羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

「日曜美術館」再放送 NHK・ETV31日夜8時

2010年01月31日 11時24分00秒 | Weblog
 NHK・ETV「日曜美術館」を以前はよく見ていた。知人のディレクターが担当されていた時代たった。その方が一線から退かれて、何となく疎遠になってしまった。
 しかし、偶然に先週日曜日朝9時にチャンネルを合わせた。その再放送が本日の夜8時にある。
 美術と音楽をコラボレーションして、大変面白い内容だった。
「劇的?やりすぎ?バロック芸術ってなんだ?▽絵画も彫刻も建築も▽ルネッサンス音楽とはこう違う!」
 題名についているいささか多すぎる‘?’マークに‘!’マーク’が加わったところに番組の意図が明らかに反映されている。
 ルネサンスとバロックの技法+内容表現の違いを際立たせるために作曲された音楽演奏によって、両美術の違いに納得!し、腑に落ちる!のである。感性にしっかり届くのだ。
 ゆがんだ真珠・バロックだが、今では驚くほどバロックではない、と思えるところに‘現代’があることに気づかされる。
 以上、今夜のオススメ番組紹介でした。
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つぶやき……どうでもいいこと?

2010年01月30日 07時20分34秒 | Weblog
 NHKの「龍馬伝」を見ている。見てるうちに気にかかってきたのは香川演じる‘岩崎弥太郎’。なぜ岩崎財閥の基礎を築くことができたのか。ともかく原っぱだった現・丸の内界隈をビジネス街に作り上げた。その三菱の秘密を知りたくなっていた。
 そんな矢先、今朝、日経新聞朝刊をひらくと2面にその答えのひとつとなりそうな本の広告を目にした。『岩崎弥太郎と三菱四代』河合敦著幻冬舎だ。
 余談だが、その隣には『葬式はいらない』島田裕巳もあった。出版が元気でいるためには、知りたい!読みたい!と思う本を出すこと、もだわね。

 さて、次に広告の上に目を転じると《「首相官邸」29日 ▽10時45分、松井官房副長官、平田オリザ内閣参与》とある。「ほほーっ」。つまり平田さんが鳩山総理の施政方針演説原稿とパフォーマンスの最終チェックをなさったことが伺える。ひとこと「労働なき富」という表現は、ライターさんとして筆が滑ったのはありませんかね?「それはないでしょ、あなたに言われたくない」テレビに向かってヤジを飛ばしてしまった。
 平田さんにとってドラマは政治だったかもしれない。しかし、政治はドラマではない。美辞麗句の連なりとまでは言いませんが、このご時世、筆に酔っちゃいけません。身体感覚欠如の平田作文に、戸惑いを覚えた。

 はてさて本日の二題はどちらがどうでもいいこと?家のおばあちゃんに聞いてみよう。
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つぶやき……言語の覇権

2010年01月28日 09時40分27秒 | Weblog
 記憶に間違いがなければ、かれこれ三十年ちかく前のこと。イギリスのチャンネル4(?)制作ドキュメンタリーで‘クルド民族’のことを取り上げた番組がNHKで放送されたのを見たことがある。
 当時、領土を持たないクルドの民は、主にイラクやロシア等に暮らしていた。
 彼らは文字を持つこと禁じられた民族だ。そこで自らの歴史は、音楽にのせて‘歌’で伝承していくという。
 そこで番組では、一つの民族が生き残るために必要な三要素を挙げていた。
 一つ目は、母語による教育。二つ目は、母語による出版文化。三つ目は、母語による放送文化。その三拍子がそろって自国固有文化が守られる、という内容だった。
 イギリスの視点から見た少数民族文化の生き残りに対する問題提起だった、と記憶している。
 
 因みに、この番組が制作されたのは、英米語が覇権を持つITの波が全世界を飲み込む時代ではなかった。
 さて、将来の日本語の運命は如何に!?
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華氏451度

2010年01月27日 19時14分44秒 | Weblog
『侘び・数寄・余白ーアートにひそむ負の想像力』松岡正剛著 春秋社を読んでいた。
 先日、Oさんからいただいたコメントにあった『華氏451度』の話が出てきた。
 不覚にも映画を見ていなかった私は、残念でしかたがない。
「本を所有してはいけない」法律が出来た国の話で、451とは本が自然発火する華氏温度。この映画では、自然発火ではなく人為的な書物の抹殺だという。

