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羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

北斎 「画本早引」

2021年07月30日 10時52分30秒 | Weblog

画による字引

室町時代中期に成立した『節用集』ーー「いろは・・・・」順に分類した熟語を並べていく字引に倣って、画による字引を北斎は作った。いろは48文字を順に見開きで並べ、「人・もの・こと」をびっしり描いていく。

例えば:

「い」に描かれているのは、瑞垣。隠者。居合。膝行。伊勢。韋駄天等々

「ろ」に描かれているのは、六角堂。老人。楼門。驢馬。論語。蝋燭。等々

「る」に描かれているのは、瑠璃殿。盧舎那仏。留守。坩堝。流浪。等々

森羅万象。

聖俗渾然と描がかれている。

室町時代「節用集」からつながる北斎の「画本早引」、こんな素敵な世界があったとは、感動しているのであります。

生き生きと一つ一つの世界が動き出すところが素晴らしい。

 

これを見ながら、野口三千三の「いろは」を腰で描いた授業を思い出した。

野口曰く「お座敷遊びにしておくのはもったいない」

正真正銘・非常に真面目に、からだ遊びにしてしまった。

平仮名の形は、無駄がなく・滑らかな筆運びによることを体感させてくれる。

思わぬ収穫であります。

 

 

 

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『北斎づくし』特別展

2021年07月29日 13時54分50秒 | Weblog

生誕260年記念企画 特別展『北斎づくし』 六本木 東京ミッドタウン・ホールにて 7・22−9・17

早朝、日経新聞の特集記事を見て、インターネットで入場券を予約。

早速、11時からの部を見てきた。

端から端までま北斎!北斎!北斎!北斎!・・・・・・・北斎! 床から壁から天井まで、全ての展示を含めて北斎!北斎!北斎!・・・・・である。

実は、飛んで行ったわけは、「北斎漫画」八編「無禮講」の筋肉表現を生で見たくなったからだ。

すごい、一言。

生き生きした人間・動物・モノ・日常の暮らし・道具・江戸が目の前で動き出す。

お見事です。

住所不定 “はぐれもの” の系譜があった。

ゆえに自由闊達。

 

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テレ東 朝の情報番組

2021年07月23日 15時28分36秒 | Weblog

テレ東 朝の情報番組

 

2006年に出演したテレビ東京朝の情報番組。およそ30分間、野口体操の効用を伝えた。

実は、野口三千三のプロレスとの関係を書くために、プロレス本やYouTube等々を読んだり見たりしている。

そんな中で思いだしたのは、この番組で触れた特別ゲストアニマル濱口さんの、力が受けた状態の筋肉の柔らかさだった。

レスラーが何故あのような体型なのか。

身を衛る筋肉の柔らかさを緊張力の強さを実感させてもらった体験だった。

野口体操にプロレスの世界を照らし合わせみると、見えてくるものがある。

今は、それだけ書いておきたい。

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北窓と静かなる呼吸

2021年07月23日 09時24分47秒 | Weblog

蔵の北窓

なぜか明るい

夏の朝

涼やかな風が忍び込む

北窓を斜めに 坐った 

そして 存在を消す

静かなる呼吸が生まれる

息を思い切り吐き切る なんてことはしない

静やかに 丁寧に 息を吐く

思い切り膨らませて息を吸う なんてこともしない

囁くように 祈るように 愛を語るように 呼吸を繰り返す

 

静かなる呼吸は 頭の一点に乗せる逆立ちで気付かされた

重さを受ける一点をさぐる

強い 荒い 激しい 呼吸はご法度だ

静寂なる呼吸こそ求められる

自然の摂理の中で そっと生かされている呼吸

生きているのか 死んでいるのか 

死んでいるのか 生きているのか

あわいの中で そっと立つ

 

北窓から差し込む光

北窓から入り込む風

ひそやかに 戯れている 

下町の中の静寂

 

 

 

 

 

 

 

