羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

変わりゆく「暗黙知」の価値・・・・

2020年04月30日 10時09分06秒 | Weblog

日経新聞2020年4月29日朝刊「大機 小機」を読んだ。

野中郁次郎(一橋大学名誉教授)は、「暗黙知」と「形式知」という概念を提唱した、という話から始まる。

簡単にまとめる。

「形式知」とは、活字や映像で伝達可能なもの。

「暗黙知」とは、フェーストゥフェースで対話・議論することで生み出され伝達されるもの。

今回のコロナショックは、暗黙知と形式知の境界を大きく変えつつある、という。

テレワークの導入で、案外、直接集まらなくても会議はできる、とか、Web上でも親睦会や飲み会が楽しくできることに気づいてしまった人がいる、という。

 

私とて、これまで数名の人と話し合いを持つのに、移動時間を考慮して日時を調整することが難しかった。

ところがZoomとFB messengerビデオ機能で、話し合いが案外楽にできることを知った。

人生の機微に触れるようなことではないとしても、画面を通して会う回数を重ねるうちに、それぞれが現在コロナ禍で置かれている状況を察することができるようになる。

いい意味でだが、かなり踏み込んだ生活状況や精神状態にまで、表情や言葉から伝わってくるのである。

そこで、面と向かった話し合いでは、暗黙知領域に気遣って、忖度してしまう傾向が自分の中にあったことに気づいた。

インターネットという第三の介入があることで、正確に言葉を発しようとし、正確に言葉を聞こうとし、正確に相手の表情を読み取ろうとしている。

記事によると、暗黙知と形式知の間に「中間知」とも言うべき領域が広がっている、という。

 

確かに会って話さなければならない、微妙な暗黙知領域があることは、この記事によらなくてもわかることだ。

野口体操をオンラインでレッスンしたり、YouTubeに載せてみると、“ないよりはまし” 以上の反応をいただいた。

誤解もあろう、伝わないこともあろう、対面でなければ伝えきれない暗黙知は、当然のことに存在する。

発信者も受信者もそれを承知して発信し、受信している。

その感覚はかなり信じていいことのように感じられるには、楽天的すぎるだろうか。

書物だって、ビデオ記録・DVDだって、誤解・錯覚・偏見・主観による独りよがりの理解はありうる。

それでも伝わることはあるはずだ。

 

すべてオンライン・レッスンでいいとは誰も思っていない。

すべてYouTubeで理解できるとは、誰も思っていない。

 

伝達手段を補完する「中間知」(仮にこの言葉を借りておく)が、私たちの暮らしを、後戻りできない方向で変えていくことになることにま違いない。

では、インターネットを使うことは不自由、こうした手段を得られない場合は、社会から置いてきぼりになる、という問題は、複雑で、簡単ではない。

そういう環境にも配慮される何かが生まれてくるに違いないし、配慮しなければならない。

 

「いい・わるい」を超えているところに、“どうしようもなさ”はある。

だけれど、こちらの方向への転換に抗ってみたところで、どうにもならないほどコロナ禍は「中間知」の存在意味を加速してしまった。

逆に、こうした状況だから、私にとって絶対と言っていいほど純粋な暗黙知、深い襞に隠された機微に触れる暗黙知、それが何であったのかを知る機会になってしまった。

一番大事なこと、どうしても伝えたいことは、コロナ禍が一応の収束を見せた後に、直接に会って伝えたいと思っていることを、いくつも挙げることができる。

それが昨今の私の現状である。

 

記事の表題『変わりゆく「暗黙知」の価値』

変わっていくものと変わらぬもの、変えていいものと変えてはいけないもの、不易流行・・・・。

変わらぬ「暗黙知」によって、ほんものは何か、が厳しく問われることになろうとは思いもかけないことだった。

あまりの変わりように、年初の時の記憶が薄らいで、思い出の輪郭が溶け出してしまっている。

 

本日で四月は終わる。

五月晴れの日々がなんともはや恨めしい月替りである。

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坐禅 ふたたび 111日目

2020年04月30日 09時56分01秒 | Weblog

できない日もあったが、最近復活した88回目から20回をすぎた。

必ず体操をしてから坐っているので、ひとり野口体操も同じ回数行ったことになる。

蔵の工事があった3月いっぱいは、流石に職人さんんぽ出入りがあって、全くできなかったわけではないが、落ち着かなかった。

本日は、驚くほど体操の質がよかった。

継続のおかげだと思う。

 

