ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP 第1話「夢のはじまり」

2023-04-16 22:57:45 | ウマ娘 プリティーダービー
ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP 第1話「夢のはじまり」

 始まりましたウマ娘の新作アニメ「ROAD TO THE TOP」!今回の主役は……みんなの期待を一心に背負って走るナリタトップロード。孤独に、されど胸には大事な存在を思い描きつつ走るアドマイヤベガ。自らを世紀末覇王と謳うテイエムオペラオー。以上、1999年のクラシック三冠を競った3人が主役となります。


 第1話を見て特に印象に残ったのは「食堂のウマ娘たち」「レース」「テイエムオペラオー」の3点ですね。
 まずは食堂のウマ娘たちについて。1期・2期にも多くのウマ娘が登場していましたが、そこで焦点が当てられたのはスペシャルウィークやサイレンススズカなどの主役級のウマ娘たち。その他多くの名も無きウマ娘たちに焦点が当てられないのは、当たり前といえば当たり前の話。
 ですが、食堂には数多くのウマ娘が集っており、スマートファルコンやサクラバクシンオー、ミホノブルボン、ハルウララにライスシャワーといった著名なウマ娘たちもその中の一人、といった形で描写されていました。また、各々のノートに書かれた名前や、ナリタトップロードのトレーナーが持っていたリスト、実況が読み上げる名前などからも、「どのウマ娘もモブ扱いしない」という精神を感じました。
 また、ナリタトップロードの父親(人間)が出てきたのも印象的です。ゲームでも声だけの出演はありましたが、こうして姿が畫かれるとどんどん世界観が広がっている感じがしますね。


 続いてレース。レースに関してはその迫力ある描写も然ることながら、その時間に注目です。
 例えばアニメ2期最終回における有馬記念は色々な演出込みで7分ほど描かれています。が、本作第1話における皐月賞の開始から決着までおよそ2分30秒。そして史実の同レースの記録が2分00秒7。史実の記録にかなり寄せてきていることが伺えます。
 実際のタイムに近づけることで臨場感を持たせ、ナリタトップロードらの表情から如何に彼女たちがこの2分間に全力を注いでいるかを伝え、BGMとここぞという時の演出でそれらをより一層盛り上げる……何とも素晴らしいレースを見せてくれました。中でもテイエムオペラオーが大外から上がってきた時のあの演出!ナリタトップロードから栄冠が零れ落ちたとも、テイエムオペラオーの流した汗が栄冠に変わったとも取れる素晴らしい演出でした。
 あ、もちろん長いレースが悪いということではありません。どちらも良いよね!という話です。
  

 そしてテイエムオペラオー。後に覇を競い合うこととなるメイショウドトウの声援を受けつつ、ハードなスケジュールをこなす彼女。自信満々で堂々たる表情が印象的な彼女ですが、本作においては皐月賞を前に緊張で深夜に目覚めてしまう様や、皐月賞終盤においてはナリタトップロード同様に必死の形相を見せるなど、今までにない魅力を発揮してくれたと思います。
 また、食堂では相変わらず大食いのオグリキャップと相席していました。過去のアニメでも食堂の主的な存在だった彼女ですが、今回は珍しく?レースについてオペラオーと言葉を交わすことに。そういえば漫画「シンデレラグレイ」では、オグリキャップのクラシック出場を巡る一件の際にオペラオーの後ろ姿が出ていましたが、ここでそういった繋がりを演出するの、良いなぁ……
 あとOPのオペラオーソロパート、演出も相まってめっちゃカッコいいよね……


 さて、主役のナリタトップロードはみんなからの期待を背負う委員長。幼い頃に自分と共にトゥインクルシリーズの頂点を目指して見ないかと告げてくれたトレーナーさんの期待も背負いつつ、クラシック三冠の初戦である皐月賞に臨む様が描かれていました。
 弥生賞や日常の中では「プリティーダービー」感がありましたが、あと僅かで皐月賞の栄冠に届く!という時に見せたあの表情から終盤に至っては割と「シンデレラグレイ」感があったなと(笑。「いける!このまま!私が!!」の叫び、直後に後方から迫りくる何かを察した声と表情、最後の一瞬まで死力を尽くさんとする決死の感情。何もかもが素晴らしかったです。
 特にレース後にトレーナーから目を逸らしてしまったシーンは、如何に「レースから逃げない」ことがウマ娘にとって単純で、それでいて困難であるかを表した良い描写だったと思います。そして、それを実行に移す強さがナリタトップロードにはある。栄冠を勝ち取ったのはオペラオーでしたが、ナリタトップロードの良さも存分に受け取りました。

 対するはアヤベさんことアドマイヤベガ。OPでは水が広がるレース場と夜空に輝く星々が映っていましたが、あれは地上に星の輝きを残したかったとか、そういう意味でしょうか?3人の中だと最も好きなキャラクターですが、何分お迎え出来ていないもので……(汗。アヤベさんの描写は二人に比べると控えめでしたが、日本ダービー前後にマシマシになりそうな予感。
 また、アドマイヤベガを応援するのは私の推しの一人でもあるカレンチャン!しかも寝間着姿!壁には勝負服!ありがとうございます、ありがとうございます……!アドマイヤベガを案じつつも、心配しか出来ないのがどこかもどかしそうな表情を見せていましたね。今後の展開に如何に彼女が関わってくるのか、楽しみでなりません。


 現実を超えたドラマを展開したアニメ1期。ドラマのような現実を描いたアニメ2期。果たして本作は現実とドラマを如何に融合させてくるのか、続きが楽しみです!

コメント    この記事についてブログを書く
« 2023年の皐月賞を見た話 | トップ | ウマ娘 プリティーダービー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。