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封印「力を抜きましょう」という言葉

2021年07月22日 09時32分43秒 | Weblog

「力を抜けば抜くほど力が出る」

野口三千三先生の言葉だ。

とてもいい。

とてもいい表現だけれど、今は、そっと置いておくとしよう。

 

さて、人によっては「力を抜きましょう」と言われると、余計に力が入ってしまうことがある。

また、自分でも「力を抜こう」と思えば思うほど、その意識が強くなって、余分に力が入ってしまう人がいる。

何十年も通っていらっしゃる方に、どう言ってさしあげたら少しでも力を抜く感覚を掴んでもらえるのか。

思案した結果、まずとりあえず、その方に向かって「力を抜きましょう」という言葉を封印することにした。

その代わりに「どんな姿勢でも、どんな動きでも、楽に息ができるあり方を探ってください。吐いたり吸ったりする息の行くへを追ってみましょう」と。

さらに「床(地球)に接しているからだの一部で、呼吸をするイメージを探ってみましょう」とも。

自分でも、やってみるとなかないい感じなのだ。

この言葉を投げかけて、ある動作をしてもらってから、「上体のぶら下げ」に入ってみると、ぶら下げの雰囲気が大きく変わった。

それ以外にも

立ち方が変わった・・・・

座り方が変わった・・・・

動き方が変わった・・・・

のであります。

立った時の足の裏、うつ伏せ姿勢、仰向け姿勢、ヨガ逆立ちの脳天・・・・、その時・その場で、床に接しているあらゆるところで、「楽に息をするイメージ」、あくまでもイメージでありますが。

 

私は、毎朝、最初に入れた緑茶を仏壇に備えている。

その時、立ち方が変わったために、足の裏の感覚が鋭敏になって、深い呼吸で合掌している自分に気づいた。

足の裏で畳に触れているところ、まるごとのからだの重さを預けている足の裏で、楽に息ができる状態を見つけているではありませんか。無意識の行動でした。

実は、このことに気づく前段階の話(運動のあり方)がある。

それは次回に。

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再読『私、プロレスの味方です』

2021年07月21日 15時27分10秒 | Weblog

テレビ放送は、1950年にNHKと日本テレビで試験放送が始まった。

その3年後・1953年には、大々的な展開をみる。

当初の受像機は数も少なく、個人が買えるようなものではなく高価な電化製品であるった。

そんな中、戦後の消費経済の牽引役として、テレビ受像機を市民に根付かせる方策として、日本テレビ正力松太郎が一計を案じた。

街頭テレビジョンである。

小さな受像器ではあったが、主に当時の国鉄駅周辺や公園に、次々と設置していった。

「街頭の皆さん、押さないでくださーい」

そう呼びかけるのは、プロレス中継を担当したアナウンサー。

今から思えば、ごくごく小さな画面に、1万人近い御仁たちの目が釘付けなった。

特に、プロレス中継はものすごい勢いで、ファンを増やしていく。

1日も早く家庭にテレビを!その思いに火をつけたのである。

しばらくして、誰それのうちにテレビが入った、という噂は一気に広がり、放送時間には近所中の人が集まった。その熱気たるや、ものすごいエネルギーを発散させていた。

戦争に負けた男たちの悔しさを背負って、相撲から転身した力道山が外国人プロレスラーをやっつけてくれる爽快感に人々は酔った。

添付の写真は、1955年8月3日号 『アサヒグラフ街頭テレビに群がる群集。場所は新橋駅ではないだろうか。

プロレスに全く関心がなかった私でも、「力道山」と「空手チョップ」という言葉だけは、子供の頃を記憶としてはっきりと残っている。

 

時が過ぎ、野口体操の教室で、野口三千三がプロレスの技から得たパフィーマンスを見せてもらった。

1、“ヨガの逆立ち”の姿勢で、身体を真っ直ぐに保ったまま背中の方に倒れる。

2、長机に腹這いになって、そのままずるずると滑り出して、頭から床に落ちる。

これら2つの技は、落ちた時のバターンという音とともに忘れられない出来事だ。

今、「私家版 野口三千三伝」戦後編を書き進めているが、昭和30年代の野口の経験としてプロレスについて書き始めようとしている。群集の一人として、プロレスの技を研究した野口がいた。それをどう表現しようか。