さて、外出自粛が出てからというもの、案外、丁寧に体操し、落ち着いて坐っている。

この間、Zoomミーティングや、YouTube用の撮影、テストオンラインレッスンなど、初めての経験をしながら、自分の時間を堪能している。

FB上で、本の表紙を一日一冊、7日間紹介することにも参加して、本日は4日目。

何も解説をつけない。

次にどなたかを指名してつなげる。

結局、、無視して、簡単な紹介を書きたくなってしまう。

坐禅には直接関係ないが、書き添えてしまった。

 

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坐禅 ふたたび 109日、110日目

2020年04月29日 09時21分28秒 | Weblog

昨日は、このブログのメンテナンスのため、書き込む時間を逸してしまった。

佐々木閑先生の「仏教哲学の世界観」オンライン講義n中で、1分間の瞑想を行う回があった。

そこで思い出したのは、小学校の頃のことだった。

朝礼と下校前に「瞑想」と号令がかかって、立っている場合も椅子に腰掛けた状態でも目を閉じて、静かに呼吸する。

他にも授業前や授業中に、クラスの生徒たちがガヤガヤと落ち着かずに騒いでいると、先生が「瞑想」と一声かける。すると一斉に姿勢を正して、膝に手を置き、目を閉じて、静かに呼吸する。

あの時間は、もしかすると、1分だったのだろうか、と講義の瞑想を行って、ふと思った。

1分というのは、小学生にとってはかなり長かったかもしれないが、今回の講義中の体験だったが、1分間何もせず、情報を遮断し、瞑想を行うというのは、意外に長く感じられた。

テレビのニュースなどでも、話す言葉が3秒も途切れたら、どうしたのかと訝しく思えるのだから、1分間何も発せられない状態は間が持たないどころの話ではない。

 

さて、自分の行動に振り返って、朝の体操を一通り済ませて、100回数えて坐る時間は、長く感じることはない。

体操と坐禅に1時間を費やしている。

やっているときは長いとも短いとも感じない。

それなのに、その日に大事なことが控えていると、そちらに集中して、体操も座禅も行わない日があるのはなぜだ、と自分に問いかけている。

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実験 オンライン野口体操レッスン いただいた感想

2020年04月27日 11時31分38秒 | Weblog

当日、レッスンを受けたI.Kさん方からの感想です。

これまでに何度か、他のオンラインレッスンを体験されていたようで、詳しくリポートしてくださいました。

最後に、課金の問題を提示していただきました。

****** IKさんの感想

オンラインレッスンありがとうございました。ていねいに準備していただいたおかげで、
おおきな混乱もなく(板坂の途中離脱程度で)、スムーズに受けることができました。
久しぶりにみなさんのお顔が見られたのも大変心強く感じましたし、
レッスンがあるだけでとてもありがたかったです。

良かったところ
・画面を通してでも意外と一体感があり、今一緒にいるという喜びがあった。
・カラダを動かす時間と、朗読を聞いたりお話を聞く時間と、自分の感覚にじっくりと身を委ねられる時間がそれぞれあり、いつものレッスンを想起できてとても良かった。
・こういう機会がなかったら、なかなか会えない物理的に遠い方にも会えた。
・ホスト役がいるのも大事。トラブルに対処してくれたり、画面の操作を一括してやってくれる(ミュートや、
スポットライトの設定など)は、ありがたかった。

改善、ではありませんが、
改めてスマホは大人数のzoomには向かないことがわかりました。煩雑な画面になって。
なにもないよりは合った方がいいですが。

あとブレイクルームでもシェアしましたが、
私はzoomを使ったオンラインレッスンが三回目なので、比較的つきあい方がわかってきた気がします。
初めはみんなと再会できたことに興奮したり、写し鏡のような画面に気をとられ、
なかなか動きに集中できず慌ただしく感じていましたが、
今日は画面をじっくり視る場面と、羽鳥先生の声だけ聞いて自分のカラダの中身に集中できる場面を
自分の中で使い分けられるようになり、ストレスは減りました。zoomに慣れたんですね。

