羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

しばしのご無沙汰

2012年06月28日 08時42分32秒 | Weblog
 残すところ六月も今日を入れて三日となりました。今年は夏休み返上で、まとめなければならない仕事をいただきました。
 海外に出るとか、山ごもりするということではありませんが、思うところあって、七月からしばらく休筆したいと考えています。
 途中、書きたくなることがあるかもしれませんが、しばしのご無沙汰をいただき九月には再開したいと思います。
 お元気で夏をお過ごしください。
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『原初生命体としての人間』日経新聞 読書欄

2012年06月27日 18時36分26秒 | Weblog
 本日、6月27日(水)日経新聞夕刊の読書欄の「読書日記」に俳優の片桐はいりさんが、動きのイメージを覆す言葉ーとして野口三千三著『原初生命体としての人間』を紹介していた。
 言葉によってイメージが喚起され、動きの質が身体の奥から変化していく話が、軽妙な語り口で表現されていた。
《脳みそがでんぐり返るような有益で愉快な言葉》
 
 久しぶりに新聞紙上で出会った著書名に、改めて新鮮な感動を覚えた自分に驚いた。
 野口体操が日常化していた証拠かもしれない。

 
 
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証明写真

2012年06月24日 12時03分03秒 | Weblog
 先々週のこと。
 急に履歴書に貼る紙焼きの証明写真が必要になって、某百貨店の写真室を予電話約した。
 そこでは、ヘアメイクをしてくれる美容室の予約も受けていた。
 学生のシュウカツ用、知人の家族写真等々、“とてもいい”と、噂を聞いていたので、一度は試してみたかった。
 何事も経験だ。この時とばかりに出かけていくことにした。

 さて、美容室では小一時間かけて見事に髪を結い上げてくれた。途中からメイクも始まった。
「ナチュラルメイクにいたしましょう」
 今まで取材やテレビ東京の朝の情報番組に出演したときなどしてもらったことがある。
 その比ではない。
 仕上がって鏡を見てびっくりした。
 高く結い上げられた髪。しかし、メイクは抑え気味だったが、なかなか感じがいい。
 その時、ハッとしましたね。
「和服を着て、帯をキリッとしめて、もう少し派手な化粧を施したら、提出する先が違うね!」
 お給料だって、三ケタくらい違うんじゃないの? 我ながら、まだまだイケル?と思ったものの気持ちを落ち着かせてよくよく見ると、やはり年相応かも。

 その美容室からは、数歩も歩かずに写真室へ直行できる。
 最終チェックを自分で行って、スタジオに入ると、発音からして中国人らしいカメラマンが撮影してくれた。
 それほどの時間はかからなかった。
 すぐにも丁寧な応対の女性が、今しがた撮ったばかりの映像をMacに映し出し、気に入った一枚を選び出すのを手伝ってくれる。
 実に、スムーズ。何もかも手際よくすすめられていくのには驚かされた。

 かくしてお目にかかる予定のある4日後には、出来上がった写真を貼って、無事に提出とあいなりました。
 が、書類を受け取った先方の大学の先生が、写真と私の顔を遠慮がちに見比べている様子がうかがえて、笑うに笑えず。澄まし顔でお辞儀をして、その場を後にしたが、廊下に出たとたん抑えがきかなくなった。
 通りがかった学生が、何事か?という怪訝な表情でこちらを見た。それでも、目尻は下がり頬は緩みっぱなし状態がしばらく続いた。
 お蔭さまで、還暦もとうに過ぎたのに思わぬ経験をさせてもらった。
 人生はこれからかもネ、って思いたい女心でーす。(ぅフフフッ。)
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反省しきりの講演にコメントをいただく

2012年06月23日 10時24分02秒 | Weblog
 先日行ったミッション系某女子短期大学チャペルでの講演に寄せられた学生からの感想が、事務方の担当者から今朝メール添付で届けられた。
 いろいろ条件があって、……とりわけ気にかけたのは礼拝のあとすぐ続いて始まる、という条件だった。
 そこで雰囲気を壊さず、話が中心だけれども“野口体操なのだから少しでもからだを動かしてもらいたい”、
“能動的に実体験してもらいたい”ことも実現したかった。
 ひとつは、3Dをみてもらうことにした。
 話、からだをゆすり、3Dを見てもらい、と欲張った。KeyNoteで話の筋を作っていった。
 が、終わった時に、燃焼不足で「伝わらなかった!」という思いが去来し、いつになく落ち込んでいた。
「落第点だ!」と反省することしきり。
 