 

村松友視著『私、プロレスの味方です」を再読している。

過激にプロレスについて微に入り細に入り語る村松の文章に、心ときめかせながら読み終わったところだ。

一度めは泣けた。

解説の山下洋輔の『歓喜しながら読み進む内に自然にぼくはこれを「ジャズ論」として理解していた』と書かれていたところで、思わず膝を打った。涙の意味が腑に落ちたからだ。

この言葉をそっくりいただく。「野口体操論」として、『私、プロレス味方です』を読んでいたのだ、と気付かされた。

 

実は、近日中に、新井英夫さんがZoomを使って、YouTubeから過去の名勝負を抜粋して「プロレス観賞会」をしてくれることになっている。付録に、最近ユーチューバーになった往年のプロレスラーの「暴露話」もあるらしい。それが滅法面白いだけでなく、奥深いそうだ。

コロナ禍故に実現していない「生真面目に生プロレスを見る!」

いつになったら実現するかなー。

その日を楽しみに、まずは新井先生のお説を拝聴させていただこう。

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96歳母 ワクチン接種2回目後

2021年07月17日 09時28分54秒 | Weblog

母が入所している施設の担当者から、定例電話報告をもらった。

7月8日に新型コロナ・ワクチン2回目をうった。5日間の経過観察期間後の報告も兼ねていた。

当日は、注射したところに少しの痛みが出たらしい。

しかし、そのほかの症状はなく、警戒していた熱発も無かった、という。

ケロリとして食事もおやつも、変わらずに食したと聞いた。

施設という場での日常を考えると、ワクチン接種するという選択をした。

96歳の母である。こうした事報告をもらうとホッとする。

高齢者には、重い副反応は出にくいというのは本当らしい。

この施設では、ひとりの入所者さんが熱発されたが、ほかの方々は皆さん何事もなく過ごされたそうだ。

何事もないということは、全くのゼロではないにしても、中和抗体が作られた%が少ないということだろうか、と素人判断をしている。

私の周りでも、なんでもなかったという方、発熱に苦しめられてその後も今ひとつ元気が出ないという方など、一人ひとり異なる話をたくさん聞いている。生体反応というのは、個人によって違いがあり複雑にして微妙。

 

すでに3回目が必要と言われ始めている“mRNA”を使ったコロナワクチン接種は、地球規模の壮大な実験といっても過言ではない、と思える。今回のワクチンは、従来のものとは違って、遺伝子技術を使って「自らの細胞中で産生する」ウイルスのようなワクチンである、という。

長期的にどのような副反応が起きるかは、いまの段階ではわからないのが正確ではないか。

しかし、この場にあって、接種する・接種しないの判断は、年齢・ライフスタイルを天秤にかけてそれぞれが行うしかない。

厄介なのは、立場上、あるいは身をおく環境によって、する・しないは自由選択であっても、自由選択をし難い人間関係の方もおられよう。

マルかバツか、というような二分法は通用しない。

しっかりした健康観、自然観を持っている人は、「自己免疫力を上げ、抵抗力をつけ」コロナに罹患しないようにつとめる、とおっしゃる。

一方で、あらゆる情報を集めた上で、「打つべきか・打たざるべきか」ハムレット的な悩みを抱えている方も多かろう。

まずは、落ち着いて自分自身のからだと対話するしかあるまい。

私はというと、究極・完全に危険を回避する術は、人間には与えられていないのかもしれない、そこから考えたいと思う。

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母指CM関節用装具 セラフィックスK

2021年07月15日 13時29分07秒 | Weblog

先日、紹介したプロテクターは、「セラフィックスK」という名称で、ドイツ製である。

説明書は、ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ネーデルランド語、ロマンス語他、10各国語で書かれていて、日本語は別刷りである。ほとんど世界中に供給されていらしいことが伺える。