オンラインレッスンを引き続きぜひ受けたいです!
どのようにお支払いをしていくのがいいのか、ご教授いただきたいです。
今日は、本当にありがとうございました。

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実験オンライン野口体操

2020年04月27日 09時33分13秒 | Weblog

4月25日(土)に、オンラインによる野口体操レッスンの実験を行った。

画面に映るのは10名。

Zoomの操作は、新井英夫さんがしっかりミキシング係を担当し、慣れない参加者のサポートをしてくれた。

企画を立ち上げてから、オブザーバーの近藤早利さん、新井さん、羽鳥の3名で、ZoomやFB messengerを使ってミーテイングを重ねて準備した。

いざ、当日。

始まってしまえば、あっという間の90分だった。

テーマ「野口体操から◯◯体操 〜 立って半畳 寝て一畳」

それぞれの自宅の一室で、どこまでの体操ができるか、という実験もかねて、野口先生がご自宅でなさっていた体操研究を真似ていただいた。

メモを取りながら体操すること、ミュート状態にして、床に寝ると映らない状態で、力を抜いたときの感じを声に出してもらう・・・。

教室ではできないあり方をとらせてもらった。

 

佐治さんのブログと京都からご参加のSさんの感想をここに転記させていただきます。

****** 佐治さんのブログ

オンラインレッスン
今日の午後、ZOOMを使って野口体操オンラインレッスンが行われた。朝日カルチャーセンターのレッスンも休校期間がさらに延長され、いつ再開するか分からない。私も遅れてMacBook Airを開き仲間に加わった。第一回の今日は10人が参加。皆さんそれぞれ自宅から発信。私は途中で目線が下がっているのに気がつき段ボール箱の上に乗せて調整。床に寝て動く体操では、俯瞰気味に本棚の上に移動。やはり体操には号令があると動きやすい。今日は久しぶりに気持ち良く動くことが出来た。

bG004692.jpg
 

******Sさんの感想文

本日は、大変素晴らしいイベントありがとうございました。
まずは、羽鳥先生はもとより、新井さんや近藤さん及び関係各位の
ご尽力とご配慮に心より感謝いたします。
本当にありがとうございました。

久し振りに皆さんの元気なお姿を拝見することができたことがとてもうれしく
加えて、垣間見るご自宅の雰囲気と合わせて
普段になくリラックスされて参加されている印象を受けました。
日常的になじんだ空間での野口体操教室参加もまた味がある印象を受けました。
私自身、からだの「ほぐれ感」を十二分に味わうことができました。

ZOOMを使うのは実質初めてしたが、
想像以上に違和感なく参加させていただくことができました。
youtubeにはyoutubeの良さがありますが、
ZOOMのライブ感は、毎週の参加が難しい環境のものにとってはとても意義があることを確認いたしました。

私は、スタンディングディスクにタブレット(windows10)を固定して、
FIRETVとプロジェクタで部屋の壁に100インチで投影して参加させていただきました。
大きな画面ですので、「ギャラリービュー」でも十分、羽鳥先生の動きは確認できますし、
参加者皆さんのお姿が拝見できて、とても新鮮でした。
(皆さんの正面からの映像は普段の教室でもあまりみられないので)

教室では視覚だけではなく、五感を通じて知覚できますが、
ZOOMですと視聴覚、特に視覚優位ですので、
少し動作が、前掛かりになりがちな感覚がありました。

「マッサージ」や「対話」といったメソッドは物理的に無理ですが
昨今のような状況下や補助的な利用としては十二分なのではないでしょうか。

課題は特に思い当たりません。本当にスムーズな運営でした。皆様のご尽力の賜物です。
敢えていえば、ZOOMに対する受講者(私)の習熟でしょうか。
機能を使いこなせば、もっと効果的な受講も可能なのかもしれません。
別途勉強させていただきたいと思います。

本当にありがとうございました!