「記録は消え、記憶は残る」ことの象徴的な物語だったことを知った。
 松岡氏はこの映画の話の前に、失われた言語‘死語’の話を展開している。
 印象的な言葉がある。「言語って戦争しているんです」どの言語が覇権を握るのかによって、そうでない国や民族がかける翻訳コストがバカにならない、とおっしゃる。
 なるほど、面白い視点からの言語論と合わせて、言葉について考えなおしを迫られているようだ。
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『親鸞』から遡ること34年前の「生き字引」の思想ー五木寛之+佃実夫

2010年01月26日 18時47分32秒 | Weblog
『親鸞』について書いたこのブログの‘つぶやき’は、五、六年前に大学の図書館で偶然に見つけた五木寛之氏の対談が何となしの記憶として残っていたのがもとだった。
 それは『思想の科学』1976年6月号№63臨時増刊号「辞典の歴史と思想 作る人と引く人の対話」<対談>「生き字引」の思想 五木寛之+佃実夫である。
 このなかで五木氏は次のようなことを話されている。要約してみる。運輸、交通等の業界紙の仕事を経験し、その後小説家に転じてからも音楽、ソ連、CM界、テレビ界が背景となる作品を書いてきた。生の業界用語は字引にはないことがまず一点。
 そして氏が文章を書く場所は飛行機の中であったり、喫茶店やスタジオの片隅等だったそうだ。そこでは字引を引く機会がなかったのが二点目。
 そこで業界用語はそこに生きている人に聞くのがいちばんだったことを挙げている。そのうえ九州筑紫出身の出自は、‘語部’の伝承の世界と親密な関係を持っていたことが大きい、と。つまり「言葉の響きと意味」が渾然一体に絡まった‘言語感覚’が、氏の身体深くに流れている。
「辞典には意味は正確に書いてあるけれど、響きについては、明記してないわけですよ」と五木氏は語っている。
 小説のなかでは、言葉の身体性(音声)を大事にすることでしか人物が生きる道はない、ということらしい。このことが記憶の底にありながら、二日分のブログを呟いてしまった、というのが真相である。
 
『「生き字引」の思想』を読み直した。すると後半では‘ルビ’についても語っているではありませんか。
五木氏曰く「漢字をルビつき講談本で覚えたのです。だからぼくは今できるだけルビをつけようとしているのですけれど、そうやって覚えると、微妙な言いまわしを覚えるのですよ」
 辞典を認めつつも、最良の字引は「生き字引」で、それを大事にしていきたい、と34年前の対談は締めくくられている。
 chihiroさんのご質問、Oさんのコメントから思いたって、対談のコピーを探し出し読み返した。
『親鸞』は、そうした作家の思いが籠められた作品として、私も心して読み進みたいと思っている、今日である。
 chihiroさん、追伸:語部、口承文学に関連して『風の王国』1986年を読んでみてください。
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つぶやき……名言と『親鸞』

2010年01月24日 08時32分28秒 | Weblog
 五木寛之氏のことばだが‘記録は消える、記憶は残る’という名言がある。口承文学を低く見下さない姿勢を端的に語った言葉である。口伝え、耳から耳へ、身体を介して伝えられる物語に歴史の真実があり人間の生き様が伝えられるとする。日本の伝統である‘面授’もそのひとつ。つまりface to faceで老師あるいは師匠から弟子に、奥義が伝承されていく。すべてにルビがふられている物語を読むことは口承文学に接する感覚である。むしろ辞書にはのらない言葉の力で描ききりたい作家の思いが伝わる『親鸞』である。
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つぶやき……五木寛之『親鸞』のルビ

2010年01月23日 08時39分27秒 | Weblog
 積読状態だった本の山を崩そうと手始めに五木寛之『親鸞』のページをめくり始めた。
 なんでこんなに読みやすいのかしら?
 答えはすぐに得られた。すべての漢字にルビがふってあるので音読感覚で読める。
 無造作に開いた上巻の126~127㌻はこんな感じだ。
ー忠範=ただのり、慈円阿闍梨=じえんあじゃり、叡山=えいざん、範綱=のりつな、日野経尹=ひのつねまさ、法王=ほうおう、機根=きこん、漢籍=かんせき、以仁王=もちひとおう、宗業=むねなり、平家=へいけ、殺=ころされた、皇子=みこ、白川房=しらかわぼう、入室=にゅうしつ、稚児=ちご、勤=つとめ、得度=とくど、入山=にゅうざん、研鑽=けんさん、受戒=じゅかい、計=はからい、沙弥=しゃみー
 今、再びのルビ復活は、新聞小説ゆえか、とも想うが……。
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つぶやき……歯間ブラシ

