羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

朝カルオンライン野口体操講座 6月4日

2022年05月31日 05時18分20秒 | Weblog
野口体操というと「上体のぶら下げ」。
写真は、5月9日に発売になった『女性セブン』に掲載されました。
「おへその瞬き」や「無限記号を描く動き」等々、写真のレイアウトは今までにない素敵な配置になっていました。
動きのコツをうまく捉えてわかりやすく見せてくれています。

さて、今回のテーマは、『「痛み」と「動き」と「呼吸」』
敗戦後の野口三千三先生が苦しめられた「腰痛」と「胆石・胆嚢炎」とどのように向かい合ったのか?
その視点から、三笠書房版の『原初生命体としての人間』を読み返してみると、「野口体操は痛みから生まれた!」と言ってもいいように思えてきました。

では、6月4日に朝カルオンライン野口体操講座でお目にかかりましょう。
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俳優・久米明追悼展

2022年05月19日 12時42分09秒 | Weblog

JR中央線三鷹駅から5分ほどの住宅地のマンションの一階。
「桜井浜江記念市民ギャラリー」で、『俳優・久米明 三鷹と共に語り演じた役者人生」の展示が始まっている。
朝日新聞5月19日朝刊で知ってさっそく出かけていった。

「ぶどうの会」の結成に参加したものの袂を分かち、その後には劇団欅・昴に参加した俳優人生がどんなあったのか、約80点の資料をもとに辿ることができる。

山本安英、岡倉士朗、木下順二、福田恒存ゆかりの品々の中に、久米さんの大学ノートが置かれている。
昭和30年代の匂い、雰囲気が伝わる展示品の中には、若き日の竹内敏晴さんが最前列にいるセピア色の写真もあった。

私家版「野口三千三伝」は、戦後の足跡を辿って、サーカスやプロレスまで書いてある。いよいよ演劇に取り掛かりたいと思っていた矢先に見ておきたい追悼展である。

とにかく「ぶどうの会」のことを知りたかった。
「ぶどうの会」実体や歴史もだが、野口先生が関わった時代の雰囲気をつかみたかった。

久米さんに限らず、真面目に、真剣に、懸命に生きた演劇人の姿がそこにはある。
小さなギャラリーで、一つ一つを丁寧に見ているうちに、この8ヶ月ほど中断していた「三千三伝」に呼び戻される心地がしてきた。

吉祥寺・井の頭公園に隣接するこの界隈。
ギャラリーのある「禅林寺通り」は、敷地の広い戸建住宅が軒並みマンションに建て替えられている。
それでもこの町を歩いていると、武蔵野の木々の匂いに包まれるのを感じる。
生涯現役を貫いた久米さんが愛してやまなかった三鷹の空気感を纏って、正午近くの町を私は後にした。

三鷹市主催で29日まで(23日休館)。無料。
お問い合せ:三鷹市芸術文化課 電話:0422・29・9861

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「女性セブン」5月26日号 野口体操でからだをほぐそう

2022年05月17日 16時04分15秒 | Weblog
『女性セブン』5月26日号の表紙をご覧ください。
大見出しではなく、右横にあるある小見出しには、《 西洋医学でも東洋医学でもない、不思議な力がからだに宿る、甦る 》とあります。
ここを読んで、ハッと思い出したことがあります。
それは、野口三千三先生が亡くなる一週間前、病室のベッドに正座し、力をふりしぼって話されたことを書き留めまたいわば「遺書」の言葉です。

《(前略)「自然直伝」の価値観を重視して生きるように世の中を変えたいと本気で思った時期もあった。が、一人じゃムリだ。惨めに敗れた。どのように生まれ、どのように育ち、どのようにその価値観のなかで、人間が生きていくのかを、甘っちょろいことではなく、もっと厳しいことだと教えられた。価値観の変革は難しい。東洋・西洋と分けるのは嫌い。もうちょっと無理のない自然の価値観、(つまり)同じ人間だから、同じ地球上の存在だから、自然の価値観で生きよう。自然という人間から、直接、「自然に貞いて生きるいちばん中心の原理」を教えてもらうべきだ。》

女性セブンの記事では、西洋医学 東洋医学という表現が使われていますが、言わんとするところは伝わります。
そして「不思議な力」としか、今は言えないライターさんのもどかしさも伝わってきます。

実のところ、これまで野口体操は「東洋的」という括りに入れられることが多いです。
実際に、立教大学の体育履修科目名は「東洋的フィットネス・野口体操」でした。
そうした言い回しから比較すれば、ここでの表記は「西洋・東洋」という枠には収まりきれないニュアンスが込められています。
たとえ今はまだすっきりした言葉にならなくても、今までの体操の概念を変革する「野口体操」に気づかれたのだと思います。

野口先生、ようやくここまできました!