 しかし、学生からかえってきた言葉は、なかなかに捨てたものではなかった。
 若い感性はたった1時間のなかで、伝えたかったことをしっかり捉えてくれたようだ。
 だいたいリポートを額面通りに受け取らない習慣はついている。今回も多少差し引いて読んで、ほっとするコメントが多かった。全員ではないけれど、ここに載せてみたい。
 
 因みに、龍村仁監督の3分CM「人物映像度キュメンタリー野口三千三」を見てもらったことがよかったみたいだ。このコマーシャルは名作だということを改めて実感した次第。

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アセンブリー・アワー (2012/06/20)

・自分の感覚を開くというのは難しいことなのだなと思いました。
・3Dすごかった。主観を大切にしようと思った。野口さんはすごい人だと思った。
・道具を使わずに立体的に見る事ができるなんてスゴイ!体操が楽しかった。
・立体視を、自分の目だけでできるのは驚きました。
・体操面白かったです。猫背なので試してみようと思いました。ありがとうございます。
・3Dのポストカードが3Dに全然見えなかった。目が疲れた。
・テストの時に緊張しすぎて力が入りすぎると上手くいかなくて、逆にリラックスした状態でテストを受けると上手くいくのはこういうことだったのかと思った。ゆとりを持って生きていこうと思った。
・寄り目にしたら奥行きができたので不思議な感じがした。
・初めて見た野口体操は不思議だった。
・体操をしたら気持ち良くなりました。家でもやってみます。
・体全体を使ってリラックスする時間を日常的に作っていけたら良いなと思いました。
・体を動かすことは大切なことだと思いました。
・普段使わない体の動きで面白かった。
・体の事を知れてとても役に立つと思った。体操はすごく楽しかった。
・3Dになりました。おもしろい講義だと思いました。
・大学に入って体育をやらないから運動しようと思った。
・野口体操楽しかったです。ただ、目が疲れました。
・大学に入って体操をしていないから運動の勉強は新鮮でした。
・今までにない講義で新鮮に感じました。こういうような講演を機会があればまたやって欲しいと思いました。
・身体について深く考えたことがなかったので、とても興味深くて楽しかったです。
・少し3Dが見えたので面白かったです。野口体操で姿勢が良くなるならやってみたいと思いました。
・見る事ができなかったので練習しようと思いました。とても楽しかったです。
・目の力を抜くっていうのはとても難しかったです。
・自分の体が柔らかかったらどんなにか自由に生きられたのだろうかと思いました。
・自分の事を「自然の分身」と理解すると考えがかなり変わるんだと実感しました。
・人の体は不思議だと思いました。なるべく早く猫背を直したいと思います。像が上手く見えなかったので練習してみます。課題が増えました。
・3Dは最初全然見えなかったが、見えるようになって面白いと思った。
・3Dはあまりよく分からなかった(やり方が合っているのか分からず…)ですが、身体を伸ばす動きはとてもよかったです。自分は「自然の分身」ということがなるほどと思いました。
・疲れた時やリラックスしたい時は力を抜いてみようと思いました。
・野口体操をすることで、今まで気付けなかった感覚を開くことができると聞いてすごいと思いました。
・自然の流れに逆らわず生活していけたらいいなと思いました。
・裸眼立体視は初めての体験でした。とても感動しました。
・いろいろな発見がありました。
・今まで3Dに見えたことがありませんでしたが、今日初めて3Dに見えました。
・柔らかさが開く世界のビデオをみて、すごいと思いました。
・体で自然を感じる。とても素敵なことだと思います。五感を使って相手と会話することは、演技の基礎です。
・体を動かすことが気持ち良かったです。変化の可能性の豊かさを感じる事は大切だと思いました。
・健康を意識して生活したいです。
・自分の体は結構力が入っていることに気づきました。3Dは見られなかったですが、見られるようにやっていきたいと思います。
・体の柔らかさに驚きました。ゆらゆらが少し難しかったです。DVDでの先生の身軽さに驚きました。
・野口体操は面白かったです。自分の感覚を感じるようにしたいです。一度ちゃんとやってみたい。
・化学的なお話かと思いましたが、すごく興味が持て3Dを体験できました。体操は部屋でやってみます。
・私は3Dにどうしても見えませんでした。先生があきらめないことが大切とおっしゃってたので頑張ります。
・視覚や体の事など、不思議に思う事がたくさんありました。体の柔らかさも大切であるということも分かり、とても楽しかったです。
・3Dはすぐできたけれど、体操はむずかしかった。家でやってみたい。
・音楽にのせて、リラックスしながら姿勢を直せてよかった。
・先生にすごくユーモアがあって面白かった。猫背なおしたいです。3D体験たのしかった。
・初めてのタイプの体の動かし方で楽しかった。
・体験してみて、不思議な動きだけどとてもリラックスできた。
・立体ってすごいと思った。腰の体操すごすぎて唖然とした。
・“体をゆるめる”ことの大切さを知りました。立体視は難しかったです。
・力を抜いて自然にまかせて体を動かすのは気持ちがよかったです。
・体の芯からやわらかく動けて良かった。背筋を伸ばして生活したい。
・人間の右脳を活かしたエクササイズであり、1つのアート作品でもあると思いました。
・目を動かすことは滅多にしないので、楽しく新たな発見ができたと思いました。
・体を動かすアセンブリーは初めてで、新鮮でした。

