野口三千三先生からはじめて「ウィッドマンシュテッテン構造」という話を伺ってから、かれこれ30年近くの時間が過ぎた。当時、隕石の一般教養書の数は少なかった。
最近になって、今度は本ではなく、ウィキペディアで調べてみた。
《オクタヘドライト型隕石(八面体晶隕鉄)、金属のニッケルの結晶が成長することによってできる。6-14%のニッケルを含む隕鉄の生成過程で、冷却時間が超時期間(100万年程度)かかるとニッケルが結晶し分離する》
人間の感覚時間をはるかに超えた100万年という数字に、天体や宇宙の来歴にロマンと同時に畏れを感じる。
この話を伺った時、野口先生の掌には「隕石」がのっていた。
「この文様が、正真正銘、本物の隕鉄の証拠なのよ」
みると切断面に鋭いナイフで削られたような複雑な交叉が何本もある文様が浮き出ている。
「これがウィッドマンシュテッテン構造だ」
隕鉄を切って表面を或る種の酸でエッチングし、磨き上げると分離したニッケルの結晶文様が浮き上がって来る。人は「雪の結晶」のようだ、と賞する。
最近、隕石がロシアに落ちてからインターネット上では、真贋を問わず隕石が売り出されているらしい。
そんな記事を読んだこともあって、久しぶりに朝日カルチャーのレッスンで、「隕石」をご覧に入れるため、事前にしみじみ眺めていた。
「100万年という時間がつくりだす文様か!」
一瞬、気が遠くなる思いに包まれた。
気を取り直して、再び、PCに向かう。
《オーストリア人の印刷業・科学者のベッカー・ウィッドマンシュテッテンが1808年に発見した。》とある。日本の歴史に照らすと、江戸中期を過ぎて幕末へと向かう時代に当たる。
さらに読み進む。
《ただし、それより前1804年、G・トムスン・トムソンがこの構造を発見しフランス語の論文を発表している》とあった。
地球はどうして出来上がったのか。
それより以前に、宇宙創世は、いかがなものだったのか。
そして命はどこからやってきたのか。
すべては時空間を何処に向かっていくのだろう。
そうした問いを地球に落ちてきた隕石を通して「100万年がつくりだした文様」に訊ねる科学者の情熱を憶った。
さて、今朝のこと。FBで面白い記事を見つけた。
『宇宙&物理 2chまとめ』『【宇宙】地球上の物体に“影”を生じさせる天体は太陽と月以外にあと二つあるって知ってた?』。
読んでみるとふ~ん、そうか、と納得。
で、次の記事を拾った。ミスマッチさがなかなかに面白い。
『【宇宙】フンコロガシは天の川の光を頼りに、ただただまっすぐ直向きにフンをころがしていた』
私たちの天の川は、織り姫彦星の一年に一度の逢瀬物語だ。そこにフンコロガシの話が重なって来ると、宇宙生命の妙味を感じる記事だった。
野口先生が読まれたら、2ch記事であってもとても喜ばれたに違いない。
火星と木星の間にある小惑星帯・アステロイド帯から地球に落ちて来る隕石とフンコロガシの話までをも並べてみると、「星の世界」がぐっと近づき、また幾万年も遠のいて行く。宇宙・天体の時空距離感を想像する楽しさを子どものうちにもっと知っておきたかった。
齢60を過ぎても、こうした話に興味を持てるチャンネンルを開いてくださった、野口先生に感謝!
“野口ch”は、宝の宝庫であり、そこでの合い言葉は『興味を持つことができる能力を才能という』。
縮めて「興味」と言ったら「才能」と答える、としましょうぞ!
最近になって、今度は本ではなく、ウィキペディアで調べてみた。
《オクタヘドライト型隕石(八面体晶隕鉄)、金属のニッケルの結晶が成長することによってできる。6-14%のニッケルを含む隕鉄の生成過程で、冷却時間が超時期間(100万年程度)かかるとニッケルが結晶し分離する》
人間の感覚時間をはるかに超えた100万年という数字に、天体や宇宙の来歴にロマンと同時に畏れを感じる。
この話を伺った時、野口先生の掌には「隕石」がのっていた。
「この文様が、正真正銘、本物の隕鉄の証拠なのよ」
みると切断面に鋭いナイフで削られたような複雑な交叉が何本もある文様が浮き出ている。
「これがウィッドマンシュテッテン構造だ」
隕鉄を切って表面を或る種の酸でエッチングし、磨き上げると分離したニッケルの結晶文様が浮き上がって来る。人は「雪の結晶」のようだ、と賞する。
最近、隕石がロシアに落ちてからインターネット上では、真贋を問わず隕石が売り出されているらしい。
そんな記事を読んだこともあって、久しぶりに朝日カルチャーのレッスンで、「隕石」をご覧に入れるため、事前にしみじみ眺めていた。
「100万年という時間がつくりだす文様か!」
一瞬、気が遠くなる思いに包まれた。
気を取り直して、再び、PCに向かう。
《オーストリア人の印刷業・科学者のベッカー・ウィッドマンシュテッテンが1808年に発見した。》とある。日本の歴史に照らすと、江戸中期を過ぎて幕末へと向かう時代に当たる。
さらに読み進む。
《ただし、それより前1804年、G・トムスン・トムソンがこの構造を発見しフランス語の論文を発表している》とあった。
地球はどうして出来上がったのか。
それより以前に、宇宙創世は、いかがなものだったのか。
そして命はどこからやってきたのか。
すべては時空間を何処に向かっていくのだろう。
そうした問いを地球に落ちてきた隕石を通して「100万年がつくりだした文様」に訊ねる科学者の情熱を憶った。
さて、今朝のこと。FBで面白い記事を見つけた。
『宇宙&物理 2chまとめ』『【宇宙】地球上の物体に“影”を生じさせる天体は太陽と月以外にあと二つあるって知ってた?』。
読んでみるとふ~ん、そうか、と納得。
で、次の記事を拾った。ミスマッチさがなかなかに面白い。
『【宇宙】フンコロガシは天の川の光を頼りに、ただただまっすぐ直向きにフンをころがしていた』
私たちの天の川は、織り姫彦星の一年に一度の逢瀬物語だ。そこにフンコロガシの話が重なって来ると、宇宙生命の妙味を感じる記事だった。
野口先生が読まれたら、2ch記事であってもとても喜ばれたに違いない。
火星と木星の間にある小惑星帯・アステロイド帯から地球に落ちて来る隕石とフンコロガシの話までをも並べてみると、「星の世界」がぐっと近づき、また幾万年も遠のいて行く。宇宙・天体の時空距離感を想像する楽しさを子どものうちにもっと知っておきたかった。
齢60を過ぎても、こうした話に興味を持てるチャンネンルを開いてくださった、野口先生に感謝!
“野口ch”は、宝の宝庫であり、そこでの合い言葉は『興味を持つことができる能力を才能という』。
縮めて「興味」と言ったら「才能」と答える、としましょうぞ!