土曜日クラスに通っておられる美術家から、土をいただいた。
イタリアの土は四種類、鼠鉄色・鶯色・山吹色・赤鉄色、それぞれにはイタリア語の色名がかかれている。
そして南フランスの土は一種類、薄い黄土色で、これにもフランス語名が記されている。
さらに成分が書かれている。
石膏とカオリナイトに、その他の鉱物が混ざっている微粒子である。
さて、カオリナイトだが、アルミニウムの含水珪酸塩で、超微粒子の集合体として産出するらしい。粘土鉱物といえば、「カオリナイト」は代表格である。白にちかい淡い櫻色の鉱物だが、あまり多くの人の目を釘付けにするものではなさそうだ。
しかし、陶器の材料としてなくてはならない鉱物である。
一般には「カオリン」と呼ばれることもある。その由来を『楽しい鉱物図鑑』堀秀道著・草思社で知っった。
「陶器で有名な中国・江西省景徳鎮で、近くの高陵村(カオリン)の陶土をしようしていたことから、カオリンの名前が世界的に使われるようになった」とある。
景徳鎮といえば、向こうが透けて見えるくらい薄い陶磁器が有名である。
以前、駒込にある有田焼の店で、磁器の皿を焼き上げる前の大きさと、焼きあがってからの大きさの比較を見せていただいたことがある。見事に縮むのである。
そのとき鉱物をいただいてきた。それも超微粒子の集合体であったことを記憶している。おそらく日本産出のカオリナイトに違いない。
イタリア・南フランスの土を下さったときに、カオリナイトの粉末状のものも持ってきてくださった。蓋を開けた瞬間に酸味のような独特の匂いがした。『楽しい鉱物図鑑』の末尾に、特有の臭いをもつと書かれていたので、「あぁ、そうか」とナットクしている。私の鼻がおかしかったのではなかった。それほど強い臭いではなかったので、錯覚かと思うくらいだったが。
「カオリナイト」は、吸水性があって、舌を吸いつけるらしい。粒を球と考えると、その直径を大きさの比較に使う。この粘土鉱物:カオリナイトの粒は、おそらく数マイクロメートル以下、数ナノメートル以上の大きさだろう。こうした微粒子になればなるほど、表面積は大きくなる。吸水性も増すというものだ。
雲母も粘土鉱物であるが、粘土鉱物のもつ壊れやすさ・微粒子が、化粧品の世界を席捲してますます「美粒子」としての細やかさを競っている。
舌や肌に吸い付く超微粒子は、化粧品などには欠かせないものらしい。
果たしてミネラルフェアでは目を皿のようにして「粘土鉱物」を探してみようか。
モンモリナイト・カオリナイト・雲母・滑石・蛇紋石・蛭石・モルデン沸石等々。
「でも、みつからないだろうな~!」
しかし、雲母(Mica)には、お目にかかれると思う。
白雲母・黒雲母・紅雲母・絹雲母・リチア雲母・金雲母・益富雲などがある。
面白いものに「スターマイカ」という星型の雲母があるらしい。これは白雲母が星型に結晶したもので、御伽噺に出てくるような雰囲気だそうだ。水晶などと一緒になっているものに出会えたら、「石のメルヘン」だ。
なんでも雲母の板をテーブルに置いて金属のとがった先を当てて、ハンマーで叩いてみると、星型の模様が現れるのだそうだ。
ミネラルフェア会場では、試してはいけません!
イタリアの土は四種類、鼠鉄色・鶯色・山吹色・赤鉄色、それぞれにはイタリア語の色名がかかれている。
そして南フランスの土は一種類、薄い黄土色で、これにもフランス語名が記されている。
さらに成分が書かれている。
石膏とカオリナイトに、その他の鉱物が混ざっている微粒子である。
さて、カオリナイトだが、アルミニウムの含水珪酸塩で、超微粒子の集合体として産出するらしい。粘土鉱物といえば、「カオリナイト」は代表格である。白にちかい淡い櫻色の鉱物だが、あまり多くの人の目を釘付けにするものではなさそうだ。
しかし、陶器の材料としてなくてはならない鉱物である。
一般には「カオリン」と呼ばれることもある。その由来を『楽しい鉱物図鑑』堀秀道著・草思社で知っった。
「陶器で有名な中国・江西省景徳鎮で、近くの高陵村(カオリン)の陶土をしようしていたことから、カオリンの名前が世界的に使われるようになった」とある。
景徳鎮といえば、向こうが透けて見えるくらい薄い陶磁器が有名である。
以前、駒込にある有田焼の店で、磁器の皿を焼き上げる前の大きさと、焼きあがってからの大きさの比較を見せていただいたことがある。見事に縮むのである。
そのとき鉱物をいただいてきた。それも超微粒子の集合体であったことを記憶している。おそらく日本産出のカオリナイトに違いない。
イタリア・南フランスの土を下さったときに、カオリナイトの粉末状のものも持ってきてくださった。蓋を開けた瞬間に酸味のような独特の匂いがした。『楽しい鉱物図鑑』の末尾に、特有の臭いをもつと書かれていたので、「あぁ、そうか」とナットクしている。私の鼻がおかしかったのではなかった。それほど強い臭いではなかったので、錯覚かと思うくらいだったが。
「カオリナイト」は、吸水性があって、舌を吸いつけるらしい。粒を球と考えると、その直径を大きさの比較に使う。この粘土鉱物:カオリナイトの粒は、おそらく数マイクロメートル以下、数ナノメートル以上の大きさだろう。こうした微粒子になればなるほど、表面積は大きくなる。吸水性も増すというものだ。
雲母も粘土鉱物であるが、粘土鉱物のもつ壊れやすさ・微粒子が、化粧品の世界を席捲してますます「美粒子」としての細やかさを競っている。
舌や肌に吸い付く超微粒子は、化粧品などには欠かせないものらしい。
果たしてミネラルフェアでは目を皿のようにして「粘土鉱物」を探してみようか。
モンモリナイト・カオリナイト・雲母・滑石・蛇紋石・蛭石・モルデン沸石等々。
「でも、みつからないだろうな~!」
しかし、雲母(Mica)には、お目にかかれると思う。
白雲母・黒雲母・紅雲母・絹雲母・リチア雲母・金雲母・益富雲などがある。
面白いものに「スターマイカ」という星型の雲母があるらしい。これは白雲母が星型に結晶したもので、御伽噺に出てくるような雰囲気だそうだ。水晶などと一緒になっているものに出会えたら、「石のメルヘン」だ。
なんでも雲母の板をテーブルに置いて金属のとがった先を当てて、ハンマーで叩いてみると、星型の模様が現れるのだそうだ。
ミネラルフェア会場では、試してはいけません!