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 以上です。
 
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本日、浮沈子づくりもします。

2012年06月23日 09時05分55秒 | Weblog
 先週の予告の通り、本日の朝日カルチャーのレッスンで、「浮沈子」を作ります。
 作ってみたい方は、CCレモン等々の炭酸飲料ボトルに水を入れてお持ちください。単なる水のボトルに比べて、格段に丈夫に出来ています。あとの材料は用意しています。

 室蘭市青少年科学館の1階では、「浮沈子」展示コーナーがあるようです。
 また、科学オリンピックを目指す「創造性の育成塾」主催は「NPO法人ネットジャーナリスト協会」という組織があることを知りました。
 この塾は元文部科学大臣兼科学技術庁長官の有馬朗人氏が提唱。2006年に「関本・有馬塾」として発足、創設されたようです。
「創造性豊かな中学生の育成」を旗印に日本全国中学二年生を対象に毎年夏合宿を行う塾です。計41時間の合宿期間。今年の選考は終了していました。参加者の発表は6月末にHP上で発表されるようです。

 講師にはノーベル科学賞受賞者、宇宙飛行士等々、日本の科学技術を担う方々も関わるようです。
 因みに、2006年度に「浮沈子で遊ぼう」と題して五十嵐邦亨氏が指導した記録が残っていました。
 読んでみたところ、後援:文科省、NHK、他。協賛:多数の企業の名前があがっています。
 NPOの組織として非常にしっかりした様子が伝わります。
 誰でも応募できるらしいが、どんな中学生が選ばれるのかな?
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羽鳥を探せ!と言ってはみたものの……

2012年06月21日 08時23分35秒 | Weblog
 こればかりは縁というもので、自分の力ではどうにもならない。
 と、わかっていても、時に、“野口先生に羽鳥さんとその家族がいたように、誰か引き受けてはないか”と、あらぬ妄想にかられるそうです。
 羽鳥さん曰く「言い過ぎかもしれませんが、また、私の力だけではありませんが、野口体操が、今、まだ、残っている。その一翼を担った自負はあるんです」と。。。。。。

 さて、我にかえって。
 5月6月、これからのミッションを左右するいくつかのことの準備と私的な雑事(非常に大切なこと)が、一気に押し寄せ、対応に追われていた。恥ずかしながら、遅すぎるきらいは十分あるのあだけれど、世の中の仕組み、というか有り様がわかってきた。
 慣れないことに対処し、内心では猫の手も借りたい、と叫びたかった。
 いや、猫では困る。私の能力をはるかに超えた誰か、を求めてしまう。
 
 昨日は、某ミッション系女子短期大学のチャペルで、1時間の講演を済ませた。燃焼不足で終わったことに無念さが残った。
 まぁッ、そういうこともありますわ!
 
 今日から後半戦にはいります。
 今年は、夏休みも返上になりそうな様子です。

 

 

 
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浮沈子

2012年06月17日 11時27分39秒 | Weblog
 しばらくご無沙汰してました。
 昨日の朝日カルチャー土曜日クラスのレッスンは、「浮沈子」がテーマでした。これは呼吸器「肺」に関わりがあります。
 
 来週6月23日(土)に、皆で作ることになりました。ぜひ、空の炭酸飲料のペットボトルを持ってきてください。たとえばCCレモン等がおすすめです。あとのものは羽鳥が用意します。