2010年01月20日 18時49分09秒 | Weblog
 朝食を終えていつものように歯磨きをした時のことである。
 交換する時期に来ていた歯間ブラシが持ち手のところからはずれてしまった。
 挟まっているところは上の奥歯。新しいものを出して押してみたが上手く抜けない。
 諦めて9時過ぎに歯医者で取ってもらった。そのくらいですんでよかった。
 すっかり朝の調子が狂ってしまったがその後は順調。無事に過ごすことができた。
 一寸先は闇にならず、ホッ!
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つぶやき……長期政権と株価の関係

2010年01月18日 18時47分03秒 | Weblog
 1月11日「Going my way」に‘世界10大リスク’5位に‘鳩山政権’が入っていると書いた。政権交代したばかりなのに、先が見えなくなってきた。週明けの株価は反応している。実は長期政権の時、株価は安定するという。読んだ記事で挙げていたのは中曽根政権と小泉政権。確かに株の値上がりと安定は、門外漢の私でも記憶している。今回、鳩山政権には長くもってほしいと望んでいる人も多かった。一寸先は闇か!?
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夢を語ろう! アジアハイウェー実現へ

2010年01月17日 09時20分51秒 | Weblog
 与党民主党がガタガタし、一方の野党自民党が情けない、それらの報道にいたって気分が暗くなる年明け。
 一点、夢のような話で、気を取り直そうではありませんか。
 それはアジア経済を一変させる‘アジア・ハイウェー構想’国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)。
 しかし、この構想実現も政情安定が鍵、戦争やテロがないことが条件、ということを前提にしてのお話である。

 ハイウェールートのまず一号線は《 東京、福岡、北京、ハノイ、バンコク、ニューデリー、カブール、テヘラン、そして最後はトルコのイスタンブール 》総延長約14万キロ。つまり、アジアとヨーロッパを結ぶ現代版シルクロード構想である。
 各国既存の主要道路を結び、足らないところは継ぎ足して国際道路網を築き上げる計画だ。参加国は32カ国。日本は2004年に正式参加を決定したらしい。
 計画は第二次世界大戦後の復興事業として始まったが、戦争、内戦、冷戦といった国際情勢の厳しさから置き去りにされていた。その後の冷戦崩壊で再び注目され始めた。
 未整理区間の解消と出入国管理などの問題解決が期待されると言う。
 
 シルクロードが運ぶものは、シルクだけではない。あらゆる文物を運ぶ。
 ネットつながりだけではなく、直接人的交流は新しい文化を生み出すのだ。
 願う、アジアハイウェーの実現を!

 本日の資料:『世界の経済が一目でわかる地図帳』ライフサイエンス著 
          三笠書房 知的生きかた文庫 ら 2-1 571
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知らないうちに  FREE  慣れ!

2010年01月16日 08時57分43秒 | Weblog
 昨年末、はじめてのお宅訪問で、Googleの世話になった。
 便利だ。実に便利だった。
 最寄の出発駅ホームで電車を待つ間、iPhoneから地図をさまざまに活用した。徒歩の場合は1時間半もかかるということまで教えてくれる。そして先方の住所から家の写真まで見られたから何の苦もなく到着した。
 それだけではない、新しい分野の情報を得たいとき、以前ならば書店に出向いたり図書館にいったり、知っていそうな知人に相談したり、古本屋の店主に助けてもらったりしなければならなかった。今では自宅のパソコンからネット検索で当たったり、持って出たiPhoneを使って先々で検索したりするうちに、品のない言い方だが目星がつく。それからどうするかの判断は、非常に早く楽にできる。驚くなかれ、得られる情報の殆どが‘FREE’の世界だ。
 
 また授業やレッスンで使う資料に関して、学生には著作権云々を言っておきながら、自分自身がときに忘れることがある。むしろ私の本だって、ネット公開してもらってもいいと思うくらいだ。
 いまやネットで受ける便利さから逃れられない。
 新聞とて同じ。ネットで読めるものはそれで十分でわざわざ購読料を払うのが勿体なくなる。確かにパソコン上で読みにくい内容の記事もある。私にとっては日経新聞だ。相変わらず文字は小さいままだが、早朝に届くこの新聞は、頭がすっきりしているうちに読む習慣がついている。冬の寒い朝、届けられられると有難いとすら思えるのだ。更に詳しく知りたいときには、サイトをたずねる。個人情報を先方にあげるのと引き換えにネット上で読むものはFREE‘タダ’である。ところが不思議なことに日経新聞に関してはどの新聞よりも高い購読料を払っていても勿体ない気分はしない。
 この心理のカラクリはいったいなんだろう、と首を傾げているものの、まぁ、価値とはそういう質のものだ、と自覚を促されたのがクリス・アンダーソン著『FREE』である。
 
