から、そのヒントが得られたことは収穫だった。

1955(昭和30)年、演出家・岡倉士朗との縁から「ぶどうの会」の演劇人に出会ったことは、野口にとって、野口体操にとって、非常に大きなことであった。

日本の身体文化として野口体操は評価されているのだが、この俳優集団から大いなる影響を受けた事実が、明確な輪郭を持って私の中で大きく育っていくようだ。

そこから野口の「独創」に、ようやくつながってくれる道が見えてきた。
嬉し!
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竹内敏晴

2024年02月15日 16時12分27秒 | Weblog
この人に触れずにすめばすませたい。
しかし、野口三千三を書くからには、触れずにすませるわけにはいかない。
折られたページがある。
活字の脇に引かれた線がある。
文字を追った形跡はある。

竹内敏晴とは何者だったのだろう。
私は何も読んでいなかった。

「三千三伝」を書く。
とんでもないことをはじめてしまったのか。
命がいくつあっても足らないような気がしてきた。
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「野口体操の会」オンライン親睦会 参加の方から嬉しい反応をいただく

2024年02月14日 19時05分07秒 | Weblog
一昨日、新井英夫さんがお話されたことに痛く感動された方から嬉しいメールをいただいた。

*ご自身のピアノ演奏と新井さんのダンスをコラボしたい。
*ALS(筋萎縮性側索硬化症)のように身体の自由が失われていく方々でも就労が可能な援助を、市民レベルだけでなく、社会制度としての道を探る活動を具体的にしていきたい。

******

12日当日は、新井さんが準備万端整え、エネルギッシュに、現状のすべてを隠すことなく曝け出してくださった。
それが起爆剤となって、ご自身にできることを考えるだけでなく実行に移す思いを伝えてもらえた嬉しさから、本日二つ目の投稿です。

新井さんが昨年「野口体操の会」会報『早蕨 野口三千三先生を偲』特別号 に寄せてくださったの結びの言葉をここに記します。



『私は、たくさんの人たちの力に積極的に頼りながら、関係そのものをアレコレ工夫しながら、なるべく楽しくオモシロクかつ堂々と「力を抜いて」生きていきたいと思う。そのことを可視化し発信し続けたいとも思う。身体を揺すってほぐすように、己の生き方を晒すことで自己責任論で生きづらさを増す社会を揺さぶってほぐしたい。それが今の私からの野口体操への返歌(かえしうた)だと考えている』新井英夫



2024年2月12日は、新井英夫さんと野口体操の仲間たちが熱い思いで結ばれた記念すべき日となりました。
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「野口体操の会」辰年 オンライン・懇親会 「新井英夫氏を迎えて」

2024年02月14日 09時45分33秒 | Weblog
2024年2月12日(振替休日)の午後2時〜4時

新井英夫さんに親しみを抱いている「野口体操の会」の仲間と共に、楽しく・意味深い時間を過ごすことができました。

新井英夫さんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を罹患されて2年余。
難病患者として認定されたという話を伺った当初、表現活動の範囲が狭まるのかとどれほど心配したかしれません。
ところが、新井さんはその心配をものの見事に裏切ってくれました。
以前にもまして活発な活動をされていています。


内容
1、「病を得て、野口体操と共にオモシロク生きる」1時間
   
   お 話:新井英夫さん 野体操後継者・体奏家・ダンスアーティスト
       国指定難病 ALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹患
   聞き手:羽鳥操

2、「野口体操」の時間 羽鳥指導 30分



3、「Q&A 新井さんのお話を聞いて」30分

******


新井さんのパートナー板坂記代子さん  
写真映像がイマイチでごめんなさい。
板坂さんは、24時間介護をされるだけでなく、新井さんの表現活動のすべてを支えています。
そして、野口体操の「伝え手」として素敵な動きをされる魅力的な存在です。

お二人が手を携えて生きてこられた時間の中で、工夫に工夫を重ねて日々紡いでいらした「暮らし・介護・遠距離移動・パフォーマンス・野口体操」etc。時々の記録映像も交えながら話されたことに、参加者全員が引き込まれました。

中でも浮き彫りにしてくださったことがあります。
考え方・生き方・具体的な介助介護にとって、丸ごと全体の身体を活かす「野口体操」は、介護する・介護される双方の人間にとってなくてはならない宝だということ。
お話と介護の実際の映像から溢れ出る「共に生きる人間の素晴らしさ」に接して、新井さんと板坂さんに、生きる勇気と元気をたくさんいただきました。
「野口体操ってすごい!」

ふさわしい言葉ではないかもしれませんが、新井さんは見事に歌いあげてくださいました。

「病を得て生きる人間讃歌」

ありがとうございます!
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フルコースの実技レッスン

2024年02月11日 09時22分41秒 | Weblog
朝日カルチャー野口体操講座・土曜日クラスの1月期のレッスンは、新たな気持ちで動きを中心に行なっている。
毎週積み重ねてきて昨日、2月10日。
「今日は、フルコースね」
レッスンも終わりに近づいた時、聞こえてきたつぶやきだった。
「確かに!」


    持参した“ものたち”
作用・反作用、まわり・めぐり・うづ・らせん、ひねり・・・・。
毎回、テーマとしてしつこく取り上げてきた。

鉛直・トムボーイ・くるくるおもちゃ・托鉢の鉢
上下動画が回転のエネルギーに変換
  福島保作「石川五右衛門独楽」
ひねりから生まれる回転が浮き上げる力を

加えて、「上体のぶら下げ」新たに探るイメージを加えて。
脚の裏筋・ハムストリングス+大臀筋+小臀筋を丁寧に伸ばすレッスン。
「上体のぶら下げによる脚の裏筋+腰のばし運動」と命名。

わたしが野口体操を始めた頃の野口三千三先生のレッスンでとりげられていた動きをできるだけ網羅して行なった!
最後は、「野口体操流・ヨガの逆立ち」の後に、全員で「腕立てバウンド」による左右方向に移動する動きを行なった。
みなさん、久しぶりに息を弾ませて、おーってッ 感じで2時間のレッスンはお開き。
活気あふれた2時間だった。
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