私は、この取材をお受けしてよかったと思っています。
今の時勢に変革は必要だし、すでに変革は始まっています。
そうした一つの証としてこの表紙を読んでいます。
泉下の野口先生にご報告です。
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「女性セブン すごい!」 5月26日号

2022年05月17日 10時09分19秒 | Weblog

朝カル 日曜日野口体操講座での出来事から

手にとって、読んでみて、わかった! 

実は、朝日カルチャーセンターの日曜日(隔週)は、男性の中に女性が二人だけしかいないクラス構成です。
筋トレは別として、身体系の習い事の中で男性ばかりのクラスは世にも稀な現象だと言われています。
コロナ前からの傾向です。(野口先生の時代はその逆でした。)

5月15日 この日は少し興奮気味のレッスンになりました。
その一つの原因は「女性セブン」にありました。

「女性誌を見直した。内容の濃さにビックリ!」
前回のレッスンでアナウンスしてあった9日の発売日、喜び勇んで買いに出かけた男性は一人や二人ではなかったんです。
「娘に頼まれた、というのもわざとらしいですよね」(笑)
そう言っておられた方も、堂々とレジに向かったらしい。
Webで読んだ方もいらしたのですが、教室で手にとって曰く「やっぱり紙がいい」

これまで「男たるもの女性誌なんて読めるかッ」
先入観・差別感を持っていたことに気づかれた方もおられる。
「普通の週刊誌って、なんだったんだ」
普通って何ですか、って聞き返したかった。そこは言葉を呑み込んだのは、私と他の二人の女性でした。
ジェンダー問題が浮上した瞬間です。

もちろん野口体操のページを最初に開いて、単行本で見ていたはずの野口先生の写真が、何とも新鮮にうつったとか。
さらに羽鳥先生の若き日の写真まであるじゃないですか、というわけ。

2時間のレッスン中で、実技にはこの記事をテキストにしました。
今までにない伝わりの良さにちょっと悔しい私。
動きの説明写真は、大きさが変えられていたり、動きのコツが分かるようなカットが差し込まれていたり、と工夫を凝らされたレイアウトはこれまでに一度もない表現で、静止画としてみられる威力が発揮されました。

例えば、「おへその瞬き」。
真ん中の写真で この少し前に力を抜く 、というタイミングが自然に伝えられて、はじめて動きのコツがつかめた御仁もおられた。

身体哲学も大事だけれど、やっぱり体操は動きができて“嬉しくなる・楽しくなる”、そこで継続してみようという気持ちが起こることを皆さんの反応から確信しました。

兎にも角にも意識高い系男性たちが変わっていく様を、ご覧に入れたかった。
取材・文・イラストの辻本さん、ありがとう!
カメラマンの為永さん、ありがとう!

朝日カルチャーの担当女性も「読みでがあって、参考になって、女性セブン すごいですねー。認識を改めました」
みなさん、隅から隅までお読みになったみたいですー。

『女性セブン』5月26日号は発売中です。

               つづく
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『女性セブン』5月26日号 野口体操記事発売になりました!

2022年05月09日 12時38分15秒 | Weblog
『女性セブン』5月26日号 野口体操記事発売になりました!

4月13日取材時のレッスンと撮影風景の写真も載せました。
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『女性セブン』 小学館 5月9日発売

2022年05月04日 14時08分18秒 | Weblog
5月9日(月)発売の『女性セブン』に、野口体操特集記事が掲載されます。

女性週刊誌というのは、生きづらさを感じている女性へメッセージを届ける誌面つくりをしているということを知りました。

『「野口体操」ふたたび。』を出版したおかげで取り上げていただきました。
世界文化社の担当編集者・佐藤信之さんがプレス向けに書いた紹介文が誠意ある内容で、著者と共に本気でつくった本という印象を受けたそうです。

お近くの書店で手に取っていただければ幸いです。



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朝カルオンライン野口体操講座 5月7日

2022年05月04日 05時17分25秒 | Weblog
GWをいかがお過ごしですか。
お天気に恵まれて、コロナの制約もなく、久しぶりに解放感を味わっていらっしゃる方も多いかと。

さて、オンライン野口体操講座のお知らせです。

写真は、『「野口体操」ふたたび。』・『私家版 野口三千三伝』の資料を入れているキャビネットです。入りきれないものは、別のところにも置いてあります。
今週は、『ふたたび』の中からテーマを選びます。
では、オンラインでお目にかかりましょう。
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