 6月16日のレジュメの一部を貼付けておきます。

※「浮沈子」についての記事が、日本経済新聞 2012年6月9日(土)にありました。作り方をこの新聞で知ったところです。

※「浮沈子」の作り方と浮く理由。
 密封された容器の中に水を入れておく。空気を入れた小容器が逆さまに浮く状態をつくる。空気が押しのけた水あの体積に等しい上向きの浮力が小容器の下向きの重さと釣り合って、丁度、水の中に浮かぶように調節しておく。
 容器を外からつぶすと水の中に新たな圧力が発生する。
「液体に加えられた圧力は、液体内のいたるところに等しい大きさで伝わる」よいうパスカルの原理を思い出しましょう。
 そこで小容器内にも圧力が伝わり、その圧力によって空気の体積が小さくなり、押しのける水の体積も小さくなり、受ける浮力も小さくなるのに、容器の重さは変わらないので、差し引き重さの方が大きくなって浮沈子は沈む。

※潜水艦には、タンクがあり、沈もうとする時にはタンクの中に海水をいれて潜水艦を重くする。この時、タンクの中の空気は押し縮められる。浮かび上がるときは、中の空気をふくらませて海水をはじき出し、タンクを軽くする。つまり、タンク内の重さを調節することで、浮いたり沈んだりする。

※魚はお腹のなかに浮き袋をもっている。血液に含まれる酸素などを浮き袋に入れたり出したりして浮き沈みする。硬骨魚類の浮き袋は、かつて軟骨魚類から、大陸変動で不安定な淡水域(海水より酸素濃度が低い)に「進出した硬骨魚類が獲得した「肺」が元だ、といわれている。
 その一部が「肺」を発達させて上陸し、多数のものは「肺」を抱えたまま海に戻り、のちに「肺」を浮き沈みの為に「浮き袋」に転用したと考えられている。

「ガリレオ温度計」とは、液体中にそれぞれ質量と体積が違う浮き子を入れ、液体の比重が温度によって変化するのに伴って浮沈する浮き子に表記された数字で、大まかな温度を示す温度計。1592年ガリレオ・ガリレイが球付きガラス柱を水面に倒立させて、球部を暖めることによって水面が変化することを示す(空気温度計)。これには意義もあり、ガリレオの友人サントリオ・サントリオ(1561~1636)が発明したという説もある。
 ここにリンクしているサイトのなかに「浮沈子」の説明もあります。
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優れものゲット

2012年06月04日 07時07分12秒 | Weblog
 ミネラルフェア巡礼の三日目。
 朝日カルチャー日曜クラスも早めに終えて、皆さんと会場に繰り出した。
 この春に復帰されたHさんが、よき物を発見。
「CURRENCY DETECTING MICROSCOPE ×60」大きさは幅4センチ×長さ4センチ。黒い皮まがいのケース入り。LED電球2+ブラックライト付き。電球は目を射るような明るさ。ブラックライトで蛍石を照らすとみごとに蛍光を発する。
 小さな手の中にすっぽりおさまる大きさ。使い勝手もよさそうだし、価格も手頃。
 一緒にその場にいた仲間たちが、一斉にゲット!
 これで石の楽しみも豊かになった、と大喜びである。

 特別展に向かって左手。階下の第一会場を見下ろせるガラスの前。一番、手前のブース。E1ジェムエイコーかその隣。記憶があいまいですみません。
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巡礼の時……命とは時の巡りのうちにあり

2012年06月03日 08時55分39秒 | Weblog
 昨日の午後、朝日カルチャーでの講座が始まる前に、「第25回 東京国際ミネラルフェア」を開催している事務所をたずねた。
 久しぶりに代表理事の大島仁さんと短い時間だったが話をした。
「近山晶先生も亡くなって、寂しくなりましたね」
「野口先生はおいくつでした」
「83歳でした」
 25年という時間に、石にゆかりのある方々を見送った。その中の一人が野口三千三先生もあるのだが、振り返って、時間の経過に感慨を深めた。

 先生に手を引かれて、何もわからずに迷い込んだ石の世界だ。顧問をされていた関係から、生前は「野口三千三コーナー」、没後は「野口三千三記念コーナー」と銘打って、毎年ではなかったが初期の頃から、専門家でない私たちが、初心者の方々に石の楽しみを伝える場を提供させていただいていた。
「双眼実体顕微鏡」「岩石鉱物の蛍光現象」「世界の砂」「石と生命」「都会の化石たち」、etc.その時々のテーマに合わせて佐治嘉隆制作の写真パネルを壁一面にはり、テーブルの上には、テーマに合わせたものを並べて、楽しんでいただいた。