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坐禅 ふたたび 108日目

2020年04月27日 09時18分45秒 | Weblog

ある事情から、坐る時間が持てなかった。

久しぶりに呼吸を整えた。

数日前からYouTubeを通して、佐々木閑先生の「仏教哲学の世界観」を視聴している。

花園大学でのオンライン授業で、一回が15分見当という学びやすい長さというか短さ。

内容はわかりやすく、お話の仕方も明瞭で、よく伝わってくる。

本日朝までに10回の講義を聞いた。

禍が福に転じたとは言い難いが、授業を拝聴できる幸運に恵まれた。

 

「キリストをキリストにしたのは後の人たちだ・・・・」

野口三千三没後に、ある方から言われた言葉を、講義を聞きながら思った。

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藤原辰史「パンデミックを生きる指針」

2020年04月26日 10時12分12秒 | Weblog

4月26日 朝日新聞朝刊 文化・文芸欄 寄稿「人文知を軽んじた失政 新型コロナ 歴史に学ばず、現場を知らず、統率力なき言葉」

藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)

記事をお読みになった方も多いかと思います。

藤原さんの『ナチスのキッチン』を読んだことがあります。

なかなかの鋭い視点から書かれた本でした。こちらも推薦します。

「パンデミックを生きる指針ー歴史研究のアプローチ」は、ウエブサイト 岩波書店B面岩波新書で読むことができます。

PDF版は印刷・複製可能です。

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坐禅 ふたたび 105日、106日目、107日目

2020年04月22日 09時31分41秒 | Weblog

このところ鼻呼吸が身についてきたようだ。

鼻から吐いて、鼻から吸う。

口腔、特に舌の力を抜いた状態が保てると、背骨の維持が楽になることを体験している。

短い時間ということもあって、足を崩し、終えたときの背骨の固さの質が変わってきた。

困るほど固まっていない。

それでも「真の動き」や「前後開脚」「やすらぎの動き」を軽く行っておくと、曲げられた膝にかかっていた負担が軽くなる。

時々、坐禅とは関係なくても右ひさを曲げると痛むことがある。

膕(ひかがみ)を呼吸とともに伸ばすと、痛みは軽減することを体験している。

歩く、正座する、ときに困るほどではない膝の痛みなのでそのくらいのことですんでいるのかもしれない。

ピアノのペダルを踏む角度が悪いと痛みが出るとわかっているのだが、夢中になると余分な力が入っているようだ。

 

105、106、107に共通した試しのご報告でした。

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「野口体操の会」会員に向けたお知らせ

2020年04月21日 13時36分46秒 | Weblog

昨日、「野口体操ch」第3回を配信し、「野口体操の会」の会員の皆さまにチャンネル開設のお知らせをしました。

会員の方以外でも、野口体操にご興味をお持ちの方に知っていただきたく、このブログに転記いたします。

様々なお考えがおありと思いますが、現代に生き残るための方策と心得て、このような姿勢を取らせていただいています。

以下、「野口体操ch」開設のお知らせ文です。

******

野口体操の会 会員の皆さま(BCCでお送りします)  

 コロナ禍の毎日いかがお過ごしですか。
 連日発表される感染者数の増加に憂い、亡くなった方々に哀悼の意を捧げています。

 
 3月28日に予定していた「野口三千三先生を偲ぶ会」を、早々に延期にした時点で、これほどまでの状況を想像することはできなかった、と振り返っています。
 

 この新型コロナ禍の収束後、混乱を伴った社会変容を思い、先の大戦への野口先生個人の反省と責任を伴って創造された「野口体操」を、改めて世の中に知らせたいと思います。

 そこで、この度、YouTubeに「野口体操ch」を開設しました。

 第1回配信   https://www.youtube.com/watch?v=8W2F4h3Es0o 

 第2回配信   https://www.youtube.com/watch?v=ce7nq5p2lFU
 第3回配信   https://www.youtube.com/watch?v=_KexAhAX62k


 まだ実験段階で、荒削りな作りではありますが、4月20日までに3回の配信を終えています。すでにご覧いただいた方もおられることと思いますが、チャンネル開設のご報告いたします。ご意見があれば、忌憚なくお寄せくださいませ。
 
 さて、ここに至りました経緯を、お話しさせてください。
 実は、1997年ごろのこと、野口先生の体調を案じていた私は「カリスマ亡き後の野口体操」について、思い悩んでいました。
 そんな折、村上龍さんが日経新聞文化欄に書かれたことに目が止まりました。
「インターネットは弱者の媒体である」これだ! と思いました。
 早速、佐治嘉隆さんの協力を得て「野口体操公式ホームページ」作成にとりかかり、ほぼ完成した翌年1998年に先生を永遠に失ってしまいました。
 果たしてそのような状況の中で、ホームページを開設してよいものか、迷いました。それでも諦めることができず、満中陰(四十九日の忌明け)を待って「追悼」とし、インターネット上にあげることしました。
 それからしばらくして「ドメインを持つことは戸籍を得ること」と知り、「noguchi-taisou.jp/」を取得し、早20年近くの歳月が流れました。