7月12日に診断を受けて、その日の夜から3日間装着した。

日中、就寝時まで、全てつけているわけではないが、痛みは和らいでいる。

このセラフィックスのおかげか、自然にしていても痛みが軽減される時期だったのか、その判断はつかいないが。

つけていない左手の方に、むしろ軽い痛みと違和感が残っている。

はずしてみると、右手の親指・第一中手関節は正しい(?)位置に維持されて、痛みを感じることがなくなっているではありませんか。

少し捻ったり、不用意に斜め方向から重さがかかると、一瞬間痛みを感じることもあるけれど・・・・

しばらく様子を見ながら、経過観察といったところだ。

 

しかし、説明書を見ながら思ったこと。

世界各地に「親指第1中手手根関節症」を患っている人がいる。だからこのような装具が開発されているのだろう、と。

よく考えられている点を挙げれば、手首にベルトがかからないので、動きが邪魔されない。その上、洗濯や水仕事、夜間使用可、X線透過性。つまり、四六時中装着できる、というわけだ。

何よりも、朝日カルチャー野口体操講座で、包み隠さず手の不調について話をしたことで、受講されている方から手の専門医院を紹介してもらえた。

人とのつながりこそ何より大切、と思う今週でした。

 

輸入品(?)だけに、結構なお値段なのだが、教えられたように区役所に自費購入した領収書と医院からの証明書を提出してきた。

3ヶ月後くらいに認定がおりて、国保から負担額以外の金額が、指定した口座に入ってくるらしい。

国民皆保険制度はありがたいー、のであります。

 

 

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手の治療

2021年07月12日 19時55分51秒 | Weblog

6月17日明け方に、右手親指付け根が痛み不自由していた。

夜間痛にも悩まされていた。

だいぶ改善してきていたが、紹介された南麻布の手を専門とする整形外科を受診。

加齢による母指CM関節症(関節軟骨すり減り)との診断を受けた。

ステージは0(何もなし)で、私の場合はステージ2だそうだ。

手術の必要もなく、プロテクターをつけるくらいでいいとのこと。

1ヶ月には満たないが、痛みは軽減している、と話す。

「それは速い。長い人はそんなもんじゃありません」

お若いとは言えないが、冷静的確、しかし気さくな先生だった。

はじめてお会いした感じが全くしなかった。

 

これから歳をとっていくわけだが、これ以上悪くなることはなさそうな話にホッとした次第。

「使い方を工夫しています」

「それが大事です」

ということで、帰宅してドイツ製のプロテクターをつけてみた。

これが優れもので、PCも打てるし、家事もできる。

できるだけ長い時間つけている方が、靭帯に良い影響が出るそうだ。

1ヶ月後に再受診。

別件

本日から緊急事態宣言が発出されたが、午後の時間帯の中央・総武線も山手線も往復ともに普段と変わりない人の数だった。

慣れとはおそろし!

 

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2021年も半年が・・・・夏からは時の流れがさらに・・・・

2021年07月01日 18時03分00秒 | Weblog

7月1日の朝は強い雨の音で目が覚めた。

涼しい1日であった。

親指の痛みには芯があって、まだ少し腫れている。

それでも残されている指で、できることが日々増えている。

昼間に手を専門としている整形外科を受診すべく予約が取れたのは、一歩前に進めるようでよかった、と思っている。詳しい検査をしてもらえるらしい。

 

さて、本日は7月3日土曜日の朝カルオンライン野口体操講座と日曜日のレッスンのレジュメを考えることで終日を過ごした。

つくづく思う。

腰痛症で体育教師をやめなければければならない、と診断された野口三千三先生の辛いお気持ちがわかるようになった。そのことが一つの動機となって「野口体操」が生まれた。しぶとい生き方に勇気付けられる。

先生は、悪いところを持ったまま、できることを探り、体操の世界に新たな扉を開いた。

それを思うと、これからが私の野口体操が問われることになってくる、と思う。

何がきっかけで真髄に迫れるのかわからないところが、生きる醍醐味である、と前向きに捉えたい。

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