 別の話だが、商売は素早い。すでに九州では航空料金をタダにして、中国から旅行者を呼び込んだり高度先端医療を受ける人を招く地域活性も模索しているとか。
 他にもネット取引の銀行利息が高いとか、株取引もネットで行えば手数料が安くなるのは定着している。
 もはや従来の価値観は、生活を支える根底から変革していくが感じられる。
 あと五年、いや三年後はどのような世界になっているのだろう。
 振り落とされないようにパソコンやネットの尻尾にぶらさっているオバサン(?)そろそろオバアサン世代の私も、「タダほど恐いものはない」と唱えながら、‘FREE’に知らないうちに慣れ始めているしー、と語尾を長くしている。
 そうだよ、職業観も換えなきゃいかんよなぁ~、とオジサンたちの溜め息も聞こえる昨今である。
 いまや‘Googleが中国撤退’のニュースが大きく扱われる時代に生きているのだ!
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悪戯書きは犯罪です

2010年01月15日 09時06分10秒 | Weblog
 成人の日の翌朝のこと。セットバックしたために、五十センチほど出張って角になっている万年塀に残された悪戯書きを発見。おそらく深夜から未明にかけて書かれたのだろう、と推測しながら、周りを見回す。すると筋向いにも残っている。
‘もしや’と思い左右を見ながら商店街まで歩いてみた。結果、我が家を入れて四軒の壁や塀や空調の室外機に、大小七箇所も見つかった。同一人物の仕業であることが、はっきりと見てとれる。
 次に思うこと。
‘下手な消し方をするともっと汚くなってしまう。そりゃまずいでしょ’
 それならばネットで調べることにしよう。なんと区によっては、大きいものは消しに来てくれたり、小さいものは消すものを貸してくれることがわかった。
 そこでさっそく我が区のホームページを調べた。そうしたサービスは特別に記載されていない。そこで引き下がらずさっそく電話を入れてみた。
 交換台から担当者に代わって、悪戯書きの件は勿論、街の治安問題、放置自転車・オートバイ、予算配分、商店街の変化等々について話し合った。
 先方が暇なのか、当方が暇なのか。受話器を置いて時計をみると、三十分も話し込んでいたことに思わず苦笑し、何でそうなったのか思い返してみた。
「他区には、サービスがあるのをネットで知りましたが……」
 その最初の一言で、彼女の競争心を煽ってしまった。そこで対応が丁寧になって女の長話になった経緯に気づいた。
「以前なら区役所に電話なんかついぞしない」と思う。 
 ネットで簡単に情報が手に入ってしまったがゆえの行動である。
 更に、次なる行動が待っていた。
「悪戯書きは犯罪です。警察に届けてください」
 その日は、強い口調で繰り返す彼女の言葉が残って‘どうにもならないだろう’と知りつつも、外出のついでに駅前交番に立ち寄ってしまった。
「被害届けなんか、ださないでしょ。一応、見回ってあげますから、住所と名前と電話番号をここに書いて」
 無造作にメモ紙を差し出された。
「寄らなければよかった。なんだか私が怒られているみたい」
 いっそのこと、いつも迷惑している‘駐輪禁止’とか‘立小便禁止’とでも書いてくれればよかったのに、と思う始末。
 仕方がない、近いうちにホームセンターに消すものを買いに行かねば! あぁ~あ!
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FREE! そこまでやるのか? たとえばボトックス注射

2010年01月13日 18時41分33秒 | Weblog
 久しぶりに日本橋・丸善に出かけた。
 知人との待ち合わせ時間までには20分ほどはやかったので、店内を見て廻った。
 探訪していると、今、読んでいる二冊の本が売れ筋のようだった。
 その中の一冊、『FREE』クリス・アンダーソン著 NHK出版。
 これは撫明亭のご亭主が‘高度な文明論、未踏の経済分析’の本としてブログで紹介しておられた。
 なかなか手ごわいところがあって、最後までは到達していないが面白い。
 