 その後、YouTube が現れ、ことにコロナ禍をきっかけに、世界を席巻する情報媒体として力を得ている現状については、私が申し上げるまでもありません。

 これまでもYouTube発信を模索してきました。折りも折り、新井英夫さんの積極的なお力添えで「野口体操ch」開設が叶いました。今やYouTubeにアカウントを取得することは、サイバー空間とはいえ、戸籍に加えて「住民票」を得たことになる、と考えています。

 4月21日付け日経新聞朝刊に「東大では4000講義を遠隔で」記事が掲載されていました。オンライン教育は凄まじい勢いで定着しつつあります。教育の原点は、人と人が直接出会って、仲間たちと切磋琢磨するのが本筋であることには変わりありません。演習や実技を伴う教科については、オンラインでは失われることが多すぎると承知しています。
 しかし、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の保持)が求められる感染症拡大予防時において、人と人とを結ぶ一つのあり方として、こうした教育方法は、すでに捨ておけないツールになっています。

 「野口体操の会」においては、年内の「早蕨塾」開催は危うく、会報「早蕨 SAWARABI」休刊も余儀なくされることと思います。
 そこで、ご賛同いただける方には、「野口体操ch」をチャンネル登録していただき、 ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

「野口体操ch」当座の制作メンバー

 ナビゲーター      羽鳥 操      ファシリテーター  新井 英夫
 写真・映像提供   佐治 嘉隆  ディレクター   二階 のぶ子
 オブザーバー   近藤 早利           ©︎野口体操の会

  2020年4月21日      羽鳥 操

 

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野口体操ch 第3回配信のお知らせ

2020年04月20日 18時14分39秒 | Weblog

本日、YouTubeに第3回を配信しました。

「おへそのまたたき」を中心にしています。

毎回、ぶっつけ本番、簡単な打ち合わせをして一気呵成に撮影しています。

chファシリテーターの新井英夫さんの尽力によって、このシリーズは進んでいます。

この歳になって、このような経験ができるとは、夢にも思っていませんでした。

野口体操、野口三千三を知っている方々が少なくなっている現状ですが、若い方々に少しでもこの体操をお伝えしたく、恥を忍んで(?)登場しています。

どうぞ忌憚のないご感想などいただくことができれば幸甚です。

「高円寺お蔵スタジオ」に先生をお呼びできたらよかったのですが、そればかりは無理は無理でございます。

野口先生の目になってご覧いただきたくお願いいたします。

「おへそのまたたきの原理」は、この先にも触れたいと思っています。

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Zoom インストールで思う ・・・・・老兵は去るのみ

2020年04月18日 09時50分52秒 | Weblog

MacBook AirにもZoomインストールを試みた。

はねられてしまった。

そこでヴァージョンアップをしなければならない、と知った。

アップル・サポートデスクに電話をかけた。

手順にしたがってインストールし終わる頃を見計らって、40分後に先方から電話がきた。

うまくいかない。

そこで一つの方法を試した。

ダメだった。

詳細は省くが、とうとう画面の真ん中で地球儀が回っていて、言語を日本と選択。

画面は戻ったが、エラーが出る。

アップルマークもどこかへ去った。

二進も三進もいかないまま時間ばかりが過ぎて行った。

3時間近い時間が経過。

「初期化しかありませんが、いかがでしょうか」

Keynoteで作った「野口体操紹介」が何本か入っているだけだとわかっていたが、その時は一旦、電話を切った。

困ったもんだ、と疲労感で打ちのめされそうになった。

頭を冷やそう。時間を置こう。

そうこうするうちに買い替えという選択肢を選びそうになっていった。

それでも初期化はしておこう。

 

一週間後に、サポートデスクに電話を入れた。

「もう一度試してみましょう」

これまで手を替え品を替え何度も行なった同じ手順を踏んだがうまくいかなかった。

「故障ですね。一部が壊れたのだと思います」

「修理は・・・・」

「残念ですがこの機種はもう修理できません」

 