 そうした関係から、一年に一回、フェア会場でお目にかかる石専門の先生方に、気楽に話をうかがう機会を持つことができた。重ねるうちに、耳学問だけれど、多少の知識も加わって、石への関心は深くなった。
 また、会場には紀伊国屋書店本店から出店された石関連本ブースもあって、そこで買い物をすることもしばしばだ。
 今回は『堀秀道の水晶の本』を購入した。堀先生は、鉱物の専門的な話だけではなく、石にまつわる文化の物語、人の物語、民話、等々、幅広い角度から、柔らかな文体で、興味をそらさない内容の著書を何冊も上梓されている。それらの本は、マニアックではなく素人の域から出ることのない私にも、よくわかる内容が魅力なのだ。
 
 夕方、朝日カルチャー土曜クラスのレッスンを早めに切り上げて、皆さんと繰り出した第二会場で、堀先生にお目にかかった。手に入れたばかりの本にサインをねだった。サイン会の時間はとっくに過ぎていたのだが、快くサインをしてくださった。
 
 さて、堀先生に限らず、関係者の皆さんの目の奥には、私の姿を通して野口先生が見えているように感じられる。当時、一緒に活動をしてくださった数名の仲間も同様で、とりわけ日本のどこかに転勤していても、必ずフェアに駆けつける井上修美さんも、野口先生を背負って見えるらしい。今年は特にそのことを感じたのは、25回という節目だからかもしれない。

 思えば、悠久の石が繋ぐ人、地球史を語る石が繋ぐ人、そして、手の中に包まれる石が紡ぐ思い出。
 今、この時の再会。
 石が生きている人とすでに亡くなった人とを繋いでくれる。この歳月は、石の時間に比べたら比べものにならない短さだ。しかし、私の中では、濃く、深く、熱い。これが巡礼の時でなくて何だろう。
 今年も自分一人ではなく、新しい仲間までも加わって、フェアの場に立てたこと、その喜びにお礼を言いたい。
 ここは野口三千三の自然遺産・文化遺産・人的遺産の場なのだ、とつくづく思った。

 話を二酸化珪素からなる水晶の結晶に戻そう。結晶はなぜ出来るのか。先に挙げた本にたずねてみるとこんな記述に出会う。
 珪素一個と酸素二個のイオンでは、という合計三個のイオンだけでは実際の水晶は出来ないという。三個のイオンはあくまでも理論上の単位である。単位がきわめて多数集まって集合体をつくらないと肉眼的な結晶にはならない。それに単に多数集まるだけではなく、次の条件が揃わなければならない。規則正しく集まる、である。
 それには自然界の大きな問題があると著者は書く。
『水晶は地殻中で非常に長い時間をかけてできていく』と。
 時間の長さが結晶をつくっていく。

 顧みて、四半世紀という時間は、人間にとって、ある一つの区切りであり、まとまりであり、次なるステージへの新たな一歩を踏み出す“この時”。
 そして、毎年繰り返される「巡礼」とは、死者と生者をつなぎ、人を人として生かすかけがいのない行為なのかもしれない、とはじめて思えた。

 最後に野口語録をひとつ。
『すべての「もの・こと」は循環する。循環しない「もの・こと」は存在しない。すべての存在は、循環過程の一つの姿である。これを「万物流転」といい「輪廻転生」という』
 命とは、時の巡りのうちにある。
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ハーキマー・ダイヤモンド

2012年06月02日 07時56分34秒 | Weblog
 ここ数年、東京国際ミネラルフェアで、「ハーキマー・ダイヤモンド」を探していた。
 なかなか見つけられなくて、残念に思っていた。それが昨日は、あっという間に見つかった。
 いちばん小さい粒は、1グラム300円。次の段階が1グラム500円だった。
 迷わず手に入れた。で、母岩付きも、手に入った。ラベルをみると「東京サイエンス」さんのブースだったことが判明。まだまだ母岩付きのいい物があった。これだけたくさん揃っていることは稀なことで、今年、ぜひ手に入れておくことをおすすめしたい。
 
 前回のブログにも書いたが、これはれっきとした水晶である。Rock Crystal(SiO2)。New Yorkの鉱山で産出する。
 実は、小瓶にいれた小粒のものと母岩付きは、一組は持っているのだが、しまい込んで出てこない状況に陥っている。とにかくこうした時に、揃えておけば、無駄にはならない。

 昨日の初日は、ものすごい人数で盛況だったことにほっとした。
 毎年、通って、25年!感慨深いものがあります!!
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