 それはそれとして、昨日の日経新聞朝刊‘米国を読む 2010’で「IFREE」と題して、ニューヨーク報告が掲載されていた。
 昨年来「ただ」で参加できる無料イベントが大流行。-だそうだ。
 その記事の中でびっくりしたのは‘就職フェアでは無料のボトックス注射が登場’とキャプションをいれて、その場面の写真が載っていたことだった。
「ボトックスってなに?」
 さっそくITで調べてみて驚いた。美容整形病院のホームページだった。
 何でもボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種。神経伝達物質の伝わりを弱める働きがあって、筋肉が緊張しすぎる部分にボトックスを注入すると「筋肉を動かせ!」という命令が弱められ、筋肉がリラックス状態になる、と書かれていた。眼科や神経内科で、顔面チックや斜視、斜頚などの疾患治療に用いられ、1980年代後半から、2002年には皺治療薬として米国食品医薬局の承認が得られ、カナダ他五カ国で承認済み。その手軽さから爆発的に人気を集めているらしい、ことがわかった。
 日本でも美容整形の現場ではすでに始まっている。皺伸ばしに加えて小顔にしたり多汗症改善等々にも効果があるらしく‘10歳ほど若返って見える’をうたい文句にしている。
 料金はかなりお高い、と思えた。

 アメリカではいやはやここまでやっているのか FREEよ!って感じだ。
 そんなわけで丸善の書棚にあるこの本がやけに目に入った次第。
 さて、続きを読もう。
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最後の訪問

2010年01月12日 09時07分16秒 | Weblog
 去る8日に、母方の伯父が息子の運転する車に乗って来訪した。
 一昨年までは、電車とタクシーを乗り継いで、一人で訪ねてくれていた。
 昨年は、とうとう一度もくることは出来なかった。
 その伯父は父と幼馴染で、‘茂ちゃん、先にいちゃって、寂しいよ’と言いながら、仏壇に線香をあげてくれていた。
 今度は‘いい時にいったよなぁ’と言いながら線香を手向けてくれた。
 お茶を飲みながら、母とは昔の話に花を咲かせていたが、さすがに‘斑惚け’がすすんでいるらしく、最近のことには反応が鈍くなっていた。
 耳の聞こえは相当に悪い。だが不思議なことに、昔話をするときには受け答えに支障がない。

‘これが最後の訪問に違いない’と、本人も含めて皆が感じているせいか、帰宅の車の窓を開けて言葉にならない別れの挨拶に、名残惜しさが募った。
 そういえば、父が存命中にも、病に倒れた従兄が車椅子を娘に押されて‘伯父ちゃんに、伯母ちゃんに会いたい’と、訪ねてくれたことがあった。
 また数年前には、同じく90歳を目前にした幼友達が娘に手を引かれて、線香を手向けに来てくれた。
「お父さんが、生きているときも、亡くなった後も、残された時間がもう少なくなったと思う人が訪ねてくるのね」
 たとえ娘や息子に面倒をかけても、覚束ない足どりでも力をふりしぼって自分から出かけられることは、硬い表現ではあるけれど人としての最後の尊厳の自覚かもしれない。
 病弱だったが常に穏やかだった父には、不在になっても別れの挨拶をしたくなる‘何か’が生まれながらに備わっていたのだろう。戦中から戦後を共に生きた時間を確認するかのようだ。
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Going my way

2010年01月11日 09時08分17秒 | Weblog
 紛争や選挙、外交、財政などを指標化して国際政治上の危険要因を分析している米コンサルティング会社があることを知った。本日の朝日新聞記事からである。
 ニューヨークに本部があり企業や投資家を顧客にもつ‘ユーラシア・グループ’。そこが発表した‘今年の世界10大リスク’のランキングによると、一位は「米中関係の悪化」、二位は「イランの暴走」、三位は「欧州連合域内の軋轢」、四位が書かれてなくて五位に「鳩山政権」。そこで問題は、六位に「気候変動」、八位に「インドパキスタンの緊張」が挙がっていること。二酸化炭素排出量25%削減を掲げる政権が、気候変動よりも上位にあるとは。また普天間問題で揺れる政権がインドパキスタン緊張よりも上位にみなされている。そこで参院選で勝つともっと混乱するとみる。現政権は年末まで持たない予測もしている。
 それならいっそ‘小澤一郎氏よ、あなたが首相になったらよろしいんじゃありませんか’と皮肉たっぷりに言いたげな分析と読んだ。コンサルティング会社指標結果を待たなくともそんな気がしている日本人は多いはず。誰がやっても難しいとしても、もっと首相に相応しい人はいないのか、と溜め息をつく人は更に多くいるに違いない。
 いずれにしても政権などと言うものは常に不安定なものだ、と臍を固めておくのが賢明かも知れない。
 とはいえ正月も中旬、Going my way 今年も本格始動した。
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