一巻の終わり。

老兵は去るのみ・・・・か。

諦められない私であった。

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坐禅 ふたたび 104日目

2020年04月18日 09時37分28秒 | Weblog

雨音のほかは何も聞こえてこない朝。

時折、ガラス戸を強く打ちつける音を背中に、坐った。

 

鼻呼吸が自然にできるようになっている朝。

口腔の中の柔らかさ気づいた朝。

新しい発見だ。

 

頬の内側 舌も 舌が触れている上顎さえも なんと柔らかい。

しっとりと濡れている。

これが粘膜というものか。

 

それから100回を数え終えても座り続けていた。

意識は口腔内にとどまっている。

 

どのくらい時間が過ぎただろう。

おもむろに組んだ足を元に戻した。

背骨に意識がたどり着いた。

姿勢を気にしていた時のような緊張感・・・・固さは感じられない。

新しい発見だ。

 

なるほど、鼻呼吸と口の中の柔らかさを感じながら坐る境地って、もしかすると彼岸への切符かも・・・・あらぬことを思って、すぐさま打ち消す。

 

 

 

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散歩の代わりに

2020年04月16日 10時45分44秒 | Weblog

脳の中心部が緩んでとろけ出す夢を見ていた。

何年ぶりかに深く眠ることができているようで、気持ちよい眠りを貪っていたようだ。

 

ハッとして目覚めた。

最初に口をついて出た言葉が「このままじゃいけない」

昨晩のNHK9時のニュースで目にした西浦博先生の緊迫したお顔が目の前に現れた。

とんでもない状況にあるのだ、と。

一段と危機がました。

医療従事者の方々には、感謝しかない。

 

私に何ができるのか。

これといって見当たらない。

昨日は、メールを使っていない遠方の知人に電話を入れた。

とても喜ばれた。

今日は、同じくメールを使っていない知人に手紙を書こうと思っている。

 

その前に、スーパーマーケットが混まないうちに、必要なものを買いに出かけた。

歩きながら思った。

無力だな、と。

次にその言葉を取り消している。

いやいや自分の健康を守ることだけでも積極的に心がけてみよう、と。

次に、家の中でできる野口体操があってよかった、と今朝の体操からもらった気持ちよさを思い出した。

 

そうだ、今は閉じられている教室の方になんとか体操を届ける手立てを考えよう、とキーボードを打ちながら思っている。

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坐禅 ふたたび 103回

2020年04月16日 10時32分22秒 | Weblog

気持ちよく体操し、十分にほぐして、坐った。

今朝は、姿勢のことを考えていた。

型から入ってみようか、と。

そこで、高輪・泉岳寺にノイエ・タンツの宮操子さんのお墓詣りに行った時目にし、撮影した内山老師の座像を思い出した。

それから「野口体操の会」を立ち上げた年、2017年の「早蕨塾」で、講演と実技指導をお願いした藤田一照さんの写真も眼の奥から引き出してきた。

呼吸は昨日と同様に鼻から吸って鼻から吐いていた。

ところが映像を目に浮かべていると、からだの心柱がぐらついて、かなり頻繁に姿勢をなおすことになってしまった。

 

このような日もありますわ。

100回を数えて、整理体操をして終了。

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坐禅 ふたたび 102回

2020年04月15日 09時20分28秒 | Weblog

3月28日に「坐禅ふたたび  89回」を再開して、本日で14回目となった。

坐禅前の体操は、昨日までとは違った。

以前の気持ちよさ、心地さが戻ってきている。

やはり継続することの大切さを身に沁みて思う。

 

一通りからだをほぐして、坐った。

口をすぼめてすーっと細く長く息を吐いていないことに途中で気が付いた。

吸うのも吐くのも鼻からやっているではないか。

なぜだ?

昨日までとは違う?

からだの中を探って見る、と言いうか意識の置き所を探ってみた。

先日の映像で姿勢の問題を突きつけられたことがあって、からだの軸の取り方、心柱の撮り方のイメージを探っている自分に出会った。

つまり、鼻から息を吸ったり吐いたりする方が、ある意識に集中できることを知った。

これは課題だ、と思って100回を数え終えた。

そして整理体操というか、背骨に意識が集中していたことで、少々固っていたことに気づいた。

そこで背骨をほぐすようにいくつかの体操を行った。

今、パソコンの前に正座してキーボードを打っているが、肩から腕がよくぶら下がっているようだ。

収穫。

 

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